田中啓文のレビュー一覧
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ネタバレ唐島英治クインテットのメンバー、永見緋太郎は天才肌のテナーサックス奏者。音楽以外の物事にはあまり興味を持たない永見だが、ひとたび事件や謎に遭遇すると、楽器を奏でるように軽やかに解決してみせる。逆さまに展示された絵画の謎、師から弟子へ連綿と受け継がれたクラリネットの秘密など、永見が披露する名推理の数々。鮎川哲也も絶賛した表題作にはじまる、日常の謎連作集。
面白かった。
ジャズに関しては、全くの門外漢だが、
それでも問題なく読み進められた。
著者のジャズに関する愛情がいっぱいなことが
ひしひしと感じられるが、押し付けがましくなく、
主人公の永見の常識ハズレな言動も、その類まれなる才能、
そ -
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それでは皆さんご一緒に「♪つ・み・ひ・せんたい じゃん・ご~れ~♪」
魔法少女物に化けたダークファンタジー(といっていいのかな)が大人気でしたが、これもいろいろな物に化けたワイドスクリーンバロックです。
ただ田中啓文の得意分野に思いっきり化けてますので、何度「やめろ阿呆 (゚∀゚)」と読みながら呟いたか……。
ところで、この大風呂敷畳むのでしょうか?
なんとなく、「切り刻んで、空に撒いて、わーきれいだな!」となるような気がするんですが……そして「実は切れてません」と口から風呂敷を出す手品師、もしくはペテン師、それが田中啓文で進んで騙されるのが読者 \(゚∀゚)/ ただし、最後に「やはり風 -
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収録作
井上雅彦「デモン・ウォーズ」
田中啓文「糞臭の沼」
友成純一「魔物の沼」
菊池秀行「甘い告白」
井上氏作品:本当にパロディ満載で、井上作品の中ではかなり読みやすい物だと感じた。
田中氏作品:「あぁ、田中さんね、やっぱりねぇ…。」となんとも言えない笑いが浮かぶ一作。
前半の良い意味での「胸が悪くなる」感じも印象的だが、
後半のふざけてるような、真面目なような、スピード感のある展開には引きこまれてしまった。
そして、大爆笑。。。w
友成氏作品:もっとも個人的にインパクトのあった作品。
後半はやや失速感もあったけど、前半までの暗黒緋色の世界に魂は翻弄される。
菊池氏作品:スピード感満 -
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私はオーケストラより吹奏楽が好みで、一番好きな楽器はクラリネットです。でもジャズのテナーはまた別格ですよね。この本の主人公、永見緋太郎は唐島英治クインテットのテナーサックス奏者で、世の中の人間がすべてアンパンマンかジャムオジサンであると思っている性善説信奉者です。短編集ですが、章題が「落下する緑」「揺れる黄色」「反転する黒」「遊泳する青」「挑発する赤」「虚言するピンク」「砕けちる褐色」と色つながりになっていて、さらに各章の間に「田中啓文の『大きなお世話』的参考レコード」というコラムがはさまれているという楽しい構成になっています。内容も音楽だけでなく、絵や小説など多岐に渡っています。
田中啓文は -
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一冊目から文庫で追いかけてます。上方落語のベタベタなノリがいいです。下品だとも思いますが(苦笑)それもまた味ですか。ミステリ風味ではありますが、主人公の成長物語でもありむしろこの三冊目はそちらに主題が置かれているようにも。主人公の才能ありまくりなのにケツが座らないダメっぷりにイライラしながらも、頑張れ、やったれ!と応援してやりたくなるんですー。
落語を扱った小説はミステリ(創元のアレとかアレとか)にもエンタテイメント(映画化したアレとか)にもたくさんありますが、上方落語は噺家さんのものくらいしか読んだことがないので新鮮でした。次もたのしみに文庫化待ちます。