池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ドイツの○○は素晴らしい、それに比べて日本は、、、
というドイツ礼賛(らいさん)の発言をしばしば耳にします。
教育や環境問題や働き方や政治の在り方など、日本の抱えている問題に何か意見したい時に、
ドイツでできているのだから日本でもできるでしょ。と主張するための根拠にしているわけです。
「必要以上にドイツを褒めちぎることは、ドイツの正しい理解に繋がらない。」
「日本のマスコミは都合のいい部分しか報道していない。」
と、ありのままのドイツを知って欲しいと思っているのが、マライ・メントラインさん。
池上さんと増田さんは、マライさんに何を語らせるかのネタ振り役だと思って読みました。
実はこういうことだとの説明がいろいろとありました。
そのうちの幾つかを簡単に紹介しておきます。
メルケルさんは、東日本大震災で起きた福島の原発事故を教訓にしてドイツでの脱原発を決めたみたいに日本では報じられています。
実は、チェルノブイリの放射能がドイツにも汚染問題を作っており、脱原発と福島はあまり関係はなく、2000年くらいからその方針だった。
メルケルさんはむしろ原発利用の延命策を打ち出していたが、その矢先に福島で原発事故が起こり、早期の脱原発へと舵を切り直すはめになったのだと。
教育では、評価するのに、テスト結果3割、日常の授業7割くらいの比重らしい。
日本だとほぼテスト結果だけで評価されるので何故?と思いました。
ドイツではテストは論述なので、先生の思想や好き嫌いに左右されるという親からの批判があるのだそうです。
だから、授業での発言内容や課題に取り組む姿勢を評価ポイントにせざるを得なくなっています。
マライさんが驚いたというのが、日本のマークシート方式で採点するテスト。「問題の答えが書いてある。ドイツでは考えられない!」
自分の描いた文章が中学の国語のテストに使われていたことがあるそうだ。
この時の筆者の気持ちを問うのに5択で回答を選ぶ。マライさん自身の答えは2と3の間くらいかな?だったと。
ドイツは難民を大量に受け入れていますが、それが問題だとし、難民を入れるなと強く主張していた政治グループがあります。
ところが、コロナによる人々の移動制限により、自ら何もしないうちに実現してしまったので、新しい主張を作らざるを得なくなりました。
それが「反マスク」運動。コロナ禍の最中になのに?と日本だと受け入れられない主張です。
これも、"ナチスは緊急事態宣言を出して国民の自由な権利をどんどん奪っていった"、という日本には分からないドイツならではの闇の背景があるためだそうです。
ドイツでは歴史でナチスを必ず取り上げ、皆で議論し、反面教師としているそうです。
だから、コロナ禍でも「反マスク」運動容認となるのに納得いかない面もありますが、、、
日本では現代史はほとんどやらず「あとは教科書を読んでおいて!」で済ましてしまうのとは大違いですね。
国境を9か国に囲まれているドイツでは、地政学的条件を加味した近隣諸国との関係を維持するのも大変です。
そして、今のドイツは西と東が統一されて成っています。
ドイツ国民は「どうしてこれが必要なのか」を論理的に説明し実践する政治家を選び、難しい問題を克服してきました。
マライさん曰く、
日本人は「国が決めた」から仕方がないとあきらめムードに入ってしまう。
何かを決めるのは"国"ではなく、その時の"政府"。
その"政府"を変えることができるのは国民。
賛成するのも反対するのも人間(国民)の役割だと思う。
日本人は政治に無関心で役割を果たしていない、と言われています。
もうすぐ衆院選がありますが、日本国民はどういう意志表示をするのでしょうか? -
Posted by ブクログ
池上さんの本はとにかく読みやすく世界情勢をあらかた知るのに手っ取り早いので、よく読んでいます。
この本は比較的「広く浅く」触れている気がします。
「知らないと恥をかく世界の大問題シリーズ」の方が、毎年更新されていて各章より深掘りされているので、最新の考察を追う時はこちらのシリーズを読んだ方が良いと思います。
今回は目次を読んで気になった
第三章 データ経済とDX
第五章 人種・LGBT差別
をピックアップして読みました。
DXに関してはメリットは勿論のこと、普遍的に広まることのデメリット(DX先進国で現在起きている問題)についての考察が興味深かったです。
DX先進国の中国やアメリカで起きている、個人データの取り扱いに関する問題や監視社会の問題、法律や人権の問題に触れています。
DX後進国の日本がこれから出来ることは、DX先進国の政策や柔軟性を見習いつつ、今起きている課題を自国なりに未然防止していくことが大事だと思いました。
「データが集まらないとデジタル化は進まない。しかし、データを簡単に集められるようになってしまうと、個人データの保護がおろそかになります?この二律背反を乗り越えるためには、国や企業と人々との間の信頼関係が必要です」
すごく難しく繊細な課題だと思います。
信頼関係をどう構築するか、データの使い道や個人データをどのようなシステムで保護するのか等、丁寧な説明を繰り返し訴えることも一手だと思います。
人種差別問題に関しては、特に昨今のBLM運動を中心に考察されます。アメリカの民主党、共和党のLGBTに関する姿勢の違いには驚きました。これほど真逆の対応とは。またアメリカでは今後白人が少数派になっていく未来があると知り、そのデータや宗教的観点の根拠説明を読み納得しました。
「多様性」が世界中で謳われていますが、アイデンティティを守りたい無意識のバイアスとどう向き合っていくかに焦点が置かれると思います。
「さまざまな人種や民族、性的指向の人など、多様な人々が自分のコミュニティに住んでいて、日常的に接する機会が増えれば、差別意識はかなり薄くなっていく可能性があります」
埼玉県蕨市のクルド人コミュニティの話も、以前メディアで観たことがあり興味を持ちました。
どういう経緯でクルド人コミュニティが蕨市に出来たのか、共生していく為にお互いがどのように歩み寄っているのか気になる所です。 -
Posted by ブクログ
以前、このシリーズを読んだときに、
全く理解できなかった部分が多かったけど、
今回は少しわかるようになっていて嬉しかったです。
オリラジのあっちゃんのYouTubeのおかげです。笑
過去の歴史が今につながっているということと、
それはとても根深いもの、ということ、
国や文化によって価値観、正義感も異なること、
色々と考えさせられました。
アメリカ、中国、ヨーロッパ、中東、
各地で目まぐるしく問題が起こり、
全く無縁だと思っていた別の国に影響を与えていたり。
無意識の中に刷り込まれているバイアスって怖いな、って思いました。
そして、知らない、ということも。
戦争から学んだのではなく、
戦争が起こったからこそ他国の脅威から
目に見えない場所で駆け引きや攻防を繰り広げていて、
そのしわ寄せはいつも国民。
でも、政府のレベル低いのは、国民のレベルも低いからだ、という福沢諭吉の学問ノススメの一部を池上さんが紹介していたことを思い出します。
世界は複雑に絡み合っていて、
問題はいつまでも解決せず、
自分ひとりの生活ですら苦しいときは
鬱々とすることもありますが、
学ぶことや知ることへの興味は忘れないようにしたいです。 -
Posted by ブクログ
前半は『僕らがやっている最強の読み方』と重複する内容が多いのですが、より読書に絞って書いてある箇所を中心に読みました。後半は対談形式で経営者の方の読書との向き合い方について池上さんがインタビューするという内容です。
読書は実学ではなくリベラルアーツ、すなわち「how toを手っ取り早く学ぶ以上に、読書を通して蓄えた知識から世界の見方が変わり、全く想像も出来ない部分で活かされるものである」という指摘が文中にあります。
これは「速読ではなく一文一文丁寧に読み進めることを推奨する」ということにも繋がっていますが、これは速読自体が読書という行為自体の目的化、もしくはhow toすなわち手っ取り早く結果に繋がる知識だけを得たいことの表れなのかなと感じました。読書に王道なし、急がば回れということなのかなと。 -
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ネタバレブロックチェーンは分散型台帳技術とも言われています。これは、参加ししている人たち全員によって信用を担保すると言うことを基本的な考えとしながら、それを実際の管理システムにしたものです
これは信頼できる事業計画なんですよと言うことを第三者からお墨付きをもらいたい、と言うところから生まれたのが格付け会社です
実は、日経平均株価がなかなか下がらない理由は、日銀がこのETFを大量に買い込んでいるからなのです
ズバリ税金とは何か。一言で言い換えるならば、コミュニティーを維持するための必要経費です
つまり、共産党は、相場が持っている顧客の信用とリストを全て握ることができるのです -
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akira1108wwさんの本棚で紹介されていた本。
文系の自分には全く縁のない、未開拓の分野。
わかるかなぁ…と思いながら読みすすめたのですが…とぉーぉぉぉっても面白かった。
池上彰さんが質問し、東工大の先生が
回答していく対談形式の本。
D N A、遺伝子、ゲノム、染色体の違い
IPS細胞は何が凄いのか
ゲノム編集された中国ベビー
コラーゲンを食べてもお肌プルプルにならない…等。
細胞の基礎解説をもとに展開されていくお話が
本当に面白くてワクワクしながら読み進めました。
生命科学の基礎中の基礎といっても
なかなか理解できない部分もあり、
そんな時は池上彰さんの質問の部分に
戻って、太字で回答されている大切な部分を読んで…と何度か行ったり来たりしながら
読み終えました。
へぇ!、そうなの⁉︎が
沢山詰まった本でした。読んで良かった -
Posted by ブクログ
【感想】
普段,まったくニュースを見ないため,最近の世界の情勢について学ぶために読んだ一冊。著者の池上彰によって,昔あった出来事と今起きている出来事の関連が分かりやすく書かれている。本書はシリーズ12作目にあたり,テーマは「感染症」と「分断」,そして,まさか新型コロナウイルスがここまで長くなるとは思わなかった。デルタ株の感染爆発からワクチン接種の普及など,様々な変化があったが,ビフォアコロナの状態には,おそらく戻らないだろう。そのため,これからはwithコロナ(もしくはすでにアフターコロナの状況ともいえる)での,生活を自分で考え,行動しなければならない。特に,緊急事態宣言に関しては,多くの物議をかもしたが,これも,自身で取捨選択をすべきである。また,国の代表として,国民の気持ちに寄り添う発信力が必要だと身をもって学ぶことができた。
【アクションプラン】
・シリーズ13も読む。
・自分の頭で考え,行動する。 -
Posted by ブクログ
一読しただけでは、理解不能な箇所が多い。どの読者層をターゲットにしているのか不明ながら、この手の複雑な話であれば、鳥瞰的に大まかな流れを与えた後に、詳細な説明に移行してくれると良いのだけれど…
対談ながら、佐藤氏に主導権があるのは明らか。佐藤氏の話の進め方は、強引で随分と独断的(大概そう)。池上氏が頷き担当の様に思えてしまう所多し。
まあ、ついて行けないこちらが悪いので文句は言えない。佐藤氏からは、「私の言っている事に、ついて来れないならば、ついてこられる様に研鑽しなさい!」と叱咤されている様にも感じる。
ところで、この本において、共産党は暴力革命路線を放棄していないとあるが、実際はどうなんだろうか?正式に党としての立場を明らかにしてもらいたい。先日も政治家によるこの手の話ありませんでしたっけ?