あらすじ
一番弱いのに、一番楽しくサッカーをやれる「牧原スワンズ」の四年生チーム。公式戦では一勝はおろか、まだ一点も取ったことがない市内屈指の弱さを誇っている。今年最後の公式戦となる市大会に挑む子どもたち。しかし、チームの活動を手伝う父親たちは、それぞれに悩みを抱えていた。八組の家族のありようとその成長を描き、すべての頑張るお父さんと子どもたちへあたたかなエールを贈る物語。
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Posted by ブクログ
他人からしたら大したことないかもしれないけどとっても大きい課題や悩みが子供にも父親には父親にもあって、どうにかこうにか前に進んでいく。そんな些細で繊細な日常をとある弱小サッカーチームを媒介に展開される。
僕がそうだったように小学生の子供を持つ父親が読んだら必ず思うところが出てくるはずだ。
Posted by ブクログ
2019.07.11~07.14
弱っちぃけど、本当に楽しそうにサッカーをしている子供たちの成長を、母親ではなく父親の目線で書かれている。それぞれの家庭の事情があるにもかかわらず、子供たちは本当に楽しそう。きっと、こういう子たちが良き大人になるんだろうな。
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公式戦では一度も勝ったことはなく一点も取ったことのない小学四年生のサッカーチーム「牧原スワンズ」のメンバー八人の子供たちの父親の物語。サッカー経験者や興味のあるなし、子供との距離感、仕事、家庭と悩みや事情はさまざま。貴重な休日に練習や試合に顔を出してくれることの嬉しさやプレーに対して声を変えてくれることの喜び。子供はそういうことを待っている。少年サッカーをやっていたこともありわかるところがたくさんあった。父親から見た子供への思いや、サッカーを通して繋がる父と子の喜び、悔しさ、なにより楽しさが伝わってくる。
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おもしろかった。プロローグとエピローグの仕掛けに気づきませんでしたが読み返してすっきりでした。それぞれのストーリーが完結てきているわけではないのてすが不思議な余韻でつながっていく。
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小学生のサッカークラブの父親たちの短編小説集。
というと、重松清さん的な、所謂パパ像、を描いたものしか想像出来なかったが、良い意味で予想と違っていた。
パパ達といっても、普通の若い男の人たちなんだなと初めて思わされた。
自分側の環境の変化も影響しているのかもしれないけれど、パパの話を自分の親や年配の方たちに当てはめずに、自分と近いものとして読んだのは初めての経験だった。
Posted by ブクログ
良書。
弱小フットボールチームのメンバーを軸とした話。
そこから展開されるそれぞれの家庭にある
それぞれの父子の愛情が描かれている。
またサッカーを楽しむ子供達の無邪気さ、
勝ち負けより、サッカーを楽しむ子供達が
初めて勝ちにこだわった理由も素敵。
負け続けるチームにやきもきする親の気持ち。
チームメイトを思う気持ち。
監督がチームを作った思い。
とてもハートフルで、自然と涙が流れる作品。
Posted by ブクログ
スポーツは勝たないと楽しくないと思ってたけど、
勝ちを目指さずに、みんなの時間と居場所になるチームも
いいなと思える作品だった。
けど、やっぱり勝ちを目指して
努力して成長して勝てると嬉しい。
8つの章は、それぞれお父さん目線で、
時系列順に語られている。
それぞれの家族にそれぞれの問題があるけど、
どの家族も夫婦の絆や親子の絆があって救いがあった。
語り手は変わるが、
物語が時系列になってるので、
とても読みやすかった。
個人的にはユウマの章が一番好きだった。
以上
Posted by ブクログ
弱小少年サッカーチームの親子の物語。それぞれの家庭の親子関係がオムニバで描かれている。それぞれの父親が抱える悩みや気持ちなどは,子どもには見えないかもしれないけれど,子どもの姿に父親が励まされることもある。少し切ないけれど心温まるお話ばかりだった。
Posted by ブクログ
大好きな作家
チョット本来の良さ影を潜めていたけど、読みやすかった
子と親、双方にしっかりとドラマがあって悩みがあって
自分も父親になったら子供の応援とかに行ったりして、パパ友作ったりするのかな?ってチョット想像しながら読んだ
新刊に期待
Posted by ブクログ
弱小サッカーチームに所属する少年たち。ではなく、そのお父さんたちの視点で物語は進む。お父さんからしてみたら一向に勝つ気配もなく、そもそもやる気あんのか?とツッコミたくなる子供達の姿勢に思いはそれぞれ。監督やコーチの楽しくプレイしてほしいという思いは子供たちに届いているが、父親たちには歯がゆさもある。それは、過去のあれやこれや。家庭のあれやこれや。それを子供に託すのは筋違いだし。とりあえず、元気いっぱい、楽しくボール蹴って、今日もいっぱい練習したーってそれでいいじゃないの。