田中啓文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目はストーリー全体が大きく動きますね。
「ハナシがうごく!」篇って感じですw。
金髪モヒカンの下っ端噺家「竜二」のその異常なまでの
ツキの良さと落語センスの高さは謎ですが、色々な
芸能や人々や状況に流され、モロに影響を受けながらも
なんだかんだと彼なりのスタンスで落語を続けていく
姿勢は微笑ましいし、応援もしたくなってきますね。
前作以上に破天荒でもはやたんなる酒乱にしか
見えない破滅型芸人の「梅寿」師匠の壊れっぷりも
安定感(?)があり素敵w。
時にはド浪花節のめっちゃいいオッサンになるのは
ズルい。その浪花節全開の「ちりとてちん」が
今作のベスト!かな。 -
Posted by ブクログ
死の床で父が語った母との思い出【わが愛しの口裂け女】、「マンションに出現する落武者」の意外な正体【飢えている刀鋩】、「ばね足ジャック」に親友を殺された女性記者は怪人を追うが……【怪人發条足男】、いじめられっ子の幾人は図書室で、読んではいけないという噂の本を見つける【みるなの本】他、「都市伝説」をテーマとした書下ろし9編を収録したアンソロジー。
このシリーズ?の中では収録作品が短め。中にはテーマとの関連づけがちょっと強引じゃないかと思えるものもあったが、それはそれで。友成純一の【悪魔の教室】はおなじみ「学校の怪談」がモチーフだが、いかにもこの作家らしい、しつこくも乾いたスプラッタ描写がいい味を -
Posted by ブクログ
「やめてよ。連続誘拐事件だなんて洒落にならないわ。それよか比夏留ちゃんの話だけど、死んだひとは血を抜かれてたってわけ?ヤバいわね」
「吸血鬼のしわざかも、って思ったんですけど、うちの父は、吸血鬼なんかいるわけないって笑ってました」
「いねえとは言えねえさ。チスイコウモリ、蚊、蚤、ダニ、ツェツェバエ、ブヨ、ヤツメウナギ……動物の世界にゃあ、ドラキュラはいっぱいいるぜ」
「吸血妖怪はドラキュラだけじゃないわ。日本の妖怪にだって、血を吸うやつはいるわよ」
妖怪にくわしい伊豆宮の目が輝いた。
「代表的なのは、磯目ね。長い髪の毛を若い男の身体にまきつけて、血を吸うの」
(「オノゴロ洞の研究」本文p.4