本多孝好のレビュー一覧

  • こぼれ落ちる欠片のために

    購入済み

    作家生活30周年記念作品

    だそうです。

    久々の新作、しっかりと伏線回収
    回収後のモヤモヤ感も気持ちもしっかりフォロー。

    おもしろくてイッキ読み


    #エモい

    1
    2024年11月29日
  • アフター・サイレンス

    Posted by ブクログ

    本多孝好さんの小説初めて読みましたが、とても好みでした!個人的に好きな心理系xミステリーというジャンルなのが良かった。

    犯罪の被害者にも加害者にも、事件が起こった後に生涯にわたり長く長く続いていく、当人にしか(いや当人にすら)分からない深い心の傷や闇。ただ善悪の概念たけでは済ませられないことであって、犯罪当事者へのケアは難しいのでしょうが、その方々が社会で引き続き生きていくには本当に重要なことなのですね。

    高階さんのようなお仕事に携わっている方々も実在しているんですよね、心から尊敬します。。

    本作の続編を熱望しています!

    0
    2024年11月12日
  • アフター・サイレンス

    Posted by ブクログ

    犯罪被害者の立場をカウンセリングによって支援するというとても難しい仕事だなと思いながら読んでいましたが、一話一話、話に没入ができ、あっという間に読むことが出来ました。
    読み終えた今、スッキリとした気持ちになっています。いいお話でした。

    0
    2024年11月03日
  • アフター・サイレンス

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    2024.10.06〜10.12
    人の話を聞く、って難しいと思う。
    とても穏やかな感じで、ゆったりとしたカウンセリングのように描かれているけど、その心の内は全く穏やかではない。
    心の傷は完治しない。瘡蓋がたまに剥がれてしまったときは、最初とは違う痛みを感じる。厄介だ。
    その傷の痛さを少しでも和らげる、いや、「痛い」ということを聞いてあげる。同情ではなく、聞く。やっぱり、難しいな。
    全く穏やかでないカウンセラーのお話なのに、なんだか心が緩む、悪くない読後感の一冊。

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    2024年10月31日
  • MOMENT

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    ストーリーとはあまり関連のないように思えるが、
    死ぬ間際に思うこと、物語の序盤に主人公が何気なく語った言葉に私は救われた。それを思うだけでなんだか生きやすく感じる。
    何度も戻ってくる大好きな作品。

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    2024年08月25日
  • at Home

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    読んだ後、心が温かくなり幸せな気持ちになりました。
    4つの家族の短編集です。
    悪い奴に捕まった母親を危険をかえりみず助けに行く家族。
    妹を信じ、妹の宝物を取り返しに行く家族など。
    どのお話しの家族にもハラハラドキドキの出来事が起こり、そして家族を守る為、必死に立ち向かっていく。そんな様子に心が動きました。
    文章も読みやすく、話しの展開も速いので、一気に読めて面白かったです。読後感最高です。

    0
    2024年06月07日
  • WILL

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    古本でなんとなく手に取って買った一冊だったけど、めちゃくちゃ良かった。
    両親を失った主人公が営む商店街の小さな葬儀屋に起こる、不思議で、哀しく、でもあたたかい事件の数々。色んな人の計り知れない愛の話ばかり。
    最後は森野にも。良い未来へ。

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    2024年02月18日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―

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    必ず前後編と巻が分かれていることが重要。結末はあまり覚えてないからもう一回サラッと読んでも良いかもしれない。

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    2024年01月03日
  • MEMORY

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    良かった。森野さんちぃーす笑
    本多さんの「WILL」「MOMENT」に引き続き読んだけど、WILLの次に好きかも。

    「君といた」が特に良かったかな。
    私も小学校の同級生とひょんなことで再会したい笑

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    2023年10月20日
  • at Home

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    いろんな家族の話。どの家族の話もすっごい好きで、家族の在り方なんて人それぞれなんよなぁ。4編からなる短編集なんやけど、どの話も長編小説で読みたいくらい好き。at homeが特に好きで、泥棒の父と詐欺師の母、偽造屋の兄と妹弟の話、って聞くだけで既に面白いし実際面白い。

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    2023年08月06日
  • WILL

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    momentがすっごく良くて、お話に出てきた男前キャラの森野さんが凄く味があって良かったんです
    その森野さんが主人公の今作、葬儀屋のお話しで明るい話題は無いにも関わらずめちゃくちゃ良かったです
    最後の最後には涙まで出ちゃいましたよ(TдT)

    ミステリー要素もありながら、森野さんの成長というか気づきと言うか、出てくる皆が一歩前に進んでいくようなお話しでした

    何かがきっかけで時間が止まってしまってる人って居るんです
    特に誰かの死がきっかけになることが多いと思います
    森野さんってそんな人達の背中を押してあげる事のできる人だなーと思いました

    本多さんの書くお話しは良いねー(*^^*)

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    2023年02月13日
  • Good old boys

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    他人からしたら大したことないかもしれないけどとっても大きい課題や悩みが子供にも父親には父親にもあって、どうにかこうにか前に進んでいく。そんな些細で繊細な日常をとある弱小サッカーチームを媒介に展開される。
    僕がそうだったように小学生の子供を持つ父親が読んだら必ず思うところが出てくるはずだ。

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    2023年02月08日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―

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    ネタバレ

    ストーリーも最高に面白いながら考えさせられた点を書き残しておきたい。

    かすみとゆかり。
    一卵性双生児の二人が2つの人生を共有しあい、かすみの中のかすみとゆかり、ゆかりの中のかすみとゆかり、お互いの中で2人が存在し4人の人格が存在している感じにも見える。しかし逆に二人で1つの人格の形成も無意識に行っているようにも感じられる不思議さ。本来1人ずつの人格なので2つのはずがそうならない混乱が薄気味悪く残る。
    かすみの死はそこを決定づけてしまうもので、周りの人間達の混乱ぷり、本人ですら分からなくなるほどの様子。
    自分達は一体本当に何をみて認識しながら確認しながら暮らしているのかが分からなくなってきた。

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    2023年01月25日
  • MOMENT

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    間違いなく1番好きな小説。
    モヤモヤ残るが着地しっかり。この加減が絶妙で、お涙頂戴系かと思いきや全くそんなことなくて良い。死ぬ間際の人間全員が全てを悟ったように何もかもを諦めていて、誰しもを許しているだろうなんて、所詮その立場になったことのない人の思い込み。

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    2022年11月28日
  • チェーン・ポイズン <新装版>

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    菅田将暉さん山田孝之さんの「Dele」の原作者本多さん。
    原作含めて本多さんの著書は数冊読んでいます。
    惹かれる理由は、人間の感情の奥底に流れる「負」を描写していること。
    また、その描写が動と静が織り交ざるがゆえ、素通りしづらいこと。

    ーーーーーーーー
    『チェーン・ポイズン』
    【登場人物に共通すること】
    「死にたいかわからない。でもただ生きるのに疲れてしまった・・・。」
    この感情を抱く人々たちです。

    【物語】
    30代半ばの女性が主人公です。
    彼女は、仕事に疲れ、生きるに疲れ、仕事を辞めます。
    そして、末期患者が最後のときを過ごすホスピスで働きます。
    彼女はそこで一人の老人(元大学教授・植物

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    2022年11月20日
  • MOMENT

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    有馬さんがとても切なかった。
    借金取りに囲まれて、また、死のうと思っても死ねない。でも主人公が止めた後者の方は有馬さんにとっては憂鬱なことかもしれないけど、主人公が美子などの死に直面したからこそ止めたんじゃないかなと思う

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    2022年08月01日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―

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    ネタバレ

    前作が甘い終わり方をしていたので
    このsideBは最高の裏側といった感じ

    前作がただの序章に過ぎなかったと思わせる強烈な展開に大興奮してしまった。

    また読み直してフレーズ残したい。

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    2022年05月30日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―

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    ネタバレ

    何気なく寄った本屋の棚から目をつぶって選んだ本

    出会い方もあるけれど文のリズムとか
    ほかの登場人物の発言とか、とても好みで驚いた記憶

    また読んでしっかりフレーズも書き残しておきたい

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    2022年05月30日
  • dele3

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    本多孝好のdele 3を読みました。
    自分の死後に指定されたデータの削除を請け負うdele.LIFEというサイトのお話です。

    前巻ではサイトの管理人ケイが主人公の真柴祐太郎と関わることになった経緯が語られ、祐太郎はケイと決別します。

    ところが、今巻ではケイが何者かに拉致されてしまいます。
    祐太郎はケイの姉の舞からの依頼で、dele.LIFEで以前知り合った女子中学生でPCに詳しいナナミといっしょにケイの捜索を始めます。

    dele.LIFEの物語がまた読めて良かったと思いました。

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    2022年05月11日
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3

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    人間は、肌や瞳の色や見た目の違いから始まり、生まれ育った国や時代や環境、年齢や歩んできた道のりによって、たくさんの個性に分類される。さらに細かく細かく枝分かれしていくと、同じ人間はいない。
    人間の数だけの個性がある中で、とびきり個性豊かで刺激的な「常軌を逸している」登場人物たち。

    ちょこっと出てくる、丸山聡志とその友人を除いて「どこにでもいそうな、物語上の普通の脇役」みたいな設定の人物が居てないし、そんな人物は関わってこない。
    唯一、岬とその娘だけが普通で平和…って思ってたのに、やられた。1番えぐい母娘やったし笑

    物語に何気なく現れた、黒い子犬を連れた老人の正体を、大体の読者が前フリからの

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    2022年03月18日