本多孝好のレビュー一覧
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128堂場瞬一の犯罪被害者支援に重なるところはあるけど、割り切れない人間の感情を抑えた筆致で描かれていて一気読みした。連作ではなくてじっくり長編で読みたかった気もする。Posted by ブクログ
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act 1,2,3 3冊からなる長編小説。
SF,冒険小説に分類していいと思う。
途中には叙述トリックがあったりして、ビックリもさせられ面白く一気に読んでしまった感じ。
ミュータント達が主人公で、自分たちを作り出し利用している者から自分たちの仲間の一人を取り返そうとする。
ミュータントのグループ...続きを読むPosted by ブクログ -
カウンセラー(臨床心理士)が主人公。
題材的に仕方がないが、重たい内容だった。
高階唯子の救いは弟の祐紀、安曇教授、仲上刑事の存在だった。
この人たちがいなければ、自分自身の精神状態が持たなかったと思う。Posted by ブクログ -
犯罪被害者家族のカウンセリングの話。警察で被害者家族のケアをしてるのは知らなかった。主人公のカウンセラー本人が加害者家族であり、加害者への考え方が頑な。重い内容の中で、職場の教授や元彼や弟が魅力的なのが良い。本多さんの作品好きだな。Posted by ブクログ
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大学の研究員で臨床心理士の唯子は、県警から委託を受けた事件被害者へのカウンセリングを行なっている。彼女が請け負ったカウンセリングに纏わる5つの物語の連作集。時系列はそのままなので流れる季節感を味わいながらすんなりと読み進むことができた。
被害者たちを絶望の底に落とすのは人間だが、底から這い上がらせよ...続きを読むPosted by ブクログ -
犯罪被害者やその家族へのケアを行うカウンセラーが、彼らとの交流を通し、事件や彼らの心にわだかまったものを紐解いていく、静かな筆致で描きあげた連作短編集です。
沈黙という言葉がタイトルに入っているとおり、人々が心に溜めたままの想いにこそ、この先を切り開いていく鍵がある。ただそれは他人が無理に開けるも...続きを読むPosted by ブクログ -
警察専門のカウンセラーとして、被害者やその家族の気持ちに寄り添うべくケアをしていく高階唯子。
さまざまな被害者たちの想いをどこまで理解してケアしていけるのか…とても神経の擦り減る仕事だろう。
臨床心理士、公認心理師という資格を持っていてもクライエントに主治医がつけば、その医師の指示のもとでしか動...続きを読むPosted by ブクログ -
あらすじすら知らない状態で読みました。
生と死はたぶんはっきりとした境目はなくて、いつの間にかあっちの世界に傾くのかもなと。
それはそんなに離れた距離でもなく、リアルな距離。Posted by ブクログ -
警察からの依頼を受けて、事件被害者やその家族の心のケアをする高階唯子を主人公とした連作短篇集。5篇の作品で構成され、読み進むうちに彼女を取り巻く様々な事情が明るみに出る。実際にこうした職業があるのか、警察が犯罪被害者のケアを行っているのか、寡聞にして知らないが、各話の設定や面談はリアルで説得力があっ...続きを読むPosted by ブクログ
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途中までは☆5つだー!と楽しく読み進めていった。
いじめられっ子が大学入学をきっかけに、いじめっ子から一気に逃れられるような友達との出会いがあったり、クラスの女の子たちと関わるようになれたりしたことは読んでいてスカッとする。部の先輩たちも、癖が強いけれどいい人たちばかりで嬉しくなった。
お金の封筒を...続きを読むPosted by ブクログ