田中啓文のレビュー一覧
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ネタバレ目次
・堀川
・上燗屋
・二番煎じ
・花筏
・狸の化寺
・子ほめ
・地獄八景亡者戯
シリーズ最終巻となりましたが、竜二の成長があまり感じられなかったな。
というか、落語も漫才もお芝居も、大して努力をしていないのに本人のいないところで「すごい才能」と言われていた竜二が、今巻だけはギャグも作れず、スタジオの空気も作れないダメダメな奴になっているのが、違和感。
そのダメダメが受けたのだけれど。
結局落語ができない状況にならないと、落語をやろうとしない。
そして何度も同じ過ちを繰り返す。酒、バイク。
現実にそういう成長しない若者がい手も、そんなに腹は立たないけれど、シリーズ5冊目でも成長の跡が見ら -
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ネタバレ目次
・二人癖
・仔猫
・兵庫船(ひょうごぶね)
・皿屋敷
・猫の忠信
・鬼あざみ
・牛の丸薬(うしのがんじ)
・ひとり酒盛
松茸芸能を旅出した梅寿一門(の半分)だったけど、今巻無事に手打ちで、全員松茸芸能に復帰することになった。
復帰したって、人のいうことなんか聞きゃしない、やりたい放題の梅寿は変わらない。
やれやれと思いながら振り回される、一門の弟子たち。
梅駆の昔のロック仲間がインディーズデビューしたことがきっかけで、梅駆にも落語のCDをリリースするという話が転がり込む。
弟子に負けたくなんかない梅寿は松茸芸能が出すCD話に一度は乗るが、歌のレコーディングのように、いいところを切り張 -
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ネタバレ目次
・動物園
・日和ちがい
・あくびの稽古
・蛸芝居
・浮かれの屑選り
・佐々木裁き
・はてなの茶碗
・くやみ
段々ミステリ色が薄くなってきた。
竜二の成長物語ではあるのだが、どうにも落語に精進しているようには見えない。
コントがいいとか漫才がいいと言っていたうちはまだ、芸人としての悩みだったけど、今度は俳優?
しかも、いつも竜二は底知れぬ才能を見出されるんだよね。
で、未だに才能は開花していない。
そして落語の話に戻ったかと思ったら、今度はまだ内弟子だというのに大物落語家の名前を継ぐことに!?
もっと落ち着いて落語の話しようよ。
いや、あの師匠のもとで落ち着けるわけないのはわかるけど。 -
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ネタバレ鍋奉行犯科帳シリーズももう第八作。
二人の女性の間でふらふらしていた勇太郎もついに決断したようだが、どちらも家を出られぬ身、さてどうする?
将軍上洛との報せに大騒ぎの大坂城。饗応役を巡って西町奉行と東町奉行の料理対決に、勇太郎の師匠を狙う謎の男。
偽奉行が現れ無線飲食を繰り返す一方で僧姿の一団が押し込みを働く事件が続発。勇太郎は一大決心を胸に潜入捜査に挑むが。
因縁の相手との闘いに決着は着くのか。
相変わらず豪快な大食い奉行の豪快さが良い。窮地に陥りそうになっても逆転の発想と正面突破で解決していく。なんだかんだで皆に愛されているし部下を愛する大食い奉行。 -
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ネタバレ目次
・蛇含草
・天神山
・ちりとてちん
・道具屋
・猿後家
・抜け雀
・親子茶屋
今回の竜二は今ひとつだったかな。
前巻よりは真面目に落語と向き合っているけれど、ちょっと何かあると古くさい師弟制度が、落語を古典芸能にしてしまい、若い才能は漫才やコントに流れていくと思ってしまう。
落語の力を信じきれない。
謎解きという面では頭が回るのに、先輩たちの助言をちっとも理解できないのはなんでなのだろう?
梅寿師匠は、飲んだくれで、金に汚くて、暴力的で、とんでもないオヤジだけれど憎めない。
そばにいたら簡単に憎めそうだけど、とりあえず憎めない。
なぜなら、人情に篤いから。
竜二にはとことんきつく当 -
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ネタバレ目次
・たちきり線香
・らくだ
・時うどん
・平林
・住吉駕籠
・子は鎹
・千両みかん
目次はすべて落語の演目。
各話の頭に、月亭八天さんの落語解説があります。
主人公は落語なんて全く興味のない、天涯孤独の不良少年・竜二。
落語よりは漫才やコントなどの方が断然面白い。落語なんてダサい。そう思っています。
我慢なんて知りません。頭にきたらすぐキレる。我慢なんてするだけ損。そう思っています。
高校を中退して、好き勝手に生きていた竜二を、元担任の先生が無理やり笑酔亭梅寿師匠のもとに弟子入りさせます。
すぐ辞めてやる。絶対やめてやる。そう思っている竜二でしたが、気分屋で、大酒のみで、すぐに暴力を -
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『こなもん屋うま子』があまりに楽しかったので、この著者の時代小説ならば、あまり時代小説に慣れていない私でも読めそうだと、シリーズを大人買い。期待を上回る楽しさでした。
大坂西町奉行所に赴任してきたのは巨漢のお奉行様、大邉久右衛門。どケチなくせして、食べるものに関してだけは金に糸目をつけず。しかも、旨いものと見るや自分の分だけではなく、与力や同心たちにも食え食えとうるさい。付いたあだ名は鍋奉行、大鍋食う衛門。食べること以外に興味はないのかと思いきや、事件が起こればぼそっとつぶやいて解決の糸口を示す彼に、まわりはすっかりペースを乱され巻き込まれ。
主人公は久右衛門というよりも、若い同心の村越勇 -
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お笑い芸人と刑事、二足の草鞋で活躍する主人公を描く連作短編ミステリ。もちろん刑事は副業禁止なので、秘密裏に兼業しているわけだけど。同僚にばれてたかられたり、先輩にばれそうではらはらしたり、と事件以外の部分でかなりどきどきさせられます(笑)。だけど二つも天職をものにできた彼は、実はとんでもなく幸せだよなあ。
お気に入りは「人形に殺された男」。いかにも怪奇じみた殺人事件に惹きつけられます。事件自体はかなりシリアスで怖いよなあこれ……。そして高山の決断にもまたはらはらどきどきさせられて。
そしてラスト「漫才刑事最後の事件」の腰砕けな真相もそれはそれで(笑)。笑いもミステリもたっぷり楽しめる一冊でした -
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ひょんなことから
落語家に弟子入りする事になった不良少年。
初めは興味もなかった落語に少しずつのめり込んでいく。
田中啓文がこんな本も書いていることに驚き。
ホラーしか読んだことがなかったので。
そこまで詳しくはないですが、落語、私は好きです。
難しそうなイメージを持っていましたが、聞いてみると、意外とライトで面白い。
これぞ娯楽という感じ。
主人公の竜二も落語には詳しくないので、読み進めていくうちに一緒に落語を好きになっていく感覚。
師匠もかなりはちゃめちゃな人ですが、私、こういう男の人は嫌いじゃない。
締めるところは締めているし。
解説にも書いてありましたが、ミステリと落語のなんと -
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この小説に星をつけるのは負けた気がする。
でも、続編も絶対読むつもりだし…。
夏休みの課題図書なんかに、必ず一冊読書が苦手な子
向けの本が入っていたりしませんか?
にぎやかな登場人物達の冒険譚に挿絵代わりの漫画。
それがそのままちょい大人向けになったのが本作品。
蓬莱洞の研究、大南無阿弥洞の研究、黒洞の研究の
3編がおさめられています。
民俗学的な面白さを期待したのですが、それは
ほとんど関係なし。
でもオシラサマとかそういうワードが好きな人は
より楽しめると思います。
いわゆるバカミスかとも思ったのですが、ミステリでも
ないし。もしかしてただのバカ小説!?
さすがメフィスト。
でもただ