本多孝好のレビュー一覧

  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―

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    わたしは、あまり村上春樹っぽさを感じなかったけれど。

    side-Aは読んでいて胸が痛くなるような、とても切ない物語だった。このside-Bにも苦しみや葛藤はあるけど、なんだかサラッとしすぎていてひどくさみしいような。こっちの方は結末に重点を置いているからかな。

    そもそもAを読んで随分日が経ってからBを読んだから、Aのイメージが美化されているのかもしれない。

    とにかく薄くて読みやすい本だから、またいつか再読できたら。

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    2014年04月14日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―

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    キャラクター設定は相変わらず面白い。
    一気に読み終えた。
    2回読んだが、5分遅れの世界は理解出来なかった。

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    2014年04月10日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―

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    ネタバレ

    途中まで読んだところで村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』を読み始めたらなんだか被った。
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    少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は、あの日からずっと五分ズレたままだ。そんな僕の前に突然現れた、一卵性双生児のかすみ。彼女が秘密の恋を打ち明けたとき、現実は思いもよらぬ世界へ僕を押しやった。洒落た語りも魅力的な、side-Aから始まる新感覚の恋愛小説。偶然の出会いが運命の環を廻し、愛の奇蹟を奏で出す。

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    2014年03月06日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―

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    本多さんの作品は相変わらず心地良く自分の中に溶けていく。

    誰かを好きになることと愛すること。
    わたしには何も特別なエピソードがないが、わたしもきっと主人公と同じだ。苦しい恋愛が周りにたくさんあるのに、自分は愛さえ分からない。愛していると思っていたのに全て愛ではなかったと言うようなことが。
    でもそれはもしかしたらみんな同じなのかも知れない。或いは違うのかも知れない。

    愛の証明はひどく難しい。

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    2014年01月26日
  • 正義のミカタ I’m a loser

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    「正義」と言葉にするのは簡単だ。

    だけど、それを盾にして戦うのは難しい。

    世の中にはたくさんの不公平がある。
    でも、それでも、その不公平を受け入れて生きようと思えば生きられる。
    しかし、その一方で、何一つ物事に真剣に向き合ってこなくても、努力をしなくても、遥かに楽に生き続けている人もいる。

    だけど、「不公平だ!」世界の理不尽さを、その言葉に乗せて、正義を語ることは、果たして正しいことなのだろうか?

    もちろん、正しい、正しくないで終わっていい話ではない。
    しかし、虐げられた者が正義を盾に戦い続けることは、自分達の心とも向き合い続けなければいけないということだと思う。

    どんなにひどい目に

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    2013年12月31日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―

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    なんだかスッキリはしないのだけど、そのもやもやがまたよかったりして…

    彼の感情がなくなってしまっているようで、なんだか辛く感じた。

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    2013年10月16日
  • MEMORY

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    ネタバレ

    随所にほっこりしたり、切なくなるような仕掛けが。
    3作目まで読み通して、しみじみよかったなぁと思える本でした。

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    2025年05月28日
  • FINE DAYS

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    爽やかなのに,ちょっと怖い青春ストーリ,表題作の「FINE DAYS」,余命いくばくもない父からの願い,過去と現実を行き来する物語「イエスタデイズ」,姉弟の隠された闇と恐怖を描いた「眠りのための暖かな場所」,そして最後はO.ヘンリーを彷彿とさせる,感動のラブストーリ「シェード」.全4編.贅沢な一冊でした.

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    2013年09月07日
  • FINE DAYS

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    ネタバレ

    春樹さんも好きだしチルドレンももちろん好き。

    村上春樹チルドレンなんて言葉も知らずに読み始めたMISSINGから気になって読んでしまう作家の一人です。読みやすい。

    表題のFINE DAYSが良かった。胸の奥がきゅーっと締め付けられる感じ。青春だなぁ。ホラー要素もあって好き。

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    2013年08月04日
  • FINE DAYS

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    久々に青い気分を満喫しようと、挑戦。

    にしても...著者の作品って独特の空気があるし、
    いやがおうにも深いこと考えさせられるよぁ。
    殊に命とか生き方を考えさせられる気がする。

    本著も御多分にもれず、
    自分は恋愛でなく、むしろ下手な作品より余程怖いホラーに感じた。

    でも、いたずらに心をもてあそぶ出なく、
    その感情の後にふっと吹き込んでくる思考が、
    悔しいけど普段より深いんだよな~
    だから読んでしまうんだよなぁ。

    自分と同じく、恋愛小説好きな方に期待しつつ挑戦し、
    悔しい...でも有意義な裏切られ方をしてほしい一冊☆

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    2013年07月29日
  • 正義のミカタ I’m a loser

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    思っていた以上に難しい話に展開。
    みんなそれぞれ抱えるものがあって、世の中は複雑すぎてとても太刀打ちできそうになくて、でも諦めながら生きるには人生は長すぎて、
    そんな中で”自分らしく”って何だ⁉

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    2013年07月10日
  • FINE DAYS

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    面白かったけど、著者の短編集の中では一番微妙だったかも。寝る間を惜しんでまで読みたい本ではない。でも、やっぱりいつも読後感が優しい。シェードがあったかくて一番好き。

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    2013年06月17日
  • FINE DAYS

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    恋愛小説だけど、不思議な話だった。高校時代の美女やお父さんの昔の恋人に会ったり、大学院の女の子が年下の男の子の秘密を知ったり、3つ上の契約社員とつきあったり、青春あり、大人な恋愛あり盛り沢山な短編集だった。

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    2013年06月06日
  • FINE DAYS

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    どの話も素敵でしたが、一番心に響いたのは、「シェード」という作品です。

    闇を創るのは、他の誰でもない、自分自身。
    恐れや、苦しみ、悲しみに取り付かれて、いつの間にか闇に呑み込まれてしまう・・・。

    光がなければ、闇も存在しない・・・。

    闇を前にした時こそ、忘れてはいけない。
    闇の深さに怯える前に、それを照らす光に目を向けること。

    自分の中にある闇に挑み続ける事は、簡単な事じゃない。だけど、それと同じくらい、それ以上に、自分を照らしてくれている光があるのだという事を教えてくれた話でした。

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    2014年04月25日
  • MISSING

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    本多孝好さんの短編集。
    一つ一つの物語が素敵です。
    心から揺さぶられたり、ドキドキしたり、色々な事を感じさせてくれる一冊でした。

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    2013年05月30日
  • ALONE TOGETHER

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    会話や表現の仕方が村上春樹っぽい。ただ、宗教とか人間関係において語られてる部分はなるほどな、と唸る部分が多く、哲学的に考えさせられた部分も多くあった。
    明るい話ではないが、前向きにさせてくれる話。

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    2013年05月12日
  • FINE DAYS

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    2013.5.8
    短編集
    FINE DAYS ちょっと神がかった高校生のお話。普通かな。
    イエスタディズ 死が間近に迫った父親から昔の恋人を探してほしいと言われるお話。タイムスリップする。まぁまぁ。
    眠りにつくための暖かな場所 この中で一番好き。呪っちゃうお話?
    シェード 一番ベタなお話。だけど、心打たれました。

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    2013年05月08日
  • FINE DAYS

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    なんと、一回読んだ事をすっかり忘れてまた買ってしまったという本。
    自分が馬鹿だというのもあるけれど、それだけこの作者の本を読みたかったというのもある。

    実際、二回目だというのにすごく楽しめた。
    ちょっとした描写に日常を感じて、そこから感情移入できるんだろうな。書いてる事はものすごく非日常な話なんだけど、共感できる。

    この人の作品をもっと読みたいなぁ。

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    2013年04月29日
  • MISSING

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    話の設定というか流れは似ていて
    ”ああ、やっぱり・・・”と思ってしまった所はあるけれど、
    この人の文章というか表現というか物事の捉え方はとても好き。

    ”日本語とそれに対応する英語。
    ありえるはずのないものを勝ち誇ったように並べているところなど、
    たまらなく微笑ましい。”

    身近な人が実際にこう述べたら反論したくなるかもしれないけど、
    でもやっぱり本多さんの捉え方、表現はとても好き。

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    2013年04月27日
  • 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―

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    広告代理店に勤める主人公は、大学生の頃から現在まで、事故で恋人を失ったり、自然に消滅する形で、いくつかの恋愛をてきた。
    そんな主人公の前に突然現れた「かすみ」と、彼女の双子の妹「ゆかり」、ゆかりの彼氏との人間関係がよく書かれている恋愛小説。
    一般的な恋愛小説とは違い、少しこった演出で書かれています。著者の作品は、テーマが重くて、文章が軽い(主人公の言い回し、状況の描写など)が、魅力的な感覚を持ちました。

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    2013年04月19日