本多孝好のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本多孝好のdele(ディーリー)を読みました。
主人公の真柴祐太朗は dele.LIFE というサイトを運営している坂上圭司に雇われています。
dele.LIFE は依頼人の死後(具体的にはパソコンやスマフォが一定時間以上操作されないとき)指定されたフォルダの内容を削除するという依頼を受けています。
祐太朗の仕事は圭司の代理として依頼人が死亡したことを確認する仕事です。
祐太朗が依頼人のところに行って依頼人の家族と話をしていくと、いろいろな事情が見えてきます。
収録されている5つの短編の中では、ドールズ・ドリームという短編が気に入りました。
幼い娘を残して死んでしまうことが分かった母親が -
購入済み
マイルストーン
作者のキャリアのマイルストーン的な作品と言っていいのではないでしょうか。とても感傷的で、自愛が鼻につく読者もいるかもしれませんが、私はすべてが好きで、何度も読み返しています。こういう評は作者が嫌うでしょうが、「ノルウェーの森」に匹敵する純文学的青春譜と受け止めています。主人公の強さと繊細さが、とても愛おしいです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ私は、この結末が好きだ。
あんなに真柴と一緒に怒っていたのに、、関わった人間に、実は化け物のような悪人はいなかった。
自分が生きている実際の世界もそうじゃないだろうか?
小説を読み慣れて、つい悪い方に穿ち過ぎてしまうけど、本当の悪人なんて早々いないものだ。
だからって、許せないことがあるのも事実。
それでも真柴が、鈴の死を乗り越える方法に気がついたことが嬉しかった。
一辺倒にはできないけど、私がなるとしたら、被害者側よりも加害者側の方が辛いと思う。
被害者は泣いて、怒って、許すことが出来れば乗り越えることができる。
もちろん簡単ではないけれど。
少なくとも、相手を責めることはできる。