本多孝好のレビュー一覧

  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―

    Posted by ブクログ

    かすみとの偶然の出会いは、過去の恋に縛られていた僕の人生を大きく動かした。あれから二年、転職した僕の前にひとりの男が訪ねてきた。そして、かすみとその妹ゆかりを思い出させずにはおかぬこの男が、信じられない話を切り出した。物語は、驚愕のエンディングが待つside-Bへ。今日と明日をつなぐ五分間の隙間を破り、魂震わす極限の愛が生まれる。(必ずside-Aから読んでください)
    (裏表紙紹介文より)

    ***

    私にとっては『驚愕のエンディング』というより“驚愕のオープニング”だった;
    本多さんの本はあまり読んでないけど、あまり良い意味ではない感じで裏切られる気がする。(私が勝手に展開を期待してるだけだけど。)
    sideってあるから、side-A(僕の視点)に対するside-B(同じ時間軸の僕以外の視点)だと思ってたのに、そういうわけでもなかったし。

    Bまで読むと、この本で何が言いたかったのかよくわからなくなるけど。
    愛、死者を悼む、自己とはなにか、大切にすべきもの、生きる・生きているということ。
    色々詰め込まれているけど、結局は物語の最後の段落に書かれていることが言いたかったの、かな?

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    2019年01月16日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―

    Posted by ブクログ

    少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は、あの日からずっと五分ズレたままだ。そんな僕の前に突然現れた、一卵性双生児のかすみ。彼女が秘密の恋を打ち明けたとき、現実は思いもよらぬ世界へ僕を押しやった。洒落た語りも魅力的な、side-Aから始まる新感覚の恋愛小説。偶然の出会いが運命の環を廻し、愛の奇蹟を奏でだす。
    (裏表紙紹介文より)

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    こういう(恋人が死んだ)設定の恋愛小説を読むと村上春樹の「ノルウェイの森」を思い出さずにいられない。
    雰囲気もどことなーく似ている気がした・・・かな。

    私は双子じゃないからわからないけど、同じ遺伝子を持つ人がいるってどんな感じなんだろう。
    よくテレビとかであるように、お互いに通じるモノってあるんだろうか。
    この本に登場するかすみとゆかりのように、自分たちでもどっちがどっちかわからなくなってしまうほどに。
    自分が“確実に自分である”ということを他人に証明するには、公的な書類を提示する以外にどんな方法があるだろう、なんてことを考えた。

    私は基本ハッピーエンドが好きなので、最後は良かったな、って思った。
    (side-Bは驚愕のエンディングらしいからなんとなく信用はしてないけど。)

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    2019年01月16日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―

    Posted by ブクログ

    時が経って2年後。その1年半前にゆかりと二人で旅していたかすみが事故にあって亡くなっていたところからスタート。
    そこへゆかりの夫の尾崎が訪ねてきて、ゆかりとかすみが入替っているのではないかという話が持ち込まれ…。
    双子のそれぞれが一応決められた名前に従ってその人生を生きる中でいたずら心で名前を取替えっこしあっている内にどちらがどちらか分からなくなるなんてのはよくある話で、そういう意味ではいきなり興ざめ。
    だが、まあいいか。この話の核はそうした疑心暗鬼の中で、病気の妻への報われぬ献身を自己満足としか呼べなかった<僕>が、それを愛というものだと言うことができる、そういう心を取り戻す過程なのね。
    会社の社長や元上司、お客となったバーのオーナーやバーテン、電話で繋がっている友人、昔行きつけの喫茶店のマスター…、日常の中で積み重ねられるそれらの人との交わり。水穂の墓の前で、初めて自分自身を哀れむことの愚かさを自分に許すことを無意識に封印して生きてきた思いが堰を切る。
    淡々した語り口は感情を押し付けることなく描かれ、読む人の視点によってかなり印象が異なる物語になると思う。

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    2015年04月04日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―

    Posted by ブクログ

    今年は双子によく会うねぇ。この前の月田桜子・椿子姉妹に続き、今回は日比野ゆかり・かすみ姉妹。
    自分と全く同じ遺伝子を持つ人間が生まれる確立は人類の歴史を3回くらい繰り返して1人くらいは出てくる可能性がないことはないということらしく、そういう確立の世界とは別に一卵性双生児として生まれ育った彼女らは、人類のほとんどの人が遭遇しない境遇にいるわけね。
    桜子・椿子に同じ言葉を同じタイミングで発し同じ行動をしてしまうところがあったけれども、ゆかりとかすみの場合もそう。それが別々の人生を歩みだすのは、多分別々の男を好きになってその人と一緒になるところあたりからじゃないかと思うのだけど、しかし、かすみの場合はゆかりのフィアンセを好きになり、今までの自分とはまったく別の人間になりたいと…。
    そういうかすみと出逢った主人公の<僕>は大学時代に恋人を事故で亡くした過去をもつ26歳。
    そこそこに仕事し、ほどほどに女と遊ぶ「器用でそつがないけれど、結局は中身のない女たらし」と自嘲する。そんな二人が少しずつ距離を縮めていって…というside-A。
    2分冊で必ずside-Aから読んでくださいとか書いてあって、「イニシエーション・ラブ」に懲りたウチの家族は疑心暗鬼だけど、それよりかはまあ普通の恋愛小説っていうことで(side-Bへ続く)

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    2015年04月04日