原田マハのレビュー一覧

  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    俵屋宗達が天正遣欧少年使節とともにローマを訪問する下巻。宗達の使命は信長からの献上品を届けるとともに欧州の王国を具にみて描き写してくること。この辺りがストーリーの肝と言えるだろう。
    天正遣欧少年使節の長崎出発が1582年2月、本能寺の変で織田信長が討たれたのが1582年6月。ローマ教皇に献上品を届けるという信長の命を受けて、それを宗達は実現した。しかしさらに重要な命である海外の列強の姿や人々を信長に伝えることは叶わなかった。ローマに向かった宗達は帰国するまで信長の死を知らなかったが、もし宗達が戻ってきた時に信長の天下だったらどうなんだろう。といった妄想も楽しめるというところ。
    天正遣欧少年使節

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    2026年06月28日
  • 風のマジム

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    風の酒をつくる。
    主人公の想いがカタチになっていく過程が素晴らしかった。
    実際にはこんなに周りを巻き込んでいい方向に動くことはそうそうないだろう。でもこうなったら素敵だし、もし自分がまじむの関係者だったら、絶対協力する。

    原田マハにはまり、本日は、お日柄もよく、さいはての彼女、ハグとナガラに続き4冊目。彼女のお仕事小説がとても好き。

    若い頃にこんな体験ができていたらな、と羨ましく思う。

    真心こめて、常に意識できるようになりたい。

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    2026年06月27日
  • すべてが円くなるように

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    作家・原田マハさんがMIKIMOTOのために書き下ろした連載の書籍。
    御木本幸吉さんの
    「平和に、美しく、調和をもった世の中であるように。すべてが円くなるように。この海から生まれた真珠たちのように。」との思いを汲んで書かれた短編集になっています。
    この本を読んだのが、大阪中之島美術館の「フェルメール展」のチケット争奪戦の後だったので、
    著者がオランダのアムステルダム国立美術館の「フェルメール展」のチケットを、フェルメールとの約束を果たすために!と手にした話はちょっと興奮してしまいました。
    フェルメールの話は1話だけですが、
    真珠のように凛とした女性たちのお話、良かったです。

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    2026年06月27日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    本の表裏を飾る風神雷神図屏風。美術という名のタイムカプセルがいま、開かれる。作者は美術を題材にした小説家と言えばこの人、原田マハ。それだけでもうワクワクする。
    本物は見たことないけど、俵屋宗達の風神雷神図屏風が何処かに連れて行ってくれるようだ。これはなんという面白さか。その生涯は不明なところが多いというが、何と天正遣欧少年使節団と結びつけるとは大胆なこと。最初からその怒涛の展開を見せるストーリーにビックリしながら、必死に追いかける。まずは宗達がどういう男かを表すような上巻。すぐに次だ。

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    2026年06月26日
  • 生きるぼくら

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    とにかく涙が止まらなかった。自分の弱さを受け入れ、一生懸命に生きる「人生」の姿に、救われる読者は多いはず。
    本書で登場する長野県の蓼科を、訪れてみたいと思った。

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    2026年06月26日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    とても、よかったです。

    女性の、いのちの、短編集。

    ざわざわまとまらない頭で、長いお話は読めない状態の私にも、ひとつひとつのお話が、まるで息づかいまで伝わってくるかのように響いてきました。

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    2026年06月26日
  • 晴れの日の木馬たち

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    小説家を目指す少女の成長記。
    最後の場面にたどり着いた読者が、悲しい涙を流すのか、幸せの笑顔になるような小説を目指すのか?
    作家が書くものはその本人が決めるべきなのか、読み手がこの作家の物語を読もうと思うものを書くべきなのか?
    答えは本書の中になかったですが、原田マハさんは、どんなふうに思ってるのか気になりました。

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    2026年06月24日
  • 独立記念日

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    私がもっと若かった頃、なんで私ばっかりという考えに雁字搦めになり人生が日々が息苦しく感じた。そして、いつの日からか頑張ってるのは私だけじゃないと思えるようになり、友人や家族はもちろん見ず知らずの人たちを勝手に巻き込んで(もちろん妄想の中で)応援団を結成して自分を励ませるようになった。私にもあったんだと気がつかせてくれた独立記念日。

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    2026年06月24日
  • 生きるぼくら

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    なんか、やり直せるかも。と思った本。
    今どん底にいるわけではないけど、また前向きになりたいときに読んでもいいかも。

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    2026年06月24日
  • リボルバー

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    『リボルバー』は完全に表紙買いでした。
    原田マハさんもゴッホもこの本を読んで詳しく知ったのですが、もっと早く出会いたかったです!
    絵画とか今まで興味がなかったのですが、こういう世界もあるのだと勉強になりました。

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    2026年06月23日
  • たゆたえども沈まず

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    ネタバレ

    ・友情物語だった……テオと重吉はもちろん、忠正のフィンセントへの想いがずっしりきた。外国人としてセーヌにたゆたうフィンセントに林はシンパシーを感じてたのかな
    ・冷たいし怒ると怖いと思ってた忠正が、フィンセントを送り出すときに自分の想いを語っていたり、ヨーに優しかったり、フィンセントの弔鐘が鳴らなかったことに怒ったり、後半になるにつれ人間味を感じて良かった。母国で国賊といわれたことについても「なんと言われようが良いのです」とサラッと言って笑ってたのもかっこよかった
    ・重吉は架空の人物なんですね。この物語のテオが重吉と出会えてよかった
    ・ある程度フィクションなのだと思うけど、画家の人生が史実ベース

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    2026年06月23日
  • ゴッホのあしあと

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    ゴッホの人生と絵について、原田マハさんが解説している。
    ゴッホの絵はずっと好きで惹かれていたが、理由が言葉にできず、よく分からなかった。晩年、精神病院に入院するなど狂気の人というイメージもあり、もやもやした気持ちもあった。
    しかし、本書を読んで、ゴッホの魅力が明確になった気がする。最大の魅力はまず色彩。そして、絵から感じられる孤独感や寂しさ。そして、それは単なる孤独ではなく、それを味わい深い芸術に発展させていると、原田マハさんは言う。ゴッホは世間で認識されているような狂気の人ではなく、勉強熱心でインテリ。ゴーギャンとの交流から想像性に気づき、その後の作品では自らの空想を独創的な芸術に高めている

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    2026年06月23日
  • 風のマジム

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    絶対おばあちゃん倒れるだろうと思ったら案の定。そこら辺はカフーを待ちわびてと似てる。でも亡くならなかったのは良かった。
    怖くも優しいおばあちゃん。
    灯明をあげた仏壇に向かって、手を合わせ、一心に祈るおばあの後ろ姿があった。仏壇には、企画書が大切そうに供えられている。おばあの後ろ姿はぴくりとも動かない。頭を深く垂れたままで、いつまでもいつまでも、おばあは祈っていた。
    どうか、あの子の企画が通りますように。声にならない祈りの声が、まじむの耳に響いてくるようだった。
    真心こめて。

    マジムって変な名前って思ったら、真心って意味。素敵。風のマジムってお酒が本当にあったら良いのに。
    映画にもなっていて、

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    2026年06月23日
  • 楽園のカンヴァス

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    ルソーを見て感じる吸引力は情熱か…草の間から覗くライオンを思い出しながら読んだ
    情熱のルソーの下に、静謐な祈りのブルーピカソが、ね…

    ルソーにピカソ、見に行きたいな

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    2026年06月23日
  • 生きるぼくら

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    読みながら何度も涙腺が緩んだ。
    人を救うのって、人なんだなあ、と感じた。

    現代はスマホひとつで情報が手に入って何でも簡単に知れると勘違いしそうになるけど、
    その人の「核」を作っていくのは、
    人からもらった言葉や想いとか、
    自然の力やそのまんまの美しさとか、
    実際に感じた自分だけのかけがえのない経験、そういうものなんだろうなあ。
    手のひらに収まる小さい機器からは得られない大切なものがたくさんあるということが、人生青年の成長を通じてゆっくり伝わってくるような物語だった。

    志乃さんが、優しさと厳しさをあわせもつ魅力的な人だった。私も青年期にこういう人に出会いたかったな。自分もこういう「かっこいい

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    2026年06月22日
  • まぐだら屋のマリア

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    NHKでドラマになっており、素敵な内容だったので原作も読んだ。
    や~~~~、ドラマも素敵だけど原作もすごくよかった。
    なんというか私は遠くに連れていってくれる小説が好きで、読み始めたところから読み終えて、遠くまできたなあ…と思えるような作品が好みなのだが、これはまさにそれだった。
    ”ここに帰ってきたい”と思える場所がある幸福とか、その得難さ、血の繋がりが家族ではないことや、あたたかな連帯、そういったものがゆっくりと互いに影響していて、自分の生活や人生に後ろめたさとか悔いていることがある人はいて、場合によっては大きなことだったり取り返しがつかないものだったりすることもある。
    有り体に言えば、傷の

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    2026年06月21日
  • まぐだら屋のマリア

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    いつか美味しい料理を母に食べさせたいと東京の老舗料亭で懸命に働いていたシオン
    しかし料亭では客の残りものを使いまわし 産地偽装など多くの不正が行われていた
    その事実を若い中居が内部告発
    可愛がっていた後輩は自殺

    自分も死ぬつもりでたどり着いた北の土地
    そこでまぐだら屋という食堂で働くことになる
    その地は多くの悩み抜いた人々が
    たどり着いて再生をしていく土地でも
    あった

    本当にいい作品
    人は生きていくのにやはり誰かのため
    に役に立つという価値観は大切
    それはどんな年齢になろうと
    その人を活かしてくれる

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    2026年06月21日
  • たゆたえども沈まず

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    文庫で再読。好きすぎて、文庫も本棚に登録しよう。
    ゴッホを好きになって1年。ゴッホ展に行き、作品に触れ、今回は絵画、そしてテオやヨーのことを知った上での読書だったので、頭の中に映像が浮かび、前回とはまた違う臨場感が。いや、小説だから。ゴッホと林忠正が接触していた証拠はないから。と言われても、あのパリでこんな出会いが繰り広げられていたかもしれないと想像するだけで、愛おしい気持ちになる、そんな作品に出会えたことが嬉しい。

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    2026年06月20日
  • たゆたえども沈まず

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    ネタバレ

    絵の見方が変わった。テオがゴッホを支えていたことは知っていたけど、何通も手紙を交わしていたり、思い悩む描写を読むと、互いにかけがえのない存在だったことが伝わってきた。アーモンドの木の絵の下で寝る赤子を想像すると胸が暖かくなる。たゆたえども沈まず、いい言葉!

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    2026年06月19日
  • キネマの神様

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    ────── けれど私は、いま、大スクリーンになど一生名前が現れないような、多くの名もない映画愛好者たちが集まる、この「キネマの神様」こそが、最良のスクリーンだと思っている。名もなき小さな平和が、このスクリーンをいつまでも満たしてくれることを、ただ、願っている。
    君に神のご加護を。 ローズ・バッド


    今年は原田マハさんの作品をたくさん読んでみようと思い最初に選んだのがこの作品でした。
    簡潔に言うと、最高の作品でした
    私自身、小説を読んで泣くことはほとんどないのですが、思わず電車で読みながら人前で泣いてしまうところでした…。それくらい感情を

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    2026年06月18日