田中啓文のレビュー一覧

  • ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺2

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    シリーズ第二弾。
    破門にされてしまう竜二。
    今回は落語のシーンの印象が薄く感じ少し残念。

    噺家としての自分を掴みきれず足掻く竜二を応援しつつも、つい喝を入れたくなりました。

    師匠の破天荒っぷりはやはり好み。

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    2016年11月26日
  • 落語少年サダキチ

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    成績もスポーツも見た目もイマイチの小学5年生・忠志は、ものすごい変顔芸を持っている。ひと度変顔を披露すれば、怒り心頭の先生も笑いすぎて逃げ出すほどだ。
    ある日不良に絡まれていたおじいさんを変顔で助けたら、突然路上に正座して、お礼に落語を聞かせてやるからお前も座れと言い出した。
    お笑いは好きだけど、落語なんて古臭くてつまらないと思っていた忠志だが、無理やり聞かされた落語のおもしろさにどんどん引き込まれていく。
    落語に謎にタイムスリップ??まさかの時空を超えた大冒険に、びっくりするやらおもしろいやら。
    おもしろいなあと笑いっぱなしなのに、勉強もしないとなあなんていつの間にか思ってしまう、ううむ、な

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    2016年11月10日
  • 真鍮のむし

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    【収録作品】塞翁が馬/犬猿の仲/虎は死して皮を残す/獅子真鍮の虫/サギをカラスと/ザリガニで鯛を釣る/狐につままれる 
     ジャズは知らないけれど、雰囲気が伝わってくる。

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    2016年11月09日
  • イルカは笑う

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    ネタバレ

    表紙のイルカが可愛くてジャケ買い。

    まあまあ自分はシニカルな話が好きだと
    自負していたのだけれど、
    この短編集のシニカルかつブラックなユーモアには
    正直ついていけなかった。

    所々当て字的なダジャレ(地口?)も多いのだけれど、
    元ネタがわからないのが多数。
    洋画邦画好きにはツボに入るのだろうか。

    全体的に自分には合わなかったなぁ。
    「まごころを君に」「あるいはマンボウでいっぱいの海」
    といった落語的な作品に出会えただけでも良かった。

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    2016年11月02日
  • 落語少年サダキチ

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    童話シリーズだからか、作品中も文字が踊ったりして、目でも楽しみながら、サクサク読める。
    落語少年の物語第一弾とあることから、シリーズ化するのだろう。次の演目は「寿限無」かな!?

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    2016年10月11日
  • 地獄八景

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    元の上方落語の『地獄八景亡者戯』を知らないまま読みました。が、8編の話がそれぞれ、ハードボイルド、新喜劇、曽根崎心中等々、今作のアレンジの元になった方のネタは読んでて「ああ、これだな」ってのが判るのでそれぞれ面白いです。言葉遊び、ネタ選び等好みが分かれそうですが、私は好きな部類です。お気に入りは、水戸黄門をアレしたやつと、星新一をアレしたやつですね。

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    2016年09月28日
  • ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺2

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    ちりとてちんだ~。と落語の話を見ながらちょっと笑ってました。そして、落語って確かに、笑わせてもらおうってわけではなく、くすっと笑ってしまうというのが正しい気もしてきますね~。

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    2016年09月23日
  • ハナシがうごく! 笑酔亭梅寿謎解噺4

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    梅寿師匠、究極のツンデレじじいだな。笑酔亭梅寿と春桜亭円紫、そりゃ弟子入りするなら、円紫さんでしょう。大阪と東京の違いはあるにせよ…。梅寿師匠の啖呵は胸がすくけどね。竜二は何だかんだ言っても、人が良くて、心優しい。噺家としてプラスになる素質かな。

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    2016年08月31日
  • 鍋奉行犯科帳 道頓堀の大ダコ

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    鍋奉行シリーズ第2弾。
    前作は思ったより普通の時代小説と思ったが、シリーズに慣れてきたのか今回は著者がのびのびと書いているような感じを受けた。最終話は時代小説の枠をはみ出しているが、それでいて時代考証や料理の蘊蓄はまじめだったりして面白い。
    破天荒なお奉行もパワーアップ。だし汁をなめただけで分析したり、長崎のカピタン一行にかこつけて洋食を食べまくったり。キャラが立ってるからドラマ化したら面白そう。

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    2016年06月29日
  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺

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    金髪トサカ頭の不良少年・竜二は上方落語の大看板・笑酔亭梅寿のもとに無理矢理弟子入りさせられる。
    破天荒な師匠の元で下積み生活を送りながら身の回りで起きる事件を解決していく。
    全ての話が古典落語を利用し綴られていく。

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    2016年06月17日
  • 猿猴

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    聖徳太子が訳した人類滅亡の予言を発端に繰り広げられる伝奇ホラーは非常に読み易くスピーディーな展開なので一気読みも難しくない。神話、秀吉の埋蔵金、UMA、謎の宗教団体…色々な要素が絡み合う。どう纏まるか心配するが田中啓文だから最後はハチャメチャだろうと勘繰るがオチはやや尻つぼみ。ギャグとシリアスの紙一重を探ったかの様な作品だが中途半端な部分が他読者の低評価に繋がったかも。この人にはやはり突き抜けたものを期待してしまう。でもグロ駄洒落控え目でもくだらなさをさらりと放り込む本作品は嫌いではない。

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    2016年06月10日
  • 禍記

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    田中啓文が描く伝記ホラーだから一筋縄ではないと勘繰る。タブーとされている『禍記』という謎の古書の存在を暴こうとするストーリーを軸に摩訶不思議な話の短編集で構成されている。神話や民間伝承を基に作られ、予想外にエログロ駄洒落が抑えられていたので身構えて読むが、よくよく考えればバカバカしい設定にやっぱり田中啓文だとほくそ笑む。読み易く、それなりに質の高いホラーで非常に楽しめた。あとがきの著者による伝記モノについての解説は田中色満載。ラスト1行で伝家の宝刀炸裂(笑)

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    2016年06月08日
  • 蠅の王

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    完全に身構えてしまった。600数十ページにも及ぶ厚さとキリストもの伝記ホラーという事で、眉間にシワを寄せ序盤から1ページ1ページを大事に噛み締めながら読む。面白い。歪んだ世界観の描写は素晴らしく、お得意のグロ描写も斬れ味抜群だ。しかし田中啓文はこれで終わらないのだ!終盤は今迄のは何だったんだ!?とハチャメチャにブチ壊した展開になるのだ。もう東宝特撮シリーズなのだ。虫や臓物のグロさ、性的描写のキツいエロさ、架空の表現や駄洒落のくだらなさ。田中ワールド全開の超スペクタルキリスト伝記お下劣脱糞クソ虫ホラーはいい意味で裏切られた。

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    2016年05月29日
  • 鍋奉行犯科帳

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    大阪西町奉行に赴任してきた大邉久右衛門は、とにかく食い気優先でわがままで仕事はいい加減。しかし事件が起こると意外なひらめきを見せて…
    型破りな大食漢が主人公の短編集。ふだんは食へのこだわりで周囲を振り回すが、意地汚いのに部下たちにも強引に振る舞ってやる気前のよさもあり、ズボラなようでしっかり事件を解決する奉行はなかなか憎めないキャラである。
    フグ、ウナギ、鰹節、生菓子と各話にテーマとなる食べ物があり料理の蘊蓄が楽しい。ストーリーも意外にちゃんとミステリだし、続編も読んでみたい。

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    2016年05月27日
  • イルカは笑う

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    「本能寺の大変」やら「屍者の定食」やらといったタイトルから窺い知れる通り、実に脱力するSF短編集。頻出するグロテスクな描写もやっぱり著者ならではだなあ。
    しかし一作目の「ガラスの地球を救え!」ではうっかり感動しそうになってしまった。ううん好き。

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    2016年03月17日
  • アケルダマ

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    ネタバレ

    閉鎖的な地方に引っ越した女子高生が、奇妙な生徒会に巻き込まれるところから始まる伝奇小説。
    日ユ同祖論から始まり、イエスと吸血鬼の関係、ユダが人類側でイエスと十一使徒が人類の敵など、どこかで見たことがある感じで話が進みイエスを再封印する話。
    ユダ側も怪しげな雰囲気のため最後に一捻りあるかと思ったが、特になく神様は人間の事なんか気にしてないよね、という素直な終わり。

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    2016年01月05日
  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺

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    中古本屋さんで購入。
    いきなり、落語家さんに弟子入りさせられた主人公が少しずつ古典落語に魅せられて、ついでに?推理して、起きるトラブルを解決していくという・・・。

    昔タイガー&ドラゴン ドラマを見て落語って面白いな~なんて思っていたらこれを参考にしているのかな?って感じがまたはしばしで感じることができました。

    でも、クドカンの脚本のほうが私は好きかも。
    すっきり読めるので、私は好きです。

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    2015年11月16日
  • オニマル 異界犯罪捜査班 鬼刑事VS殺人鬼

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    先にシリーズ3作目を読んでしまった…最終巻だそうで。中編3話。最後に鬼丸さんピンチ?ベニーさんは努力してるわ、昔の人も忘れないわでますます憎めないわ…鬼丸さんも認めてるんですね…またコンビ組んで仕事出来そうなのに終わりかあ。時々文章おかしいよね

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    2015年11月14日
  • オニマル 異界犯罪捜査班 鬼と呼ばれた男

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    結構前の作品を再構成・改題したとのこと。アメリカ帰りのイケメンハイスペック警部(実は陰陽師)と、冴えない昼行灯な刑事(実は鬼)がコンビを組んで奇怪な事件を解決…な短篇集。この作家さんだけあって時々グロ描写があるけど軽く読める。最初いけ好かないイケメン警部かと思いきや、努力してるしなんか可愛くなっていくような?wシリーズ化してるみたいなので続きが楽しみ。

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    2015年11月14日
  • 鍋奉行犯科帳 道頓堀の大ダコ

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    1.風邪うどん
    父柔太郎が捕まえた盗人の息子が勇太郎を襲う。きつねうどん誕生。
    2.地獄で豆腐
    女房に追い出された豆腐やを勇太郎が奉行所で働かせるが・・・
    勇太郎豆腐を切る。
    3.蛸芝居
    大阪に大蛸の化け物が・・・
    たこ焼き誕生。
    4.長崎の敵を大阪で討つ
    紅毛人と宇宙人の子供と白い虎。
    固形チョコレート誕生。

    蛸芝居で業突屋のおトキさんが幸せになって良かった良かった!

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    2015年11月07日