池上彰のレビュー一覧
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ネタバレロシアの情報に明るい佐藤氏と多方面の情報に明るい池上氏との対談本。やはりというか会話量としてはそれぞれ7対3くらいの割合になっています。相槌を入れながら会話する池上氏に対して、どんどん話を展開する佐藤氏とのコントラストもなんだかおもしろいです。
印象に残ったのは2か所。ソ連の功績(2章)と諜報関連(6章)の部分です。社会主義と言われると何だか怖く悪い物のように思いがちですが、2章ではその功の部分にも焦点を当てています。たとえば教育の無償化などはソ連があったからこそというような書き方をされています。最終的には崩壊してしまいましたが、国家での壮大な実験と考えれば、そこから現代の人間たちは学んでいかなければ同じ失敗を繰り返してしまいます。失敗したから社会主義は駄目だったんだ、だけではその反省を生かすことすらできません。そういう意味では、本章は悪い部分だけでなく良い部分も見ているので新鮮でした。それにしても、国家が独裁的になったことで、国民が猜疑的になり、メディアリテラシーが高まったのは何とも皮肉な話ですが。 -
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下の6テーマについて論じられた本。シリーズ第10弾となっているが、10で初めて読んだ。
第1章 居座るトランプ「アメリカ・ファースト」主義
第2章 揺らぐヨーロッパ、EUは夢だったのか
第3章 サウジの焦り、したたかイラン、イスラム世界のいま
第4章 習近平の1強政治
第5章 AIとグローバル化の波に翻弄される私たち
第6章 憲政史上最長政権へ。安倍政権は日本をどこへ?
エピローグ 民主主義とは何か
最近、YouTubeでオリラジのあっちゃんの動画を見てから歴史や現代社会に興味が持てるようになり、その影響でこの本を読むことにした。
読んでみると、平易な文章でわかりやすく、世界の情勢がすごくわかりやすかった。
エピローグの民主主義とは何かで、池上さんの思いが伝わってきた。
国民一人一人が政治に参加している意識を持つことが民主主義を維持するための方法であり、無関心になればなるほど独裁色が強くなる危険性がある。
こうやってわかりやすい文章を書いたり、テレビに出たりするのは、国民一人一人が政治や世界情勢に関心を持てるようにという願いを込めているそうだ。 -
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ネタバレ複雑に思うような中東情勢についても、これまでの歴史についても、ほんとにわかりやすーく書いてある。大学の時複雑に思ってたけどこんなあっさり説明できるんやな。
深掘りする前におさえとくにはいい本だと思う。
武器三原則のうちの1つである武器輸出禁止が防衛機器にすり替わってたのなんか知らなかった。国際情勢専攻してた身として恥ずかしい。
あとホワイトハウスが仕向けてアメリカの高校代理店が嘘の広告で煽った話も知らなかったし、その子の英語の流暢さとかに誰も疑問を持たなかったことも、知らなくて驚いたんだ。
ドイツの、戦争の責任はドイツとドイツ国民にあるという教育は日本も見習うべきであると思う。戦争賛成論にもっていったのは国民が賛同したからであって、これは絶対にあってはならないことである、というのを日本の教育にもっと出していいのでは。
池上さんは本の最後の方でメディアの報道責任について最終的には言及してるけど、自分たちも偏った見方をしないように気をつけていかないといけないと思う。投票率をあげて政府をしっかり監視することも必要だと思う。
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2019/8/26
あんまりこの本はメジャーじゃないのか、本屋に行っても全然売ってなくて入手が大変でした。
2014年に書かれた本なので、過去のことではありますが、現代の世界の状況と比較したり検証したりする際の材料として非常に役立つ池上さん流の分析、世界の見方が書いてあります。
やはり、アメリカ、韓国、北朝鮮、そして中国との関係やそれぞれの国で当時起きていたことは5年経った現代にかなり影響を与えているんだなあと再確認できました。
特に日韓関係、日中関係については現代から考えた時の復習という意味でも知識だったり考えを改めて学べると思います。
そして、中東についても同様。やはり宗教がこの地域の人々に与える行動の影響はでかく、現在起きている事件も宗教がらみのものも多数ある中で、それはどうして起きているのかと考える際の1つの指針になると思いました。
この本でも切り離せない話題として上がってきている宗教は、まだ分からないことも多いですが、引き続き勉強していかないと行けないなと実感。
宗教が歴史に深く絡んできている、それが現代の状況を作り上げているのは間違いないのでまたいろいろ読みたいなと思いました。 -
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・イギリスのEU離脱騒動の経緯がその歴史を含め、メリットやデメリットなど、分かりやすく説明されてるのが良かったです。
つまりみんな自分勝手に目先の事しか見てないという事で、我々日本人も同じですね。
・知っているつもりで知らなかった事
ドバイの豪華さをテレビなんかで見て、オイルマネーの威力はすごいと私も思ってたんですが、違ったんですね。
実は海外からの直接投資で築いた物だそうです。
ドバイの首長が切れ者だそうで、最近日本で薔薇が安く買えるのは、南アフリカで栽培したものをドバイ空港経由で出荷すると、翌日には日本に届くからだそうです。
・2018年安倍政権は国民の関心が森友学園の国有地売却問題などに向いている影で、改正水道法を成立させている。
日本では当たり前に飲む事を前提とした水道水が、そうじゃなくなるのかもね!
大きな事件の影で何かやるのは昔からの常套手段ですが、
それが自分の事件だとしても利用するとは、心底信用ならない人物です…
・安倍政権はキャッシュレス化を進めようとしている。
経済産業省はキャッシュレスによるポイント還元を進めるが、財務省はコストをかけて新紙幣の発行します。
やっている事が全く矛盾している。
経済産業省と財務省のくだらない意地の張り合いの為に、身内で争って日本を弱くしている事実をどうしましょう?
自分のちっぽけなプライドやキャリアの事だけしか考えられない悲しさ…
もっと大きな人はいないものかね…
結局、最後は中国の一党独裁が最強なのかもしれん… -
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ネタバレ読書記録です。まだの人は読まないでね。
年子の育児にワンオペで忙殺されていたころ、NHKの「お父さん」をよく見てました(笑)世間から切り離されて、目の前の家事をするためだけに身体は動かすけど、アタマを働かせることはあまりなくて…元からあほやったけど、もっとアホになっていくな~と危機感持ってたときに見て「わかりやすい!」と感動した番組でした。この本の内容はもちろん「わかりやすい」の一言です。
1.バブルへGO! 2.円高と産業空洞化 3.君は年金をもらえるか 4.リーマン・ショックとは何だったのか? 5.日本はどうして豊かになれたのか? -
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「平成の社会と宗教」というテーマで4人の論者がそれぞれの立場から平成の30年を振り返り語った本。
平成の30年間は、ぼく自身が生まれてから今までの期間とほぼ一致したので、この30年間の振り返りはすごく身近に感じた
今まで宗教について、深く考えたことがなく、なぜ人は宗教にはまるのか?について考えさせられたり、仏教やキリスト教など2000年以上もの変わらず続いている宗教を学ぶ意義があるのかを考えるきっかけになった。
WHOによる健康の定義も1998年にスピリチュアルという言葉が加わるほど宗教は密接に関わっている。
こと日本では宗教に対する嫌悪感は多少あるようだが、これはおそらく1995年の地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教の影響が大きい。
しかし、実際は宗教団体に対する信仰は低下しているものの、パワースポットやオーラなどのスピリチュアル(宗教性)に関しては、存在意義が強くなってきている。
これは、ひとえに現在の人たちの「生きづらさ」を反映している。
昭和時代の敗戦から豊かな日本を取り戻そうと一丸となってひたむきに頑張っている時代には感じることのなかった「なぜ生きているんだろう」という悩みが、バブル崩壊後の平成に一気に溢れてきた。
ものは溢れて豊かなのに、なぜか生きている実感がない。そういう人にとって、拠り所にできるもの、それが宗教なのだろう。
個が強くなってきている昨今、教団としての宗教は弱くなっているかもしれないが、教団とは関係ない個人に対する宗教性は強い。
人が何を拠り所にして生きていくのか?最近は高齢者の在宅医療に関わっているので、いろいろ考えるきっかけになった。
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2019/7/27
教養について書かれた本だったらしいけれども、最終的には学ぶこととはどういうことなのかについて、池上さん的視点で語られた内容になっている。
東工大で教授として授業をやった時の学生に対する印象や感じたことををもとにして書かれている。
池上さんも本書の中で日本語はなんとなく縦書きが適している気がする…というような内容が出てくるのだが、これはまさに外山滋比古さんが出されている本の中でも言葉についての内容で何度も出てくることであり、やはり共通しているんだなというのを実感した。
また、どうやって分かりやすく物事を伝えるのかということについても言及していて、人間の右脳と左脳の構造を生かしながら、文字で伝える一方でビジュアル面も意識して伝えることも大切だと考えている。
実際はどうなのか、どうなっているのか、知識では身についたとしても、それを生かすというところまでは辿り着かないことが多いので、知識をどうやって生かすかということが教養につながってくる…的なところが読んでいてピンと来た部分であった。
池上さんも色々な本で共通したことや同じような内容のことも書かれていて、前にもこの内容読んだことあるなーという部分が結構多かったので、振り返る良いきっかけになった。