田中啓文のレビュー一覧

  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺

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    ミステリーにカテゴリわけしたけど、あんまミステリーっぽくはないかな。コナン要素はあるんだけど。

    バンドマン(笑)をなんとなく目指していたらしいヤンキー(笑)の竜二が、担任に無理矢理酒飲みの落語家のとこへ弟子入りさせられるのが冒頭。
    それから、落語の話に合わせた謎解きを孕んだ、竜二の成長物語的ジュブナイル。…だと、私は思っている。

    転職する前、昼休みがその時間なので見ていた『ちりとてちん』をなんとなく思い出したので、噺家さんの仕組みみたいの、なんとなくすんなり理解できたかな。まったく知らずに読んだら、その辺については微妙かも(あんま説明がない。常識なの?)。でも、話は面白いので知らなくても楽

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    2011年10月27日
  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺

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     元々古典落語は好きなので、楽しく読めました。そして落語が聞きたくなった……! 推理物としては弱いのですが、落語+推理物というジャンルは新鮮です。

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    2011年06月01日
  • ミミズからの伝言

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    一言で言えばお馬鹿ホラーの短編集。結局最後はダジャレかよ!
    表現は見事なまでにリアルにエグくグロい。
    自身初の田中作品。
    案外嫌いじゃないかも…

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    2011年05月16日
  • 天岩屋戸の研究

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    “保志野は目を丸くして、比夏留の食べっぷりを見守っていた。十人前はありそうな、山盛りのマカロニが、みるみる減っていく。
    「あいかわらず……すごいよねえ……」
    「だって、おなか減ってるんだもん。ここんとこ体育祭の準備で昼ご飯抜きだったし、こないだ血を飲んだでしょう。あれから気持ち悪くて、病院でもご飯が食べられなくなっちゃって……やっと元通りになったの」
    「諸星さんでも食べられなくなることあったんだ」
    「そーなの。ちょっと痩せたんだから」
    「えっ、ほんと?」
    「ほんとよ。二百十二キロに落ちて、ショックだった。もちろん、もう戻したけどね」
    ぱくぱく、ぱくぱく。
    「でも、今度のことでは保志野くんの『わ

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    2011年04月11日
  • 邪馬台洞の研究

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    “「今です。はやく……」
    保志野だった。保志野は、倒れた弾次郎を抱え起こそうとしたが、もちろんそれはむり。比夏留が、
    「えいっ」
    と気合をいれて、父親を立たせた。
    「パパ、大丈夫……?」
    「あ、ああ……ちょっとふらついただけだ。——きみは?」
    「お嬢さんの級友で、保志野ともうします。はじめまして」
    「え?はあ……その……こちらこそはじめまして」
    「そんなことやってる場合じゃないでしょ。逃げなきゃ」
    保志野が松明を鳥に投げつけると、下腹部に当たって、鳥ははばたきながら飛び退いた。
    「今です!」
    三人は逃げる。やっと洞窟の入り口に到達し、外へ。
    ぜいぜいはあはあぜいぜいはあはあ。鍛えているとはいえ

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    2011年04月11日
  • 蓬莱洞の研究

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    “まず、大盛りカレーライス(味が薄くて超まずい)。これでもかとばかりにカレールーのかけられたてんこもりの飯がスプーンで突き崩され、雪崩のように口に吸い込まれていく。まわりの級友たちは、三人前はありそうなその飯の山がみるみる消えていくさまを呆然と見つめていた。だが、それでことは終わらなかった。続いて、大盛りきつねうどん(味が濃くて超まずい)。洗面器のような丼に入ったうどんは、五玉はあるだろう。そのうえに揚げが五枚、蓋のように並べられている。スプーンを箸に持ち替えると、一分一秒でも惜しいというように、凄まじい勢いで麺を啜り込む。ずずずずっ、ずずずずずずっ、ずずずずずずずっ……。天井が落ちてきそうな

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    2011年04月11日
  • 異形家の食卓

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    えー、なにこれ?

    最初の1作目ででも、既視感。
    なんだこれ?
    最初はへんなだじゃれが清水義範か?と思ったが、
    過激なグロさと畳み掛けるような勢い‥

    そうだ、これ、筒井康隆だ。

    擬音語と擬態語を振り切れるとそうでもないんだけど、
    「食卓」というだけあって食べ物のグロイ表現がちょっとね。
    筒井ワールドマイナスエロプラス大グロ、ですかね。

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    2011年04月03日
  • ハナシがはずむ! 笑酔亭梅寿謎解噺3

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    モヒカン噺家「竜二」シリーズの第3弾。今回も彼を中心に
    大きな問題やトラブルが続々と舞い込んできます。その
    殆どが本人が望んでない事なのが可哀想ではあるw。
    もちろん、今作も楽しく、ホロリとさせられる人情噺や
    バカバカしいオチも用意されており、面白いんですが
    この「竜二」のあまりにも周りに流される態度に
    読んでいてイラっとします。
    前作でもそうですが、落語に入り込めない為、スグに
    自分の意識や興味が目移りしてしまうんですねー。
    今回は俳優になりたい...なんてアホな夢見てますw。
    まぁ、そんなたわけた夢はスグに師匠に
    看破されてしまうんですが...。

    まだまだこの竜二の成長を師匠たちと見届け

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    2010年12月06日
  • 辛い飴

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    永見緋太郎シリーズ第2弾。ミステリとしてと同時にジャズ小説としても愉しめる。実際に音楽が聞こえてくるかのような演奏シーンが素晴らしく、付録のお薦めレコード紹介も嬉しい ♪。お気入りは「甘い土」。

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    2010年11月15日
  • ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺2

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    シリーズ2作目はストーリー全体が大きく動きますね。
    「ハナシがうごく!」篇って感じですw。
    金髪モヒカンの下っ端噺家「竜二」のその異常なまでの
    ツキの良さと落語センスの高さは謎ですが、色々な
    芸能や人々や状況に流され、モロに影響を受けながらも
    なんだかんだと彼なりのスタンスで落語を続けていく
    姿勢は微笑ましいし、応援もしたくなってきますね。

    前作以上に破天荒でもはやたんなる酒乱にしか
    見えない破滅型芸人の「梅寿」師匠の壊れっぷりも
    安定感(?)があり素敵w。
    時にはド浪花節のめっちゃいいオッサンになるのは
    ズルい。その浪花節全開の「ちりとてちん」が
    今作のベスト!かな。

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    2010年11月14日
  • 陰陽師九郎判官

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    平安末期、木曽義仲が勢力を拡大する中、源氏の棟梁・頼朝が挙兵。奥州の九郎義経も兄の元に参じるが、冷たくあしらわれる。その時、馬李阿と名乗る異国の女が現れ…。悲運の美将・源義経の正体は!?

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    2010年11月13日
  • 銀河帝国の弘法も筆の誤り

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    これはまた、ふざけた小説だ
    だいたい、「銀河帝国の弘法も筆の誤り」だって・・・・
    SF好きしかわからんネタをさむい駄じゃれで
    あははは。。。。私もこの本を推薦できません。(笑)

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    2010年10月29日
  • ミミズからの伝言

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    初読の田中啓文氏。ホラーから入ったのが
    正解なのか...正直今作では分からないっす。
    失敗なのかなw?

    7編の短編からなるホラー集なんですが
    ホラーというよりは生理的に嫌悪を
    感じるようなやや気色悪っ!な作品群。
    読んでいてどこか一カ所は誰しも顔を
    しかめる事必至なネチャっとしてグチャ
    っとしてビチャっとした作品w。
    嗅覚までも刺激してくれますよー。

    あとがきにてご本人も触れてますが
    ホラーの中でも屈指のアホラーとも
    言えそうな「赤ちゃんはまだ?」は
    稀に見る下らなさ爆発。そして暴発。
    そして自爆w。
    く、下らないー。
    でも好きーw。

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    2010年10月12日
  • ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺2

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    昨日、居酒屋の帰りに購入した本。
    以前、第一弾「ハナシがちがう」を持っていたが、友人にあげてしまった。まさかあのときは自分が落研に入るなんて考えなかったので笑
    不良をしていた学生が、これまたハチャメチャな噺家のもとに弟子入りし、落語をするのだが、周りで起きる珍事件だったり、しょうもない事件だったりを、落語に絡めて解決する、とうい話だったはず

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    2010年10月13日
  • 三人のゴーストハンター 国枝特殊警備ファイル

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    3人のゴーストハンターは、それぞれの能力にあった事件へ
    社長に任命されて出向く。
    その3人のキャラクターを3人の著者が分けて担当して書いている。キャラクターの個性をはっきりとさせているから、他の著者が別担当のキャラを登場させて書いても、違和感ない。

    ただ、結末は3つ用意されている。
    読者の好みにあう結末をYES・NOテストでタイプを決めてくれるのが面白い。とはいえ、全部読むだろうけどね皆。
    結末は我孫子さんのが一番、キャラクターたちを把握してたように思えるし、それまでの話を伏線にしてたので良かった。

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    2010年06月27日
  • 蠅の王

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    水霊よりは面白いとは思わなかった。虫系、スプラッタ系の気持ち悪く不快感を煽られたい方ぜひ。ちなみに私はそういう分野は嫌いではありません。

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    2010年04月25日
  • ホラーセレクション 平成都市伝説

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    死の床で父が語った母との思い出【わが愛しの口裂け女】、「マンションに出現する落武者」の意外な正体【飢えている刀鋩】、「ばね足ジャック」に親友を殺された女性記者は怪人を追うが……【怪人發条足男】、いじめられっ子の幾人は図書室で、読んではいけないという噂の本を見つける【みるなの本】他、「都市伝説」をテーマとした書下ろし9編を収録したアンソロジー。

    このシリーズ?の中では収録作品が短め。中にはテーマとの関連づけがちょっと強引じゃないかと思えるものもあったが、それはそれで。友成純一の【悪魔の教室】はおなじみ「学校の怪談」がモチーフだが、いかにもこの作家らしい、しつこくも乾いたスプラッタ描写がいい味を

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    2010年04月14日
  • ハナシがはずむ! 笑酔亭梅寿謎解噺3

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    相変わらず語り口は軽く大阪弁全開で進む。
    もはやミステリではなくエンターテイメントだ。

    落語が好きで好きでしょうがない方はどうぞ。

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    2010年03月25日
  • 禍記

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    久しぶりにこの作家のグロ系ホラー。文庫化されたのを待って即購入。
    「水霊-ミズチ」から続く?古史古伝モチーフの連作ホラー仕立てだけれど、あくまでそれは枠組として各短編は独立した話となっている。まぁ、もう少し枠組の話を各話につなげられたんじゃないかなぁとも思うけれど、最近はすっかり影を潜めてしまっている、この作家お得意の不快極まりない粘着系グロ描写が健在なのは(以前より控え目ではあれ)昔ファンだった人間には嬉しいところw

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    2010年04月14日
  • 天岩屋戸の研究

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    「やめてよ。連続誘拐事件だなんて洒落にならないわ。それよか比夏留ちゃんの話だけど、死んだひとは血を抜かれてたってわけ?ヤバいわね」
    「吸血鬼のしわざかも、って思ったんですけど、うちの父は、吸血鬼なんかいるわけないって笑ってました」
    「いねえとは言えねえさ。チスイコウモリ、蚊、蚤、ダニ、ツェツェバエ、ブヨ、ヤツメウナギ……動物の世界にゃあ、ドラキュラはいっぱいいるぜ」
    「吸血妖怪はドラキュラだけじゃないわ。日本の妖怪にだって、血を吸うやつはいるわよ」
     妖怪にくわしい伊豆宮の目が輝いた。
    「代表的なのは、磯目ね。長い髪の毛を若い男の身体にまきつけて、血を吸うの」
    (「オノゴロ洞の研究」本文p.4

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    2009年10月04日