原田マハのレビュー一覧

  • 風のマジム

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    笑って泣いて怒って、ときに挫折して苦い経験をして、それでようやくかけがえない何かを得る。人生甘くない。けど悪くない。だから挑戦しつづけるのだ。

    信念をもって夢を追う。沖縄発のラム酒を作るために
    思いつきレベルのアイデアを現実にするその過程には数え切れないほどの困難があったが、決して折れず惜しまず、折れそうなときには鞭を打ってくれる大事な存在がある。
    終盤、まじむが病床のおばあに胸中を打ち明けるシーンはグッと来た。同時におばあが逝かなくてよかった。
    風のマジムを飲むシーンは鳥肌ものだ。また皆が初品を迎え入れるシーンもあたたかい。
    ざわわざわわとさとうきび畑の歌があるが、作中でもざわざわと表現さ

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    2026年05月21日
  • 晴れの日の木馬たち

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    明治、大正、昭和と女性の地位は本当に低かった。今では信じられない程、人権もなく意見を言うことも許されない時代。結婚式当日に夫と初めて対面するなんて事はざらにあった。女性の名前はカタカナで二文字の方が多く、およそ人名と思えないような名前の方もいる。読んでいて、苦しくて辛くて、もどかしくて涙が止まらなかった。すてらさんの凛とした強さで生き抜いて、自分の道を切り開いていく姿に凄く共感した。社会の理不尽さにさらされながらも、今、自分ができることを淡々と続ける。その先にあるわずかな光を追い求め掴みとる勇気を讃えたい。

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    2026年05月20日
  • 異邦人

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    異邦人と書いて「いりびと」。

    最初は合わないかなと思った。現代もの、実在のモデルがいるわけでもない、妻が感じ悪い。
    でも途中からミステリアスになり、グッと加速した。

    銀座の画廊の息子一輝と、不動産業の収入で運営される美術館の副館長を務める菜穂の夫妻。震災による原発事故の放射能を気にして、身重の妻は京都へ避難する。退屈していた菜穂だったが持ち前の審美眼で無名作家を見出し、惹かれていくことで、自分の本来の生き方に目覚めていく。

    まともというか、常識的なふるまいの出来る一輝だが、心が離れた妻にかける言葉が本当に駄目で、男性あるある過ぎて、これは女性にしか書けないものだなと感じた。悪い人じゃなく

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    2026年05月20日
  • まぐだら屋のマリア

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    降り積もる寂しさとせつなさ。
    尽果(つきはて)にやってきた人たちの物語に
    胸を抉られるような思いだった。
    ドラマを観た後でこの原作を手にした。


    水平線のつづく青い海
    バスは「つみびと」を乗せ
    尽果でおろす

    海を見下ろす崖っぷちに立つ
    「まぐだら屋」の戸口には
    大きな壺に投げ入れられた
    紅葉のひと枝が 赤々と



    マリアの心温まる料理に癒され生かされる紫紋。母を殺したと泣く丸弧の背を撫でるマリアの優しい手。
    マリアと与羽の激しい恋に傷つけられた人たち。「償いのために」この尽果にやってきたマリアと、死ぬまでマリアを赦さない女将の桐江。
    老舗料亭「吟遊」の後輩、悠太の自死とその後の春香。それ

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    2026年05月21日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    読みやすく、素敵な物語たちでした。
    私はタイトルにもなっている、「星がひとつほしいとの祈り」が好きでした。

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    2026年05月20日
  • 楽園のカンヴァス

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    読書でこんな体験ができるのかと驚いたし美術館の楽しみ方を教えてもらった大切な小説。一回しか普段読まないのに珍しく買った。最初に読んだのはいつなんだろう。自分とは程遠い教科書の中のような画家たちと小説の登場人物が時を超えて繋がって今になる。そしてやっとMoMAに行くことができる。念願の夢を見る。そうなれば自分まで繋がる気がして本当に楽しみ。

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    2026年05月20日
  • 生きるぼくら

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    蓼科に行ってから別人のように変わった人生。

    けれど、いじめがきっかけで変わってしまっただけで
    元ある姿というか、本当の人生を取り戻しているように思えた。

    一歩ずつ進んでいく姿がとてもリアルだったな。

    今はスマホひとつでなんだもできてしまうけれど、
    心や体で感じた“経験”は、何ものにも変え難くて、
    経験しないと手に入れることができないものもある。


    人は支え合って生きていくもの。
    人との交流があるからこそ
    一人の人間として生きていける。
    いや、生かされているのだとも思う。

    何かを変えたいときは、まず環境を変えてみるべきだとも。

    わたしもこれから一人暮らしがはじまり、これまでとは違う生

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    2026年05月20日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    自分がしたいことを突き詰める努力とチームで協働して目的を達成する素晴らしさを旅をしながら味わえた。

    世界に出て自分の目で見て自分を広げてみたくなった。

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    2026年05月19日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    audible☆再読
    棟方志功の半生を妻チヤの目線で語られている。
    1924年画家への憧れを胸に青森から上京した。生きるのもままならない時代に、何年も何年も挑戦し続けた姿にとてつもないエネルギーを感じた。
    そんな棟方氏を支え、子供を4人も育てたチヤの根性とパワフルさに拍手を送る♡

    たくさん心に響いた場面はあった‼︎
    終章にこう書いてある
    「全てのもしものわかれ道に、あの人も私も最善の道を選んでいた。そういうふうにできていた。と思われてなりません。」

    誰の人生にも大なり小なりわかれ道は必ずある。なんとなく選ぶのではなく、その時最善だと思えるように考え、悩み、感じて決めたい‼︎と強く思った。

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    2026年05月19日
  • さいはての彼女

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    さいさて、バイクの名前
    聴覚障害を持つ彼女は、ハーレーにまたがり、そのカスタムをするスーパーな女性だ。バイクで風を切って走ることの爽快さを、彼女の生き方に重ね合わせた、微笑ましく女性に勇気と楽しさを伝える小説だ。
    読み終わって、爽やかな風が通り過ぎた感じがした!

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    2026年05月19日
  • 楽園のカンヴァス

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    ルソーとか絵画とか、ひいては芸術に関してめちゃくちゃ興味が湧くような文章が素晴らしい。
    多分内容よりもこの面が刺さった人多いと思う。おれも。

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    2026年05月19日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    短編集、全てとってもよかったです。長良川が特によかった。泣きました。どの話も、実際の土地、駅名が出てきて物語を思い返しながら行きたくなりました!メモたくさんしちゃった。

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    2026年05月19日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    装丁,中扉,紙質まで...何もかもが美しい

    画家たちの言葉や苦悩,夢...
    それらが目の前に鮮やかに描き出されるようだった

    わたしの人生の宝物の一冊になった

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    2026年05月17日
  • 晴れの日の木馬たち

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    とても良かった。
    病弱な父親に代わり、10代前半から紡績工場で働いていた女性山中すてらが、苦労を重ねながらも小説家になるという夢を叶える話。
    途中、我が子と重ね合わせると、あまりに過酷な環境に胸が痛む場面もあったが、かけがえない出会いにも恵まれる。
    すてらの師匠である常和田先生、御用聞きのハチマキさんなど魅力的な登場人物がたくさんいた。
    作品に登場する『回転木馬』『花かんむり』『風のたはむれ』などの小説は、あらすじや一部の描写しかないが、ぜひとも実際に読んでみたいと感じた。

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    2026年05月17日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    2026年現在、日本で初の女性総理大臣が日本を動かしています!
    2013年に発刊されてから約12年の時を経ていると思うとようやくかという気持ちに。
    「政治家になったのは必然。女性なのは偶然。」という文章が印象に残りました。性別なんて関係ないと。確かにそうだと思いました。
    総理の理想像ではないが、こんな総理大臣がいたら素晴らしいだろうなという読み応えのあるエンタメでした。

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    2026年05月16日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    洛中洛外図のくだりは息もせず没頭して読んでしまいました。
    光景がありありと浮かんでくる。どこまでが史実に基づいているのか分からないほど。
    本の内容そのものがアート。
    ロヨラが目を輝かせてみんなの後を追い、象を見に行くシーンが好き。
    風神雷神は白と緑なんだと、見ているようで見ていないんだなと気付かされました。

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    2026年05月17日
  • 楽園のカンヴァス

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    正直今までルソーに興味がなかったけど、俄然見てみたくなる物語。(きっとそう思う人多いよね)

    現在と過去。過去に読んだルソーの時代の物語。
    3層の時代を行き来しつつ、読んでる私も過去に引きづられて行く不思議な感覚になる。

    ティム、オリエ、ヤドヴィガ夫婦、もちろんルソーも
    みんなもがきながら生きている様を目の前で見ているようだった。

    ラストもそうきたかー、良かった!

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    2026年05月15日
  • リーチ先生

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    最初は長いなぁと思った。
    けれど、登場人物たちの熱意に惹かれて先が気になって読み続けられた。
    こんなに打ち込めること見つけたいという気持ちと、芸術家はやっぱり熱量が違うな、と思った。
    行動力も凄いし、知識の探究心と凄いし、ボケ〜っと生きてる自分と違うなぁとおもった。
    バーナード・リーチの美術史を小説としてフィクションを交えて知識ない人間でも楽しく読めるなんてほんとうに感謝。
    この作品を作ってくれてありがとうございますという気持ちです。

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    2026年05月15日
  • 晴れの日の木馬たち

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    また素晴らしい作品に出会えた。
    多少の読みづらさはあるものの、それを上回る没入感があり、一気に読み進めてしまった。文句なしの星5つ!

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    2026年05月14日
  • 生きるぼくら

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    こんなに心がほぐれる小説に出会ったのは、私にとって宝物だ。まさか、米作りの一連を小説で読み、学ぶとは思わなかった。日常生活で当たり前に食べているお米が家族の絆とそれに関わる家族一人一人の心を明るく照らしていく。自然に触れることは、自分が生きているということ。そしてそれは、尊いことなのだと。素敵な家族、支えてくれる人々、そして一皮剥けた自分。これは本当に生きるという光に向かって進む、最高の一冊でした。

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    2026年05月14日