本多孝好のレビュー一覧

  • FINE DAYS

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    この方の作品にしては暗いかな。 いつものちょっと洒落た言い回しとかが好きなんだけど。 ラストでスカッとするのが良いな。 今回のは、ずしんと来ず、それとて面白くない訳でもなかった。まぁ好きな文体なんで他の作品も見かけたら読んじゃうんだろうな。

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    2018年09月04日
  • at Home

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    家族をテーマにした4編からなる短編集
    さまざまな家族が描かれています

    「at Home」
    父は泥棒、母は結婚詐欺師、兄はパスポート偽造屋、そして、弟と妹。母が結婚詐欺のターゲットに逆に誘拐されて、身代金を要求される事態へ。
    母親を救い出すことが出来るのか?
    この家族の行く末は?
    彼らが守ろうとしているモノ
    といった展開ですが、違和感ある伏線が最終的には回収され、スッキリ、ほっこり終わります。

    「日曜日のヤドカリ」
    結婚した女の娘をさんづけで呼び合う妙な関係の父娘。
    そこに父を捜してほしいと訪ねてきた男の子。
    その男の子の父親とは?
    といった展開。娘と父の微妙な距離感と信頼関係が良い雰囲気で

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    2018年04月30日
  • 正義のミカタ I’m a loser

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    ネタバレ

    筋金入りのいじめられっ子の亮太が、大学入学を期に心機一転…とまではいかず、目立たずひっそりと行きようとした矢先、苛めの主犯格と再会したり、友達ができたり、正義の味方研究会に入ったり。
    途中まではとても面白かった。亮太は淡々としつつ純粋で応援したくなったし、研究会の仲間達も皆何だかんだでレベルが高く、格好いい。研究会ができた経緯も熱い。しかし、間先輩と絡みだしたあたりから、何だか亮太の思考が理解できなくなってしまい、退部の下りも結局なんなのかっていう。まぁ、結局のところ、亮太の正義に自分が共感出来なかったということか。もちろん人によって正義は違うけど、社会的な正義がなければ社会は回っていかず、で

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    2018年01月18日
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2

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    超人的能力をもつ殺人集団アゲハの目的は、自分達を産み出した科学者達への復讐。
    同じように人為的に産み出された主人公たちの生い立ちが浮かび上がる。

    相変わらず主人公サイドとアゲハサイドがぶっ飛び過ぎてて周りのノーマルな人間が飾りに。
    「一番怖いのは普通の人間」的なテイストがあった方がハラハラしない?

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    2017年10月02日
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1

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    人間離れした膂力や超聴力など、それぞれ特殊能力を持つ少年たちが、若手政治家の手足となって裏の仕事に手を染める。
    そこに現れる、同じような超人的能力をもつ殺人集団。
    ターゲットを狙って三つ巴の戦いが繰り広げられる。

    ライトノベルっぽいノリで軽く読める。
    主人公たちとその相手が人間離れしすぎて、その他の人間がものの数に入らず、三つ巴の形がイマイチ上手く機していないような…

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    2017年10月02日
  • MEMORY

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    ネタバレ

    「MOMENT」「WILL」の登場人物、神田と森野を取り巻く人たちから二人を見た短編集。前の2作を読んで間隔があいたため、正直ちょっと話を思い出すのに時間がかかったが、概ね良かった。1話目の語り手は「女子〇〇」という言葉が出るまで女性だとは思わなかった。意表を突かれた感じ。5話目で、森野が中学生時代に起こした問題の真相が明らかになる仕組み。あわせて、神田と森野2人の恋の結末が明らかになり、良かった。この方の他の作品もチェックして読んでみたいと思う。感想はこんなところです。

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    2017年06月18日
  • MEMORY

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    好みじゃなかった。
    連作って好みじゃないと
    あんまりおもしろくない。
    森野と神田はまだ好きだったな。

    と思ったけど、この前に2作あるらしい。
    機会があれば読んでみようかな。

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    2017年05月29日
  • 正義のミカタ I’m a loser

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    いじめられっ子だった僕が大学に入って心機一転と思ったら、いじめっ子が同じ大学に。しかし、トモイチに助けられ何故か「正義の味方研究部」に入部。僕はどんどん変わっていき楽しい毎日に。僕・亮太、本当に良かったなあと思って読んでいったが、僕って何者なのだろうと立ち止まる亮太。そこが亮太のいいところ。かっこ悪いけどカッコいい。

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    2017年05月03日
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3

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    好んでこの世に生まれたわけではない。
    望んで手に入れた「能力」じゃない。
    昴たちも学たちも抗うことの出来ない運命の中で必死に信じた道を進もうとする。
    壮やヒデ、静やモモの思いも理解できる。
    碧にだけ許されているかもしれない未来。
    自分たちには望むことの出来ない未来だからこそ、碧に託したいと願った強い思い。
    でも、残されていく者が一番辛いだろう。
    たったひとりで、いつ終るともわからない未来を信じて生きていかなければならないのだから。
    独特な戦闘シーンが多い物語だ。
    それぞれの能力をいかした闘い方は面白い。
    ただ、少し終盤の描き方が書き急いでいるような・・・。
    もう少し昴以外の人物も書き込んでほし

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    2017年04月04日
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2

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    「アゲハ」とは何者なのか。
    誕生の過程は違っても異種であることは昴たちと同じだ。
    異種であるがゆえに、彼らの結束は固い。
    生への執着は薄いのに学を中心にした「アゲハ」に隙はない。
    理不尽に生み出されたことへの復讐。
    その果てに何があるのか、学たちにもまだ見えていないのだろう。
    一方昴には明確な目的がある。
    仲間と穏やかな生活を送ること。
    だがそれも、いつになったら実現するのか。
    そもそも今は離れている仲間は無事なのか。
    みんなが揃って笑顔になれるときは来るのか。
    すべてを背負いながら昴は仲間を背に闘うしかない。
    人間であっても闘いを好む者もいる。
    仕事として闘いを受け入れている者もいる。
    やむ

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    2017年03月23日
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1

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    「stray」には(道に)迷う、(仲間・群れから)はぐれるといった意味がある。
    特殊な能力を持つ彼らが与えられた仕事をこなしていく物語である。
    もちろんそれだけではない。
    何故彼らは能力を持っているのか。
    何故彼らは大物政治家の言いなりになり手先を務めているのか。
    昴のキャラクターがいい。
    彼らのまとめ役であり、もっともバランスのとれた能力を持つ昴。
    戦闘には向かない沙耶や隆二をかばい、冷静に状況を見極め計画を成功に導く。
    殺人現場に自らを誇示するシールを残し、人を殺し続ける「アゲハ」。
    彼らの目的が復讐なのだとしたら、すべてが終わった先にあるものは何なのだろう。
    昴たちにはそれなりの理由があ

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    2017年03月23日
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3

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    アゲハと昴たちの特殊能力者同士の戦いが繰り広げられるのかと思ったらそうでもなかった。それぞれが渡瀬とどう対峙するかって話。
    暗殺者武部のくだりがなかなかよいが、後半の戦闘シーンはやや物足りない。それぞれの特殊能力を考えると暗殺向きなのに、渡瀬の兵隊たちとはシンプルに戦争をするところが理解できない。
    いろいろと面白い設定もあるだけにもったいなく感じた。

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    2016年12月30日
  • 魔術師の視線

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    本多作品が好きな私だが、今作は普通という印象。誰にでも起こりうる素朴なテーマと、本多孝好の作風がマッチするのに、超能力か…。宮部みゆきの「龍は眠る」を思い出した。

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    2016年12月25日
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2

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    特殊能力者同士の戦いに、テロリストが混ざり、ゴチャゴチャとなってしまった印象。アゲハとテロリストを勘違いする混乱がキーだった気がするがうまく機能していない。また、戦闘シーンが描写不足でイメージがしづらい。
    それでも、昴と学が対峙するシーンは意外とよかった。3作目も諦めずに読んでみる気にはなれた。

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    2016年12月22日
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1

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    特殊能力を持った者たちが戦う物語は好きなので、評価が甘くなる傾向ではある。
    まだ登場人物のキャラが印象に残らなかったり、隠されていることが多いところはあるが、今後に期待はできる。

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    2016年12月21日
  • at Home

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    いろいろな人がいる様にいろいろな形の「家族」「親子」がある。
    それが血の繋がりの大事さを感じる関係だったり、反対に血の繋がりなんて関係ないよね。と思う関係だったり。
    1番好きだったのは表題の「at home」
    短編じゃなくて長編でも良かったと思った。
    ただ「日曜日のやどかり」「共犯者たち」も「父親」がとても格好良い。「共犯者たち」の父親は外で見てると格好良いが自分の親だったらどうだろう?ちょっと…。って思うな。
    丁寧な言葉使いで話す父娘。
    親子3人で独特なカレー(笑)を食べる最後のシーンがとても好き。
    そのシーンだけ会話だけなのも印象的。
    あぁ、家族だな。
    「リバイバル」はその中でも少し異色な

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    2016年12月20日
  • 魔術師の視線

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    ネタバレ

    最初の視覚障害云々が大筋には特別関係なかったのが衝撃でした。タイトルからして関係してくるかと…。確かに鋭い観察眼=視線はわかるけど、魔術師の部分はどこにかかるんだろう。結局、核心の部分が超能力?!っていう。猫は礼が殺したくなるほどの何をしたのか…??
    首を傾げたくなるし、腹をくくった?主人公も、まあ死んでもいいかなーみたいな腹のくくり方なの??と、読後感はたいそう悪い。
    未婚女性に対しての書き方ももやもやする。
    本多さんの著作はだいたい好きなんですが、これはあわなかった。

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    2016年11月16日
  • at Home

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    特殊な背景の家族模様の短編集。ユーモア溢れる犯罪一家の話や義弟の幼児虐待の話が印象的だった。なかなか面白い。

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    2016年08月28日
  • MEMORY

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    短編集

    なんだけど、少しずつ繋がってるやつ。
    学生時代のもどかしい感じとか。小さな悩みが大きかったよねとか。

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    2016年08月13日
  • MEMORY

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    ネタバレ

    MOMENTとWILLの前後の話

    神田と森野を中心とした連作短編集
    個人的には《君といた》が良いと思います。

    このシリーズはこれが最後なんですかね?

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    2016年04月19日