田中啓文のレビュー一覧
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気がつくと「角川ホラー文庫」って事が良くある。ホラーってあるけど、そう純粋にホラーって感じのばっかりでもない。結構、気に入ってしまってる!^^;
得意の古本屋詣に行くと黒い背表紙の文庫探してるし…(−_−;)※ホラー文庫は、黒い背表紙です。
ちなみに、もう既に何冊かたまってる…
今回も背表紙で判断。
陰陽師?
鬼?
警視庁?
陰陽寮?
何か面白そう…
上司が、陰陽師で、部下が鬼。
で!購入!
でも、シリーズの始まりって感じで、まだまだ続きそう。(前にもシリーズあったみたい。)
河童、鬼と妖しとそれを退治する担当の陰陽師、これからやな。
面白くなるのは…
オニマルは、漫画「地獄先生ぬーべー」みた -
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タイトルと表紙の通り、コミカルで軽く読める一冊です。
売れない絵師の葛幸助は、筆づくりの内職で生計をたてていますが、部屋に掛かる絵に封じられた瘟鬼(厄病神)と同居(?)をしているせいか、とにかく災難が降りかかってばかりで、筆屋の丁稚にも「貧乏神のおっさん」と呼ばれている始末。
だったらその絵を処分するなりすればよいのですが、幸助は“お前(厄病神)がよそにいけば、そこのものに災難が降りかかる・・俺のところにいれば俺が一手に引き受けるので、ほかのものが助かる・・”と、人が好いにもほどがある理由で災難をマイルドに受け入れています。
そんな貧乏神・幸助と、ひょんなことで出会った、謎の“福の神”こと福 -
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モデルは竹林の七賢人だから、どうしても登場人物は7人になり、それぞれを描かなければならないと思うのですが、そうすると、この1冊では足りないと思うのです。7人全員を描かなくても、誰か一人をじっくりと描いてくれるともっと満足するのですが、それぞれが面白いはずの七賢人がなんとなくすうっと通り過ぎて行ってしまったように感じ、何かをもっと期待したくなりました。
華虞姫の設定は面白いと思いました。そうですか、そうすると、彼女はこのような感じで、その後の世界で会話していたのですね、なるほど。
「竹夫人」は諸星大二郎が作品に仕上げそうな雰囲気で、それを想像しながら読んだところです。一番好きでした。ただ、アーム -
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アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」のオマージュ作品。
本能寺の変の十数日後、死んだはずの信長からの招待状が羽柴秀吉、柴田勝家、高山右近、徳川家康に届く。彼らは招待状に書かれた通り、三河湾に浮かぶ小島<信長島>を訪れる。そこには饗応役として本能寺の変で死んだ筈の森蘭丸、信長の忠僕・弥助、光秀の娘・玉、そして茶人の千宗易もいた。
信長に対してそれぞれ後ろ暗いものを抱えている四人は、なかなか姿を表さない信長に焦れていくがそんな中で第一の殺人が起こる。それは本能寺の変後、今日で流行り始めた奇妙なわらべ唄をなぞるかのような死に方だった。
トンデモ設定なのに面白かった。途中、島内の建物の -
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定吉にライバル?
勝手にライバルなんて、おもてもろたらかなわんなぁ。
そして、初高座に上がる日が近づいてくる。
江戸時代と現代のバックトゥーザ・フューチャーにも慣れてきた?
さて、どうなる、乞うご期待!
レコードで落語を楽しむというところが、私の世代にしっくりくる話です。定吉のお父さんと同世代かなぁ。私は祖父がラジオやテレビで演芸番組を聴いている横で育ちました。父は当時若禿を気にしながら、そのハゲをネタに文筆業をしていました。親子というのはどこなと似てしまう。なんだか、我が家の祖父〜父〜私の昔話をちょっと思い出したりして、そしてやっぱり小学生の時の落語会の光景が重なります。こんど寄席に行ける -
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北町奉行所同心・逆勢華彦(さかせはなひこ)は、剣の腕は立つがあまりの臆病さ故に仕事で失敗を繰り返し『オダブツ組』こと小田仏馬(おだふつま)の組に異動させられる。
そこは『江戸の町に現れる魑魅魍魎を見つけ出し退治する』という、華彦には到底出来そうもない仕事をする部署だった。
遠山奉行肝煎りで出来た『オダブツ組』は個性豊かなメンバーばかり。石川五右衛門のような風体で大男の小田仏馬、逆に痩せて素浪人のような風体の無辺左門(ぶべさもん)、元関取の旭日獄(あさひだけ)宗右衛門、人の心が読める少年・塵太郎(じんたろう)、元九ノ一の夜見(やみ)、さらには黒猫の魂(たま)まで。
まともな同心姿は華彦だけで、 -
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