あらすじ
孤独な少女・翼と、風俗店「ピーチドロップス」のオーナーで大学生の早瀬。二人をつなぐ"大切な人"が姿を消して以来、同業の女の子が行方不明になる事件が界隈で相次ぐ。常連客、担任教師、元警察官――寂しさを抱えた人々が交錯する場所にかけられた、残酷な魔法とは。切ない余韻が迫る、傑作ミステリー。
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Posted by ブクログ
視点が切り替わってゆく度にその人の人生を噛み締めながら読みました。心の深淵を覗いていくような感じでした。結末は賛否両論かもしれませんが、私はとても好きです。世の中の淡々とした移り変わりの中に救いのようなものがあると感じられました。
やはり環境が人格の形成に影響を与えることが多いのかなと感じます。寂しさはどうしたら無くなるのでしょうか、、
Posted by ブクログ
久しぶりに読み返したので感想を…
本多孝好さん。好きな作家さんの1人。
ミステリーなのだけど、どこか切なさのある本が多い。それが好き。
こちらはとあるデリヘルが舞台となる1冊。
登場人物の目線でそれぞれ6章まで話が進み、物語が1つになる。
最後は泣ける。
どうなる。目的は?犯人は?結果は!?
とワクワクした気持ちからの結末。
切ない。もどかしい。
そんな1冊。
大切に想う人が当たり前にとなりにいるのって、実はすごく幸せなことなんだと思う。
Posted by ブクログ
人物ごとのパートに分かれていて、どんどん先が気になって仕方がなかった。最下層と呼ばれがちの風俗嬢たちであれ、街を歩いてるサラリーマンであれそこに黒い何かが潜んでいて何がいつ襲ってくるか分からない…。まさに『君の隣に』な感じがして良かった。
Posted by ブクログ
この物語で「君」とは誰だろう。それぞれにとっての「君」なのか。
表紙に小さくある「the place I belong」。自分の帰る、しかるべき場所。
自分にとってそれはどこだろうとかね、ふと。
Posted by ブクログ
各章異なる主人公で異なる視点で物語が少しずつ完成していく。読み終わって、ばらばらのはずの各章が一つの線でつながった感じがすごく斬新で素晴らしかった。人生の中の選択は難しくて、ああそういう選択もあるんだと思ったり、最後の選択に感動したり。良い物語だった。
Posted by ブクログ
デリヘルをブタイニして、
経営者、スタッフ、客を踏まえて失踪したオーナーを取り巻く話。
短編集形式で各章で主役が変わるが、最後で結ばれていい感じでした。
Posted by ブクログ
deleを読んだあとだったので、書店で見つけてすぐ購入しました。
デリヘル嬢の失踪と、それにまつわる周囲の人間を一話ずつ繋いでいく作品。
私刑ってありなんでしょうか。
時間を止める、心を縛る、って、こういうことなんでしょうか。
魔法とか、切ない、とか、帯にコメント書いてる方々もいらっしゃいますが、そんな淡いものじゃない気がしました。
通勤中に読んだため、出勤してから少し仕事に集中できませんでした。苦笑
惚れちまったー
最初は、女性が読むべきでないかなーと、思いましたが、読み進むにつれ、各所で話しが繋がってきて、作者の独特の真骨頂が出てきて、ワクワクして、後半は、早く読めました!どんな人か、見てみたいけど、夢見てるだけの方がいいかなーテレビドラマも見ましたが、毎週楽しみにしてました!
Posted by ブクログ
一見繋がりの無い人達のお話かと思えば 一人の女性に繋がっていた。風俗店のオーナーが大学生だったり デリへル孃のお話かと思えば 小学生が出てきたり 登場人物のキャラが立ってて面白かった。
Posted by ブクログ
ミステリー感はそんなに感じなかったけれど、終始漂う暗い感じは、その物語の中に入り込んでいるようで、心地良さを覚えた。
デリヘル嬢と表せば良いのかな?
が行方不明になり、その人に関わる人達の物語。
どこか寂しさのようなものがあって、何だろうな、居心地の良さのようなものさえ感じながら読めた。
風俗的な仕事に対しては、嫌悪感や蔑みみたいなものは無いけれど、世間的にはどうしても変なイメージがまとわりつく。
その仕事を選んだのには、何か複雑な事情のようなものがあるのでは?と推察したり、何だか違うものを感じてしまう。
何だろうね。
Posted by ブクログ
3.5
何かどこかで読んだことあると思いながら読んでたら約2年前に単行本を読んでて再読。
前はオチがいまいち好きじゃなかったって感想書いてたけど、今回は上手くまとまってたなと思ったからその時々で感じ方は違うのかな?