原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんて清々しい読後感なんでしょう!
とてもとても良かった。「私、何でもっと早く読まなかったのー!」って思いました。
一流オーケストラ指揮者の父と元チェリストの母が両親の少女・和音を描いた音楽小説。希望に満ちたラストは、目の前に未来への道が広がっていくようでした。
孤独と寂しさのなかで生きる和音の日常に明かりを灯してくれるのは、数少ない友人の朱里と文人だけ。
そんな和音の日常に突然やって来た女性・真弓さんによって、和音の毎日が一変!
大人らしくない印象が強いですが、実は感情豊かで、思いやりがあって人のために行動できる真弓さん。頭で考えるよりも、感情で惹きつけられてしまう魅力があります。
指 -
Posted by ブクログ
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が表紙の単行本。原田マハさんもフェルメールも、どちらのファンでもある私としては、引き寄せられるように、当然の如く手にした一冊です。
内容は「真珠」をテーマにした7つの短編が収録されています。
最初の「フェルメールとの約束」という作品。著者が原田マハさんなので、これはエッセイなのでは?と、つい思ってしまった物語で、主人公が宿泊したホテルで出会ったとっても素敵なコンシェルジュに、フェルメールが描いた「真珠の耳飾りの少女」と同じくらいすっかり魅了されてしまいました。
「庭の朝露」という作品は母から娘へ、「あの日のエール」という作品は祖母から孫へと、真珠を通じ -
Posted by ブクログ
アートにまつわる短編集。
原田マハさんの本を読むと、美術館に行きたくなる。
収録作のほとんどは、物語の中に実在する絵画のエッセンスが入ってる感じ。
最後の「道」だけは、架空の絵画を巡る話だった。
この話が一番好きだった。
私自身は絵画というものに明るくないので、作品というより画家の背景に目を向けて見ることが多い。でもこの話を見ると、アートに対して抱く感情は人それぞれなのだなと。
それこそ、その人が生きてきた今までの生活で趣味趣向はそれぞれ変わるし、どんな作品が刺さるかなんて誰にもわからない。
上白石萌音さんのあとがきも良かった。
いまどれだけ有名でも、最初はみな無名の画家である。そこから誰