【感想・ネタバレ】ALONE TOGETHERのレビュー

あらすじ

「私が殺した女性の、娘さんを守って欲しいのです」。三年前に医大を辞めた僕に、教授が切り出した突然の依頼。それが物語の始まりだった――。人と人はどこまで分かりあえるのか? 瑞々しさに満ちた傑作長編小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

世の中の不確実なこと、または口に出しては表現できない感情を形にしてくれている感覚がありました。
ハッピーエンドでもなく、ただ少しスッキリしたような、誰かを愛したくなるような本でした。

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2025年04月25日

Posted by ブクログ

悲しい呪いの力を持つ青年の物語.ミステリアスで切ない心の葛藤,もうそれだけで僕の好みのど真ん中.評価が二分しそうな作品だけど,ぜひ読んでみてほしいな.
以下あらすじ(巻末より)
「私が殺した女性の、娘さんを守って欲しいのです」。3年前に医大を辞めた僕に、教授が切り出した突然の依頼。それが物語の始まりだった。不登校児を集めた塾でバイトしている僕は、他人の波長にシンクロしてしまう能力を持っており、同時にそれは人を傷つける呪いでもあった。一番近くにいる女性にもそのことを打ち明けられない僕だったが―。人と人はどこまで分かりあえるのか?瑞々しさに満ちた傑作長編小説。

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2015年03月08日

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「しまくる」ってふいた(@ ̄ρ ̄@)

もし仮に、自分にこういう能力みたいなものがあったなら、どんな風に使うかな?

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2013年07月11日

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冒頭から夢中になって読んでました
最後まで、この後どうなるの!気になる!といった内容で読み飽きません
サスペンスが組み込まれたりファンタジーな面も持つこの作品
個人的に◯でした

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2013年04月07日

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会話や表現の仕方が村上春樹っぽい。ただ、宗教とか人間関係において語られてる部分はなるほどな、と唸る部分が多く、哲学的に考えさせられた部分も多くあった。
明るい話ではないが、前向きにさせてくれる話。

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2013年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人の心の奥底に眠る本音をさらけだすことはいいことなのか悪いことなのか。答えのでない問いを投げかける物語。

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2013年04月06日

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確かにひとつの事実(?)に対していろいろな見方ができるけど、そこで社会的でない選択肢を選ぶと破滅するよね。

あと、言葉って怖い。
場合や相手によっては慎重に選ばないと、取り返しのつかないことになる。

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2013年04月02日

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『Story Seller』収録の作品を読んで、これも読んでみようと買いました。登場人物たちの切なさと居たたまれなさが伝わってきます。不安や恐怖を抱え、切実さをもって誰かとつながりたいと願う孤独な人々の姿が、眼前に浮き出してくるように感じます。主人公の秘められた闇にも、言いようのない切なさを感じました。

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2013年03月19日

Posted by ブクログ

何度目かの再読。
愛とか希望とかを全く肯定していないのに、それでも前向きにさせてくれる、大好きな小説。

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2013年02月26日

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相変わらず言葉選びが好きだな。飄々としてて優しい、みたいな。
みんな自分の中のやり切れないものとか、自分自身とか、そういうものと折り合いをつけながら生きていくんだよね

愛だの恋だのは自分にはちょっとむずかしかったな。
いつか読み返したら少しは共感できるんだろうか。
それでも大切な人がそばにいるから、前を見て歩けることは確かにある。

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2025年07月11日

Posted by ブクログ

来月引越しのため新しく本を買うことが出来ず(荷物が…本の量が…笑)
昔読んたけど感想書いてなかったもの再読中…

相変わらずの本多孝好さんの不思議な世界観。
ずーっと暗い感じのまま進む。
人の波長とシンクロでき、同時に人を傷つけてしまう呪いを持つ主人公。

人の本音を引き出せる能力なんて非現実的なのに、なんか言葉がリアル。
犯罪をしている中学生の男の子とシンクロする場面では、社会に対する不安、不満がすごくわかる。

もっとハッピーエンドで終わってってくれればいいのに〜でもこんなちょっと陰鬱な感じが本多孝好さんぽいのかな。

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2023年01月26日

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孤独を、ぼんやりとであっても正しく認識できている人とそうではない人がいる。
認識できていても、受け止め、受け入れることができない人もいる。

それぞれの自分と、どう折り合いをつけていくのか。
自分ではない他人と、どう関係性を保つのか。

テーマはいい。
登場人物の選ぶ言葉もいい。

ただ、ストーリーの結びがテーマに対して薄く軽すぎた感が否めません。

なので、☆3つ。

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2022年10月04日

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ネタバレ

賛否両論分かれる作品だと思う。

最後まで物悲しい雰囲気が漂っていると感じた。
特別何かが出来るわけでもない。でも、ふつうではない。
自分がそんな力を持っていたら?
意識を解放された人たちが、思うままの生活を手に入れたことは、幸せなのか不幸なのか。当事者が理解出来ればいいことではあるけれど、考えさせられる。

愛していても、ずっと一緒にいたとしても、相手の全てが理解できるわけもなく、愛しているからこそ愛せなくなるもの…のような気がする。そのことに気づいたとき、私は素知らぬ顔で生きていけるのかな?

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2019年05月31日

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波長とかシンクロして相手の心の底を知ったとしても、その後に、何を思うか、どういった対応をするか、何を言うかは、経験や知識によっても変わってくるだろう。
色々考えさせられたかな!?

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2014年02月13日

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こっちは本多さんの長編小説。
本多ワールド炸裂で、軽妙な語り口ながらもやはり重いテーマの物語。

なぜか本多さんの物語は、主人公が変な依頼を受けて、それを解決するような物語が多い(笑)
そして、その中で、さまざまな人間ドラマと真実を暴いてしまうそんな切ない話が多いのでは?と思います。

本作品では、他人の波長にシンクロしてしまう能力を持っている主人公の物語。
大学教授に依頼され、ある女の子を守るように依頼されます。その流れの中で出会うさまざまな人との交流、そして、その能力がゆえに相手の真実、秘密を暴露してしまい、相手を傷つけてしまう。人と人はどこまで分かり合えるのか?それがテーマの物語です。

本書ではそれを「呪い」として、語っていますが、残念ながら、その本当の意味するところまでは読み解けませんでした。そんなわけで、ちょっともやもや感が残ります。
自分自身が見たくなく、気がついてもいない本音や真実の部分を、この主人公によって暴かれてしまうことが「呪い」なのかなぁと思いながらも、それが結局どうなんだっていうところがうまく整理できずに終わってしまっています。

そんなわけで、ちょっとすっきりしない物語。

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2014年02月08日

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孤独な青年と少女の交流を描いた本書。
生と死、出会いと別れをテーマに話が進んで行きますので、重い内容にはなっていますが、最後は優しい気持ちになれます。
読み終えたら、大切な人に会いたくなる、そんな不思議な本です。

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2013年05月12日

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・掴みが面白かっただけに期待しすぎたようで笠井教授の事件の動機や、柳瀬と熊谷の関係が呪いを過去を打ち明けるか悩んでいる割にはあっさりしすぎてると思った。

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2013年05月04日

Posted by ブクログ

後半はやや哲学っぽくもある。特殊な能力を持つ主人公が、人と接する距離感や意義を疑問に思いながら、いくつもの十字架を背負いながらも生きていく覚悟をする。猫は母親を象徴していたのかな?波長やシンクロとか、あまり入ってこない方が面白かったような気もするけど。なければないで主人公も呪いに悩むことはないので難しいなあと感じた。

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2013年03月12日

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宗教とは説くものではなく、授けるものです。情によって授けられない教えは、理をもって説かれる。権力という後ろ盾を持って。それが宗教で、強迫観念に訴えるのです。
だから地獄が生まれたのだ。地獄があるのは強迫観念の中です。権威を後ろ盾に、理をもって説かれた時初めて宗教は地獄を得るのです。

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2013年03月06日

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