【感想・ネタバレ】風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月28日

おもしろい!!
普段ならば下巻まで読んでから感想を書くのだけど、上巻だけで、なんなら第一章だけでも壮大なストーリーに引きこまれた!

でもフィクションと史実の区別がつかなくて困る。
狩野永徳が信長に贈った『洛中洛外図屏風』は上杉謙信にわたって、いまは米沢市上杉博物館にあると。
読み終わってないけど気...続きを読むになって調べてしまう。
戦国時代が目の前に広がるよう。いつか見に行きたい。

ちょうどいま、皇居三の丸尚蔵館の開館記念展で狩野永徳の『源氏物語図屏風』が見れるというのでこれから行ってきます!!



誤植コレクション
『イエズス会にとっても、イエズス会にとっても、まさしく快挙であった。』なんでこうなった。

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Posted by ブクログ 2024年02月23日

宗達、風神雷神、屏風に込めた気概が歴史の背景と共に読み進めています。
純粋に絵が描きたい気持ちが信長を動かしローマへと下巻の展開はどうなる。さあ宗達になり読んでいこう。

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Posted by ブクログ 2024年01月22日

⚡⚡⚡

ってな事で、原田マハの『風神雷神 Juppiter , Aeolus 上巻 』

原田マハさんの本を読む時は何時もどんなアートの旅路へ連れ出してくれるのか楽しみで仕方がない

風神雷神でお馴染みの俵屋宗達の生きた時代にリンクした壮絶な旅路のお話。

織田信長、狩野永徳、遣欧少年使節、アレ...続きを読むッサンドロ・ヴァリニャーノ等々、史実じゃないかと錯覚してしまう程の構想力と美術愛に溢れる内容

ホント美術館へ行って本物の風神雷神を観たいなぁ

2020年56冊目

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Posted by ブクログ 2023年10月07日

ホントに大胆な発想!
これが事実という記録はないから、もしかするとこんなことがあったかも知れない。
と、思うとすごくワクワクしました。

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Posted by ブクログ 2023年07月05日

現代パートは、京都国立博物館の学芸員で俵屋宗達の研究者である若い女性。彼女を訪ねてきたマカオ博物館学芸員の誘いに応じて、マカオへ。
最近持ち込まれた16世紀から17世紀の絵画「ユピテル、アイオロス」を通じて舞台は織田信長の時代に遡る。

天正遣欧少年使節団に14歳の俵屋宗達がいるなんて!マハさんのす...続きを読むごいイマジネーション!

狩野派のボスである狩野永徳とまだ少年の俵屋宗達が、時の権力者織田信長の命により、洛中洛外図屏風を共作(メインが永徳、そのサポート役として宗達)するシーンが良かった。
画面を追い、筆を走らせる。
洛中洛外図というテーマに
「鳥の目で見渡し、虫の目で凝視しなければならないのだ」とし、「作画へのしびれるほどの執着を持たなければ、しょせん、小手先ばかりの絵になってしまうだろう」と気づく。

宗達が描く中に「生きること」を見出す下りは物語の核と言える。画家だけでなく、全ての読者に迫ってくる。

上巻ではまだ、ローマへの道は半ば。無事、ローマ法王に謁見し、帰って来れるのか?
お楽しみは下巻に続く。

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Posted by ブクログ 2023年02月13日

俵屋宗達のことをほとんど知らなかったけど、人となりを知った気になってしまった

海外渡航のハードルが低くなった今の世界に暮らしてる私は、織田信長の時代の人々にとって海外がどれほど謎の存在であったか、全く想像できない

見たことのない景色を山ほど見られる楽しみよりも、生きて帰れないかもしれない不安の方...続きを読むがずっと大きい中で派遣された使節の少年たちがいかに勇敢であったかということを、この本を読んで初めて気付かされた

歴史は面白いし、アートも面白い
原田マハさんの本を読むと、下手すると絵を見ている時よりもアートに親しみを感じることができるのがすごい
宗達に会ってみたい、絵を描いてる所を近くで見てみたいなぁ〜と思う

本当にわくわくするお話だった

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Posted by ブクログ 2023年01月20日

俵屋宗達の風神雷神。
歴史のもしもの奇想天外さが楽しく、下巻も楽しみ。
Jupiter, Aeolusも雷神と風神のことなんですね。
23-3

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Posted by ブクログ 2022年12月11日

絵画が好きだ。特にゴッホ。
彼の生き様と弟テオへの愛。そして感情をぶつけた彼の絵が好きだ。

そして、その愛を強くさせたのは原田マハさんの「たゆたえども沈まず」だ。

上品で高級に見える絵画の裏に熱く燃えるような思いが詰まっていると原田マハさんの本で感じた。

未知なる過去。

その時代を見たことは...続きを読むないし、ましてや生きてもいない。それなのに原田マハさんの作品はまるでそこにいるかのような熱量を与えてくれる。

今回の本「風神雷神」は建仁寺で実際に見た。
少し薄暗い部屋に置いてあったが、それでびっくりするくらい金箔が輝き、生き生きとした風神雷神がそこに佇んでいた。

言葉が出ない凄さだった。

こんなことを言っているが私が好きなのは西洋絵画で正直、日本の絵は作品はよく分からない。
それでもこの屏風図は心を動かす。
まさにゴッホの絵のような熱を感じたのだ。

本屋でこの本を見た時、文庫ではなく単行本を買うと決めた。私の芸術に熱を持たせてくれた原田マハさんが、風神雷神の装丁本を出しているなんて運命だと思った。

この本は、
風神雷神図屏風の作者、俵屋宗達に魅せられた京都の女性と宗達の人生の回想譚だ。

読み進めるうちに、「たゆたえども沈ます」の時と同じような感情が溢れてきた。

熱いのだ。この本は熱すぎる。

絵を描くことへの熱量は本を持っている手を焦がし、燃え尽きそうなほど熱い。

なぜだか分からないけど涙が出そうになるシーンもあった。でも納得してしまう。

それは、風神雷神図屏風にあの強さを感じたのと同じように原田マハさん、そして俵屋宗達に同じ強さを感じたからだ。

言葉の力強さが実物たちをもっと濃く熱くする。

まだ上巻しか読んでいないが、これから読む下巻にはどんな世界と熱があるのだろう。

私は原田マハさんを愛している。

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Posted by ブクログ 2022年11月27日

「風神雷神図屏風」の1ファンとして読まなければいけない本でした。〈上〉は狩野永徳、俵屋宗達の絵師としての凄さがそれはもうヒシヒシと伝わってきました。
引き続き〈下〉を読んで、下の方で感想を書こうっと。

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Posted by ブクログ 2022年10月30日

スケールも大きく、題材も面白く、この作者さんらしい文章。ちょっと大げさすぎる部分はあるけれど。
俵屋宗達という、有名でありながら本人像が結ばれないキャラクターを、コミカルに、想像力豊かに描いていて、ほんとうの話のよう。それでいて、彼と遣欧使節団を結びつけ、かつ海外まで旅させるストーリーの大胆さ。
...続きを読む達とマルティノたちのみならず、信長、狩野永徳など脇役も史上の有名人ばかりで、その人たちも表現豊かで、目の前で会話しているような話運び。
あっという間に読んでしまう面白さ。

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Posted by ブクログ 2022年06月12日


織田信長の命により、俵屋宗達と狩野永徳は「洛中洛外図屏風」を共作する。そして、宗達はそれをローマ教皇に届け、ローマの洛中洛外図を持ち帰るとういう極秘の任に着く。

上巻はまだローマに向けた航海の途中までだが、信長の御前で披露する像の絵、洛中洛外図屏風の共作における宗達の成長と永徳の人心の深さ。織田...続きを読む信長とのやりとり。一つひとつのやりとりやキャラクターがとても丁寧に描かれている。

私自身、史実についてはあまり認識が深くない。だからなおのこと、本著のストーリーが輝かしく面白い。歴史と本著の内容を後から重ね合わせて、あらたな発見をするという楽しみもあるし、本著を通してその魅力が存分に語られていた洛中洛外図屏風をこの目で見てみるという楽しみもある。

人生に楽しみをもたらしてくれるマハ作品に感謝。さて、下巻へと旅を続けていこうかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月22日

歴史の’もしも’にどっぷり浸れる、ロマン溢るる長編小説。

プロローグの引力が半端ない!
天正遣欧使節と俵屋宗達との接点を匂わす謎の文書と一枚の絵画がマカオにて発見される。描かれているのは「風神雷神図」には違いないが、果たして作者は誰なのか。

グィーッと興味を引っ張られた所で時空を飛び越え、いざ歴...続きを読む史の大海へ。

とにかくifのスケールが壮大かつ大胆でむちゃくちゃ面白く、知らずに読むと「え、そうなの⁉︎」と本当に信じてしまうくらいに説得力と夢があるクロスオーバーに終始圧倒。


弱冠十二歳の宗達を織田信長が安土城に召し出し、びびりながらも宗達はアドリブで「白象図」を描き上げるという超展開。
その後、才を認められた宗達は信長から特命を下され、天正遣欧使節の少年らと共にローマへ渡り、街並みをスケッチしてくる事と活版印刷技術を学んでこいと伝えられる。そんなバカな…!
信長が抱く世界進出の野望という設定も素敵。

果たして少年ら一行を待ち受ける苦難とは。
そして航海の末に目にするものとは。

後半へつづく。


2刷
2022.4.22

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Posted by ブクログ 2021年11月08日

これぞ原田マハの真骨頂。芸術家を想像させたら、ピカイチの手腕。そうなのか!も?と納得してしまう。そして、ミステリ仕立て。俵屋宗達が狩野永徳と合作する描写は息を呑む。その作品がいく先も!極上のエンタメ作品。

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Posted by ブクログ 2024年01月15日

予想していたのと違う方向に話が進んでいって、正直最初は「うーん…」となったが、読み進めるうちに面白くなり、ペースが上がってきた。
少年たちの生き生きとした言動がとても好きだ。
そして、ここに出てくる作品たちを是非実際に見てみたいと思わせる書き方も素晴らしいと思った。

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Posted by ブクログ 2024年01月02日

強い志とまだ見ぬ世界への好奇心、未来への希望と諦めない想い…俵屋宗達の生き方に学ぶことが多かった。下巻も楽しみ。

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Posted by ブクログ 2023年06月11日

これこそが、奇跡。神が為したもう奇跡だ―。

現代の学芸員の視点から始まり、物語は一気に戦国時代、元亀から天正の時代へと読者を引き込んでいく。
下巻の解説でも述べられているが、史実ではないし、詳しい方からしたらあり得ない展開だと思うが、読んでいるとこんな出会いがあったら面白いとワクワクしてくる。俵屋...続きを読む宗達と織田信長、天正遣欧少年使節団、カラヴァッジョ。幾年もかけてたどり着くローマ。この後どうなるの!?と下巻の2巻目があるんじゃないかと確認してしまう。本当に大変な時代に、大変遠い場所で、大変な経験をした少年たちの物語がもっと読みたかった。
原田マハさんの小説に出てくる人たちは、本当に真摯で、ひたむきだ。また好きな絵ができた喜びを噛み締めながら、いつか本物を見に行きたいと思う。

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Posted by ブクログ 2023年05月05日

当時としては驚きの新感覚の絵師、俵屋宗達。
とても好きな絵師なのですが、出自不明で謎が多くよく創作として取り上げられる。証拠が無いと歴史的事実と認定されないから逆にたくさんの仮説が成り立つ。自由闊達で何事にも捉われない奔放な絵師に相応しい物語。天正遣欧少年使節や織田信長との繋がりなど同世代に生きたと...続きを読む思われる人物との関係を史実に則りながら、驚きの発想!俵屋宗達が自由に動き回る様が小気味良い

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Posted by ブクログ 2023年04月21日

始まりは読みにくくて時間が掛かったが、マルティノが登場し物語が展開してからどんどん読み進められた。
原マルティノ、狩野州信(永徳)、俵屋宗達、天下人織田信長の思惑が絡み合い、始まりの絵画とどう繋がって行くのか下巻も楽しみである。

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Posted by ブクログ 2023年01月22日

遣欧使節団として欧州に派遣された事実と、風神雷神の作者である俵屋宗達が使節団の一員だったら。という作者の想像を併せたお話。
事実をベースにしつつもフィクションを織り交ぜたアート関連の作品を作らせたら原田マハさんの右に出る者はいない。
ただ風神雷神と、この話の主要部分とは少しズレがある気がしてしまう。...続きを読む私だけかも。

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Posted by ブクログ 2022年12月31日

風神雷神の俵屋宗達の物語。
幼少の頃から絵に並々ならぬ才能があった宗達
父の仕事を手伝っていたが、彼が描く扇が他の職人の物より売れた。
織田信長に所望され、出された板に象の親子を描く。
さらに、絵師狩野永徳に師事して、共に洛中洛外図を描き、信長の命令でそれをローマに運び法王に献上することになり、九州...続きを読むのキリシタンの少年らと長い旅に出る。
さすがに原田マハ、一気に読ませてくれる。

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Posted by ブクログ 2022年07月02日

時代背景を理解しながら、宗達の生き様とさまざまな出会いの中で成長していく。
夢中になって読みました。

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Posted by ブクログ 2022年05月20日

おもしろい!!少年漫画やなこれは。
特に織田信長のキャラ造形が良いな。
俵屋宗達にめちゃめちゃ興味出てきたわ。
上巻は基本的には過去にあった話を見せて、たぶん下巻で読者にだけそれがわかった状態で現代の話になるんかな。
どんな風に話が展開していくのか楽しみ!

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Posted by ブクログ 2021年12月18日

壮大な物語と共に、ローマへの壮絶な旅を一緒に体感した。"キリスト教"と宗教画が、日本の絵師や日本人信者と繋がり、一時代のうねりになる。相変わらず、どこからどこまでが史実なのか、もしくは全て真実なのかと錯覚させられるエンターテイメント大作。

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Posted by ブクログ 2022年03月01日

またまた原田マハさんの想像の翼に乗っかって今度は安土桃山時代にタイムトリップ。
豪華絢爛な安土桃山美術を担う狩野派や俵屋宗達の創作場面に遭遇出来ただけでも嬉しい。美術館で観て感激した洛中洛外図が完成する過程はワクワクする。大河ドラマなどでそのイメージが定着している織田信長の南蛮文化や芸術に寛容である...続きを読む様も凄く良い。
教科書でしか聞いた事のない天正遣欧少年使節、その帆船でのローマへの旅路が3年もの月日を要する事や、当たり前かも知れないけど風が吹かないと進めないから次の中継地へ向かうためには季節風の到来を待つため10ヶ月余りも中継地に滞在するなんて驚きで、それはもう目からウロコなのでした。
遣欧少年使節が長崎を出航したわずか数ヶ月後には本能寺の変が起こる事に気づいた時は、何も知らずに信長の命を受けて航海する使節団の人々が日本に戻った後の過酷な運命を想像すると胸が痛くなる。
俵屋宗達が遣欧少年使節と一緒にローマへ行くと言うあり得ないような大胆な設定も、読み進めるうちにはそんな事あったかも知れないと、すっかりどっぷり物語の世界に浸かって楽しい時間を過ごす自分がいました。
いよいよローマに到着し、宗達がルネサンス美術やイタリアの巨匠に遭遇するであろう下巻が楽しみ!

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Posted by ブクログ 2024年03月13日

その生涯がほとんど謎に包まれている絵師、俵屋宗達。
少年・青年期の宗達をマハさんの知識と想像力で伸び伸びと描いた作品。
あまりにもスケールが大きいのでどう受け止めるか戸惑ったけど、マハさんとお話しする機会があり、この作品への愛を滔々と語られるのをお聞きして、私も楽しんで読めばいいんだなと大好きになり...続きを読むました。

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Posted by ブクログ 2023年06月03日

この作者の歴史、アートのフィクションは知的好奇心をくすぐられる。読んでる最中や読み終わった後にいろいろ調べたくなる。作品では俵屋宗達、マルティノのキャラがたって読みモノとしても面白い。

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Posted by ブクログ 2023年01月02日

俵屋宗達のことはよく知らなかった。物怖じしない破天荒な少年時代が描かれる。天正遣欧少年使節は4人で宗達はフィクション。軽いタッチで話は流れていく。2022.12.17

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Posted by ブクログ 2022年03月15日

俵屋宗達を追い求める現代の研究員。
そこから、マカオで見つかった「ユピテル、アイオロス」。
物語は、キリシタンの原マルティノへと繋がっていく。

天正遣欧使節団のメンバーであった原マルティノ。
セミナリオで語学や美術を学ぶが、
そこにキリシタンではない少年が入学することとなる。
それが、俵屋宗達。
...続きを読む
宗達は織田信長に気に入られただけでなく、
狩野永徳と共に洛中洛外図を描く。
そして、信長からその洛中洛外図と共にローマへ行くよう
言われる。
いざ、ローマへ!!
ってな所で次巻へ続くー笑

俵屋宗達さんって、いつ生まれたのか、亡くなったのか、
いろいろなことがハッキリしてないんだねー。
だから、どこまでが本当のことなのか、分からないけど、
本当にこうなのかもー!!とおもしろく読めたよ。

ただ、私の読み方が悪いのか、今はマルティノ目線なのか、
宗達目線なのか、狩野永徳目線なのか、
話がごちゃごちゃになってしまったー( ノД`)…
さらに、私の苦手なカタカナー笑
アントゥーニャ?コンスタンティノ?ヴァリニャーノ?
誰が誰なのか、ワカラナイ…致命的( ノД`)…

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Posted by ブクログ 2022年01月14日

宗達が絵を描く心境を金色の海に飛び込み波をかき分けて泳ぐ表現が新鮮だった。まぶしい空と海の間で必死に泳ぐ情景が目に浮かんだ。
少年たちの会話が可愛らしくて思わずふふってなる。

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Posted by ブクログ 2022年01月31日

上巻のが面白かったなあ

宗達が信長や狩野派と出会って、緊張感のあるやりとりが良かった

2022.1.31追記
歴史と船好きの夫が、私の好きな原田マハさんの本を楽しそうに読んでいる。嬉しい。購入して良かった。

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