池上彰のレビュー一覧
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中学校教科書が、社会人として必要な教養を得るための最適なツールである、と二人の筆者は主張している。とくに印象に残っているのは、以下の理科の教科書の記述である。「沼、池、潟、洲、川などがつく地名は、水が豊富で生物が住みやすい土地だったことを示しています。また、谷、沢、窪、久保などは谷の地形を表し、周囲より低い土地で、大雨のときに雨水が集まってくる可能性があります。」これが社会ではなく理科の教科書にのっているのも驚きだが、ちょうど、九州豪雨の時期であり、また、同様の内容がネットのニュースに出ていたこともあり、強く印象に残った。ただ、人生で必要な教養が身につくというのは大げさかなと感じた。教養の一歩手前の最低限の知識は得られると思う。自然、社会、人文科学の基礎を体系的に学び直したい人におすすめです。
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現在発生している新型コロナによる経済危機の原因や各国の対策状況を簡単に解説し、かつ、過去の恐慌に時の政府はどういった対策を取ってきたかを確認するための対談本である。
特に、世界恐慌時のフーバー大統領とルーズベルト大統領の政策比較はわかりやすく、たしかに腹落ちさせられるものであった。
また、過去の恐慌時の分析のみならず、他国であるドイツとの比較論も面白い。出口治明さんの仰る「縦の比較」「横の比較」に通じるものがある。
記述量も多すぎず少なすぎずまとめられており、ネットではなかなかこういった良質なコンテンツは見られない。書籍の大切さということも感じさせる内容となっている。 -
Posted by ブクログ
マクロ経済には4つの目標がある。
・経済成長
・失業率の低下
・インフレ率の低下
・持続的な国際収支
経済成長には物的資本、人的資本の増加、技術の進歩が必要である。
失業には景気の影響によって増える失業と景気とは関係のない自然失業率あり、景気による失業を減らし、自然失業率に近づけることが重要である。潜在GDPが達成されている時失業率はゼロになる。
インフレかお金が多過ぎて商品が追いついていない状況である。
国際収支とはある国が一定期間に行った外国との経済取引の全体的な状況を示すものである。
金融資本の需要量と供給量は常に一致する。
需要→国内の物的資本への投資需要と政府による借入需要
供給→国内の貯蓄と国外からの金融資本の流入
貿易政策のみによって経常赤字が生まれるわけではない→保護貿易に経常赤字を減らす効果はない。
需要と供給のバランスを整える。
財政赤字を抑えて民間への投資を増やすことが経済成長のためにも必要。国外からの投資に頼らない財政政策が必須。
自由貿易
たとえあらゆる分野に強みがあったとしても規模の経済を利用してコストを下げるという点でも、分業した方が効率的であり、自由貿易は合理的であると言える。
為替市場
自国の通貨が強い時外国からの投資が増える。
自国の通貨が弱い時外国への投資が増える。
長期的に為替ルールは妥当な水準にある。
→購買力平価説 -
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ネタバレaudiobook倍速で1時間くらいで読破。
14歳からのお金の話を30歳が聞きました。
基本の基本だけれど、改めてお金ってそうなのかと思う内容もあった。
大昔はお金はなく、物々交換から始まった。各々で物々交換してたら、効率悪いから、一箇所に集まるようになり、市場が生まれ、4がつく日、5がつく日に集まるようになり、これが四日市、五日市の元となった。
そのうち、物と物を交換する媒体として、貝殻が使われた。財、貯などに貝がつくのはこのため。
貝殻だとその辺にあるし、信用なくなってしまい、金銀銅で作られるようになった。しかし、それらを持ち歩くとジャラジャラして持ち運びに悪いし、お金を持っていることがバレてしまうので、銀行が生まれた。いくら預けているかという証書を発行していた。
さらにさらにそこから、株式会社が生まれたり、投資会社が生まれたり、資本主義、社会主義が生まれた。
お金に関する勉強するのがテーマなので、お金に関する概要をさらっと知るのに良い本だった。
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米中がヒートアップしているので、読んだ一冊。
網羅的に現代アメリカのさわりがわかると思います。
米国の州制度については、日本の県のイメージでいると、確かに混乱するな、と。
米国での州とは一国に近いもので軍隊もあり、州独自の憲法も存在する。
その為に、連邦より州が優先されると憲法に明記されているそうです。
少し複雑な大統領選挙の仕組みも説明されています。同時に"自国中心主義"と謂われるトランプが大統領になった背景も分かります。
今年は大統領選ですが、長い期間かけて"メディア的な大統領"が育てられるのだとすると、"見られる事"でバイデンが今後どうなるか少し楽しみでもあります。 -
Posted by ブクログ
幅広いテーマが語られる。勉強不足を反省。で、どうしたらええねん!
まずは知ることから・・・モゾモゾ、ヨミヨミ、フムフム
2012年から東工大で行われた15の講義の内容がまとめられている。
まずは講義を通じて、何を考え、自身の結論とするかの重要性が語られる。
宗教、政治、戦争、差別、お金、クーデター、暗殺、貧富、環境問題、どうしても歴史を語るにはテーマが多岐に渡ることは避けられない。その中でハッキリ感じるのは、明日私の住む世界が崩壊しても不思議じゃないという不安。決して楽観視できない私の性格も改めて自覚。どうしたらいいかわからんわ!!ってこと。
最後の「君が日本の技術者ならサムスンに移籍しますか?」という項では学生たちの考えが載せられいるので非常に親近感を持って締めくくられる。
ともあれ、何か興味のあるテーマが見つかればそれで良い。