本多孝好のレビュー一覧

  • at Home

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    表題作、at home非常に良い。
    結婚詐欺、泥棒の両親と、学生の妹、今日もゲームで世界を救う弟と暮らすパスポート偽造者の俺。
    こんな物騒な家族に惹かれてこの本を手にした。
    結婚詐欺師の母は逆にターゲットに誘拐されてしまい、父と俺は犯人に呼び出され母を助けにいくのだが、そう簡単にはいかない。
    ゲームで世界を救っていたはずの弟まで乱入し、果たして母は助けられるのか?!
    家族って血の繋がりじゃなくて気持ちの繋がりだよな、と強く思った。
    "母さん"のために男3人よく頑張った。
    5人の過去は悲しいものだけれど、いまそれぞれが家族を想えているのだから、ハッピーってことでいいのかな、と

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    2022年12月05日
  • at Home

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    映画で観て面白かったので。
    短編集で映画の内容は短くてちょっと残念だと思っていたけれど、読み進めたら全部が良かった。
    ちょっとかっこ悪くて抜けていたりするお父さんが一生懸命にお父さんをやろうとする姿はかっこいい。失敗もするけど家族を思う気持ちが無いわけではないお父さん達に温かい気持ちになる。
    素敵なお父さん達でした。

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    2022年10月16日
  • 本からはじまる物語

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    本が好きな人には是非読んでほしい!
    本と人との関わり方、大切な本の思い出、ファンタジーな物語もあり、、、

    色々な方のストーリーをいっぺんに楽しめる欲張りな本です!!

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    2022年10月15日
  • チェーン・ポイズン <新装版>

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    生きる意味を見失った、三十代のOL。もう死にたい とポツリ呟いた彼女に
    本気で死ぬ気なら、1年待ちませんか?
    そう声をかける人物がいた。
    相手の話を聞き、半信半疑ながらもOLは1年後の死を決意し、そのゴールへ向けて生きていく。

    週刊誌記者、原田はかつて自身が取材した突発性難聴に襲われた天才バイオリニストと、悲惨な事件によって妻と幼い娘を失った男性がほぼ同時期に自殺したことを知る。
    さらに同時期、平凡な三十代のOLもまた、同じ手段で自殺したことを知り、因果関係を調べ始める。

    記者・原田と、1年後の死に向かって生きるOLの視点が交互に用いられて、ストーリーは進んでいきます。

    本多氏の作品は、

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    2022年10月10日
  • MOMENT

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    命というものは当の本人にしか
    その重さは分からないのではないだろうか

    人によって幸せも苦しみも度合いが違う
    その人によって何が善で悪なのか
    それは他人が押しはかれるものではないと思う

    もちろん命は重い
    人が亡くなる場面に立ち会い心から胸が痛み、
    つらく悲しい気持ちになった経験もある

    だけど今、私には当たり前のように毎日が訪れ
    自由気ままに過ごしている日常が
    突然奪われるだなんて
    いざ自分の身に置き換えて考えようとすると
    いまいち具体的な想像ができない

    なんなら
    “死ぬまさにその瞬間何を思い浮かべるか?”
    と今誰かに聞かれたら
    私は周りの人達に恵まれた
    色々な所にも行き色々な景色も見た

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    2022年08月23日
  • 君の隣に

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    久しぶりに読み返したので感想を…

    本多孝好さん。好きな作家さんの1人。
    ミステリーなのだけど、どこか切なさのある本が多い。それが好き。

    こちらはとあるデリヘルが舞台となる1冊。
    登場人物の目線でそれぞれ6章まで話が進み、物語が1つになる。
    最後は泣ける。

    どうなる。目的は?犯人は?結果は!?
    とワクワクした気持ちからの結末。
    切ない。もどかしい。
    そんな1冊。

    大切に想う人が当たり前にとなりにいるのって、実はすごく幸せなことなんだと思う。

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    2022年06月04日
  • ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3

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    ネタバレ

    act 1,2,3 3冊からなる長編小説。
    SF,冒険小説に分類していいと思う。
    途中には叙述トリックがあったりして、ビックリもさせられ面白く一気に読んでしまった感じ。

    ミュータント達が主人公で、自分たちを作り出し利用している者から自分たちの仲間の一人を取り返そうとする。
    ミュータントのグループがもう一組おり、そちらはアゲハと呼ばれ 殺人を繰り返している、世間から恐れられている謎の集団。

    アゲハたちと主人公たちが接触することから物語は新たな局面を迎える。

    色々な思惑が入り交じり最後を迎えるが、納得感のある終わりで評価が高くなった。 とにかく気軽に楽しく読めた。

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    2022年05月08日
  • MOMENT

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    とある病院には末期患者の最後の願いを叶えてくれる必殺仕事人がいる。依頼者と必殺仕事人の話。

    死生観について書かれている本だけれど、爽やかに感じるのは主人公の人柄なのだろうか。

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    2022年04月16日
  • dele3

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    印象的な2篇、特にスタンド・アローンが強烈。
    自殺した女子中学生と遺されたデータ。
    その意味が明らかになった瞬間の衝撃は言葉にできない。
    心臓がキュッと締め付けられる一方で、この謎を追う中で変化していくナナミの姿が微笑ましい。
    失踪した圭司を捜すリターン・ジャーニーも面白かった。

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    2022年01月29日
  • at Home

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    そうそう、本多さんと言えばこの感じ。好きです。
    いろんな家族の形があるんだな。
    目をそらしたいような部分もあるんだけれど、「どう?いい家族でしょう」「理想の家族愛ってこうなんですよ」みたいな小説よりずっといい。

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    2022年01月25日
  • dele3

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    「リターン・ジャーニー」は国家規模でスケールが大きすぎたのに対して「スタンド・アローン」は身近なだけに刺さった。アウトプットって大事。

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    2022年01月19日
  • dele2

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    依頼人が遺したデータを削除するだけのつもりが、思いがけずその秘密を探ることになった圭司と祐太郎。
    たかがデータと侮ると恐ろしい。
    その人の想いや人生の一部に容易く踏み込めてしまう。
    そうして目の当たりにした事実に、こちらの胸が締めつけられる。
    どの話を読んでも何故か寂しい気持ちになる。

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    2021年12月31日
  • dele2

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    連作 短篇 中編集。
    3編のうちはじめの2篇は短編で、最後の1篇は中編となっている。

    短編の方は1作目と同じパターンで面白かったが、ワンパターンなのでこの評価にはしなかったのだが、最後の1篇でこの評価に高まった。

    この中編は メインキャラがどちらかと言えば圭司だったのだが、サブ主役の感じだった祐太郎が完全にメインの話になった。
    祐太郎の妹が亡くなっていることは度々書かれているのだが、なぜ亡くなったのか、祐太郎の家族はどうしているのか等が明かされ、妹の死の原因を家族が追求することを諦めた真実に近づき解明話。

    どんで返しに祐太郎の感情、関わった人達の状況、祐太郎を支える人達の様子までもを中編

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    2021年12月06日
  • dele

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    死後、誰にも見られたくないデータを依頼人に代わってデバイスから削除する。
    ただのデータのはずが、そこに込められた想いの尊さに涙腺が緩んでしまう。
    死んでから判明する真実はただ切なくて、隠しておきたい理由も様々で、その秘密を探ることで依頼人の人生を追いかけているみたいだった。
    続編も読もう。

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    2021年11月18日
  • dele2

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    アマプラで見たドラマが面白かったので衝動買い。毎度全てが丸く収まらない感じが話に余韻を残して好き。この作者さんの他の作品も読みたくなった。

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    2021年11月03日
  • チェーン・ポイズン <新装版>

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    あらすじすら知らない状態で読みました。

    生と死はたぶんはっきりとした境目はなくて、いつの間にかあっちの世界に傾くのかもなと。
    それはそんなに離れた距離でもなく、リアルな距離。

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    2021年10月31日
  • 正義のミカタ I’m a loser

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    ネタバレ

    途中までは☆5つだー!と楽しく読み進めていった。
    いじめられっ子が大学入学をきっかけに、いじめっ子から一気に逃れられるような友達との出会いがあったり、クラスの女の子たちと関わるようになれたりしたことは読んでいてスカッとする。部の先輩たちも、癖が強いけれどいい人たちばかりで嬉しくなった。
    お金の封筒をもらったあたりから主人公に少し共感出来なくなってきて、でも、じゃあどんな展開だったらよかったのか…と自分ではよく分からない。
    でも最後はまた友達に戻れたから、きっと楽しく大学生活を送れたはずだ。(と願いたい。)
    お父さん、何気にすごい!

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    2021年10月27日
  • dele2

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    おお、これはなかなか予想外の結末。気持ちのいい結末ではないけど、事実が明らかになっていく様子は鳥肌もの。

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    2021年09月05日
  • dele

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    金城さんファンとしては読まざるを得ない作品。山田孝之と菅田将暉で脳内再生されて、ドラマの続きを見れた感覚になれました。
    ありがとうございます。

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    2021年08月16日
  • Good old boys

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    小学生のサッカークラブの父親たちの短編小説集。
    というと、重松清さん的な、所謂パパ像、を描いたものしか想像出来なかったが、良い意味で予想と違っていた。
    パパ達といっても、普通の若い男の人たちなんだなと初めて思わされた。
    自分側の環境の変化も影響しているのかもしれないけれど、パパの話を自分の親や年配の方たちに当てはめずに、自分と近いものとして読んだのは初めての経験だった。

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    2021年08月11日