あらすじ
閻魔大王の依頼を受けて私立探偵が行く。無実の罪で地獄に落ちた男がすべてを野球に託す……奇想の本格ミステリ他、地獄を巡る八つの情景。古典落語の名作が笑いの天才の筆で甦る!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
探偵に落語に新喜劇に悲恋にスポ根にSFにパロディにダジャレに…
とにかくいろんな要素が盛りだくさん、でも舞台は「地獄」(^^;。
地獄って、こんなに懐が広い世界だったんですね〜。
どれも面白く読みましたけど、個人的には野球のお話が好きです。汗と涙と友情とw。
Posted by ブクログ
地獄一の名探偵は閻魔大王から極秘の調査を依頼されるが……。地獄で出会った男女の逃避行の行方は? 無実の罪で地獄に落ちた男が野球に託したのは………。
地獄を巡る八つの情景。
落語の「地獄八景亡者戯」を元とした、地獄を巡る短編集。
コメディからSF、恋愛にミステリ、スポーツとバラエティ豊かな8話を収録しています。
地獄での話とはいえ、殺人事件や汚職や選挙、戦争など、起こる問題は現世と一緒。泥臭く生々しくて、でもいい感じにバカバカしい。気を抜いてゆるく楽しめます。
コメディ色強めとは言え、地獄の描写・拷問描写などは割とグロテスクだったり汚かったりするので、苦手な人は注意です。
個人的にすきだった話は、「地獄八景探偵戯」。ちなみにこれ「じごくばっけいたんていのたわむれ」ではなくて「じごくばっけいはーどぼいるどのたわむれ」と読みます。
タイトルの読み方もクセが強くて面白い。
Posted by ブクログ
SF的奇想に満ちていることで知られる古典落語の大ネタに基づく、スラプスティック・コメディの連作。実際に高座にかけられたこともあるという、そのまま落語な掌編があったり、地獄というシチュエーションを生かした、特殊設定のハードボイルド・ミステリがあったりと多種多彩。基本はパロディで「地獄八景獣人戯」の冒頭にある「ぱっぱぱぱ、ぱっぱぱぱ」という意味不明な繰り返しがなんなのか、分かったときは頭を抱えた。関西流の、コテコテのギャグが好みなら楽しめると思う。
Posted by ブクログ
1つ目の作品のような、閻魔に雇われた探偵が事件に挑む連作だと勝手に勘違い。
2作目以降が、思った以上に地獄らしいハードなお話が続いて、ちょっと読んでいてしんどかった。なんというか、陰惨な展開が多くて、、、