本多孝好のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公はビデオジャーナリストの女性、楠瀬薫で、元は出版社の雑誌記者で取材スキルがあり、友人には私立探偵の女性もいます。さらに薫は独身で恋人なしのためフットワークの軽さもウリになっています。
ここからミステリー要素が強い作品かと思ったのですが、オカルトを主軸にしたサスペンスホラーでした。
「魔術師の視線を追ってしまうと魔術師の術中にはまる」
これを中心に据えようとした着眼点はいいと思います。
そして、姿を見せぬ敵、政治家の影、ストーカーの存在と、緊迫感を煽る構成もサスペンスの王道です。
また、未熟な凶器・礼の真相を徐々に明かしていくという手法も正攻法です。
けれど、全体的にす -
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Posted by ブクログ
森野さんが前作のイメージとガラリと変わってすごく乙女っぽくなっているのに驚いた。
全編を通していい話。それにしてもしっかりと彼女の人生、というより物語のフォローをして彼女をいろんな「縛り」から解放してあげて幸せにする、というその姿勢に、作者の森野さんへの、というか自らの作り出したキャラクターへの深い愛情を感じたなぁ。
まあ、7年という時間が経っているとはいえ、森野さん以上に神田君もイメージが変わっていて驚いた。
それにしてもね、帯の「40万人」ってどうなんだろう。
本多孝好という作家の作品は、いろんな意味でおそらく自分ではまず手に取らなかったであろうと思う。
そういう作品を読むきっ