あらすじ
大坂西町奉行所に型破りな奉行が赴任してきた。名は大邉久右衛門。大食漢で美食家で、酒は一斗を軽く干す。ついたあだ名が「大鍋食う衛門」。三度の御膳が最優先で、やる気なしの奉行に、与力や同心たちはてんてこ舞い。ところが事件が起こるや、意外なヒラメキを見せたりする。ズボラなのか有能なのか、果たしてその裁きは!? 食欲をかきたてる、食いだおれ時代小説。オリジナル文庫。
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六十にもなろうという奉行、大邊九右衛門。大食いで我儘、肥え太り巨軀と主人公らしからぬキャラが逆に魅力。
まわりを翻弄するのだけど、皆諦めているようで言うがまま。
序盤は料理を部下に振る舞ったり、勇太郎の母や妹を気にしてたりと前にでていたけど、段々と勇太郎達をサポートする後詰め的存在に。本来の形かな。
もっと前にでて我儘ぶりを出して欲しく感じた。まあ充分にすきにやってるけど。
出てくる料理もやはり時代的に肉肉しいものではなく、素朴さを感じるもの。しかし何故か食欲をそそられる。
歴史的に知らないと分からないものもあるけど、ミステリー要素もあり気軽に楽しめた。
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『こなもん屋うま子』があまりに楽しかったので、この著者の時代小説ならば、あまり時代小説に慣れていない私でも読めそうだと、シリーズを大人買い。期待を上回る楽しさでした。
大坂西町奉行所に赴任してきたのは巨漢のお奉行様、大邉久右衛門。どケチなくせして、食べるものに関してだけは金に糸目をつけず。しかも、旨いものと見るや自分の分だけではなく、与力や同心たちにも食え食えとうるさい。付いたあだ名は鍋奉行、大鍋食う衛門。食べること以外に興味はないのかと思いきや、事件が起こればぼそっとつぶやいて解決の糸口を示す彼に、まわりはすっかりペースを乱され巻き込まれ。
主人公は久右衛門というよりも、若い同心の村越勇太郎。勇太郎の目線で描かれる事件の過程や久右衛門の言動がものすごく楽しい。シリーズ1作目となる本作では、ふぐ、鰻、鰹節、餅菓子が登場。旨いものを食べれば気持ちが安らぐ。豪快な書きっぷりながら、料理についての描写は子細に渡り、胃袋も刺激されることまちがいなし。辻斬りやら仇討ちやら、穏やかとはいえない事件なので、そこは少しバランス悪し。時代が時代だけに合っているとも言えますけれども。
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大阪のお奉行さん大邉久右衛門、人呼んで「大鍋食う衛門」大食漢で美食家で豪快でめちゃくちゃな性格だけど、憎めなくて楽しい。久右衛門に振り回される周りの人たちもキャラが立っていて、所々挟まってるイラストもかわいい。出てくるお料理はおいしそうだし、蘊蓄も面白い。また面白いシリーズを発見してしまった。
天晴れじゃあっ!
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鍋奉行とはいえ、鍋ばかりでなく、もちろん鍋の食べ方を仕切る鍋奉行でもない。破天荒で型破りで食べることだけが楽しみなお奉行の捕物帳でした。振り返ればこのお奉行は大して仕事してない気もするのですが、ここ!という要所の締め方、人の使い方、勘の鋭さが素晴らしくて…最初は眉をひそめていた同心与力もいつのまにかお奉行大好き、な感じが微笑ましかったです。事件は割と凄惨で生々しく、食に関係したりしなかったり、ひねりは無いので純粋に楽しめました。舞台は大阪、方言もまた粋で良かったです♡ちょいちょい出てくる扇子がツボでした。
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美食家で大食いで、豪快でいい加減。でもやるときはきちんとやる(時々八つ当たりが偶然ヒットすることもあるがw)
こういう人嫌いじゃない。
ストーリーはこのお奉行様というよりも、どっちかというと、部下の一同心である若者を中心に描かれています。
江戸時代の大坂が舞台というちょっと珍しい作品。
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大坂西町奉行所に型破りな奉行が赴任してきた。名は大邉久右衛門。大食漢で美食家で、酒は一斗を軽く干す。ついたあだ名が「大鍋食う衛門」。三度の御膳が最優先で、やる気なしの奉行に、与力や同心たちはてんてこ舞い。ところが事件が起こるや、意外なヒラメキを見せたりする。ズボラなのか有能なのか、果たしてその裁きは!?食欲をかきたてる、食いだおれ時代小説。
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謎解きのドラマもさることながら…
出てくる食べものが、うなぎなどのゼイタクものから
戦場食のような極端な粗食まで、
どれも美味しそうに感じて、食欲が刺激されました(^^;。
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田中氏の作品は、もともと好きなのだけど、今回は、まず
ジャケ&タイトルが目についての購入(笑)
鍋奉行って、よく使う言葉だけど、こうくるとは。
大坂の新任お奉行である「大邊久右衛門」のキャラが立ち過ぎ(笑)
もちろん、いい意味で、である。
ま、部下や使用人にとっては、困らせられるところの
多いお方ではあるのだけど。
でも、公平・公正だし、歯に衣着せないものいいは、なかなかに痛快。
ラストからして、シリーズ化が期待できそうで、楽しみ。
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シリーズ一作目。
めちゃめちゃグルメで食い意地がはっている町奉行が江戸から大阪に赴任してきた。真面目に働くよりも美味しいご飯をたらふく食べたい。
このシリーズは、一作目以降を数冊読んでいて鍋奉行のキャラクターはお馴染みだったので、鍋奉行の登場シーンで皆んなが戸惑っているのが新鮮で面白かった。
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江戸グルメのお話かなー笑
読みやすいですし、出てくるご飯が美味しそうです。
ドラマになりそうな軽いテンポで進んでいきます。1話読み切りタイプなのではいりやすいです。
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20170226 グルメ小説のようで犯科帳になっているのは、登場人物のキャラクター設定が良いからだとおもう。シリーズものとしても続けやすいのではないだろうか。
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大阪西町奉行に赴任してきた大邉久右衛門は、とにかく食い気優先でわがままで仕事はいい加減。しかし事件が起こると意外なひらめきを見せて…
型破りな大食漢が主人公の短編集。ふだんは食へのこだわりで周囲を振り回すが、意地汚いのに部下たちにも強引に振る舞ってやる気前のよさもあり、ズボラなようでしっかり事件を解決する奉行はなかなか憎めないキャラである。
フグ、ウナギ、鰹節、生菓子と各話にテーマとなる食べ物があり料理の蘊蓄が楽しい。ストーリーも意外にちゃんとミステリだし、続編も読んでみたい。
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江戸時代の大阪を舞台にしたオムニバス形式のミステリ。
食べ物には目がない美食家の奉行が食道楽の合間に事件を解決する。
傍迷惑な性格ながらどこか憎めない久右衛門がいい味出しています。
Posted by ブクログ
大阪の奉行の話。
話そのものは面白かったし
食べ物の話もおいしそうだし面白かったけど
奉行がぜんぜん魅力的じゃなかった。
無駄に大声で怒るし
あんな人好きじゃないという個人的感情で
続きは読まないと思う。
Posted by ブクログ
面白いけれど、会話だけで話が進む場面では誰が何を言ったのか分かりにくいです。ドラマのノベライズかと思うぐらい。ドラマだったら、お奉行の扇子の文字とかもオチとして楽しめそうですが。