本多孝好のレビュー一覧

  • MEMORY

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    葬儀店のひとり娘に産まれた森野、そして文房具店の息子である神田。同じ商店街で幼馴染みとしてふたりは育った。中学三年のとき、森野が教師に怪我を負わせて学校に来なくなった。事件の真相はどうだったのか。ふたりと関わった人たちの眼差しを通じて、次第に明らかになる。ふたりの間に流れた時間、共有した想い出、すれ違った思い…。大切な記憶と素敵な未来を優しく包みこんだ珠玉の連作集。
    「HMV&BOOKS online」内容紹介より

    ああ、よかった.が読後の素直な感想.ちゃんと怖がらずに納まるべきところにおさまった.
    「真実」って、人の数だけあるんだな、と改めて思った.現象としての事実をどう解釈・記憶

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    2023年12月28日
  • dele2

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    本多孝好のdele2(ディーリー2)を読みました。

    依頼人の死後(具体的にはパソコンやスマフォが一定時間以上操作されないとき)指定されたフォルダの内容を削除するという依頼を受ける、
    dele.LIFE というサイトのお話の続きです。

    最初に2編の依頼人死後のファイル削除に関するエピーソードが語られます。
    3編目で dele.LIFE に来た室田和久という依頼人からのデータ削除依頼は、主人公の真柴祐太朗の個人的な事柄に関連するものでした。
    そして、dele.LIFE が始まった経緯が明かされるのでした。

    3編目は楽しめませんでした。
    依頼人死後のファイル削除についての物語だけで良かった

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    2022年05月21日
  • WILL

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    葬儀ものミステリーというジャンルかな。とても面白かった。

    両親を事故で亡くし、実家の葬儀店を継いだ女性森野。商店街の一角でひっそりて営業を行っている森野葬儀店には葬儀のほかにいろいろな相談事が持ち込まれる。
    葬儀終わったばかりの父の姿が見えると甥っ子が言っているとか、愛人から正妻が行った葬儀を取り消してやり直してほしいやら、主人の生まれ変わりの高校生が訪ねてくるなどなど。ちょっと変わった話にも細かく調べていけば、隠された真相にたどり着く。
    ひとつひとつのエピソードがきっちりまとまっていて、読後感も爽やか。

    短編の話の中にも主人公森野の話が中軸として通っていて、それを支える脇役陣も個性があっ

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    2020年07月11日
  • dele

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    本多孝好のdele(ディーリー)を読みました。

    主人公の真柴祐太朗は dele.LIFE というサイトを運営している坂上圭司に雇われています。
    dele.LIFE は依頼人の死後(具体的にはパソコンやスマフォが一定時間以上操作されないとき)指定されたフォルダの内容を削除するという依頼を受けています。

    祐太朗の仕事は圭司の代理として依頼人が死亡したことを確認する仕事です。
    祐太朗が依頼人のところに行って依頼人の家族と話をしていくと、いろいろな事情が見えてきます。

    収録されている5つの短編の中では、ドールズ・ドリームという短編が気に入りました。
    幼い娘を残して死んでしまうことが分かった母親が

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    2022年05月21日
  • dele

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    ドラマで知りました。
    ドラマとは若干話は異なりますが、もう山田孝之と菅田将暉のイメージで読みました。
    実際に存在しそうな現実味もこめて、面白くあっという間に読めました!

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    2020年04月22日
  • dele2

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    ネタバレ

    短編2編と中編1編が収録。前作「dele」で徐々に明らかになり、ラストで判明した祐太郎と彼の家族に起った出来事とその真相、そして圭司(ケイ)の秘密が明かされ、今作のラストに収束していく様子は前作に続いて読みごたえがあったが切ないものだった。
    彼らの抱えているものは消えないし、二人が別々の道に向かうラストではあったが、祐太郎に関してはどこか前向きな印象を感じるものだった。

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    2020年04月03日
  • FINE DAYS

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    「FINE DAYS」
    これは…なんて言ったらいいんだろうな。これは思い出の話なのかもしれない。未来から振り返った時に、輪郭がぼやけて曖昧になってしまった、でも確かに光を放つ記憶。

    「眠りのための暖かな記憶」
    すき…………!!
    お話の閉じ方がすごく好き。自分を許そうとする芯のある決意、それを綴る言葉のセンス。すき。

    「シェード」
    す、すき………………あたたかいおはなし。
    蝋燭を灯すように、あなたに寄り添えたらいいな。

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    2020年03月30日
  • dele3

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    ネタバレ

    「リターン・ジャーニー」の内容はdele.LIFE(圭司)最大の危機。
    今までは祐太郎の心の葛藤に焦点を当てた話が多かったが、ある意味"国家"が舞台の壮大な話であった。
    「スタンド・アローン」は悲しく重たい話。結末も予想できなかった。
    両作品ともにナナミの活躍が目立った。

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    2020年01月29日
  • dele3

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    ネタバレ

    ドラマ化されたdeleの原作続編3作目。

    もちろんドラマの話とも違い完全新作。

    てっきり前巻で解散したかと思いきや、今作で再結成した模様、しかも新たに一人加わった感、またこれがいい味出してます。

    これからはミツメの話を中心に流れていくんだろうなぁ。

    再結成後のこれからのエピソードもワクワクするし、ミツメの話もどのように展開していくのか、気になって仕方がない。

    早くも続編が読みたい。

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    2019年12月19日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―

    購入済み

    マイルストーン

    作者のキャリアのマイルストーン的な作品と言っていいのではないでしょうか。とても感傷的で、自愛が鼻につく読者もいるかもしれませんが、私はすべてが好きで、何度も読み返しています。こういう評は作者が嫌うでしょうが、「ノルウェーの森」に匹敵する純文学的青春譜と受け止めています。主人公の強さと繊細さが、とても愛おしいです。

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    2019年11月25日
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1

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    超能力(超人)を持つ4人兄弟が新進気鋭の野党政治家の小間使いとなっている。

    一人は高速移動
    一人は耳が良すぎる
    一人は瞬間記憶
    一人は・・・


    政治家は表は善良だが将来の権力奪取に異様なまでの情念を燃やす?


    そんな彼らに謎の殺人集団アゲハの探索と?

    併せて大物議員の娘が行方不明で捜索願い!?

    二つの捜し物が微妙に絡まってくる時!!!




    設定が多少ぶっ飛んでる感は あるものの読んでしまえば一気読み!!!

    次巻が気になる!

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    2019年11月05日
  • Good old boys

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    2019.07.11~07.14

    弱っちぃけど、本当に楽しそうにサッカーをしている子供たちの成長を、母親ではなく父親の目線で書かれている。それぞれの家庭の事情があるにもかかわらず、子供たちは本当に楽しそう。きっと、こういう子たちが良き大人になるんだろうな。

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    2019年10月13日
  • dele3

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    2019.07.01~07.02

    TVドラマを見てしまったので、人物が山田君と菅田君なんだよね。彼らのイメージが離れない。それは、素敵なことなんだよね。
    dele2で悲しい終わり方をしていたので、3ですっきりした。

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    2019年10月13日
  • dele2

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    続きが気になってどんどん読み進めてしまった。
    最後のお話は、泣けた。
    「思い出せばいいんだよ。そのときに思い出せる限りを思い出せばいい」というセリフが胸に響いた。

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    2019年10月09日
  • dele3

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    まさかの3巻目。続いていたのか。

    確かに主要人物の一人はまだ出ていなかったか。いや、どうなんだろう。本当に存在しているのか。ふわふわしすぎじゃないか。

    まだまだ続くのかな。

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    2019年10月05日
  • dele3

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    ドラマ化原作の連作ミステリ第3弾。
    今作では失踪した所長の行方を追って、過去作に登場した女子中学生も帯同して捜すストーリーがメインになっています。その失踪の理由とは??
    そして最後にエピローグ的な展開が・・・これで完結??
    読後感の良い作品です。次作の登場を切なく待ちます。

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    2019年09月07日
  • dele2

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    ネタバレ

    私は、この結末が好きだ。
    あんなに真柴と一緒に怒っていたのに、、関わった人間に、実は化け物のような悪人はいなかった。
    自分が生きている実際の世界もそうじゃないだろうか?

    小説を読み慣れて、つい悪い方に穿ち過ぎてしまうけど、本当の悪人なんて早々いないものだ。
    だからって、許せないことがあるのも事実。
    それでも真柴が、鈴の死を乗り越える方法に気がついたことが嬉しかった。

    一辺倒にはできないけど、私がなるとしたら、被害者側よりも加害者側の方が辛いと思う。

    被害者は泣いて、怒って、許すことが出来れば乗り越えることができる。
    もちろん簡単ではないけれど。
    少なくとも、相手を責めることはできる。

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    2019年08月08日
  • Good old boys

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    公式戦では一度も勝ったことはなく一点も取ったことのない小学四年生のサッカーチーム「牧原スワンズ」のメンバー八人の子供たちの父親の物語。サッカー経験者や興味のあるなし、子供との距離感、仕事、家庭と悩みや事情はさまざま。貴重な休日に練習や試合に顔を出してくれることの嬉しさやプレーに対して声を変えてくれることの喜び。子供はそういうことを待っている。少年サッカーをやっていたこともありわかるところがたくさんあった。父親から見た子供への思いや、サッカーを通して繋がる父と子の喜び、悔しさ、なにより楽しさが伝わってくる。

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    2019年06月09日
  • 正義のミカタ I’m a loser

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    ネタバレ

    再読。

    正義とは。
    道徳的な正しさに関する概念。

    正義を語り悪を倒す、はとてもカッコイイこと。
    その行為がいつか間違いになるかもしれないと感じたのは、亮太がかつていじめられっ子だったから。
    亮太は亮太のやり方で、ちょっとカッコ悪く正義を貫くことに決めたんですね。

    後半の展開を知っていたので、初回よりは楽に読みました。
    ただ、夜中に読み、間先輩の毒気にやられ眠れなくなるという失態をおかしました。
    間先輩のインパクトがすごい。

    やっぱり好きな本。
    また機会があったら読みたいです。


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    2019年05月02日
  • at Home

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    表題作のatHomeは家族の愛をひしひしと感じて愛しさ溢れた。こんな家族のあり方も悪くない!どこへ行ったって離れていたって家族は家族なんだ!

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    2018年08月07日