【感想・ネタバレ】ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年03月18日

人間は、肌や瞳の色や見た目の違いから始まり、生まれ育った国や時代や環境、年齢や歩んできた道のりによって、たくさんの個性に分類される。さらに細かく細かく枝分かれしていくと、同じ人間はいない。
人間の数だけの個性がある中で、とびきり個性豊かで刺激的な「常軌を逸している」登場人物たち。

ちょこっと出てく...続きを読むる、丸山聡志とその友人を除いて「どこにでもいそうな、物語上の普通の脇役」みたいな設定の人物が居てないし、そんな人物は関わってこない。
唯一、岬とその娘だけが普通で平和…って思ってたのに、やられた。1番えぐい母娘やったし笑

物語に何気なく現れた、黒い子犬を連れた老人の正体を、大体の読者が前フリからの流れで察する。察した上で、どんな展開になるのか、とてもわくわくする。でもそのわくわくは軽快に裏切られる。大人になって「わくわく」という平仮名を打つ機会ってそう滅多にないのにな。

「誰にだって、世界と同じ重さを持った、たったひとつの命というのはある」ええ言葉。

あらざる命を持って生まれた、寿命の短い人工物は、生きたいと願う。
対して、どんな理由であれ、自ら命を絶ってしまう人間の愚かさ。
無いモノねだりか?
ないから、大事にするんか?
あれば、粗末にするんか?
じゃあその、「あらざる命」研究の言い出しっぺは誰なん?目的は?第三次世界大戦用の殺戮人間兵器?そもそも、目的が分からん。
渡瀬は、最悪の事態に備えての火消しを任されてただけとちゃうん?己の野心からではなくて。「まぁ、そこそこ楽しかったよね」って、捨て台詞なに?好奇心ってこと?全ての発端は人間の好奇心?

全然ハッピーエンドじゃないけど、
生死を分ける張り詰めてヒリヒリした日常を送っていた若者が、平穏な未来に物足りなさを感じないだろうか?
あらざるモノ、あらざる命、姿カタチ意外は人間ではない。だからこそ、生き残り続けることが生みの科学者への最大の復讐になるか。

2017年12月31日 

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Posted by ブクログ 2017年08月07日

1から3までどれもよかった。
ただひたすら続きが気になる作品。

でも3が一番よかった。
私は本多さんの生死に対する描写がとても好きで
それがきっと本多さんを好きな大きな理由のひとつだと思う。
3にはそういう部分が一番あって、ひきこまれた。

どこかでもしかして本当に起こっているのでは
ないかと思わ...続きを読むせる現実感たっぷりなところがさすが。

3を読むときについに最後と切なくなった。
大満足の3冊。

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Posted by ブクログ 2015年09月24日

昴たちにこれまで命令を下していた渡瀬浩一郎が、遂に昴たちに牙を剥き、戦いはアゲハを交えた三つ巴の様相へ。

常人を遥かに超える能力でありながら、彼らが持つある宿命とは…、昴の弟分であり、「破綻」したはずの亘は生きているのか…、渡瀬の最終的な目的は?…様々な謎が収斂して、物語は一気にエンディングへと進...続きを読むんでいきます。

古くはスタージョンやハインライン、最近ではスティーヴン・キングの「ファイアスターター」や「デッドゾーン」、国内では宮部みゆきさんの「クロスファイア」や恩田陸さんの「常野物語」シリーズなど、ミュータントや超能力者を扱った物語は数多くありますが、本シリーズは、飯田譲治さんの「NIGHT HEAD」のように、ミュータント同士あるいはミュータントと人間との戦いなど、アクションが加わったエンタテインメントとしての面白さが際立っていました。

映画の「X-MEN」シリーズを想起させられ、映像化にも向きそうな作品です(実際に実写映画化もされました)。

結末の描き方、後に尾をひく余韻まで、しっかり楽しめました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月08日

act 1,2,3 3冊からなる長編小説。
SF,冒険小説に分類していいと思う。
途中には叙述トリックがあったりして、ビックリもさせられ面白く一気に読んでしまった感じ。

ミュータント達が主人公で、自分たちを作り出し利用している者から自分たちの仲間の一人を取り返そうとする。
ミュータントのグループ...続きを読むがもう一組おり、そちらはアゲハと呼ばれ 殺人を繰り返している、世間から恐れられている謎の集団。

アゲハたちと主人公たちが接触することから物語は新たな局面を迎える。

色々な思惑が入り交じり最後を迎えるが、納得感のある終わりで評価が高くなった。 とにかく気軽に楽しく読めた。

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Posted by ブクログ 2020年04月16日

確かに行動は無茶苦茶だけど、アゲハ達が感じているであろう不条理と、だからこその仲間に対する優しさが何とも切ない。
そして最後はやっぱりこうなるしかないという結末を迎えました。
確かにこの作品は映画に向いていると思う。

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Posted by ブクログ 2019年12月02日

アゲハVS渡瀬VS昴御一行様!!!

冒頭で渡瀬から昴に対して刺客が放たれるので。
昴に忍び寄る暗殺者の影!!

死亡フラグが次から次へと立つアゲハのメンバー!

むしろ狂気といっても良い渡瀬の野望!



そんな物語の最終巻

彼らの物語は全世界を巻き込む!!!

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Posted by ブクログ 2019年04月14日

本当は、ぼちぼちですかね。好きな作家なのでよかったですが、そうでなければ、と思ってしまう展開でしたね。結局、最後の展開もなんとなくありがちで。でも、昴は好きでしたね。個人的にはひいき目をいれて、よかったです。

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Posted by ブクログ 2015年07月19日

さすがの本多孝好!
視点をずらして書く、この感じが大好き。
ワタルくんの絡みが少なくて残念だぁぁー

映画版はどうなるんだろ、この話が映画1本にまとまると思えないのにな……

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Posted by ブクログ 2015年07月04日

流れに身を任せて生きるのもいい。
けれど、生き抜く強さをもつのも、やっぱりいい。
それは、がむしゃらに未来を見据えて立ち向かう、のとはちょっと違うんだろう。
守ること笑うこと、悲しんだり共感したり。そういうものを失うことなく受け止め続けることなのかな、とか思ったり。

少し気になる部分(あっけなさと...続きを読むか、放置とか)はあったけど、すごく面白かったし、楽しかった。

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Posted by ブクログ 2015年06月15日

わぁぁ、そういうオチの付け方ですか。
ラストが映画っぽい(映画版、ではなくて。
車の中からカメラの視点がぐんぐん上昇して、最終的に地球…みたいな。
ちょっと古き良きな表現。

映画版はな~。
配役が地味な印象。
キレのある美女も混ぜて欲しかった感。

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Posted by ブクログ 2015年06月11日

最終巻。

え、亘くんはなんだったの?

映画はどのようにまとめてくるかわからないけど、3部作とかでも全然いいんじゃないかと。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月01日

★3.5
ラスト、アゲハと邂逅するけど、邂逅する理由が薄っぺらいというか、同じ化け物として渡瀬殺そうぜ!くらいの軽いテンションでそんな仲良くできるものなのかと違和感を感じてしまった。
亘がキー人物だったはずなのに、あっけなく死にすぎ。もうちょい欲しかった

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Posted by ブクログ 2020年06月20日

殺し屋の話がまた、両者の間に水を差すかと読み進めるとなんと、意外な結末へ。これでやっと両者 向き合うかと思いきや、決着は着かず。 まぁ面白く読めた。

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Posted by ブクログ 2018年11月05日

ついに渡瀬が動き出し、暗殺者に依頼したのは昴の殺害。暗殺者の正体には驚いた。なんとまぁ、規格外の人間ばかり。
アゲハメンバーの、どこか壊れていながらも、仲間のことを大事にし、希望を繋ごうとする姿勢にはくるものがある。渡瀬はただの中二病か。亘は、え、出番これだけかと。可哀想すぎる。
最後の昴の決断は、...続きを読む結局、自分達の作り出したもので(とはいえ作ったのは一部のいかれた人間で、ほとんどの人は罪もないのだが)死ぬというだけの話であり、人間を守るために、アゲハを殺すべきなのかというのは難しい選択か。しかし、もしその事で身内が死ぬことになっても、昴は後悔しないのかな。

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Posted by ブクログ 2017年04月04日

好んでこの世に生まれたわけではない。
望んで手に入れた「能力」じゃない。
昴たちも学たちも抗うことの出来ない運命の中で必死に信じた道を進もうとする。
壮やヒデ、静やモモの思いも理解できる。
碧にだけ許されているかもしれない未来。
自分たちには望むことの出来ない未来だからこそ、碧に託したいと願った強い...続きを読む思い。
でも、残されていく者が一番辛いだろう。
たったひとりで、いつ終るともわからない未来を信じて生きていかなければならないのだから。
独特な戦闘シーンが多い物語だ。
それぞれの能力をいかした闘い方は面白い。
ただ、少し終盤の描き方が書き急いでいるような・・・。
もう少し昴以外の人物も書き込んでほしかった。

シリーズはこの第3弾で完結している。
ずっとこのシリーズを読み続けてきた読者にとっては、冒頭の「殺し屋・武部」にどんな見せ場が用意されているのかと期待するだろう。
この「殺し屋・武部」の展開は予想できなかった。
望んだわけでもない能力を持ってしまった昴たち。
出来れば安寧な生活が未来に待ち受けていてくれれば、と思う。

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Posted by ブクログ 2016年12月30日

アゲハと昴たちの特殊能力者同士の戦いが繰り広げられるのかと思ったらそうでもなかった。それぞれが渡瀬とどう対峙するかって話。
暗殺者武部のくだりがなかなかよいが、後半の戦闘シーンはやや物足りない。それぞれの特殊能力を考えると暗殺向きなのに、渡瀬の兵隊たちとはシンプルに戦争をするところが理解できない。
...続きを読むいろいろと面白い設定もあるだけにもったいなく感じた。

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Posted by ブクログ 2015年06月06日

3ヶ月連続発売は、そして収束の第3巻へ入る。
いつの間にやら、アゲハ→渡瀬←昴たちの構図に変わり、思いがけない亘の状況が輪をかける。
周到を重ねた暗殺者の挿話に対するなんでもっと簡単に殺っちゃわないのという小さな疑問も、渡瀬の構想の突拍子の無さの前にはどうでも良くなるが、その辺りの話の膨らませ方には...続きを読む策を弄し過ぎの感。
どのように収束させるのか、終章、富士の裾野で展開するバトルは些か呆気なし。
“化け物”同士に一風変わった連帯感が出来ちゃって、最後は何だか物悲しいお話になっちゃったねぇ。

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