原田マハのレビュー一覧

  • 星がひとつほしいとの祈り

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    星がひとつほしいとの祈り、号泣しました...盲目の女性に生涯を捧げた女中さん、愛する人との出会いと別れ。戦争を経験した事がない現代の女性が、今のささやかな幸せに気づく事が出来る、とても心温まるお話でした。私も、盲目の女性のように、誰かの心を癒す人でありたいと、生き方に影響のある深いお話でした。マハさんの、心を綴る小説が大好きです。

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    2025年09月16日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    原田マハさんのアートをモチーフにした短編集。
    女性たちの挫折と成長がテーマの物語なので、美術に興味がなくても楽しめます。
    傷ついたり、落ち込んだりしている人に読んでほしい物語です。

    8月6日生まれの広島の女性のお話『ハッピー・バースデー』は、母子の絆をひろしま美術館のゴッホの絵が繋いでくれます。 すごく心が掴まれる物語です。

    他にも、肉親を亡くしたり、ハラスメントで心を削られた女性たちが、偶然出会ったアートによって生きる力を取り戻す姿が描かれています。

    作者も略歴も知らなくていい。ただ〈 あの絵〉のまえで純粋に絵をみつめること。きっと、それが大事なんだと思います。

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    2025年09月16日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    世界のムナカタはもちろんすごいけれど、そばで支え続けたチヤがいてこその世界のムナカタだったのだと思いました。
    日本の芸術をもっと知りたいと思うと同時に自分の目で確かめたいと思いました。

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    2025年09月15日
  • キネマの神様

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    最後は素敵な友情に(T_T)借金まみれの父のギャンブル依存治療と進めた映画のブログ書き。そこから全てが動き始まり、みんなが少しづつ変わっていく。キネマの神様が起こすいくつもの奇跡・出会い。みんな映画に対する愛が強い。だらしないけど素直で憎めない父のキャラが愛しい♡

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    2025年09月15日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    ゴッホの時もそうだったけど、どこからがフィクションなのかと笑。

    あーーー、それにしてもMoMA行きた過ぎる。。。

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    2025年09月15日
  • お帰り キネマの神様

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    『お帰り キネマの神様』は、原田マハさんの小説『キネマの神様』の続編ではありません。
    山田洋次監督によって映画化された『キネマの神様』の内容を新たに小説化したものです。

    例えるなら「原作→映画→新作」でしょうか。そもそも、このノベライズ企画は山田洋次監督が『キネマの神様』を映画化する際、原作をかなり改変してしまったからなんです。

    山田洋次監督は『小さいおうち』の時もちょっと原作のイメージと違う映画だったから、原作ファンは嫌なんだよなあ…。

    そしてまた、映画のノベライズを原作者にやらせるなんて、いくら巨匠とはいえさあ…。

    と思ったら、面白いんですこれが!

    映画全盛期のワクワク感と、家族

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    2025年09月15日
  • リボルバー

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    ゴッホとゴーギャン。フィクションなのに、現実と交差しているような、不思議な感覚で読み進める。冴の感情表現も素晴らしい。

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    2025年09月15日
  • リボルバー

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    久々の原田マハさん!
    ゴッホやゴーギャンなど絵画に詳しくないが、どのような心情で様々な絵を描いていたかありありと想像できて、9月からはじまるゴッホ展に行きたくなった。

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    2025年09月14日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    ゴッホの「ひまわり」に心奪われ、日本のゴッホになると言い、後に世界のムナカタとなる棟方志功。その棟方という太陽を、どこまでも追いかけてゆくひまわりのチヤさん。

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    2025年09月14日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    原田マハさんの作品はいつも“実物を見たい!”と思わせてくれる。

    今回のテーマは、パブロ・ピカソ作《ゲルニカ》。

    ピカソの絵画はいままで興味をもてず、知識もなかった。そんな私でも、ピカソの代表作として思い浮かべるゲルニカ。恥ずかしながら、漠然とした絵画のイメージは浮かぶものの何がどのように描かれているのか全く知らなかった。ゲルニカの描かれた背景、時代、込められた想い、発するメッセージ。戦争やテロの愚かさを絵画で訴える勇気のある行動。なかなかできるものではない。ピカソに対する興味が湧いた。

    いつもながらマハさんの作品はフィクションが含まれているとは思えないようなその時代への没入感がある。1人

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    2025年09月14日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    上野の国立西洋美術館へ行きたくなること必至です。アートに対する先人の思い深さや苦労、時代を思い浮かべ、その世界に没頭してしまいました。

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    2025年09月13日
  • さいはての彼女

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    仕事で落ち込んでいた時に、元気が出る本として探してましたら、原田マハさんのこちらが。
    大手企業という肩書きに知らずのうちに調子に乗っていた自分、後ろの看板が凄いのであって自分が凄いのではない、と時々落ち込む場面があるのですが、この本を読めば、それは恥じる事でなく、当然の事だと分かる。
    それでも一個人として自分を大事にしながら、時には目的もない旅に出ながら、また起き上がる、そんな人生にしたいと思いました。

    そして、主人公凪に、ハーレーにとても元気付けられました。凪から止めるを抜く話、お父さん、お母さんの愛、どれも胸に刺さるものでした。

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    2025年09月11日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    ある方の影響ですこーしだけ美術に興味が出てきたときに出会った本。美術館に行きたいって素直に思ってしまうようなお話だった。自分にも運命を感じるような絵画と対話できるようなことが起こったらすごく素敵だーー!わたしは最後のお話がとてもすき

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    2025年09月10日
  • リボルバー

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    2.3年前に山田五郎さんのYouTubeをきっかけに美術にハマり、印象派を中心に色々な美術展に行ったりしていたので、
    進研ゼミで習った!という感じで面白かったです。

    史実である部分もありつつ、足りないピースを創作で補うマハさんの想像力が素晴らしいです。

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    2025年09月08日
  • ジヴェルニーの食卓

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    恩田陸の作品を読んだ後だったこともあり、ドビュッシーやラヴェルといった19世紀末から20世紀初頭の音楽家に触れたことを思い起した。彼らがパリで印象主義を音で表現する際の源泉となったのが、ドガやモネが描いた滲み出る色彩であった。その描写を通じて、当時のフランスの空気をうかがい知ることができた。

    モネらが印象派へと移行できた背景には、写真・蓄音機・印刷機といった技術革新がある。芸術が記録や複写の役割から解放され、より自由な表現が可能になった。また、その芸術が広く民衆に行き渡り、華やかな時代を築いていたことが伝わってくる。

    さらに、本書では多くの女性が評価される立場を求めながらも、不条理な社会に

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    2025年09月07日
  • サロメ

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    ネタバレ

    当初、ワイルドが"サロメ"なのだと思っていた。彼がオーブリー・メイベル姉弟や恋人ダグラスらを破滅させる存在なのだと。
    違った。メイベルこそサロメ。紛れもなくファム・ファタールだった。

    出会った当初に、ワイルドがメイベルに「君はもっと君にふさわしい妖艶な役を演じた方がいい。ファム・ファタールのような」と声を掛けたが、この時点でワイルドはメイベルの本性を見抜いていたのかもしれない。

    ラストも圧巻。メイベルは、あの瞬間、確かにサロメになった。

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    2025年09月07日
  • 独立記念日

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    私の手元にある本は表紙のカバー絵が現在のものと違います。
    ゴッホの絵の写真です。
    どれだけ積読状態だったのだろう。

    日常の女性たちが主人公の短編集。
    そして登場人物が数珠連なりになっています。「次は誰の話だろう」と想像しながら読むのは楽しかったです。

    色んな年代の様々な立場の女性たち。
    彼女たちの悩みや迷いが描かれていました。そして、そこから抜け出していく様子も。

    穏やかであり、でも爽やかで、前を向く元気と勇気をもらえる素敵な作品でした。

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    2025年09月07日
  • 永遠をさがしに

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    2025/08/31
    主人公の和音は、日本を代表するオーケストラ指揮者の梶ヶ谷奏一郎の娘なのだが、ある日母親が家を出て行き父と2人で暮らすことになった。家政婦が全てをやってくれるため父親からの愛情を感じられなかった。
    そんな時に父親の海外行きが決まりついてくるように言われるが断固拒否。さてどうするというところに突然父と結婚して母親になることになったという破天荒な女性の真弓が現れる…というユニークなスタートの物語。
    音楽家の娘だけど音楽を拒み続けてきた自分と真由美をきっかけにして段々と向き合うようになっていく。
    本当の母の行く末も後々分かるのだが、先は気になるし読めば心もあったまるしとても読みや

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    2025年09月03日
  • 旅屋おかえり

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    これは最後、絶対に泣くな。むしろ途中くらいから泣きっぱなしかもしれない。と、タイトルと雰囲気から感じ取ったけど、予想通りたくさん泣いたし、予想以上にスッキリしたし、頭の中に浮かぶ情景がどの場面も素敵で、最高だった。色々物騒な世の中になっちゃったけど、久々に、一人でふらっとどこか旅行に行きたくなっちゃった。

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    2025年09月03日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    めっちゃ良かっためちゃ素敵なお話!原田マハさんの本は言葉に惹き込まれるー!
    特にマドンナと道のお話が好き!

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    2025年09月03日