原田マハのレビュー一覧
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ネタバレ田中栄一の作品「メアリー・スーを殺して」。
所謂オタク女子という人物が小説を書いていて、ある人の言葉を切欠に現実と関わる。
関わる先は大きくなっていく一方、メアリー・スーは?
そう、メアリー・スー=中二病となっているが自らが生み出したキャラだ。
作中のメインヒロインを理想の女性として置き、それに自分を投影していく。
彼女の作品の中に必ず出てくる彼女の理想が、メアリー・スー。
没頭していた時代に同じくそれらに没頭していた友人が、少し離れた時間に現れて「あなたの作品が読みたい」と。
久々に訪れた母校、そこで転寝をした彼女の前に現れたメアリー・スー。
キーボードを動かし始める動作で物語は終わる。 -
Posted by ブクログ
美術作品に関して、全く疎い私ですが、それは決して敷居の高いものではなくて、誰でも楽しむことができる奥の深いものだということを、この作品を読んで実感いたしました。
友達と呼べるくらい、気さくで大切な存在に対する行動にも納得しましたし、原田マハさんの
「今は美術史と自分の妄想を組み合わせてフィクションの世界を自由に書くことができています」
の言葉に、すごく興味を覚えました。
表紙のポール・セザンヌの「マダム・セザンヌ」に対する愛しさも、読む前と後で大きく変わり、巻末のマハさんと鈴木京香さんとの対談も素晴らしい内容で考えさせられる点が多く、他の作品も読んでみたくなりました。 -
購入済み
かなり短め&多めの短編集
一つ一つは、ほんのりほっこり。それをたくさんたくさん重ねた短編集です。
ひとつの話が短くて読みやすいので、スキマ時間に少しずつ読みたい時には良いかもしれません。
が、「今日は読むゾー」って日に連続で読んでると飽きます。 -
購入済み
みんなに見て欲しい良い本です
生きる僕ら凄く凄く良かったです
おばあちゃんや育ての親である おばちゃん他界しちゃってるので
もう会えませんが
姉と私と家族の為に1人で出稼ぎで離れて暮らし頑張って働いて育ててくれた
今は認知症を発症しな母を思いだし胸がつまりました
生きてるうちに出来る事はしなくちゃですね
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Posted by ブクログ
中田永一(乙一)の作品が収録されていること、そして本にまつわる話のアンソロジーということで購入。
しかし、朱野帰子「初めて本をつくるあなたがすべきこと」と沢木まひろ「時田風音の受難」以外はすべて『ダ・ヴィンチ』に掲載されたものだった。
『ダ・ヴィンチ』に掲載される作品は結構クセがあるので苦手だ。
案の定、この短編集も特徴的というか・・・。
中田永一「メアリー・スーを殺して」
おもしろかった。しかし、終盤にかけておもしろさが加速していくような他の乙一の作品と比べると、ややしりすぼみしている。
あと、主人公の内面の話だと思ってたら外に向き始めたことにもやや違和感があった。
「メアリー・スー」と -
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Posted by ブクログ
雰囲気からしてきっと自分が好きな青春小説、でもって自分の大好きな放浪息子の作者である志村貴子先生のイラストが表紙になってたらそりゃ買うでしょ……。
お年を召された(オブラートに包まれた表現)売れっ子漫画家が高校時代を振り返る、という形で進む話だったのでちょっと期待とは違ったものの、甘酸っぱい少女の体験とかけがえのない友情が描かれた素敵な物語だった。
自分の中で「岡山」というと宮本武蔵出生の地、もしくは5時に夢中!の木曜レギュラーである豹のオバサンこと岩井志麻子さんくらいのイメージしかないんだけど、この本を読むことでそのうちふらりと訪れてみたい場所、になった。元々実際の土地が舞台になっている作品