本多孝好のレビュー一覧

  • WILL
    古本でなんとなく手に取って買った一冊だったけど、めちゃくちゃ良かった。
    両親を失った主人公が営む商店街の小さな葬儀屋に起こる、不思議で、哀しく、でもあたたかい事件の数々。色んな人の計り知れない愛の話ばかり。
    最後は森野にも。良い未来へ。
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―
    必ず前後編と巻が分かれていることが重要。結末はあまり覚えてないからもう一回サラッと読んでも良いかもしれない。
  • MEMORY
    良かった。森野さんちぃーす笑
    本多さんの「WILL」「MOMENT」に引き続き読んだけど、WILLの次に好きかも。

    「君といた」が特に良かったかな。
    私も小学校の同級生とひょんなことで再会したい笑
  • at Home
    いろんな家族の話。どの家族の話もすっごい好きで、家族の在り方なんて人それぞれなんよなぁ。4編からなる短編集なんやけど、どの話も長編小説で読みたいくらい好き。at homeが特に好きで、泥棒の父と詐欺師の母、偽造屋の兄と妹弟の話、って聞くだけで既に面白いし実際面白い。
  • WILL
    momentがすっごく良くて、お話に出てきた男前キャラの森野さんが凄く味があって良かったんです
    その森野さんが主人公の今作、葬儀屋のお話しで明るい話題は無いにも関わらずめちゃくちゃ良かったです
    最後の最後には涙まで出ちゃいましたよ(TдT)

    ミステリー要素もありながら、森野さんの成長というか気づき...続きを読む
  • Good old boys
    他人からしたら大したことないかもしれないけどとっても大きい課題や悩みが子供にも父親には父親にもあって、どうにかこうにか前に進んでいく。そんな些細で繊細な日常をとある弱小サッカーチームを媒介に展開される。
    僕がそうだったように小学生の子供を持つ父親が読んだら必ず思うところが出てくるはずだ。
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―
    ストーリーも最高に面白いながら考えさせられた点を書き残しておきたい。

    かすみとゆかり。
    一卵性双生児の二人が2つの人生を共有しあい、かすみの中のかすみとゆかり、ゆかりの中のかすみとゆかり、お互いの中で2人が存在し4人の人格が存在している感じにも見える。しかし逆に二人で1つの人格の形成も無意識に行っ...続きを読む
  • MOMENT
    間違いなく1番好きな小説。
    モヤモヤ残るが着地しっかり。この加減が絶妙で、お涙頂戴系かと思いきや全くそんなことなくて良い。死ぬ間際の人間全員が全てを悟ったように何もかもを諦めていて、誰しもを許しているだろうなんて、所詮その立場になったことのない人の思い込み。
  • チェーン・ポイズン <新装版>
    菅田将暉さん山田孝之さんの「Dele」の原作者本多さん。
    原作含めて本多さんの著書は数冊読んでいます。
    惹かれる理由は、人間の感情の奥底に流れる「負」を描写していること。
    また、その描写が動と静が織り交ざるがゆえ、素通りしづらいこと。

    ーーーーーーーー
    『チェーン・ポイズン』
    【登場人物に共通する...続きを読む
  • MOMENT
    有馬さんがとても切なかった。
    借金取りに囲まれて、また、死のうと思っても死ねない。でも主人公が止めた後者の方は有馬さんにとっては憂鬱なことかもしれないけど、主人公が美子などの死に直面したからこそ止めたんじゃないかなと思う
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―
    前作が甘い終わり方をしていたので
    このsideBは最高の裏側といった感じ

    前作がただの序章に過ぎなかったと思わせる強烈な展開に大興奮してしまった。

    また読み直してフレーズ残したい。
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―
    何気なく寄った本屋の棚から目をつぶって選んだ本

    出会い方もあるけれど文のリズムとか
    ほかの登場人物の発言とか、とても好みで驚いた記憶

    また読んでしっかりフレーズも書き残しておきたい
  • dele3
    本多孝好のdele 3を読みました。
    自分の死後に指定されたデータの削除を請け負うdele.LIFEというサイトのお話です。

    前巻ではサイトの管理人ケイが主人公の真柴祐太郎と関わることになった経緯が語られ、祐太郎はケイと決別します。

    ところが、今巻ではケイが何者かに拉致されてしまいます。
    祐太郎...続きを読む
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3
    人間は、肌や瞳の色や見た目の違いから始まり、生まれ育った国や時代や環境、年齢や歩んできた道のりによって、たくさんの個性に分類される。さらに細かく細かく枝分かれしていくと、同じ人間はいない。
    人間の数だけの個性がある中で、とびきり個性豊かで刺激的な「常軌を逸している」登場人物たち。

    ちょこっと出てく...続きを読む
  • MEMORY
    幼馴染み3部作、ついに完結か~

    葬儀屋と文房具屋に絡む短編集。

    まずは、学校イチの、べっぴんさんが幼馴染みとか。悶絶する設定やな。
    異性として意識し始めたら最後、無事に思春期を通過することは出来まい。
    しかもその幼馴染みが好意を寄せている相手は、自分ではなく、自分の兄貴である。めんどくさいけど、...続きを読む
  • MOMENT
    唯一本棚に置いておきたいと思える小説。誰かにおすすめするときは必ずこの小説を伝える。その時の気持ちで読みたい本が変わるが、この本はいつ読んでも面白い。本多先生の書く人物は、どこか捻くれていて感情表現が分かりづらい、だがストーリーが進むにつれて人間らしさが増すことで、ストーリーと合わさり面白さが増える...続きを読む
  • アフター・サイレンス
    13/100
    臨床心理士である高階唯子は警察専門のカウンセラー・事件被害者やその家族をクライアントとする。
    カウンセリングの中で「沈黙」(サイレンス)が多く出てくるが、唯子はその沈黙を非常に大切にする。
    その後(アフター)のために…
    自らが加害者の家族として生きていく
  • WILL
    MOMENTからのWILL

    死んでゆく人と、それを見送る人の、何とも言えない、言葉や感情で整理できない出来事が、人の死なんかなぁと思った。

    「死を終わりにしてはいけない。死は新たな始まりでなくてはならない。死者ではなく、死者の周りにいた者にとって」そやなぁ、そうやと思う。
    英徳寺の和尚の持論にも...続きを読む
  • MOMENT
    病院のアルバイト清掃員 神田は、黒衣の必殺仕事人に成り代わって死を待つ人の願いを聞いていく。しかしなぜ必殺仕事人は死に近い患者のみの願いを受け入れるのかという根本的な疑問に立ち合った時、未だ議論されている安楽死と生についての問題に直面することになる。前半は神田が患者の願いを聞き入れ、若者として将来の...続きを読む
  • MOMENT
    『バイト清掃夫大学生が必殺仕事人になってみた!?』

    清掃バイト先の病院で、死期迫る人の願いを叶える仕事を引き受けた神田。

    奇跡は…起きない。ハッピーエンドに…ならない。ハラハラ・ドキドキは…無い。

    淡々と不器用に人の死と向き合いつつ、自らを見つめ直していく姿に、ジワジワと心揺さぶられる。