池上彰のレビュー一覧
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佐藤優と池上彰の対談。ロシア・ソ連について語りあう。
世界情勢については、両者ともに詳しいが、ロシア・ソ連については、専門家であり実務経験がある佐藤優の知識の深さが一段上の印象。博識の池上彰もここでは聞き役になっている。
ロシアは日本のお手本とすべき国であるが、物事の見方が日本人とは大きく違っていて、考え方が異質で理解しづらい面もある。佐藤優は外交官時代の経験やエピソードを通じてこの国の実態を紹介する。彼はそういう自身の体験を考察して、ソ連・ロシアの思想や教訓を引き出すのが上手いと思った。この本を読んで、ロシアについてもっと知りたくなった。 -
Posted by ブクログ
恥ずかしながら27歳にしてお金や経済の話は分からずに生きてきてしまった。
お金を勉強したいと思い色々な本を読んでみたが難しくて挫折…そこで簡単に読めそうな本を探していたらこの本に出会った。
さすが池上彰、分かりやすくお金と経済を解説してて非常に読みやすくて、一気に読んでしまった。文字量が少なめで経済用語も、たとえ話を交えながら説明してくれるのですんなり頭に入ってくる。イラストと4コマ漫画もかわいくて面白い。
ただ、フリーター歴が長い自分にとっては辛辣な意見もあり考えさせられた。
パート社員や派遣社員は、正社員と同じような仕事をしながら、給料はずっと低いのです。この結果、「ワーキングプア」が問題になっています。ワーキングプアとは、「働いても貧しい人」という意味です。いくら一生懸命働いても、給料が増えず、家族を養っていけないような状態の人が多くなっているのです。
P153
そうそう、アルバイトと正社員を両方経験したけどバイトだと給料ひくいのよね。正社員のときは手取り20万くらいで、バイトのときは手取り15万くらいだった。生活ギリギリで貯金なんて出来たもんじゃない。同年代の正社員の友人たちと比べて泣きたくなるときもあった。一番驚いたのは、営業マンの友人が手取り40万くらい稼いでたこと。これには度肝を抜かれたわ。同い年なのに仕事しだいでこんなにも変わるのかよ。その人は彼女と同棲してて近いうち結婚するらしい。いやー、フリーター生活でひいひい言ってる俺とは住んでる世界がまったく違うね。
俺は独身で家庭を持っていないからまだしも、もし結婚してたらフリーターじゃ絶対に家族を食わせていけないだろうな。世の中にはフリーターでも結婚してる人いるけど生活カツカツで貧しい生活を送ってそう。結婚するならせめて正社員にならなきゃね、奥さんと子供がかわいそうだよ。まあ俺には結婚願望一切ないし、生涯独身を貫くから関係のない話だが。
正社員にならずにアルバイトしながら、責任は重くないですから、気軽に働けるという利点もあります。しかし、会社の都合ですぐに仕事がなくなるかもしれません。給料も安いままです。簡単な仕事ばかりをしていては、専門の技術や知識は身につきません。年をとってから、仕事が見つからないということになってしまう可能性が高いようです。
P154
んー、たしかにバイトは正社員と比べると責任感は重くないから気軽に働ける。でも、専門の技術や知識が身につかないってのは一概にはいえないと思う。俺はゲームライター系のバイトを3年間してたけど、そこで情報収集する能力やアフィリエイト関連の知識を身につけられたし。この経験は無駄になってるとは感じない。いずれはそれを活かして副業として、ブログを立ち上げたりライター業務をしたいと思っている。俺の場合は特殊なバイトだったからそう思うけど、コンビニとかレストランとか単調な仕事だったら専門の技術や知識は身につかないってのも分かる気がする。
あなたも大きくなったら、働くことになるでしょう。そのとき、フリーターやニートだと、とても不利な状態になることがわかりましたね。漠然と、「何でもいや、楽していれば」と考えると、やがて困ったことになるのです。自分は、どんな仕事を選ぶべきか。いまのうちに、少しずつ考えてみてください。
おわりに
「何でもいいや、楽していれば」と考えながら生きて生きた結果がいまの俺のです。フリーター生活が長かったり、ニートの時期があったりでなかなか正社員の仕事にありつけない。もっと早くこの本と出会ってたかった。中学生のときにこの本を読んでたら、将来どんな仕事しようか、大人になったらどう稼ごうか、などと少しでも将来の仕事のことを考えてたかもしれない。そんなことを思う、27歳である。 -
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池上氏と佐藤氏が2020年大学改革を巡り、『高校』『大学受験』『大学』といったテーマについて、対談する一冊。最終章は山本廣基大学入試センター理事長を交えた対談となっている。
本書は2019年4月に出版された本であり、記述式の導入・四技能の測定の見送り・延期の決定前の話である。
両者が倒れた今、高大接続改革はとん挫したかのように見える。
しかしながら、池上氏・佐藤氏、そして山本理事長の三者のコメントから、今回の決断がその結果が予期されていたこと、そして改革は決して終了していないことがわかる。
文部科学省が実行しようとした『上からの改革』は急進的過ぎて失敗した。
ただし、改革の背景に存在する、偏差値教育が行われる高校教育の弊害,全入時代にあっての大学の存在意義,即戦力・高度人材が求められる社会への対応は決して看過してよいものではない。
教育関係者、受験生の親御さんだけでなく、様々な人びとに読んでほしい。
そうして与えられるのではなく、自ら求める学習を漸進的に実行し、高校・入試・大学を変革してほしい。こうした『下からの改革』が重要なのではないか。 -
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新聞の読み方という題であるが、「新聞に斬り込む」という題の方が適切だと感じた。この本では、毎日13紙もの新聞に目を通している著者が、会社による記述の違いやコラムから透けてくることを読者にわかりやすく説明している。本の中では、新聞を比較して読むことで得られる情報量の凄まじさと、比較の違いを考えることによる思考力が身につくことを主張している。印象的であったのは、新聞が発行されるまでの過程で100人以上が校閲に関わってるとのことだ。如何に誤字に厳しく、信頼性を大事に発行しているのかが理解できた。今後、ネットニュースだけでなく、新聞に目を通し、信頼に足る情報をインプットしていきたい、そう思わせる一冊でした。
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わかりやすさで定評のある著者が情報が溢れている世の中から正しい情報を選別し、きちんとした自分の意見を持つ方法、つまり「知る力」を解説している。著者曰く、説明を聞いた受け手がすべて納得した気になって、その先を考えないことが増えているとのことだ。その実態に危機感を感じこの本を執筆したとのこと。実際に、EU離脱に関して国民投票を実施したイギリスを例にとると、フェイクニュースに踊らされてしまい、意図せず離脱に投票した国民も多くいたとのことだ。そのような、知る力がない故に踊らされるといった事態を防ぐため、読書や新聞を読む術、報道の実態を語っている。自分はこの本を契機に、日々の生活の中で読書を取り入れ始めた。さらに、ネットニュースの情報の信頼性はあまり高くないことを念頭に入れ、気になった情報は新聞を読むことにした。いつかは、きちんとした自分の意見を常に持っている大人になりたいと思う。
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著者の解説シリーズは分かりやすい。本書ではテーマを6つに絞り、現在の情勢を基本に立ち返って解説されていた。とても勉強になった。
欠点は、…これは著者が悪いのではなく編集部の問題だと思うのだが、「おとなの教養」というタイトルと本書の中身はミスマッチしているのではないかと感じた。その「教養」をどうやって身に付けるべきか、を説いているのだろうという期待を寄せるタイトルではないのか。まだ、前著『おとなの教養』なら、このテーマを学びなさいという趣旨を感じることが出来たが、残念ながら今作は期待を裏切る。その期待に応える本を著者はほかにも出しているから、そっちを読めばいい。
あと、中身の7割方は『知らないと恥をかく世界の大問題10』(角川新書)と丸被りしている。「知ら恥」が本書より2ヶ月後に出ているので、情報も少し更新されている分、本書は分が悪い。 -
Posted by ブクログ
第2次世界大戦への日本の自己反省の手法が不十分であることのほか、第2次世界大戦後の世界の内戦や地域戦争を米ソ対立にかぎらず、アフガン・イラク・コソボ・カンボジア・ソマリア・アンゴラなど、わりと満遍なくとりあげているので、CNNやBBCがケーブルでしか視れず、紛争に関する世界情勢に関心が薄くなりがちな日本人がこれを俯瞰するには手にとりやすい分量。結局、抽象的に帰納するとこういうことになる「世界から戦争が無くならないのは、勝者が歴史から学ばず、戦争による成功体験を引きずり、他者を見くびり、自らの利益のみを追求し、弱者を弾圧し、都合の悪いことは隠す。 そんなことを繰り返しているから」。ラグビーWCにイングランドとアイルランドが別チームで出場しているが、両国間にぬぐい難い遺恨があることもこの本読めば簡単に知ることができます。