原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原田マハさんの新刊とのことで期待大で手に。
これは、ホントに期待を裏切らないどころか、期待以上に素晴らしかった。
原田マハさんといえば、アートに纏わる作品だけれど、こちらはプラスしてみんな大好きな作家さんの物語。
いつかは訪れてみたい大原美術館の前衛の頃の様子なども描かれていて、グイグイと惹き込まれる。
書店に行かなくても電子書籍やネット購入で本がすぐに手にはいる現代。
すてらの時代は、文字が読めない人も多かったし、本を買うことも難しかったわけで、今を生きて好きなだけ本が読めることは、恵まれているなぁと思う。
児島虎次郎だけでなく、あらゆる画家の絵画もネット検索すればすぐに見ることができる -
Posted by ブクログ
原田マハさんの小説の中の登場人物には、いつも心掴まれる。
まるで現実世界で会ってるみたいに、その人の容姿、オーラ、匂い、目の輝きまでも浮かび上がってくる。
この小説で言うと、わたしにとっては、もしくは多くの人にとって、「ナギ」がそれにあたる。
ナギが素敵すぎる。現れた瞬間からもう、一瞬で心奪われた。
ハーレーに刻まれた文字も粋すぎる。
ナギの言葉、ナギの家族の言葉には、自然と涙が流れた。
四つの短編集となっているこの小説は、最初と最後でお話がつながっているところがとても良い。
加えて、最後はナギの母目線というところがまたとても味がある。
様々な人の視点でナギを見て、わたしも旅のどこかで彼 -
Posted by ブクログ
平凡なOLだった主人公がスピーチに魅せられて、気づけば野党のスピーチライターになって政権交代を目指す。とんでもなく壮大な話に聞こえる。実際なかなか現実離れした話ではあるのだが、この物語の魅力はその壮大なストーリーではない。登場人物たちによって語られる言葉の魅力だ。主人公と一緒に、読んでいるこちらも一つ一つのスピーチに引き込まれ、感動し、とりこになっている。言葉が語り手をより魅力的なものとし、その人の人間性を感じさせる。言葉が私を励まし、背中を押してくれる。言葉が目には見えない心をあらわす。この本を読んでいる間、そんな言葉の持つ力強さと温かさにつつまれた。