原田マハのレビュー一覧

  • 太陽の棘

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    ネタバレ

    私は沖縄に行ったことがない。近くて遠い沖縄。日本だけど、日本ぽくない場所、沖縄。 この小説を読んで、沖縄に行ってみたいと思った。 沖縄から見る、日本やアメリカはかなり本州から見るのとは違うのかもしれない。

    この小説は第二次世界大戦直後に米軍沖縄基地に派遣された若きアメリカ軍医と沖縄の地元民の交流のお話。アメリカ兵の目を通しての日本人、いや沖縄人の明るさ、哀しみや苦しみ、強さなどが繊細に描かれている。 

    原田マハさんの小説を読むと、最後のページを閉じた瞬間に自分の気持ちもそこで止まるのではなく、むしろそこから様々ま想いや考えが湧き出てくる。今回も、自分のアイデンディティ、戦争、さらにはこの小

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    2025年12月01日
  • 永遠をさがしに

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    何に感動するのか、感動する場面がちょくちょくでてくる。何かに一生懸命な人って、人に感動を与えてくれるよね。

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    2025年11月30日
  • サロメ

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    やはり原田マハさんは面白い。これまでゲルニカをめぐる平和の話とか、ゴッホ兄弟の愛と確執とか、カラバッジオと宗達とか、綺麗で切ない物語が多かったが、今回はかなり異なる。サロメの作者であるオスカー・ワイルドと挿絵を提供したオーブリー・ビアズリー、その姉と、ワイルドの男性愛人ダグラスの四角関係。サロメの斧語りさながらのドロドロの関係。同性愛、近親愛、宗教や伝統の否定など、ダークな要素がふんだんに盛り込まれている。でも、なぜかどんどん読み進めてしまうのは、この世界に惹き込まれているからなのかも。こわいこわい。

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    2025年11月30日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    美術館に行きたくなりました。私も絵と対話をしたい。美術品との向き合い方を教えてくれる。たかが絵、されど絵...。いい意味でも悪い意味でも人の心を写し、時代を経ても誰かの心を写していくんだなァ。ゆいを。

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    2025年11月29日
  • たゆたえども沈まず

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    芸術を新たな視点から楽しめた。印象派をより深く楽しめる気がする。
    わたしも、たゆたえども沈まず、弱さや葛藤に向き合っていきたい。

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    2025年11月29日
  • 本日は、お日柄もよく

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    憂鬱な気持ちで向かった好きだった幼馴染の結婚式。
    そこで出会った素敵なスピーチをしたスピーチライターという職業のかっこいい女性。
    その女性と出会ってから主人公は"言葉"が持つ影響力に魅了され、事務系部署で淡々と過ごしていたところから昼間も会社で広告系のプロジェクトにアサインされたり、アフターファイブは議員の選挙コンサルをやる事になったり、毎日が刺激的な日々に様変わりする。
    最終的には、政権交代のキーマンにまでなる。

    冒頭はよくある恋愛モノかと思ったのだけど、国政をテーマとした壮大なメッセージが散りばめられ、小説の中に啓発本並みに"言葉"を操るテクニック

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    2025年11月28日
  • 生きるぼくら

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    家族との死別・離別、引きこもり、認知症、就職難、介護…
    生きていると誰にでも起こりうる色んなテーマが、稲作の過程と共にハートフルに描かれています。
    季節ともにさまざまな景色を見せてくれる田園風景と共に、色濃い人間模様が目に浮かぶように描かれており心が揺さぶられました。
    現実はこのお話のように上手くはいかない事ばかりですが、作中に登場する田端さんの「具体的で現実的な希望を持つ」という言葉は、明日の自分をより良いものにできる魔法の言葉だと思いました。
    読みやすく綺麗で、ちょっとの元気が欲しい時に読んでいただきたいです。

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    2025年11月27日
  • 生きるぼくら

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    原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』がすごく好きだったのでこちらも読んでみました。
    お米づくりを中心にして認知症や引きこもりの描写がありページをめくる手が止まりませんでした。
    読後に登場人物みんなが愛おしくなり、あたたかい気持ちになり最高の読書体験でした。
    原田マハさんの作品をもっと読んでみたいと思います。

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    2025年11月26日
  • キネマの神様

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    本読みながら、電車で泣いちゃった。
    今年読んだ本で1番良かった!

    働くという意味を考えもがく娘!
    働く事にお金以上の信念がある、小さな会社の人達!
    不器用ながらも、伝えていく親子の愛!
    陽を当てるという純粋な気持ちが、世界を変える!


    映画とい題材で全ての事を表現した、キャラクター、ストーリー、ラストシーン、全てに感動しました。

    映画【フィールドオブドリームス】、【ニューシネマパラダイス】この2本は観たことないから、これから観ようと思います!

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    2025年11月26日
  • 生きるぼくら

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    文体が柔らかくて優しい。
    そして、読んでいると、炊き立ての温かい白飯が食べたくて仕方がなくなる。
    昆布の佃煮が入った、塩加減の良いおにぎりなんかもいい。
    そして、梅干しを添えて。ノスタルジックってこういうことなのだろうか。
    寒い季節に暖かくなれる本。

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    2025年11月25日
  • 生きるぼくら

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    この話は、ズルい。

    引きこもりの青年が意を決してばあちゃんの家に行き、米作りを通じ人生を学ぶのだが、出会う人々が全員「カッコイイ大人」だから、ズルい。

    私が捻くれた人間で、農業も少し経験があるからだからか、こんなに上手くいかないだろうと思う事が多々あったけど、小説としては満点です。

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    2025年11月25日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    分厚いけれど、一気に読んでしまうくらい面白い本に久しぶりに出会った気がする。ノンフィクションかフィクションかわからなくなる。原田マハさんの物語に引き込まれた。

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    2025年11月25日
  • さいはての彼女

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    最近、肩の力入りすぎてませんか?

    そう言われてる気がした。
    日々の仕事をこなすのに一生懸命になってしまいがちだし、休みの日にも仕事のことを心配しちゃうのもあるあるだけど、時には息抜きもいいんじゃない?って優しく教えてくれる素敵な本でした✨

    なんだか旅行に行きたくなったし、ハーレーのことも知りたくなりました笑

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    2025年11月25日
  • 風のマジム

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    沖縄産のラム酒を造る。派遣社員にすぎない伊波まじむのアイデアが採用され走り出す。まじむは沖縄の言葉で「真心」の意味。まじむの真心が人々の心を動かし、とうとう南大東島で素晴らしいラム酒が完成する。風の酒、うちなーラム…。沖縄に行ってさとうきび畑をざわざわと渡る風に吹かれたくなる物語。ここぞという時、まじむに厳しくも愛ある言葉をかけるおばあがかっこよくてファンになった。

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    2025年11月24日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    板状に咲くというタイトル。咲くのは棟方が妻チヤか、と読み終えてから、感じた。
    棟方にもチヤにも熱いものを感じた。なるとかなる、なんとかするしかない、という気持ちは自分も持っていたい。
    読み進めながら時々図版を確認する。この絵がこんな時に…と。
    原田マハさんの本が好きで、読んでない本を読んでみようかな、と気軽な気持ちで手に取ったけれど、愛情とリスペクトをたくさん感じた。

    20年くらい前に見て圧倒された釈迦十大弟子。
    その板木がこんな運命を辿っていたとは、驚き。神戸で焼失したひまわりもそうだけど、戦争の罪深さも改めてかんじる。

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    2025年11月24日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    ネタバレ

    「ワぁ、ゴッホになるッ!」。1924年、画家への憧れを胸に裸一貫で上京した棟方志功。しかし、絵を教えてくれる師も、画材を買うお金も無い。その上、弱視で遠近感も表現できない…。そんな棟方志功がたどり着いた木版画。

     原田マハさんははじめて読んだ。とても良かった。棟方志功は昔、テレビで版画を彫る所をみたけど、その迫力も感じられた。棟方志功もなかなかだけど、チヤもかなり凄いな。もっと2人の物語を読みたい

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    2025年11月24日
  • キネマの神様

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    原田マハはすごいよなあ。
    そしてこのたび原田宗典の妹であることをはじめて知った。
    そういえば岡山出身だもんね。
    とにかく面白く、暖かい話なので、読んでいない人には超おすすめです!

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    2025年11月23日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    特に、道が印象的だった。
    全部ではないけど、繋がりが見られるところも面白い。
    皆何かしら自分にとっての一枚の絵ってあるんだろうなと思った。

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    2025年11月22日
  • 本日は、お日柄もよく

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    私の本棚の中で1番のお気に入り本。
    言葉1つ、伝え方1つで無限の可能性とパワーを秘めている。
    言葉の力強さと大切さを感動のエピソードと共に体得させてくれました。
    最高!^_^!

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    2025年11月22日
  • 本日は、お日柄もよく

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    ネタバレ

    人にめちゃくちゃおすすめしたい本。
    人生のバイブルにしようと思ったくらいです。
    スピーチの内容に毎回泣きそうになり、電車の中で毎回顔に力を込めることになりました。

    困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙が止まっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩きだしている。

    こんな言葉を言えるなんて、心から尊敬する。

    自分も普段何気なく発している言葉をもう少し大切に、丁寧に紡いでいかなければと思いました。

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    2025年11月20日