田中啓文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の作品は本作が初読なんですが、本作に収録された5編全てに共通して感じたことがあります。それは、
「謎が大盤振る舞いすぎる!!」←嬉しい
それぞれの作品の核となる謎&真相指摘だけで読者は満足できるはずなんです。
それなのに、田中先生は事件だけでなく、それぞれの主役達に「隠された真実(オカルト風味)」というオプション(もちろんフィクションです。念のため)を付けちゃってるんですね。ストーリー上必要な部分もあるんですが、蛇足感ギリギリなものもあるにはあります。(特に八雲の話(笑)。
だがそれが!!
いいんです!!!←←
「実はホームズは×××だった!」
「密室の名手と謳われる某作家はあの作品にインスパイアされていた!」
「ヒトラーはシャーロキアンだった!」
「小泉八雲は何故日本に来たのか!」
「ホームズとルパンにまつわる驚愕の事実!」
うーん、てんこ盛りです。
この辺がなければページ数3分の2で済んだと思います。
大満足です。
以下、簡単な内容紹介とめっさ浅い所感。
◎スマトラの大ネズミ事件…密室の中で生首が発見される奇怪な事件が連続して発生。ホームズとワトソンは、被害者が書き残した「スマトラの大ネズミ」という言葉をヒントに調査を進めるが…,。
→実は本作の中では一番イマイチだった(笑)。なんでだろ(笑)。オチかな(笑)。
◎忠臣蔵の密室…御殿の仇を討たんと吉良上野介の屋敷に討ち入りを果たした赤穂浪士の面々を待っていたのは、宿敵・吉良の既に冷たくなった死体だった!足跡なき「閉じたる場」から、下手人はいかに脱出を果たしたのか?
→日本人なら(多分)知らない人はいない赤穂浪士の討ち入りを、密室ものに仕立てた意欲作。毎年この時期になると、必ずドラマやるからね〜(^^)よく知る史実ものを大胆にミステリでアレンジされると、それだけで滾るわ〜(笑)。
◎名探偵ヒトラー…ナチ党総統・ヒトラーの書斎から、後生大事にしているロンギヌスの槍が彼の目と鼻の先で盗まれた。ホームズをこよなく愛するヒトラーは、側近であるボルマンをワトソンに指名し、自ら調査に乗り出すが…。
→史上最凶最悪のシャーロキアンの推理と解決策?がすごい。ブラックユーモアとしてすらニヤニヤさせないのは、さすがヒトラーです。
◎八雲が来た理由…森林の中を歩いていた小泉八雲とその連れは、女の叫び声を聞き、現場に駆けつける。声の発せられた付近に尻餅をついていた男の着物の袂には、なんと凄まじい形相で噛み付く女の生首があった!
→本作最大の問題作(笑)。いやー!これはね!!島荘を彷彿とさせるバカミスです!!!つまり、大好き!!!!笑笑
◎mとd…「貴殿が所有するエジプトの秘宝、サン・ラー王のスカラベを頂きに参ります」ーー怪盗紳士、アルセーヌ・ルパンの予告状を受け、持ち主の城を訪れた私とガニマール。凄まじい殺傷能力を誇るミミズクの脚にはめられた宝石をルパンは盗み出すことができるのか?
宝石を守るために英国からやってきた名探偵シャーロックホームズを迎え撃つルパンの奇策とは?
→うーん。何だろう、このパターンが真新しくないせいもあるだろうけど、ちょっと最後の最後でケチついた感。いや、面白かったんだけど、直前の八雲が面白すぎてですね…笑 -
Posted by ブクログ
成績もスポーツも見た目もイマイチの小学5年生・忠志は、ものすごい変顔芸を持っている。ひと度変顔を披露すれば、怒り心頭の先生も笑いすぎて逃げ出すほどだ。
ある日不良に絡まれていたおじいさんを変顔で助けたら、突然路上に正座して、お礼に落語を聞かせてやるからお前も座れと言い出した。
お笑いは好きだけど、落語なんて古臭くてつまらないと思っていた忠志だが、無理やり聞かされた落語のおもしろさにどんどん引き込まれていく。
落語に謎にタイムスリップ??まさかの時空を超えた大冒険に、びっくりするやらおもしろいやら。
おもしろいなあと笑いっぱなしなのに、勉強もしないとなあなんていつの間にか思ってしまう、ううむ、なかなかやるではないか。