田中啓文のレビュー一覧

  • 鍋奉行犯科帳 道頓堀の大ダコ

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    シリーズ二作目。「風邪うどん」そばとうどんと出汁の話が楽しい。今回の4編の中で読んでいて一番空腹を感じた。大阪のこしのないうどんが食べたくなる。「地獄で豆腐」いろいろな地獄にそれぞれの豆腐、最後に豆腐が切れてよかった。「蛸芝居」一膳飯屋の業突屋の孫がおばあさん直伝の出汁を小麦粉を水で溶いて焼いてつくるちょぼ焼きに活かして…。サイドストーリーの方が本筋よりもインパクトあり。「長崎の敵を大阪で討つ」大阪に居座るカピタン一行と謎の少年二人連れ。道頓堀の風情に現代の風景が重なる。

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    2013年11月20日
  • 鍋奉行犯科帳

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    面白いけれど、会話だけで話が進む場面では誰が何を言ったのか分かりにくいです。ドラマのノベライズかと思うぐらい。ドラマだったら、お奉行の扇子の文字とかもオチとして楽しめそうですが。

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    2013年10月20日
  • 鍋奉行犯科帳 道頓堀の大ダコ

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    鍋奉行シリーズ第2弾。
    大邉奉行の食いしん坊ぶりは更にパワーアップし、勇太郎は相変わらず小糸と綾音との間で煮え切らないし、今後の展開も楽しみ。
    時代小説というよりは落語の一席を読んでいるようだ。

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    2013年09月07日
  • こなもん屋うま子

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    大阪のどこかにある神出鬼没の店「馬子屋」。
    今日も悩みを抱えた人達が女店主・蘇我家馬子が作る絶品「こなもん」料理を口にする。
    たこ焼き、うどん、ピザ、焼きそば、豚まん、ラーメン・・・・・喰いたい。

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    2013年08月28日
  • 辛い飴

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     この話を長編で書いたらしんどい、けど、ジャズとミステリと言う視点で、さらに短編となると輝きは増すばかりである。ひたすら格好いい。
     時折出るダジャレに若干ほっとするw

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    2013年07月07日
  • 鍋奉行犯科帳

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    題名を見てあまり期待はしていなかったのですが、読んでみると、いつも通りの田中ワールドが眼前に広がり、江戸時代の大阪のことや食慣習などに思いを馳せながら楽しく読ませていただきました。第一話、食材に因んだ動機が秀免です。第二話、ひつまぶしの謂れのくだりが楽しい。第三話、ご飯に鰹節を乗せてだし汁をかけさらさらっとかきこみたい。第四話、江戸時代の菓子事情が興味深い。また、田中印のシリーズものが増えたようですが、他のシリーズの続編もよろしくお願いします。

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    2013年07月01日
  • ハナシがはずむ! 笑酔亭梅寿謎解噺3

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    モヒカン噺家「竜二」シリーズの第3弾。今回も彼を中心に
    大きな問題やトラブルが続々と舞い込んできます。その
    殆どが本人が望んでない事なのが可哀想ではあるw。
    もちろん、今作も楽しく、ホロリとさせられる人情噺や
    バカバカしいオチも用意されており、面白いんですが
    この「竜二」のあまりにも周りに流される態度に
    読んでいてイラっとします。
    前作でもそうですが、落語に入り込めない為、スグに
    自分の意識や興味が目移りしてしまうんですねー。
    今回は俳優になりたい...なんてアホな夢見てますw。
    まぁ、そんなたわけた夢はスグに師匠に
    看破されてしまうんですが...。

    まだまだこの竜

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    2013年03月09日
  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺

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    人気のシリーズ。ようやく手をつけ始めました。
    落語とコメディとミステリに更に作者の多趣味性を
    散りばめていてサクサクと軽快に読めますね。

    傍若無人に見えてやはり噺家らしく浪花節バリバリの
    「梅寿」師匠を始め、ある意味ベタな人物設定の
    登場人物み古典落語がテーマになっている為か、全く
    気にならないし、むしろその空間が気持ちいい。
    主人公の「竜二」の落語のセンス以上(?)の
    謎解きパート自体がオマケみたいなものですが
    バカバカしいものから本格(風)まであってサービスの
    多彩な一冊。
    個人的には愛川晶氏の「神田紅梅亭〜」シリーズ
    の方がより人情噺っぽくて好みですが、こちら

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    2013年03月08日
  • 茶坊主漫遊記

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    なんだか、どこぞのご隠居様を彷彿とさせるお話だわ(笑)
    史実の裏を描いて見せるこういうお話ってかなり好き。
    でも、ラストがちょっと釈然としないので★は3つ止まり。
    彦七のキャラはかなり好み。

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    2013年01月27日
  • 蓬莱洞の研究

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    「伝奇、ミステリー、ユーモア、学園小説の融合」という作品紹介に騙されて手にとってしまった駄洒落本。
    表紙のおかげで雰囲気はつかめたけど、文庫カバーの裏の文章はなんとかしたほうがいいんじゃないだろうか。
    手に汗握る脱力系コメディ。
    くだらん!と言いつつ続編を見つけたら手にとってしまいそうです…
    比夏留と保志野くんのやりとりがおもしろいです。続編ではぜひ先輩たちの活躍が見たいな♪←読む気になっている。
    中高生向き。
    冗談が通じない人は読んではいけない。

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    2013年01月14日
  • 聴いたら危険! ジャズ入門

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    よし聴くぞと決心が必要な音楽を海外と国内のミュージシャンにわけて紹介してくれる。
    最近、まともに音楽に向き合って聴くことが少なくなったなぁと痛感、久しぶりにCD棚から引っ張り出してみようかなと思える愛情あふれるガイドブックでした。

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    2013年01月03日
  • 天岩屋戸の研究

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    題材は好きだったのだけれど、文体が合わない、というか、・・・ちょっとふざけ過ぎてない? と思った。
    でも、解説を読んだら、それが重要な“ギャグ”だったようで、
    しかも、これはシリーズ物で、この巻の前に2冊あるとか、、、
    これが、著者・田中啓文との出会いとなった(きっかけは『セブンミステリーズ』だったけれど)ので、
    もっと違う作品も読んでみたい、と思った。

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    2012年10月24日
  • 元禄百妖箱

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    著者による忠臣蔵別解釈?
    桂昌院(綱吉生母)が九尾の狐で取り付いている話
    色々な妙な経緯で忠臣蔵へと進んでいく
    縛狐精と言う茶碗が中心?

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    2012年10月17日
  • 蠅の王

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    田中 啓文 『蠅の王』
    (原題『ベルゼブブ』・徳間書店・2001年11月/角川ホラー文庫・2008年1月)

    ある遺跡で、無数の赤子の骨と一つの壷が発掘された。
    その封印が解かれた時、この世は底知れぬ“悪意”で満たされた。
    突如、東京で頻発しだした奇怪な児童殺人。
    地底から幼児の呪歌が湧き上がる異常の街に、悪魔教団が姿を現す。
    その頃、一人の少女が身に覚えのない妊娠をした。
    生まれ出ようとしているのは何者なのか?そして、巨大な呪いは誰のものか?
    想像もつかぬ真実がついに解き明かされたとき、“蠅の王”が出現した。(セブンアンドワイHPより)

    この伝奇ホラー、というジャンル、当たりが少ない

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    2012年09月23日
  • 茶坊主漫遊記

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    石田三成が生きていたという仮説の上に豊臣秀頼が生きて薩摩にいる、更には息子も?
    更に意外なことに秀頼の子、国松は、徳川秀忠の二男国松と取り換えられていた!
    猿飛佐助の息子、はたまた柳生十兵衛とか、途中に謎解きを交えながら米沢から薩摩へ

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    2012年09月21日
  • 落下する緑

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    ジャズをテーマ・・・というほどでもないな。ジャズの奏者が登場人物というだけで話の核にジャズってほどでもないように思う。
    一編一編が短くサクッと読めるのは悪くないですが、裏を返すとどの話もすぐに終わっちゃって消化不良感が否めない。それでいて謎が面白いかというとそれほどでもないような。。。デビュー作だからかな?ちょっと粗削りにすぎる印象。

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    2012年08月31日
  • ホラーセレクション 平成都市伝説

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    都市伝説をモチーフにした短編集。結構面白かった。なかでも「:わが愛しの口裂け女」と「飢えている刀鋩」がよかった。

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    2012年08月30日
  • 蹴りたい田中

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    本当にアホな作品(最上級の褒め言葉)
    タイトルからすごいが、内容も負けず劣らずふざけている。
    本作品は茶川賞(芥川賞ではない)を受賞した後、失踪した田中氏の短編集という体をなしている。それぞれの作品は九割がた駄洒落で構成されたSFであり、相変わらず田中啓文らしい作品である。
    一番面白かったのは、「地球最大の決戦 終末怪獣エビラビラ登場」。ウルトラシリーズを中心とした昭和特撮臭が溢れるこの作品は、特撮ファンならきっと食指に触れるはず。話自体はくだらないが、作者のあふれる特撮愛が感じられた。「トリフィドの日」とかも、パロディ元の作者の名前が「ウィンダム」だからって、登場人物を某特撮シリーズのキャラ

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    2013年01月02日
  • 猿猴

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    ミステリ、人情物とともに田中啓文得意の伝奇小説。SFもすばらしいのですが作者がてれるのか、遊びと駄洒落が満載で、凄い設定を破壊しまくるので万人にはお勧めできないかな。

    伝奇小説は『郭公の盤』(合作ですが)以来。日本神話とUMA。謎の狂信集団を配し、田中啓文の巧みなストーリー展開で、正統派伝奇小説として仕上がっています。

    ただし、作者は最後の2ページを書きたかったんだろうと思う。
    そこから出発して、その前の伝奇小説部分を仕上げるのは流石です。

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    2012年06月03日
  • 聴いたら危険! ジャズ入門

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    ジャズといえばクイーンのアルバムを連想してしまう程その方面には疎いのですが、ひとまずこの本に紹介されてたCDを聴いてみようっと。

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    2012年04月10日