池上彰のレビュー一覧
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タイトルは大げさだが、世界史視点で説く読みやすい対談本
おふたりが持論を断定口調(鵜呑みは要注意)で述べているところが分かりやすく面白い(佐藤氏がやや過激)。
類似本で中心となる「中国」「沖縄」の章が霞んでしまうほどである。
「イスラムとは付き合うな」→身もふたもない結論で面白い。
「ドイツ人は、家具や食器に入れ込むだけの超低欲望社会」
→外需頼みの経済。日本の上を行く構造なので注目。
「アメリカでは戦争は公共事業」→まさにそうですねw
「共和党の議員は大半がパスポートを持っていない」
「共和党支持層の多い、米南部ではUFOを信じている人が多い」
→もう、共和党から大統領は出ること -
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池上さんが、自らのキャリアを振り返り、いろいろな分野で能動的に知識を身に着け、経験を積んできたことが役に立ったとアドバイスされている一冊。確かに、会社で意にそぐわない仕事をすることになっても、前向きに取り組んでいけば、あとで必ず何かの役に立つ。また、いろんな人とつきあったり、さまざまな分野の本も読むことは、自然と自分ができることの幅を広げてくれる。
池上さんがおっしゃる越境というのは、好奇心と勇気がベースに必要となるものと思いますが、それらは年をとってくると、徐々に失いがちなものでもありますね。人生100年といわれますが、いつまでも好奇心と勇気を持って、越境していきたいものです。 -
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相手に「伝わる」話し方
2002/8/20 著:池上 彰
人はみな、相手に自分の思いを伝えたいと考えて話しをしているはずである。でも、自分が伝えたい内容は、果たして相手に伝わっているのだろうか。著者、30年にわたって、「人に情報を伝える」という仕事をしてきた。うまくいかずに悩んだり苦しんだり絶望したり、という日々であった。
そんな著者により体験を交えた相手に伝わる話し方講座は以下の7章から成る。
①はじめはカメラの前で気が遠くなった
②サツ回りで途方に暮れた
③現場に出て考えた
④テレビスタジオでも考えた
⑤わかりやすい説明を考えた
⑥自分の言葉を探した
⑦言葉にすることから始めよう
一 -
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時事ニュース解説本の第6弾。面白い。今年発売だったせいか、今までのものよりも、読みやすく感じた。やはりこういう本は、出てすぐ読まないとダメかも。
日本と中国共産党の関係など、簡潔にまとまっていて、とても勉強になった。次は来年か・・・
(660)
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プロローグ 大転換期を迎えた世界
第1章 大国アメリカの野望と世界への責任
第2章 ヨーロッパ、衝突の現場から
第3章 イスラムの台頭―文明の衝突は避けられないのか?
第4章 人類共通の問題に立ち向かえるのか?
第5章 戦後70年を迎える東アジアの未来志向
第6章 突き進む安倍政権が目指すもの
エピローグ 21世紀の世界のつくり方 -
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もうすぐ平成が終わるので、「平成史」という言葉が気になって読んでみました。
タイトルの「世界から見る平成史」という言葉に最初は疑問でした。「平成って日本の元号で、世界関係ないやん」って思いましたが、よくよく読んでみると、そうそう思い出した!元号が平成に変わったのとかなり近しいタイミングで冷戦が終結して湾岸戦争が始まって・・・そんな幕開けだったんだ。出来事が起こった年に数年程度のズレがあるからリアルタイムで生きていると実感しにくいんですが、歴史のうねりってこうやって振り返ると改めてわかるんですよね。
本の内容はリアルで生きてきた人間にとっては振り返り程度です。新書サイズでページ数もさほど多く