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真実を見抜き、罪を償わせる。
たった、それだけ。それだけのことが、なぜこんなにも難しい――?
マンションの一室で発生したある殺人事件の現場に向かった、県警捜査一課の和泉。
そこで出会った女性警官・瀬良の第一印象は、簡単に言えば「最悪」だった。
しかし、上の命令で瀬良とタッグを組み殺人事件を捜査することになり、
和泉は彼女の類稀な観察力を知ることになる。
二人の懸命な捜査により、事件のかたちが徐々に輪郭を帯びていくが、
待ち受けていたのは「正しい刑罰」の在り方を問う、予想外の真相だった――。
和泉と瀬良が立ち向かった最初の事件「イージー・ケース」ほか、
事件に関する証言を頑なに拒み続ける容疑者の謎を追う「ノー・リプライ」、
解決の糸口が見えない誘拐事件を描く書き下ろし中編「ホワイト・ポートレイト」を収録。
心揺さぶる結末に息を呑む、圧巻の傑作警察ミステリー!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
作家生活30周年記念作品
だそうです。
久々の新作、しっかりと伏線回収
回収後のモヤモヤ感も気持ちもしっかりフォロー。
おもしろくてイッキ読み
Posted by ブクログ
和泉の「モノの見方」に惹かれました。
「不要だ、とも見えたし、そんなことはどうでもい、と言っているようにも見えた」
自分が好きなのは「一人称視点」そのものなのか、それとも「和泉という人間のフィルター」なのか...もっと色んな本を読んで確かめてみたい!
ストーリーも面白かったし、読みやすかった!
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「敷地内、禁煙ですよ」
「お上にはお目こぼしっていう慈悲がある」
「それ、お巡りさんが言っちゃダメなやつです」
(p.75)
早川さんという人の中に、長い間、事件が流れ込み続けた。そして溢れてしまった。(p.76)
前を歩く川村の背中が以前とは違って見える。小さい。が、それは閉じた袋だ。決して開いていない。その中には何があるのか。川村の小さな背中が上下するたびに、何かを入れたその袋もたぷたぷ揺れている気がする。袋を切り裂いたら、いったい何が出てくるのか。(p.109)
取調室で昨日と同じ時間が繰り返されていく。堂々巡りだ。その間に、聖司くんの命が一滴、また一滴とこぼれ落ちていく。
思いは焦りとなって、外に漏れた。
都倉さんが怒ったのももっともだ。俺以上に都倉さんのほうが怒りに震えていただろう。それを堪えて、井桁を自分の手の中に収め直した。なのに俺が殺気を発していたのでは、調べが進まない。取調室を追い出されたのも無理はない。(p.296-)
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