原田マハのレビュー一覧

  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    ネタバレ

    あなたは、目が見えない、耳が聞こえない、話すこともできない三重苦で生きていくことを想像できるだろうか?
    さてさてさんのような書き出しにしてみました。
    舞台は、明治20年の青森県弘前。
    明治維新後、政府は岩倉使節団を派遣し、その中に将来の日本の女子教育のために、女性も派遣される。9歳だった去場安もその一人。安は弱視であったが、持ち前の明るさと探求心から13年間アメリカのホイットニー家で愛されて育つ。
    日本に帰国し、安は女子教育を目指すが、なかなかその役割は回ってこなかった。
    父のツテで伊藤博文公に弘前の介良家の子女の家庭教師を紹介される。
    しかし、その子女は目が見えない、耳が聞こえない、喋れない

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    2025年03月31日
  • まぐだら屋のマリア

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    良かった〜泣けたー…会社で読むんじゃなかった笑

    誰にでも大なり小なりぶち当たる壁があって、それでも懸命に生きていく力をもらえる素敵な1冊

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    2025年03月28日
  • 太陽の棘

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    実在した沖縄のニシムイ美術村を知れただけでも、読んで良かったと思える。

    純粋に美術史としてニシムイ美術村を知りたいと思うなら、もちろんこちらの作品はフィクションも入っているだろうし、良くはない。

    だけどより多くの人にニシムイ美術村を知ってもらい、興味を持ってもらうなら、この小説のようにフィクションも交えて、少し俗っぽいストーリーに仕立てる方が効果的。

    美術史の専門書や、文学的すぎる小説だと美術のの敷居は低くならず、沢山の人には届かない。

    だから原田マハさんが書く全てのアート小説は、朝ドラ風なストーリーで、誰にでも読みやすく、美術に親しみを持てるし、美術への興味が湧いてくる。好き嫌いはあ

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    2025年03月25日
  • まぐだら屋のマリア

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    一気見してしまった一冊。
    20代の主人公が
    ある事件をきっかけに後輩が自死してしまい,
    人生の終着地を探している所から始まります。
    とある田舎の尽き果ての地にある
    ”まぐだら屋”という食堂で
    なぜが薬指の欠けたマリアという女性と出会います。
    食と自然,人との繋がりで
    生きる気力を取り戻し人生を再生していくストーリー。
    まぐだら屋に出てくる献立と
    調理の過程も鮮明に想像できるくらい
    美味しそうでした!
    主人公が直面した
    ある事件というのはかなり重い内容で
    まぐだら屋のマリアの過去も壮絶なのですが,
    周囲の人々が抱えてきた複雑な人生やあたたかさが絡み合い傷を癒していくところに感動しました。

    また

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    2025年03月23日
  • モネのあしあと

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    先日初めて原田マハさんの作品「楽園のカンヴァス」を読破し、京都でモネ展が開催されていることからもう少しモネのことを知りたいと思い、二作目として本書を読んでみました。これまで画家の解説本などを最後まで読み切ることはなかったが、原田マハさんはモネの生涯を自分の体験などを巧みに交えながら描いていて、最後まで楽しく読むことができました。モネの作品などについてさらに深く知るには他の解説書などを読む必要があるかもしれませんが、自分にとってはこの本から得られた知識だけでも十分にモネ展を楽しむことができるのではないかと期待しています。(残念ながら体調不良でモネ展へ行くことは延期に...)

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    2025年03月21日
  • 永遠をさがしに

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    作家の名前で購入。あまり見かけない題名だったので期待していなかった分、感動的な内容だった。
    永遠(とわ)という名のカナリアを父親に反対されながら飼い始めた娘の和音。ある日、カナリアが居なくなり、その後、離婚で母親も居なくなるという暗い展開から始まる。世界的な指揮者の父親に反発しながら生活する和音。高校生になってできた友人二人が素晴らしい。
    父親はアメリカの有名楽団に行くことになったが、和音は残ることに。そこに現れたのは新しい母親と名乗る女性。無理矢理の新母親との二人暮らし。
    母親のチェロ教育から逃げていた和音。逃げた母親と新母親には秘密の関係があった。
    意外な男友達のピアノの進路やチェロに復帰

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    2025年03月20日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

    匿名

    購入済み

    見えない聞こえない喋れない。どうやって生きてゆくのだろうと絶望しか見えなかったが、安の教育は素晴らく、奇跡をずっと見ている気分でした。強くて優しくて素晴らしい人です。何度も涙が出ました。
    3人とも素敵で優しい気持ちになりました。

    #泣ける #カッコいい #感動する

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    2025年03月16日
  • まぐだら屋のマリア

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    再生の物語ですね 心揺さぶられました
    マハさんの本、本日はお日柄もよくも良かったけれど、この本も好きな1冊になりました
    好きな本は読み返すと違った面も見えてきて
    この本もいつか寝かせてもう一度読みます!

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    2025年03月13日
  • 太陽の棘

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    ネタバレ

    戦後の沖縄で、米軍の軍医、エドワードとニシムイ美術村で貧しいながらもアートに生きる芸術家たちとの交流を描いたストーリー。

    沖縄の窮状は戦後だけでなく、戦前、戦中と日本からもアメリカから搾取されてきた歴史もあったことにも触れられている。読んでいて苦しくなる部分もあるが、エドワードと画家のタイラとの友情、涙なしには読めない。しかも、実話に基づいた話。

    そして、何より、まったく別世界の人たちが繋がるきっかけとなりうるアートのスゴさ、それを追求するニシムイの画家たちの思いを描ききった原田マヤさんはさすがです。

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    2025年03月12日
  • サロメ

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    装丁が美しくて一目で買ってしまった。原田マハ先生の長編は本当に読みやすく、言葉に力が溢れてる。大好き。メイベルの悪女っぷりたまらん。タブー視されているものを題材とした退廃的芸術はやはり面白い。自分が夏目漱石、谷崎潤一郎を好きな理由の一つかもしれない。彼らの作品は悪女に振り回される男を主人公とするが、こんかいの「サロメ」は悪女が主人公で、その点で自分には目新しい。ストーリーであるがルポタージュであると錯覚するほど作り込みが細かい。素晴らしい。解説も中野京子先生で文句なし。最後まで飽きずに読めた。オーブリービアズリーの作品をもっと見たいと思ったし、salome の原作も読まざるを得ない。

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    2025年03月10日
  • スイート・ホーム

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    スイート・ホームの名の通り、そこには温かい家庭があって、取り巻く物語の全てが温かい。
    本当に良いお話ばかりが詰め込まれていて、過程に色々あっても最後に不幸な人は誰もいない。
    今は2025年、暗いニュースばかりに目も耳も塞ぎたくなる時に読みました。
    すごく、救われた気持ちになれました。

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    2025年03月08日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    実在する美術館とそこに所蔵される「あの絵」にまつわる物語。 幼き日の思い出、悩み立ち止まるとき、進み始めるとき。さまざまな人生の場面で美術館という身近な非日常の場に訪れ、絵と向き合うことでそれぞれの内面に向き合う姿が温かく、力強く描かれていた。

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    2025年03月07日
  • ゴッホのあしあと

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    原田マハさんの作品に出会うまで
    ゴッホは自分の耳を切り落とした狂人
    というイメージが強かった。
    でも実際は読書家で語学も堪能のインテリで
    切ったのも耳たぶの一部だったそうな。
    それでも痛そう笑
    たしかに変わり者ではあったやろうけど
    原田さんの作品を読めば飲むほど
    ゴッホが好きになっていく。
    そして弟テオとの絆に目頭が熱くなる。

    私が原田マハさんの作品の中でも
    大好きな「たゆたえども沈まず」の
    執筆に関するエピソードも載っていて
    もう一度読み返したくなった。
    文庫版しか持ってないので
    単行本を見つけ出して購入しようと思う。

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    2025年03月05日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    「おかえり!!」
    と言いたたくなる待望の『旅屋おかえり』の特別編だ。ほろりとうるっとさせてくれる。やはり良い小説だ。ぜひともシリーズ化して欲しい!

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    2025年03月04日
  • 異邦人

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    高畑充希さん主演のドラマを観る前に、原作を読んでおこうと思い本作を手に取りました。作者はキュレーターとしての経験を活かして、特に震災後の美術館や画廊が抱える内情について赤裸々に描いています。また、主人公が暮らす京都の町並みの四季の移ろいの描写も素敵です。ハラハラする物語の展開も相まって、アートが好きで京都が好きという自分にとって、面白さを存分に堪能できる作品でした。さて、ドラマではカギを握るアート作品や京都の四季をどんなふうに映像化しているのか、楽しんで観ることにします。

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    2025年03月03日
  • でーれーガールズ

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     思春期の甘くて苦い青春小説かと思いましたが、あんなラストがあるとは…
     「本日はお日柄も良く」とは違う名スピーチ感動しました
     マハさんの岡山愛もビンビン伝わり「ほな西へいこか」大賞ノミネートも納得。
     源孝志さん演出で映画化されてるのも知りませんでした。(解説も良かった♪)映画も観たくなりました

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    2025年03月01日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    タブローに命をかけた人たち。大富豪、美術史家、使用人。極論、絵の具の集合体である絵がこれほど人の心を打ち、大きな動きをさせるか。つまり絵画には、当時の画家の想い、時代の空気、これまでの歴史などが複雑に混ざりこみ、力を持つからに違いない。呪力のような異質さと大きな躍動感を味わえるとても面白い一冊だった。次に西洋美術館に行くのがとても楽しみだ。

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    2025年02月27日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    財政破綻のため年金が支払われないようでは困るから美術品を売るべきという声と美術館を守るべきという声が上がります。しかし、美術館のために寄付を集めることで年金が支払われ、美術館は行政から独立することができました。発想の転換が素晴らしいです。思考停止してはいけないと学びました。

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    2025年02月24日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    妊娠、母との関係、恋愛、仕事、夫婦などなど、女性が岐路に立つ場面での物語を優しく繊細に描いている。それは、人生の寄り道だったり、女性としての自立だったり、夫婦の互いの感謝だったり、そして再出発の背中を押してくれたりと、気持ちが温かくなる内容だ。短編小説で7話収録されている。どれを読んでも中身が濃いので、1話だけで読んでも良いくらいだ。読んだ後には、そっと一歩踏み出している気になる。やはり原田マハは良い小説を書くなぁ〜!!

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    2025年02月23日
  • サロメ

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    現在、三菱一号館美術館にて『ビアズリー展』が開催されているので、作品を見に行く前に読み切ろうと考えていました。
    ビアズリーの絵は以前から、何か惹かれる魅力があり、まさに本にある『蠱惑的(こわくてき)』という表現がピッタリなのではないか...と改めて納得しました。
    また魔術的でもあり、家に飾ったら自分の中の何かが変わってしまうような...そんな怖さもあります。
    今月中には『ビアズリー展』に行くので楽しみ!

    さて、本の感想は...
    姉であるメイベル目線で話が進みますが、ストーリーに惹き込まれ、後半、現実に戻って来た際、最初の設定をまるっと忘れていました(笑)あれ?最初ってどんな話だったっけ??と

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    2025年02月22日