田中啓文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本能寺の変のわずか十数日後。
死んだはずの信長から届いた書状で
はなれ小島に集められた武将たち。
本当に信長は生きているのか?
何のために召集をかけたのか?
書状に書かれた「余は知っておるぞ」の文字。
疑心暗鬼でお互いの出方を探る彼らだったが
ひとり、またひとりと死んでいく…。
おお〜。
登場人物と舞台こそ戦国時代ですが
内容はバッチリ『そして誰もいなくなった』
私が知っている程度の歴史の知識でも
信長と光秀の確執や
秀吉、家康、勝家の腹の探り合い
右近やガラシャの邂逅など
実はこういうことだったのではという
歴史の「if」まで楽しませてもらいました。 -
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Posted by ブクログ
人間に滅ばされたとか、封印されたとかで、大人しくしてたんが、何かの弾みで復活して暴れるってパターンは良くある。
それが猿で、猿田彦、豊臣秀吉、聖徳太子などなどが、その血筋や!というのは、古代からの神話とかの流れで、ええ感じ。
でも、コーネリアス?ジーラ?…「猿の惑星」やん!それも初期の奴!(このストーリーには合わんと思うだけで、ええ映画です!)
一気に神話とかの世界から引き戻されてしもた…「猿の惑星」観て、凄い盛り上がるとかは、やめて欲しかったな。「宇宙猿人ゴリ」も出て来る…
何か興醒め…でも、これがこの作者の洒落っ気なんかもしれん。
まぁ、人の世界でも、猿の世界になっても、また、世の中乱れば -
Posted by ブクログ
こなもんや馬子の続編か!?と思ったけど、こなもんや馬子より前の刊行だから、馬子の前身か。とはいえ、こなもんやの馬子とはまた別次元の馬子でした。謎の伝統芸能「おんびき祭文」の語り手である馬子が弟子の少女イルカを従え、なぜかUMAと不老不死の秘密を追い求める…というストーリー。カテゴリをミステリにしましたが、果たしてミステリなのだろうかこれは(笑)
馬子は相変わらずド厚かましい大阪のおばはんですが、イルカに対するパワハラがすごすぎてちょっと笑えない…イルカが可哀想になってくる。
おなじみのネッシーやツチノコや雪男などが登場し、馬子が謎の博識を見せつけて正体を暴いていくところはとても面白い。
果たし