田中啓文のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ジャンルは伝奇ホラー。
イザナギとイザナミの神話や新興宗教を絡めた内容で、主人公は民俗学者。
ということで大学で民俗学を学んでいた者としては懐かしいような内容の話も出て来ていましたねー。
日本神話とか好きな人は面白く読めるんじゃないでしょうか。
結構分厚い文庫ですが、先が気になるのでどんどん読めます。
が、どうも私はホラーは少し苦手かもしれません;
いや、幽霊とか妖怪とかのホラーは割に平気なんですが、グロいのはダメなんですf^_^;
これもグロくて時々読んでいて気持ち悪くなってしまいました・・・f^_^;
後味も良くないので、そういうの大丈夫な方じゃないとキツイかもしれませんが、面白いには面白 -
-
Posted by ブクログ
時代物に若干苦手意識があるにもかかわらず、“鍋奉行犯科帳”シリーズは結構好きで読んでいました。食べ物を絡めた話には目がないし、おおっ、カツ丼だわと思いながらいそいそと読み始めたのですけれど。
警視庁の地下に存在する部署って、まるで内藤了の“警視庁異能処理班ミカヅチ”シリーズのようですよね。期待に胸が膨らんだものの、どんなダジャレだらけやねん。スベりまくりでキツイのなんのって。あまりに頻繁に飛び交うダジャレと懐メロのせいで肝心の事件が頭に入ってこない(笑)。
それでも、生で活弁を何度か観た経験のある者としては、弁士がスクリーンの中に登場して演じる活弁もあることに驚き、観てみたくなりました。
-
Posted by ブクログ
〔七賢人〕竹林で清談してる呑んだくれたち。
〔華虞姫〕探偵役。《あのねえ、この世には不思議なんかないの》p.57。と、不思議の権化のような存在が言う。
〔尸解仙〕その男は本当に尸解仙になったのか?
〔酒徳頌〕劉伯倫が参加した酒の席で人が殺されたが誰にも殺すチャンスがなかった。
〔竹夫人〕最も危険な男、鐘士季と竹の因縁。
〔竹に虎〕阮嗣宗の祖父が虎退治をし、餃子や打鞠を始めたのは本当か?
〔老子はどこへ行った?〕老子は実在したか、どこへ行ったか。山巨源の「人を見る目」は節穴か?
〔最後の清談〕それぞれの顛末。
〔感想〕この著者はバリエーション豊かなので自分に合うかどうかはけっこう賭けやけど、今 -
Posted by ブクログ
地獄一の名探偵は閻魔大王から極秘の調査を依頼されるが……。地獄で出会った男女の逃避行の行方は? 無実の罪で地獄に落ちた男が野球に託したのは………。
地獄を巡る八つの情景。
落語の「地獄八景亡者戯」を元とした、地獄を巡る短編集。
コメディからSF、恋愛にミステリ、スポーツとバラエティ豊かな8話を収録しています。
地獄での話とはいえ、殺人事件や汚職や選挙、戦争など、起こる問題は現世と一緒。泥臭く生々しくて、でもいい感じにバカバカしい。気を抜いてゆるく楽しめます。
コメディ色強めとは言え、地獄の描写・拷問描写などは割とグロテスクだったり汚かったりするので、苦手な人は注意です。
個人的にすきだ -