本多孝好のレビュー一覧
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少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は、あの日からずっと五分ズレたままだ。
そんな僕の前に突然現れた、一卵性双生児のかすみ。
彼女が秘密の恋を打ち明けたとき、現実は思いもよらぬ世界へ僕を押しやった。洒落た語りも魅力的な、side‐Aから始まる新感...続きを読むPosted by ブクログ -
何かにとらわれないことが楽なのに何かにとらわれない人間は異質に感じられてしまう
愛してることは認識しづらいしそう簡単に分からないPosted by ブクログ -
おもしろかった。プロローグとエピローグの仕掛けに気づきませんでしたが読み返してすっきりでした。それぞれのストーリーが完結てきているわけではないのてすが不思議な余韻でつながっていく。Posted by ブクログ
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序盤から終盤に至るまで悦子という女を追いかけていたけど、結局追いつけなかった。。
終盤までに展開がなくて最後のハネももう少し大きく欲しかった。Posted by ブクログ -
「二つ目の傷痕」「獣と生きる」「夜の影」「迷い子の足跡」「ほとりを離れる」
5話収録の連作短編集。
物語の主人公は警察専門のカウンセラー・高階唯子。
仕事内容は、事件の被害者やその家族のケアをすることだ。
殺人を犯した父を持ち、唯子自身が加害者家族でありながら、被害者の声に耳を傾け、その想いに触...続きを読むPosted by ブクログ -
連作短編5編
事件被害者のカウンセラーが被害者やその家族と向きあって、事件の全貌が分かったりする。被害者が立ち直っていくところと、カウンセラー自身の過去、加害者の家族としての苦しみが心に刺さる。そしてその過程で自分自身も前に進んでいくようなところが良かったです。仲上刑事とその後友達以上になることを期...続きを読むPosted by ブクログ -
生きる意味を見失った、三十代のOL。もう死にたい とポツリ呟いた彼女に
本気で死ぬ気なら、1年待ちませんか?
そう声をかける人物がいた。
相手の話を聞き、半信半疑ながらもOLは1年後の死を決意し、そのゴールへ向けて生きていく。
週刊誌記者、原田はかつて自身が取材した突発性難聴に襲われた天才バイオリ...続きを読むPosted by ブクログ