あらすじ
道ばたでないていた子犬の「ぼく」を、みくちゃんって女の子が拾ってくれた。ぼくの新しい生活がはじまった。みんな一緒の楽しいくらしは、ずっと続くと思ってた。でも、家族はだんだん離ればなれになって、ぼくは一人取りのこされたおとうさんと「旅」に出ることになったんだ――日本中が涙した大ヒットコミック、その感動が小説になって蘇る!
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わたしはいつも愛犬の遺骨を持ち歩いている。
小さなカプセルに入ったそれを、どこに出かける時も鞄に入れてて、寝るときは寝室に持っていく。ちょっとポストに投函に行くだけでも「おさんぽしよっか」と声かけて“連れて”行く。
時々、こんなんじゃ愛犬たちにとって重いだろうか?気がかりで成仏できないだろうか?と迷うこともあったけど、これを読んで、きっとうちのコ達も「ずっと一緒に」いたいはずだと思えた。留守番は好きじゃなかったし、車に一緒に乗れば喜んでくれたコ達だから。
恥ずかしながら、「星を守る犬」という言葉の意味を初めて知りました。
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原田マハさんが原作コミックを読んで小説化した本
犬目線の、「ずっと」が付く「一緒」という言葉を飼い主のお父さんが言ってくれたのが、特別で嬉しくて、って所がとても印象的だった
離れていった家族
ずっと一緒にいた存在
悲劇に見えるけど、その中にも幸せがあって
ずっと、って100年続く長い年月にも使えるけど
期間は短くても終わりまで続けば、それもずっと?
幾ら見守っても届かない天上の星
目の前で咲きほこる向日葵の花
とても泣けて、感動しました
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恐れずに愛する。
私もワンコと一緒に暮らしていますが、可愛くて可愛くてしょうがない。かわいいを超えて、大切で、愛しくて。言葉では表せないほどに。
お父さんとずっと一緒にいられたハッピー。ハッピーは幸せでしたか?私には幸せに思えたよ!
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男が車から見た何気ない電光版のニュース記事。
森の中から遺体として発見された男性とその側に寄り添うように亡くなっていた犬。そのニュースをみた男は自分も犬を飼っていた経験があり深く心に残る。
そこから犬目線の回想シーンに切り替わりどのように可愛がられどのように暮らしてきたのか描かれていき、後半再び男の目線で話しが進む。
犬を飼いたいと思っている人に是非読んでもらいたい一冊。命の重み、そして共に生きる喜びの裏に隠れる責任を感じずにはいられない作品。原作は漫画だそうで映画化もされたみたいで、見てみたいです。
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ここに繋がるとは。原田マハさんの読んで原作あるのが分かって見つけたよ。ちゃんと漫画でちゃんとドラマでちゃんと泣けた。凄くいい、そして村上さんも原田マハさんも各々出し切って、世界観を見いだす。とてもいいどっちもいい、あーしかも3月に同時に出したんだね。小説もサムイボで、漫画でもサムイボだよ。あの消えた少年が酷い生活していたの判っていたが描かれてないので気にはなっていたから、続きというか初めというかエンディングがどうあれ安心した。少年のおじいさんが善人で良かった。あと柿本おばあちゃんが亡くなって、でもねぇ〜
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原田マハさんが好きで、手に取った一冊。
私も犬を飼っているので、すごく感情移入して最後まで一気読みしてしまった。
ただ一途に愛し続けること、ずっとその気持ちを抱きつつ、生きることは、実に難しく、だからこそ尊い。
愛し愛されるそんな関係になれる存在に出会い、最期まで一緒にいられたら本当に幸せなことだと思った。
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村上たかしさんのコミック"星守る犬"を、原田マハさんが小説化した、犬と人間の絆の物語。犬好きにはたまらない。
野原で死後1年の白骨化した男の死体とそれに寄り添う死後3ヶ月の犬の死体。ハッピーと名付けられた犬の目線で、その経緯が描かれている。
常に穏やかで優しいおとうさんだが、妻と娘には、失業し、持病のあるおとうさんとは一緒にいられないと出ていかれ、旅の途中で助けた身寄りのない子供に財布を盗まれるなど、人との関係においては理不尽な目にあってしまう。一方で、ハッピーとは深い信頼と愛情での結び付きが感じられ、途中から涙が止まらなかった。
さらに、この死体を荼毘に伏す役を担うことになる、福祉事務所の職員、奥津もまた、子供の頃に犬を飼っていながら、ちゃんと世話をしてあげられなかった後悔を胸に抱えていた。
子供は冷たい。最初は夢中で遊んでいても、成長とともに他のことに気を取られ、ペットの世話が蔑ろになることは多いと思うが、自分はどうだったか。もっと一緒に遊べばよかった、優しくすればよかったということがなかったか、などと考えて少し苦しくなった。
原作のコミックも読んでみたい。
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こんなにいい本、あるぅ?(惣流アスカの声で脳内再生が勝手に行われた)
めちゃくちゃいい。
ある白骨死体と、一緒に犬の白骨も発見された。それを巡る物語。
犬(などのペット)を飼うはじめの時、少年少女は目を輝かせ、夢中になるけれど、彼らは大きくなる過程で必ず興味を失う。
犬はどこまでも一途に彼らに寄り添う。
終わりが圧巻で、さすが原田マハだなぁと思った、いつもこの人の本は最後に感動させられる。言葉選びもセンス良くてずば抜けてるなぁと、感動しながら読んでました。こんなに簡単な言葉で面白く書けるのって素晴らしい実力だと思います。
Posted by ブクログ
人間はひどく勝手でいっときの興味、好奇心だけで何かを手に入れようとする
でも時間がたてば興味がうすれ見向きもしなくなる
たとえそれが小さな命であっても
家族から見放されたおとうさんと
そんなおとうさんと最後まで家族だった犬のハッピー
1人と1匹の暮らしは決して裕福ではなく
苦しいものだったけど彼らは幸せだった
※
※
おとうさんとハッピーの絆があまりにも尊すぎて、あまりにも深くて涙が止まりませんでした。
犬は人間と暮らし始めた時から、1番頼れる存在は人間の家族だ
だけど人間はその時、その時の興味や好奇心で簡単に可愛がったり、時には犬を見捨ててしまったりする
そんな現実があるだけにおとうさんとハッピーの家族としての絆がより心に染みると思いました。
犬や猫など大切な家族の一員がいる人には是非読んでもらいたい1冊です。
Posted by ブクログ
なんとも言えない。悲しいし切ないし感動はするけど、忘れちゃいけないのは犬の気持ちは人間が一方的に当てはめて描いたものであること。
人は、気持ち次第でなんとでも、幸せだったかもしれないし、これで良かったかもしれない。
けど、犬も幸せだったよね、と言っていいかどうかはわからない。
責任をもって飼育できない状態になったときに、飼い主と一緒にいることがこの子の幸せだから、という思考には陥らないでほしい。
Posted by ブクログ
犬、好き。今目の前の犬をもっともっと愛そうと思う。何度も思う。でもそれ以上にたくさん愛をもらってる。返せないほどにたくさんの愛をもらってる。
もっと愛そう。
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泣けました( ; ; )
私は今は猫を飼ってるので断然猫派!
なんだけど、以前は犬も飼っていたことがあるから、犬の忠実さや愛情の深さもよくわかる
だから、ここに登場する犬
(名前はハッピー、拾われた時は本当にハッピーだったのにね)
の飼い主に対する愛情があまりにも純粋で、
その健気さに泣けてしまった
人は心変わりするけれど、動物は裏切らない
そして、もう1人の登場人物であるケースワーカー、彼もまた元飼い犬に対する後悔の思いを抱いている
私にはそれもよくわかる
かつて同じような行い(いえ、もっと酷かった) をしてしまったことに、いまだに悔いが残っているから。
村上たかしの原作マンガを原田マハが逆に小説化したもの。
コミックの方はかつてベストセラーになっていた記憶はあるけど読んではいなかったので、
今回の新装版で読めて良かったです
クレしんのシロの特製イラストカバー付き
Posted by ブクログ
犬を飼ったことないけど、本当に可愛くてずっと犬を飼うことが夢だった。
どんな飼い主でも、他のことに興味が移って遊んでくれない飼い主でも、信じ続ける犬の一途さに心がキュッとなった。
犬の幸せを最初だけでなく最後まで考えられる人になりたいと思った。
Posted by ブクログ
泣けると前評価なの読んでみた。前半からお父さんの行く末が見えてしまい読むのを止めたが、後半にすべてが詰まっていた。評判通り泣けて良かった。もっと愛してあげれば良かったな。飼っていた愛犬を思い出した。
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原作コミックをマハさんが小説にした本。マハさんが実際に犬を飼っていただけに、文章からも想いが伝わる気がした。恐れずに愛す。大切なことを思い出しました。
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物語の最初に悲しい予感がしました。読み進むうちに、やっぱり悲しいやん、、って。犬も家族。最後まで愛してあげましょ。おなじ後悔を味わった主人公が、二人の幸せを感じてあげたところが良かった。のぞみつづける事で、どんな人生もしあわせな時間はかならずある。そうおもわせてくれる本でした。
Posted by ブクログ
あれあれ、いきなり涙腺が緩むような展開ッ!
決して人前では読まないで下さい
こちらは村上たかしさんのコミックを、原田マハさんが小説化した作品なのだそうです
お父さん(飼い主)と、いつまでもお父さんを愛し続ける愛犬ハッピーのお話です
それに加えて、お父さんとハッピーの事を調べるうちに福祉事務所の奥津さんも、愛犬だったバンとの生活の日々を回想します
いつも真っ直ぐなハッピーがとっても可愛くて、穏やかで優しいお父さんが大好きな気持ちが沢山伝わってきました
遊んでもらえると、嬉しくて尻尾をちぎれんばかりに振るしぐさ♪
大好き過ぎて、お父さんの顔中を舐めまくる姿♫
犬って、こちらが照れてしまうほど表現がストレートなんですよね(*≧∀≦*)
でも時が経ってその生活はいつまでも続かなくなり、新たな展開が待っていました。。。
世の中、これでいいの?
お父さんの財布を盗んだ少年も、将来きっと苦しむのでしょうね
話はハッピーの目線で話が進みますが、実際犬がどう考えているかはわかりません
何が犬にとってしわあせなのでしょうか
悲しくて切ない、それでいて温かくもあるお話でした
カバー絵がアンリー・ルソーの『婚礼』で、素敵でした
Posted by ブクログ
本作は、原田マハさんが村上たかしさんの同名コミックに惚れ込み、小説化した珍しいタイプの本のようです。逆パターンは結構多いのだそうで‥。(小説のコミック化・映画化ともあまり関心がなく‥)
今回、著者がお気に入り作家の一人である原田マハさんであること、更に昨年、17年連れ添った愛犬を亡くしたこともあり、何となく手にしました。
子どもでも読める平易な文章で、特に中心となる犬の視点で描かれた内容は切なく涙を誘います。が、そんな単純な話だけでなく、人間の思いやりや身勝手さ、犬の一途な寄り添う気持ちと共に、愛することや幸せなど、根源的な問題について自問させられることが多々ありました。
井上ひさしさんの「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく〜」の言葉がピッタリな内容で、親子で「主人と犬は、不幸だったのか幸せだったのか」「愛するってどういうこと?」などと、語り合うのも素敵だな、と思いました。
村山さんの原作コミックは分かりませんが、一人と一匹の死へ向かう旅を中心に据え、前後に福祉事務所職員を登場させ、その死後を描いています。
この(村上さんの原体験という)「原野の放置車から白骨遺体、近くに一部白骨化した犬の死体が発見され‥」という、交差点での電光掲示板ニュースから始まる物語の構成も素晴らしいと感じました。
読めばきっと身の回りの人や動物に、優しくなれる物語だと思いました。
Posted by ブクログ
一気読みして泣いた本。苦しくて切ない。
犬と比べると人間って気まぐれで残酷だなぁと思う。動物を迎え入れて大切な家族の一員になるって奇跡のようなことだけど、その責任もしっかり持たなきゃね。私も胸を張って自分の小さな相棒は生涯幸せだったと言えるように、たっぷり一緒に過ごしてたっぷり愛す:)
Posted by ブクログ
村上たかしさんのコミックを小説化したもの、ということ。
短いながら、泣けるストーリー( ; ; )
犬好きや動物好きに是非読んでほしい本。
わんちゃん、なんという愛おしい存在。
しかしずっと頑張ってきたのに、病気になり職を失った途端おとうさんを捨て去るおかあさんとみくちゃんは酷すぎる。優しくしてもらったのに全財産を盗んで去った少年も…
おとうさんとハッピーが再会して、永久に楽しく幸せに過ごすことを信じたい。
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絵本を原作とした小説で、動物もの。犬の視点で描かれている。
犬を飼ったことがある人なら間違いなく共感できるだろう。ペットは飼い主の都合に振り回されながらも、飼い主の人生にそっと寄り添い癒してくれる存在だ。特に犬は常に飼い主の気分や体調を意識してくれ、優しい。
本書の元になったのは、死後1年経った身元不明の死体の横に犬の死骸があった話で、実話かは不明。飼い主の男性は消極的に犬を飼い始めたが、いつの間にか相棒になっていた。一緒に長い旅に出る。
犬は飼ったことがないが、飼い主が全て過ぎてプレッシャーを感じそうである。常にかまってあげなくても適当に暮らしてくれそうな猫の方が私の性に合っていると、改めて感じた。
それにしても、動物ものは、切なくて温かい。
Posted by ブクログ
村上たかしさんのコミックは読んでないけれど
原作を大切にしながら小説化されたことが
伝わってくるようだった。
全てを、ほんとうに全てを失ったおとうさんに残ったのはがらくたのような宝物と
いつガス欠するかわからない車だけ。
でも、そばには犬のバンがいる。
実際、犬は“言葉”は話せないけれど
おとうさんとバンは、いつも“話”をしていた。
バンにはちゃんと伝わっていた。
さびしさも愛も。全部。
人によっては、おとうさんの人生や最期は
不幸に見えるのかもしれない。
それでも、おとうさんとバンは幸せだった。
そう、わたしは思いたい。
なにが幸せか、それは自分が決めること。
自分にとってなにが幸せなのか
改めて考えるきっかけにもなる一冊だと思う。
Posted by ブクログ
犬との絆が素晴らしく、自分も実家の犬をもっともっと目一杯愛そうと思いました。
でもお父さんのセルフネグレクト感が否めなく、あまり物語に没頭できない所もありました。最後にハッピーがお腹空いたり、人間に殴られたり、お父さんが適切に助けを求めていたらと思わずにはいられませんでした。あとがきの原田マハさんの犬がどこかに行ってしまった話も、家族の雰囲気を察知して出て行ったと美化しているけど、野犬として生きていくのは大変だし、なんだか無責任にも感じてしまいました…うーん、いい話の部分と引っかかる所と両方あるお話でした。
Posted by ブクログ
読んだ後に、心がギュッとなった本でした。
私は犬を飼っているので、すごく共感する部分がありました。
人間のように、本の中にあった弟のように、一緒に暮らしています。私が時に疲れて寝てしまって、一緒に遊べない夜もあり、いつも反省しています、、、
この本を読んだ後には、一緒に暮らせるこの時を大切にしようと再確認できるお話です。
Posted by ブクログ
本作は、コミックを読んだ原田マハが感動して小説に書き下ろしたものとのこと。犬本にハマって色々読んできたが、どこかで我が家のアホ犬の可愛い部分に重なるところがあり、必ずウルッときてしまう。
ちょっと悲しい結末だけど、幸せな人生と犬生だったのかも。