本多孝好のレビュー一覧

  • ALONE TOGETHER

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    波長とかシンクロして相手の心の底を知ったとしても、その後に、何を思うか、どういった対応をするか、何を言うかは、経験や知識によっても変わってくるだろう。
    色々考えさせられたかな!?

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    2014年02月13日
  • ALONE TOGETHER

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    こっちは本多さんの長編小説。
    本多ワールド炸裂で、軽妙な語り口ながらもやはり重いテーマの物語。

    なぜか本多さんの物語は、主人公が変な依頼を受けて、それを解決するような物語が多い(笑)
    そして、その中で、さまざまな人間ドラマと真実を暴いてしまうそんな切ない話が多いのでは?と思います。

    本作品では、他人の波長にシンクロしてしまう能力を持っている主人公の物語。
    大学教授に依頼され、ある女の子を守るように依頼されます。その流れの中で出会うさまざまな人との交流、そして、その能力がゆえに相手の真実、秘密を暴露してしまい、相手を傷つけてしまう。人と人はどこまで分かり合えるのか?それがテーマの物語です。

    本書ではそれを「呪い」として、語っていますが、残念ながら、その本当の意味するところまでは読み解けませんでした。そんなわけで、ちょっともやもや感が残ります。
    自分自身が見たくなく、気がついてもいない本音や真実の部分を、この主人公によって暴かれてしまうことが「呪い」なのかなぁと思いながらも、それが結局どうなんだっていうところがうまく整理できずに終わってしまっています。

    そんなわけで、ちょっとすっきりしない物語。

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    2014年02月08日
  • MISSING

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    本多さんのデビュー短編集。
    余韻が残る短編集でした。
    作品は全部で5つ。

    眠りの海
    祈灯
    蝉の証
    瑠璃
    彼の住む場所

    いずれも、本多さんの作品らしく、軽妙な語り口ながらも「死」を題材とした作品となっています。
    <眠りの海>
    海で自殺しようとした男が語る恋人との回想の物語
    <祈灯>
    妹の交通事故のショックから妹に成りすましている姉の物語
    <蝉の証>
    老人の最後の願いで、ある女子高生を探す物語
    <瑠璃>
    過去の自分と変わってしまった自分に気がついてしまう女の子の物語
    <彼の住む場所>
    自分の影響で周りの人が死んでしまう男の影の物語

    いずれの作品も切ない物語となっていますが、
    祈灯
    で明かされていく真実はちょっとつらく、一番ミステリっぽい物語です。
    そして
    瑠璃
    は、これらの作品の中でも一番切ない物語ではないかと思います。女の子がその成長の中で、自分自身のGAPに悩み、そして最後の結果は切なくなってしまいます。

    本題の「missing」とあいまって、短編ながらも深い作品と感じます。

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    2014年02月08日
  • 正義のミカタ I’m a loser

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    2014-3
    正義とは何?それを考えさせられる。
    んだろうけど、後味がすっきりしない。
    中途半端な終わり方。

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    2014年01月07日
  • MISSING

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    いちばんインパクトがあったのは「瑠璃」、いちばん好きなのは「蝉の証」。『エバンス』の女の子が素敵。
    すべての話で誰かが死んでいるけれど、語り口が軽いせいか重苦しさはそこまで感じなかった。芝居がかった台詞回しにはなかなか慣れなかったけれど。

    「彼の棲む場所」だけ他のものとはだいぶ違って、喪失感よりもぞわぞわする恐怖感の方が強いけれど、どうしてこの一冊の中にまとめられているんだろう?それだけ少し疑問です。

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    2013年11月18日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―

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    尾崎氏への想いを断ちきったかすみに5分間の狂気から救い出された僕はある日唐突に彼女を喪う。姉妹水入らずで出かけたスペインで事故に遭い、助かったのはゆかりのみ。それ以来尾崎氏ともゆかりとも交流を絶った彼は、久しぶりに尾崎氏から呼び出されるのだが・・・

    共に暮らす妻が本当に自分が選んで結婚したゆかりなのか、分からなくなり、憔悴した尾崎氏は残酷な願いを口にする。「ゆかりに会って欲しい」と。

    同じ見た目、同じ遺伝子、性格も共有する記憶までもほぼ同じ一卵性双生児・・・知り合いに一卵性双生児の姉妹がいるが、どちらがどちらなのかほとんど実際見分けがつかない。髪型や話す内容で見分けるだけだ。

    尾崎氏の妻として生き残ったのは本当にゆかりだったのだろうか。
    主人公である僕にも感情移入しにくかったし、なんだかすっきりしない。

    最後に、本多氏はこの作品についてこう語っている。
    『これは恋愛関係でなく恋愛感情を書いたエンターテインメント小説です。いわゆる「純愛もの」を期待されると、少し違った印象を受ける小説だと思います。それを期待されている方には「こういう恋愛小説はどうでしょう?」と挑むつもりで書きました。逆に「純愛って、いや、ちょっと」という方には、「わかる。僕もそうだから。じゃ、これならどう?」と、そう言いたい小説です。

    きっちりと構成を組んでから書き始めたわけではありません。これを書いている間、「これは本当にエンターテイメント小説として成立するのだろうか」という迷いを常に抱えていました。原稿用紙にして四百枚を越えても物語の終わり方が見えず、「これが小説として成立しなかったら、次に本を出せるのはいったい何年後だろう」と暗澹とすることもしばしばでした。その原稿を自分としては納得のいく物語に仕上げることができて、今はただただほっとしています。今度は、この物語を読んでくれた方々がその中に何を描き上げてくれるのか、著者としてとても楽しみにしています。』

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    2013年09月26日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―

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    小さな広告代理店に勤める僕は、大学生の頃に恋人・水穂を交通事故で失って以来、きちんとした恋愛が出来ない女たらし。優秀で仕事は出来るが恐ろしい女上司の下で働いている。

    常に時計を五分遅らせる水穂の習慣になんとなく今も倣ってしまう彼は、最近別れた恋人にも「あなたは五分ぶん狂っている」と言われ、社会や他人と少しだけずれたまま日々を過ごしている。

    ある日、プールで出会った魅力的な女性かすみに頼まれ、彼女の妹ゆかりへの結婚祝いを選ぶことに。かすみはゆかりと一卵性の双子であるが故に、常にお互いの行動や選択を意識し、境界線を見失いそうになるという悩みを打ち明ける。興味深く感じた僕はかすみと共に、ゆかりとその婚約者の尾崎氏とも交流を深めていくのだが・・・

    シンクロし合うという双子の神秘的特異性は好きな異性のタイプまでも一致させてしまい、辛い想いを抱えるかすみ。その秘密に気づいたときから彼女をなんとなく意識してしまう僕。。。

    side-Bに続きます。

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    2013年09月26日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―

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    本多孝好は今までに何冊も読んだけど、これほどにまで村上春樹っぽい本は初めて。主人公が妙にクールで他人にさほど興味がないように見えるところとか、プールとか双子とか広告とか…羊三部作の“僕”っぽさが強すぎる。この本で村上春樹チルドレンの優等生とこき下ろされたのはよく分かる。2011/125

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    2013年09月25日
  • 正義のミカタ I’m a loser

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    「正義の味方研究部」がやりすぎで、ちょっとついていけなかった。
    小説だけど、ありえなさが鼻につきすぎてなんだかな~って感じでした。

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    2013年07月22日
  • FINE DAYS

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    本屋で本多さんの新刊を発見したので購入。
    しかし、「このタイトル・・・・見た事ある気がする。」
    ↑深く疑わず、読み始めました。
    読めば読むほど、記憶がよみがえる。

    ちょうど一年前に違う出版社から出てた同じ本を読んでました。

    悲劇。

    悔しかったし内容はほぼ忘れてたので新しく購入した方を再読。
    やっぱり以前と同じシェードが好き(笑)

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    2013年05月21日
  • ALONE TOGETHER

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    孤独な青年と少女の交流を描いた本書。
    生と死、出会いと別れをテーマに話が進んで行きますので、重い内容にはなっていますが、最後は優しい気持ちになれます。
    読み終えたら、大切な人に会いたくなる、そんな不思議な本です。

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    2013年05月12日
  • ALONE TOGETHER

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    ・掴みが面白かっただけに期待しすぎたようで笠井教授の事件の動機や、柳瀬と熊谷の関係が呪いを過去を打ち明けるか悩んでいる割にはあっさりしすぎてると思った。

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    2013年05月04日
  • FINE DAYS

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    ネタバレ

    もっと透明な、心に届く作品を期待していた。
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    余命いくばくもない父から、35年前に分かれた元恋人を探すように頼まれた僕。別れたときには知らなかったが、彼女は父の子どもを身ごもっていたという。複雑な気持ちで当時彼女が住んでいたアパートを訪ねた僕を待っていたのは、若き日の父と恋人だった……(「イエスタデイズ」より)。夢と現実のはざまを行き来するような読み心地で、心の深い場所に余韻を残す4編を収録。新世代の圧倒的共感を呼んだ、著者初の恋愛小説集。

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    2013年05月06日
  • MISSING

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    再読。
    この本にあるほど、人の死が生きている人に与える影響はそんなに大きくはないだろうと思う。大抵の場合は。
    悔いたり憎んだり嘆いたりされる彼らの姿を、羨望と嫉妬を込めながら読んだ。

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    2013年04月20日
  • MISSING

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    表題の通り「無くしてる」人達の短編集。
    さらっとしてるかと思いきや、一話一話しっかり作りこまれていて読みがいありました。
    個人的には「蝉の証」が一番好き。
    本多さんらしい、静かで深い短編集だと思います。

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    2013年04月01日
  • ALONE TOGETHER

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    後半はやや哲学っぽくもある。特殊な能力を持つ主人公が、人と接する距離感や意義を疑問に思いながら、いくつもの十字架を背負いながらも生きていく覚悟をする。猫は母親を象徴していたのかな?波長やシンクロとか、あまり入ってこない方が面白かったような気もするけど。なければないで主人公も呪いに悩むことはないので難しいなあと感じた。

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    2013年03月12日
  • MISSING

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    久しぶりの本多さん

    どこか遠いような世界でそう遠くないような世界
    いや、やっぱ遠いのか?

    そんな絶妙な世界観というか人間関係というか
    綺麗事抜きの人間の本質を描くのがうまいなあ
    本多さんは。

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    2013年03月09日
  • ALONE TOGETHER

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    宗教とは説くものではなく、授けるものです。情によって授けられない教えは、理をもって説かれる。権力という後ろ盾を持って。それが宗教で、強迫観念に訴えるのです。
    だから地獄が生まれたのだ。地獄があるのは強迫観念の中です。権威を後ろ盾に、理をもって説かれた時初めて宗教は地獄を得るのです。

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    2013年03月06日
  • WILL

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    ネタバレ

    家族だから
    言いたい事言えない事、難しいですね。
    結局人間は自分の為だけに他人だけでなく身内にまで一生の傷になるかもしれない仕打ちをしてしまえるという事実がある反面
    だからこそ…と足掻く美しさもそこにあって。
    結局、良い話で締められるのは創作なればこそ。
    でもだから良いな、とも思いました。

    「誰か(何か)と比べて自分は幸せ、良かった」という考え方
    皆普通にしてしまうんですよね。
    私はこの考え方が嫌いです。

    「ただの言葉」が人を殺してしまう威力は分かります。
    そういう言葉がどれだけの傷を与えてしまうかが理解出来ると
    無茶苦茶な報復をしてしまう人の気持ちも…



    分かる訳ないです。(えー)



    復讐?的な事はやりすぎですが
    でもその言葉がどれほど凶悪な力があるかと言うのはもっと知って欲しいとは思います。
    そういう立場に実際立ってみないと本当の意味で理解なんて出来ないでしょうが頭でだけでも知っておくと違うかと。

    少年の恋心もいい味出してました。
    恋愛感情とは微妙に違うものかもだけれど
    純粋に人を愛するという行為、良いですねえ。


    どの話も様々なタイプの葛藤がちょっといきすぎたおせっかい(優しさ)で解されていく感覚が温かく、読後感のとても良い作品でした。
    最後の最後に明かされる名前…
    には別段心が動きませんでした(爆)
    結局最後まで名前分からずに終えてしまっても
    多分素敵な作品が読めたと満足したに違いないです(笑)

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    2017年09月01日
  • 正義のミカタ I’m a loser

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    まさに正義とは何か。
    人の価値観や経験によって変化する正義の定義について
    なんとも考えさせられてしまう。

    なんとなく積読した状態だったが、
    手にとってみたら意外に読みやすかった。

    そして、
    主人公たちの語る正義と自分の正義もまた似て非なるものだと思った。

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    2013年10月18日