本多孝好のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
momentがすっごく良くて、お話に出てきた男前キャラの森野さんが凄く味があって良かったんです
その森野さんが主人公の今作、葬儀屋のお話しで明るい話題は無いにも関わらずめちゃくちゃ良かったです
最後の最後には涙まで出ちゃいましたよ(TдT)
ミステリー要素もありながら、森野さんの成長というか気づきと言うか、出てくる皆が一歩前に進んでいくようなお話しでした
何かがきっかけで時間が止まってしまってる人って居るんです
特に誰かの死がきっかけになることが多いと思います
森野さんってそんな人達の背中を押してあげる事のできる人だなーと思いました
本多さんの書くお話しは良いねー(*^^*) -
Posted by ブクログ
ネタバレストーリーも最高に面白いながら考えさせられた点を書き残しておきたい。
かすみとゆかり。
一卵性双生児の二人が2つの人生を共有しあい、かすみの中のかすみとゆかり、ゆかりの中のかすみとゆかり、お互いの中で2人が存在し4人の人格が存在している感じにも見える。しかし逆に二人で1つの人格の形成も無意識に行っているようにも感じられる不思議さ。本来1人ずつの人格なので2つのはずがそうならない混乱が薄気味悪く残る。
かすみの死はそこを決定づけてしまうもので、周りの人間達の混乱ぷり、本人ですら分からなくなるほどの様子。
自分達は一体本当に何をみて認識しながら確認しながら暮らしているのかが分からなくなってきた。
次の日が今日の延長で同じ継続線上の「当たり前」の普遍性を伴うものと何故信じられるのか?疑った事もないような気がする。
自分が曖昧で漠然と処理しすぎている事への疑問すら覚えた。不思議な作品となった。
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Posted by ブクログ
菅田将暉さん山田孝之さんの「Dele」の原作者本多さん。
原作含めて本多さんの著書は数冊読んでいます。
惹かれる理由は、人間の感情の奥底に流れる「負」を描写していること。
また、その描写が動と静が織り交ざるがゆえ、素通りしづらいこと。
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『チェーン・ポイズン』
【登場人物に共通すること】
「死にたいかわからない。でもただ生きるのに疲れてしまった・・・。」
この感情を抱く人々たちです。
【物語】
30代半ばの女性が主人公です。
彼女は、仕事に疲れ、生きるに疲れ、仕事を辞めます。
そして、末期患者が最後のときを過ごすホスピスで働きます。
彼女はそこで一人の老人(元大学教授・植物学者)と出会います。
彼から教わったこと、それは毒性が強い植物の存在でした。
【登場人物の分かれ目】
毒性の強い毒を渡され、自ら飲んで命をたすひと。
または、逆に踏みとどまるひと。
その違いは「誰かと生きた言葉を交わしたかった」が暮らしのなかで叶えられたか?どうかでした・・・。
【読み終えて】
「ひとを傷つけるために吐き出される無機質な言葉」に疲れてしまった登場人物たち。
本多さんは、その一人一人の描写を淡々と描きます。
本多さんの感情・意見は、事件を追う記者が発する言葉に凝縮されているようにも思えます。
ただすれ違ったひとに「良い天気ですね」と会話、会釈するだけで世界はもう少し優しい光に恵まれるのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
人間は、肌や瞳の色や見た目の違いから始まり、生まれ育った国や時代や環境、年齢や歩んできた道のりによって、たくさんの個性に分類される。さらに細かく細かく枝分かれしていくと、同じ人間はいない。
人間の数だけの個性がある中で、とびきり個性豊かで刺激的な「常軌を逸している」登場人物たち。
ちょこっと出てくる、丸山聡志とその友人を除いて「どこにでもいそうな、物語上の普通の脇役」みたいな設定の人物が居てないし、そんな人物は関わってこない。
唯一、岬とその娘だけが普通で平和…って思ってたのに、やられた。1番えぐい母娘やったし笑
物語に何気なく現れた、黒い子犬を連れた老人の正体を、大体の読者が前フリからの流れで察する。察した上で、どんな展開になるのか、とてもわくわくする。でもそのわくわくは軽快に裏切られる。大人になって「わくわく」という平仮名を打つ機会ってそう滅多にないのにな。
「誰にだって、世界と同じ重さを持った、たったひとつの命というのはある」ええ言葉。
あらざる命を持って生まれた、寿命の短い人工物は、生きたいと願う。
対して、どんな理由であれ、自ら命を絶ってしまう人間の愚かさ。
無いモノねだりか?
ないから、大事にするんか?
あれば、粗末にするんか?
じゃあその、「あらざる命」研究の言い出しっぺは誰なん?目的は?第三次世界大戦用の殺戮人間兵器?そもそも、目的が分からん。
渡瀬は、最悪の事態に備えての火消しを任されてただけとちゃうん?己の野心からではなくて。「まぁ、そこそこ楽しかったよね」って、捨て台詞なに?好奇心ってこと?全ての発端は人間の好奇心?
全然ハッピーエンドじゃないけど、
生死を分ける張り詰めてヒリヒリした日常を送っていた若者が、平穏な未来に物足りなさを感じないだろうか?
あらざるモノ、あらざる命、姿カタチ意外は人間ではない。だからこそ、生き残り続けることが生みの科学者への最大の復讐になるか。
2017年12月31日 -
Posted by ブクログ
幼馴染み3部作、ついに完結か~
葬儀屋と文房具屋に絡む短編集。
まずは、学校イチの、べっぴんさんが幼馴染みとか。悶絶する設定やな。
異性として意識し始めたら最後、無事に思春期を通過することは出来まい。
しかもその幼馴染みが好意を寄せている相手は、自分ではなく、自分の兄貴である。めんどくさいけど、1度は参加してみたい三角関係である。もちろん兄貴役で!
幽霊の話も良かった。いや、これも幼馴染みの話か。
お―い葬儀屋、文房具屋がアンタのこと恋人呼ばわりしとるぞ―
『カンダとマークの間をすり抜けて、俺はジュリアに近づいた』…、ん??何の事やねんって思ったけど。冒頭を読み返したら理解できた。
全編を通して、
"なんや―、やっぱり神田は昔から森野のこと好きやったんやろ―!? "と思う。
お互いが、お互いに、ラブレターにチョッカイ出したりして。
森野が人気教師を階段から突き落とした理由と真相を知っている同級生。
神田と森野の関係を知るその同級生が『まったくもう、何なんだこの二人は。』って感じる歯痒さと苛立ちは、読者も同じ。
ベイビーは、たぶん女の子やな♪
…どっちの店を継ぐん??笑
2014年08月02日