【感想・ネタバレ】シャーロック・ホームズたちの新冒険のレビュー

あらすじ

非公式の演奏会に招かれた元医者のワトスン。荘厳な演奏に聴き入る彼だったが、ステージから上がった医者を求める声に駆けつけると、そこには胸を撃ち抜かれたホルン奏者の死体があった。公衆の面前で起こった殺人事件を“ヴァイオリン奏者”のホームズと共に解き明かす! ベイカー街で出会わなかった二人の、“最初の事件”を描いた「ホームズ転生」ほか、〈黒後家蜘蛛の会〉の面々が挑む、アイザック・アシモフがアーサー・C・クラークに宛てた手紙の謎「二〇〇一年問題」など全五編を収録。誰もが知る名探偵や著名人の知られざる冒険譚を描いた『シャーロック・ホームズたちの冒険』に続く斬新奇抜な本格ミステリ短編集!/【収録作】トキワ荘事件/ふたりの明智/二〇〇一年問題/旅に病んで……/ホームズ転生/あとがき/解説=北原尚彦

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ホームズ物の短編を読みたくて購入。他もそれなりに面白かったけど何よりホームズ物の圧倒的な二次創作感がめちゃくちゃ好きだった。もしもホムワトが若くして出会っていなければ…というif物。あの時出会っていなくてもホムワトはホムワト。素敵な二次創作でした。

0
2023年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ


ホームズさん、168歳のお誕生日おめでとうございます!!!
毎年毎年、誕生日当日の1月6日を完全にスルーし、翌日以降に「そういえば誕生日だった」を懲りずに繰り返してる私ですが、小学四年生の時に貴方に出会って以来、私はずっと貴方のことをお慕い申し上げております。

というわけで、今年の新年の読み初めは、ホームズパスティーシュが収められた本作と相成りました。
例年は読み初めは小川洋子先生って何となく決めてるんだけど、たまには趣向を変えてみるのも悪くないだろう。ピューウ♪

???

閑話休題。

全5編収録ですが、【シャーロック・ホームズ「たち」の新冒険】というタイトルからも推し量れる通り、ホームズものは一編だけです。

「あたしゃホームズだけ読みたいのよ!」

な皆さん。
大丈夫です。
ホームズもの以外も、しっかり読み応えあります。

藤子・F・不二雄達が、かの有名なトキワ荘で発生した「漫画原稿盗難事件」を調査したり。
(あまり漫画詳しくない私でも分かる豪華なメンツそろい踏み)

日本が誇る明智小五郎が、まさかの明智××とコラボして、「自分を殺した犯人を死後の世界で推理」したり。
(少年探偵団大好きだった私には切なすぎるラストだった泣)

「2001年宇宙の旅」が【ノンフィクション】として認識されている世界線で、実際には何が起こっているのかを黒後家蜘蛛の会の面々が推理したり。
(ヘンリー!!!!!!)

正岡子規が死の直前に遺した「俳聖・松尾芭蕉は何者かに殺されたのではないか」という謎を、弟子である高浜虚子が解き明かしたり。

オーケストラの最後列にいたホルン奏者が背中を撃たれて殺害された事件を、「221Bで同居するという選択をしなかったホームズとワトソン」が解決したり。
(田中先生、このオチにしてくれて本当にありがとう。ふたりの明智でちょっぴりブルーになってた私はこのオチに救われました泣)

漫画・日本史・SF・俳諧・ミステリ、様々な分野の偉人達(架空の人物含む)が、遭遇していたかもしれない事件の数々。

コテコテミステリ大好きだけど、たまにはこういう本格的なオマージュもいいね〜〜〜。

0
2022年01月09日

Posted by ブクログ

シャーロックホームズは最後の1編だった。
正岡子規の短編が面白かったな~ 芭蕉暗殺説。それにしても武将も名のある人は生存説があるもんなんだなぁと、明智光秀編を読んで思いました。

でも徹夜明けとか他の仕事で忙しいのに原稿描かせる編集は極悪だよな、ウン…

0
2022年03月03日

Posted by ブクログ

〝著名人探偵もの〟の連作短編集。パラレルワールドもののSFとも言える作もおおく、探偵にもならず、ワトソンとも出会わなかったホームズだとか、ディスカバリー号が本当に木星に行った時間線の〈黒後家蜘蛛の会〉だとか、この設定だけでおかわりができる。ただ推理なしにいきなり結論が投げ出されるような話が多く、ミステリとしては軽め。

0
2021年12月04日

「小説」ランキング