ユーザーレビュー
よかった。
a 2021年02月17日
ドラマとは違う終わり方、私はどちらも好きでした。前作に続き、今回もあっという間に読んでしまいました。今後の展開が楽しみです。
Posted by ブクログ 2020年04月03日
短編2編と中編1編が収録。前作「dele」で徐々に明らかになり、ラストで判明した祐太郎と彼の家族に起った出来事とその真相、そして圭司(ケイ)の秘密が明かされ、今作のラストに収束していく様子は前作に続いて読みごたえがあったが切ないものだった。
彼らの抱えているものは消えないし、二人が別々の道に向かうラ...続きを読むストではあったが、祐太郎に関してはどこか前向きな印象を感じるものだった。
Posted by ブクログ 2019年10月09日
続きが気になってどんどん読み進めてしまった。
最後のお話は、泣けた。
「思い出せばいいんだよ。そのときに思い出せる限りを思い出せばいい」というセリフが胸に響いた。
Posted by ブクログ 2019年08月08日
私は、この結末が好きだ。
あんなに真柴と一緒に怒っていたのに、、関わった人間に、実は化け物のような悪人はいなかった。
自分が生きている実際の世界もそうじゃないだろうか?
小説を読み慣れて、つい悪い方に穿ち過ぎてしまうけど、本当の悪人なんて早々いないものだ。
だからって、許せないことがあるのも事実。...続きを読む
それでも真柴が、鈴の死を乗り越える方法に気がついたことが嬉しかった。
一辺倒にはできないけど、私がなるとしたら、被害者側よりも加害者側の方が辛いと思う。
被害者は泣いて、怒って、許すことが出来れば乗り越えることができる。
もちろん簡単ではないけれど。
少なくとも、相手を責めることはできる。
でも加害者は一生背負っていく。簡単に乗り越えてしまってはいけない。良心が全くない人なんて、そんなに多くない。
そして自尊心や、自分の存在意義に関わってくる。
ケイはきつかっただろう。
Posted by ブクログ 2021年02月12日
本によって文体からイメージするものがあるが、このシリーズは「コンクリート」。
都会的で冷たいというだけでなく、日差しが染みて温もったコンクリートや、そこに確かに人が大勢住んでいる、そんなざわめきを感じる人工の石。
この感覚は他の作家や本では感じたことがなかった。
Posted by ブクログ 2020年12月05日
ドラマも見てたけど読むのは今になった本その2。
アンチェインド・メロディもすきです。
9年間闇でもがき続けた祐太郎と、尊敬する父親が隠した不祥事が故にずっと向き合うことができなかったケイ。
ラストがすごく美しかった。
「そうか。これは最初から、俺の問題なのか」
Posted by ブクログ 2020年08月28日
ドラマを見て興味を持ち、こちらを手に取りました。
テンポが良くて、どんどん読み進められます。
生と死とは、今を生きるとは…そして人と人との繋がりを考えさせられるお話。
Posted by ブクログ 2020年04月24日
第2弾が文庫本だったのでしばらく気が付かなかった?こと、ファンとして申し訳ない。
所長の圭司と祐太郎、前作よりも柔らかく良い意味で人間臭くなっている。
妹の死の真相が明らかに!
Posted by ブクログ 2020年02月02日
祐太郎は、依頼人と治験中に死亡した妹との関係性を知り、死亡後の不可解な出来事を明らかにするべく奔走する。
Posted by ブクログ 2019年12月10日
依頼人が亡くなると、予め頼まれた秘密のデータを削除する会社『dele.LIFE』。
デジタル遺品という時代にぴったりのテーマを扱い、ドラマにもなった本多さんの作品、deleの第2弾。
所長の圭司と、従業員の祐太郎の2人が依頼人の死に伴い、死亡確認・データ削除をするが、ときにその死に不審点などがあった...続きを読むとき、2人はそのデータから真相を探る。
故人のデジタルデータをどうするかは現代のリアルな問題。特に、本作では故人が自分の死後に消してほしいと願っていたデータであり、残された人がデータの内容、そのデータに秘められた想いを知ることで救われる場合もあるが、実際には複雑な想いが残る場合もあるだろう。本作で兄を失ったミュージシャンの弟、唯一の友人を亡くした少女の場合、良かったと言い切れない気持ちにもなり、色々と考えさせられる。
そして、本作では祐太郎の妹・鈴の死の秘密が明らかになるが、ドラマで既に展開を知ってしまっていたのに改めてこの衝撃の真実にドキドキした。祐太郎の優しさが切ない。妹の死に関わった人を憎むより、妹を純粋な気持ちで思い出したい。自分だったらそんな感情になれるのだろうか。
ドラマのキャスティングが私の中での主人公のイメージとぴったりハマっていたため、読みながら山田孝之さんと菅田将暉さんのやりとりが鮮明に浮かんだ。原作とドラマがここまで相性が良いと感じたのは久しぶり。ドラマの依頼人のストーリーはオリジナルだったけど、原作は第3弾が出てるし、ドラマの続編がぜひ見たい!
Posted by ブクログ 2019年12月03日
1に引き続きおもしろかった。
故人に託された秘密のデータを削除する仕事。
テンポよく読み進められる作品。
圭司と祐太郎の関係性なんかいいなぁ、なんて読み進めていたら、祐太郎の過去に絡んでくる展開とは、、
みんな自分の身近で大事な人を守りたくて、根っからの悪人は出てこない結末に、なんだか切ない気持...続きを読むちになる。
故人の残したデータを見ても結局どうにもならないことが多いのかもしれないけど、この話の登場人物たちにとっては何らかの救いだったんだろうな。
Posted by ブクログ 2019年09月17日
祐太郎の妹・鈴ちゃんが何故死んだのか──『チェイシング・シャドウズ』
ドラマ版も最終話は鈴ちゃんの死に関する話だった。
けれど、本作はドラマ版とは異なる展開とラストになっている。個人的にはドラマ版の終わり方が好きだったなあ……でも、本作もアリ。というか、本作の展開の方がリアルだと思った。
「コ...続きを読むンビ復活で続編希望!」な人もいるようだが、私は“この”切ない幕引きがベストだと感じた。無期限の約束というのが、依頼者の『死』という期限付きの仕事をしていたケイ達らしいな、と。
(そう思ったのに、翌年、続編が発売される事を当時の私は知らない)
Posted by ブクログ 2019年09月15日
メインの話(祐太郎の妹の話)も良かったけど「アンチェインド・メロデイ」も「ファントム・ガールズ」も両方とも面白かった。ミステリとしても面白いけど、人間関係のもどかしさや切なさがとても突き刺さる内容で、読後は寂寥感ありつつも爽やかさのような。
Posted by ブクログ 2019年08月28日
ドラマ化原作の連作ミステリ第2弾。
今作では主人公二人が出会うべくして出会った理由も描かれています。ちょっと深くて、重い・・・
そして今後の展開は??ってトコで終わってます・・・が、3作目もあるので、続き読みます!(^_^;)
Posted by ブクログ 2019年08月04日
今回は前作でさりげなーく出てきていた妹の鈴の話が主軸。ケイが少し前作よりも違うなーと思ってたら……まさかの展開で最後呆然、突然すぎる。夏目の存在も気になるところだけれど、この2人がまた出会うことはないだろうなあ。
恵まれなかった弟の話も、ネット上でしか生きられない少女たちの一瞬の輝いた話も、チク...続きを読むリとくるものがあった。特に後者は分かってはいたけど、いたけど苦しいなあ……。
Posted by ブクログ 2019年07月10日
ドラマとは設定も終わり方も微妙に違うんですよね。
先にドラマを見てしまったからか、設定も終わり方もドラマの方がよかったなぁ。
ドラマの原作本ではあるけれど、ドラマはこの中にあるお話をもとに描かれたものではなくて、映像化するならこう、小説として読ませるならこう、という作者の書き分けがうまくできてるな...続きを読む、と。
タマさんや妹の友達がでてくるぶん、小説は主人公に寄ったストーリーになっているので、読み物としてはよかったです。
ただ、何回も言ってアレなんですが、ドラマ版が良すぎたので評価は☆4で。
Posted by ブクログ 2019年07月06日
1と2の感想。
知ることが救いになるのか、呪いになるのか、何も変わらないのか。祐太郎は、遺されたひとのために知りたいと願う。それに対して、圭司は、クライアントの遺志を尊重するべきだと考える。
どちらかというと、圭司に賛成かな、と思って読んでいた。何を伝えるか、伝えないか、勝手に仕分けするべきじゃな...続きを読むい。でも祐太郎は、そのひとに寄り添って、情報をどう扱うかをバランスよく判断できる、そういう感覚をもともと持っている人なんだと思う。
圭司が、未来のためにdeleを利用した母親の件から、少し変わっていく。これ、子どもと圭司のやりとりもすごくよかったなー
そうしてクライアントと遺された人にとっての最善を見出そうとするふたり…がもっと見たかった…
最後は、そこなの!?そこで繋がっちゃうの!?というやるせない気持ちに…
ふたりのスタンスの違いも、deleそのものも、そもそもの始まりはそこだったのか、という…辛いなー
ところで自分のことを考えると、消したいのはデジタルよりアナログなものが多いな…
Posted by ブクログ 2019年04月04日
廻りまわっって綺麗に着地しましたね。 遥那、タマさん、良いですね。 どうでも良いけど、最近の若者はこういう喋り方するんでしょうか?おしゃれですね。
Posted by ブクログ 2019年03月08日
気付いてしまった瞬間、思わず本を閉じてしまった。信じたくなくて。
無くしたくないのにこぼれ落ちていくものが悲しくて。でもこの歳になってみると全部全部零さないで抱えて生きていくことがどれだけ困難なことなのかも頭では分かっている。
悲しくても泣きながらでも、気付かないふりでふんばってても時は進んでいく...続きを読むし、人生は進んでいく。色々色々考える。
その悲しみと向き合う時間や、身をまかせる時間も必要なんだろうな。
そしてやっぱり色々考えてしまった。