本多孝好のレビュー一覧

  • MEMORY

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    幼馴染み3部作、ついに完結か~

    葬儀屋と文房具屋に絡む短編集。

    まずは、学校イチの、べっぴんさんが幼馴染みとか。悶絶する設定やな。
    異性として意識し始めたら最後、無事に思春期を通過することは出来まい。
    しかもその幼馴染みが好意を寄せている相手は、自分ではなく、自分の兄貴である。めんどくさいけど、1度は参加してみたい三角関係である。もちろん兄貴役で!

    幽霊の話も良かった。いや、これも幼馴染みの話か。
    お―い葬儀屋、文房具屋がアンタのこと恋人呼ばわりしとるぞ―
    『カンダとマークの間をすり抜けて、俺はジュリアに近づいた』…、ん??何の事やねんって思ったけど。冒頭を読み返したら理解できた。

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    2022年03月18日
  • MOMENT

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    唯一本棚に置いておきたいと思える小説。誰かにおすすめするときは必ずこの小説を伝える。その時の気持ちで読みたい本が変わるが、この本はいつ読んでも面白い。本多先生の書く人物は、どこか捻くれていて感情表現が分かりづらい、だがストーリーが進むにつれて人間らしさが増すことで、ストーリーと合わさり面白さが増える。MOMENTの神田は好きな人物像そのもの。【FECE】三枝氏の「しゃらくせえ」「おっしゃる通り」の会話や、他にも言葉のセンスで本多先生の凄さを感じることが出来る大好きな小説です。

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    2022年03月12日
  • WILL

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    MOMENTからのWILL

    死んでゆく人と、それを見送る人の、何とも言えない、言葉や感情で整理できない出来事が、人の死なんかなぁと思った。

    「死を終わりにしてはいけない。死は新たな始まりでなくてはならない。死者ではなく、死者の周りにいた者にとって」そやなぁ、そうやと思う。
    英徳寺の和尚の持論にも共感できた。
    だからお葬式というものがちゃんとあるんやと思う。

    この、死に携わる商売(と呼んでええんか?)をする者の目線で語られる様々な人達との交流を描いた物語は、これから先、人生で何度も別れが訪れる度に読み返し、自分に心の準備をさせてくれる良い本になった。
    お正月に読むに相応しい内容である✨

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    2022年02月27日
  • MOMENT

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    ネタバレ

    病院のアルバイト清掃員 神田は、黒衣の必殺仕事人に成り代わって死を待つ人の願いを聞いていく。しかしなぜ必殺仕事人は死に近い患者のみの願いを受け入れるのかという根本的な疑問に立ち合った時、未だ議論されている安楽死と生についての問題に直面することになる。前半は神田が患者の願いを聞き入れ、若者として将来の葛藤を覚えたことを描いたのみだと思っていたが、生と死という答えの出ない根本的な問題を提起したこの小説に、小説としての意義を感じた。また彼の他の作品も読んでみたい。

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    2022年01月28日
  • MOMENT

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    ネタバレ

    『バイト清掃夫大学生が必殺仕事人になってみた!?』

    清掃バイト先の病院で、死期迫る人の願いを叶える仕事を引き受けた神田。

    奇跡は…起きない。ハッピーエンドに…ならない。ハラハラ・ドキドキは…無い。

    淡々と不器用に人の死と向き合いつつ、自らを見つめ直していく姿に、ジワジワと心揺さぶられる。

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    2022年01月25日
  • dele

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    ドラマから気になって購入。
    ドラマ以外の話もあって、新鮮だった。
    二人の関係性の変化も楽しみの一つ。

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    2022年01月22日
  • MISSING

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    2回目。覚えてない話半分くらいあった。ちょっと村上春樹っぽい雰囲気(病んだ男の子の話とか)あるかも。好き

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    2022年01月18日
  • MOMENT

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    主人公が同じ短編集です
    死ぬ前に1つ願いを叶えて欲しい…
    そんな人達の思いに主人公が出来る限り応えて。な感じのお話しです

    どのお話しもハズレなく、とっても良かったです
    出てくる人々全てが印象に残る良いお話しでした

    幼馴染で葬儀屋の森野さんが男前で良いキャラだなーと思ってたら、続編のWILLはその森野さんが主人公ですね(^^)

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    2022年01月12日
  • MOMENT

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    古い商店街の幼馴染の男女が主人公のシリーズ。
    神田くんが掃除のバイトをする病院の中で起こる四つの出来事。それぞれにちょっとしたサスペンス風ながら、葬儀屋の森野との関係が織り込まれる。
    他の作品の前後の物語も合わせて、軽妙で小粋なミステリータッチの作品がとても好きだ。

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    2022年01月05日
  • MOMENT

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    何度目かの再読でさすがに展開は覚えていて驚きはないが、やっぱり好きだなと思う。
    病院の掃除夫として働く主人公が、死にゆく人たちの最後の願いを叶えてあげる話…というとその通りなのだけど、なんかちょっと違うという気もする。少なくとも「絶対泣ける」なんてコピーがついたありがちな感動ストーリーではない。
    死がテーマのわりに暗さはなく、かといって軽く描いているわけでもない。後味の悪い結末もあるが、それはそれで人間の業の深さを目の当たりにして達観したような気持ちにもなる、不思議な読後感だ。
    主人公の神田からしていまいち掴めない。モラトリアム全開かと思えば少し違うような気もするし、とはいえ幼馴染の森野に比べ

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    2021年12月15日
  • dele

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    ドラマから気になり購入。ドラマが圭の事務所から視点が動かないのと違い、小説では祐太郎の視点で進んでいき、祐太郎の生活や飼ってる猫さんを知れる。圭と祐太郎は考え方や行動が正反対ながらも、うまくやっていく相棒感があって面白い。圭の考え方が少しわかるドールズ・ドリームがこの中では好き。 俺は、死ぬ時何を消して、そして何を残したいだろうか。

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    2021年12月11日
  • dele

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    『dele』本多孝好 著

    1.職業 消去屋
    弁護士事務所を経営する姉。
    その弟が経営する事務所はその姉の事務所と業務提携をしている。
    職業は消去屋。
    依頼者が死亡後、依頼者の指示した時間以内に、指定されたデバイスのログを消去するという内容。

    2.2人の登場人物。
    消去屋の所長は、仕事のプロフェッショナル。依頼人との契約を遂行するために、どこまでも理論的にかつ理性的な思考の持ち主。

    一方で所長のアシスタントは、消去する範囲そしてその理由に曇りがあれば、調べないと気がすまない情緒性豊かな思考の持ち主。

    対極にある2人。
    仕事を通じて、お互いのポリシーの明らかな違いを認識しながらも、あゆみ寄

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    2021年10月10日
  • at Home

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    色んな形の家族があっていい。そう思わせてくれるお話だった。
    道ですれ違うだけの人たちも、みんなそれぞれ家族がいて、それぞれのドラマがあるのだ。
    やはり、小説は様々な人生を疑似体験させてくれる。素晴らしい。

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    2021年08月19日
  • チェーン・ポイズン <新装版>

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    仕事に疲れ自殺を決意したOLの元に『その自殺1年待ってくれませんか?』という取引が持ちかけられる?

    一方で自分が取材した人達が服毒自殺を遂げた事で奇妙な共通点に気付き独自に取材を進める週刊誌の記者!

    物語は一年後に自殺する元OLと、共通する謎の自殺を追う記者の物語が混ざり合う・・・



    児童養護施設、死刑の問題、終末医療など取り上げる題材にも興味が湧く。

    字の大きさが少し大きいので読むスピードが早く感じられる。(1日あれば読破可能)


    いろんな気持ちにさせられる一冊です。

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    2021年06月28日
  • dele

    ネタバレ 購入済み

    二人の距離感

    ドラマを見て、魅力を感じたので小説も購入しました。一見距離のある二人、祐太郎がニャーニャー鳴いているだけに思えますが、何だかんだ頼りにしている圭司という関係性が胸に刺さりました。二人の価値観による言い合いがあっても、どちらも意思を持っていて、譲りたくはないけど相手の言いたいことも理解できる。と、いったような感情が見える気がします。沢山のdeleteがある中での数件を私たちは目にしていて、なるほどな!と納得できるデータに気を抜いていると、最後の最後にやられました。圭司は冷たい男だと思いがちですが、祐太郎のことを気遣う心も十分にありますね。祐太郎のことを"忘れない""

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    2021年02月22日
  • dele3

    a

    購入済み

    おもしろかった。

    シリーズ第3弾。すっきり。
    今回の内容もとてもおもしろくて、あっという間に読み終えました。改めてドラマの配役がぴったりすぎて素晴らしかったと感じました。

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    2021年02月17日
  • dele2

    a

    購入済み

    よかった。

    ドラマとは違う終わり方、私はどちらも好きでした。前作に続き、今回もあっという間に読んでしまいました。今後の展開が楽しみです。

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    2021年02月17日
  • dele

    a

    購入済み

    おもしろかった。

    ドラマがおもしろかったので原作を読んでみました。ドラマとは違う内容で、世界観は同じ。そのため無理なくドラマの配役のまま脳内再生できました。読んでよかったです。

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    2021年02月17日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―

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    こういうなんかよく分からない、病んでるような、闇の中にいるような男の話、好きなんですよね笑
    
    そんな男が冷静な振りをしながらも、もがき苦しみながら恋愛していく姿を見る(読む)のが面白い。(←悪趣味?w)
    
    まあでも男女問わず、恋愛の有無を問わず、そういう影のある人をほっとけなくなるような気持ちって人間誰しも経験したことあるのでは??

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    2021年01月04日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―

    Posted by ブクログ

    軽い気持ちで読み始め、夜中に読み終えた。
    明日仕事が休みで良かった…
    それぐらい個人的には気に入りました。
    なんか読み終えて心がざわつくような、でも読んで良かったと思える作品。

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    2020年11月29日