原田マハのレビュー一覧

  • 〈あの絵〉のまえで

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    実在する美術館とそこに所蔵される「あの絵」にまつわる物語。 幼き日の思い出、悩み立ち止まるとき、進み始めるとき。さまざまな人生の場面で美術館という身近な非日常の場に訪れ、絵と向き合うことでそれぞれの内面に向き合う姿が温かく、力強く描かれていた。

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    2025年03月07日
  • ゴッホのあしあと

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    原田マハさんの作品に出会うまで
    ゴッホは自分の耳を切り落とした狂人
    というイメージが強かった。
    でも実際は読書家で語学も堪能のインテリで
    切ったのも耳たぶの一部だったそうな。
    それでも痛そう笑
    たしかに変わり者ではあったやろうけど
    原田さんの作品を読めば飲むほど
    ゴッホが好きになっていく。
    そして弟テオとの絆に目頭が熱くなる。

    私が原田マハさんの作品の中でも
    大好きな「たゆたえども沈まず」の
    執筆に関するエピソードも載っていて
    もう一度読み返したくなった。
    文庫版しか持ってないので
    単行本を見つけ出して購入しようと思う。

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    2025年03月05日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    「おかえり!!」
    と言いたたくなる待望の『旅屋おかえり』の特別編だ。ほろりとうるっとさせてくれる。やはり良い小説だ。ぜひともシリーズ化して欲しい!

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    2025年03月04日
  • 異邦人

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    高畑充希さん主演のドラマを観る前に、原作を読んでおこうと思い本作を手に取りました。作者はキュレーターとしての経験を活かして、特に震災後の美術館や画廊が抱える内情について赤裸々に描いています。また、主人公が暮らす京都の町並みの四季の移ろいの描写も素敵です。ハラハラする物語の展開も相まって、アートが好きで京都が好きという自分にとって、面白さを存分に堪能できる作品でした。さて、ドラマではカギを握るアート作品や京都の四季をどんなふうに映像化しているのか、楽しんで観ることにします。

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    2025年03月03日
  • でーれーガールズ

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     思春期の甘くて苦い青春小説かと思いましたが、あんなラストがあるとは…
     「本日はお日柄も良く」とは違う名スピーチ感動しました
     マハさんの岡山愛もビンビン伝わり「ほな西へいこか」大賞ノミネートも納得。
     源孝志さん演出で映画化されてるのも知りませんでした。(解説も良かった♪)映画も観たくなりました

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    2025年03月01日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    タブローに命をかけた人たち。大富豪、美術史家、使用人。極論、絵の具の集合体である絵がこれほど人の心を打ち、大きな動きをさせるか。つまり絵画には、当時の画家の想い、時代の空気、これまでの歴史などが複雑に混ざりこみ、力を持つからに違いない。呪力のような異質さと大きな躍動感を味わえるとても面白い一冊だった。次に西洋美術館に行くのがとても楽しみだ。

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    2025年02月27日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    財政破綻のため年金が支払われないようでは困るから美術品を売るべきという声と美術館を守るべきという声が上がります。しかし、美術館のために寄付を集めることで年金が支払われ、美術館は行政から独立することができました。発想の転換が素晴らしいです。思考停止してはいけないと学びました。

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    2025年02月24日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    妊娠、母との関係、恋愛、仕事、夫婦などなど、女性が岐路に立つ場面での物語を優しく繊細に描いている。それは、人生の寄り道だったり、女性としての自立だったり、夫婦の互いの感謝だったり、そして再出発の背中を押してくれたりと、気持ちが温かくなる内容だ。短編小説で7話収録されている。どれを読んでも中身が濃いので、1話だけで読んでも良いくらいだ。読んだ後には、そっと一歩踏み出している気になる。やはり原田マハは良い小説を書くなぁ〜!!

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    2025年02月23日
  • サロメ

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    現在、三菱一号館美術館にて『ビアズリー展』が開催されているので、作品を見に行く前に読み切ろうと考えていました。
    ビアズリーの絵は以前から、何か惹かれる魅力があり、まさに本にある『蠱惑的(こわくてき)』という表現がピッタリなのではないか...と改めて納得しました。
    また魔術的でもあり、家に飾ったら自分の中の何かが変わってしまうような...そんな怖さもあります。
    今月中には『ビアズリー展』に行くので楽しみ!

    さて、本の感想は...
    姉であるメイベル目線で話が進みますが、ストーリーに惹き込まれ、後半、現実に戻って来た際、最初の設定をまるっと忘れていました(笑)あれ?最初ってどんな話だったっけ??と

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    2025年02月22日
  • 永遠をさがしに

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    ねえ原田マハさんってなんでこんなにもかっこいい女性が描けるの?真弓さんも大好きになってしまって本当かっこいいまっすぐでブレなくて芯があって熱くて温かくて何よりも相手のことを考えて包んでくれる憧れの女性像。なんか表紙なんだこれって感じなのに、読むと音楽を中心に目まぐるしくみんなの人生が動くとてもダイナミックな感じ!常に追い風って感じ!でも繊細で敏感なところもあって、高校生の和音、朱里、文斗のひたむきな姿に心打たれたり感情をありのまま受け止めるところに共感したり、なんだか親近感も感じる。奇跡がたくさん重なって、それぞれにとって素敵な形で物語が完結した。読んだ後に爽やかな気持ちになりました。

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    2025年02月19日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    緊迫感のある描写、魅力的な歴史の偉人たち。
    学生時代に読んでたらもっと日本史も世界史も好きになってたかもしれない。
    京都、マカオ、イタリア、美術館に行きたくなりました。

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    2025年02月17日
  • 生きるぼくら

    購入済み

    生きるぼくら、そのままの良い話

    人それぞれ人生があって、闇や光を抱えて生きている。そして人が人を支えあって社会が成り立ってるんだなととても考えさせられるお話でした。自分の境遇も似たところがあり涙でました。
    主人公の立ち直り、お父さんお母さんの愛情がとても嬉しくそしてつぼみちゃんとの関係が気になって、その後が気になったのは私だけでしょうか。
    ドラマ化しても良いのではないでしょうか。

    #泣ける #感動する #胸キュン

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    2025年02月16日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    原田マハさんの本はいつも本を通して絵を観ているような気にさせてもらえる。機会がある時に、なぜ国立西洋美術館に足を運んでおかなかったのだろう。もっと早くこの本と出会っていればよかったのに。話の中に出てくる画家や絵をインターネットで観れるという便利な時代になったけれど、やはり美術館を訪れて実物を見てみたいと思う。

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    2025年02月16日
  • まぐだら屋のマリア

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    絶望、希望の心情がストレートに感じられ、一冊を通して感情を何度も揺さぶられた。
    話の途中に出てくる伏線も最後綺麗に回収しており、気持ちの良い終わり方だった。
    生活でマイナスの感情を抱きすぎている方は読んでほしい。

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    2025年02月16日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    総理の夫、相馬日和が日常を書いた日記からなる話です。妻が総理大臣、一国の主人。今の時代に信念を貫いた強い女性像を描く事で社会の中での女性の立ち位置を変える、そして、混沌とした世の中に対して誰も迷わせないようにする強いリーダーシップ。人として相馬凛子は魅力溢れる人。
    垣間見る政治家の生活にはプライベートも無く、誰か人が付き纏い、下手な事をすると吊し上げられる気を抜けない毎日の連続。物語はちょうど260ページくらいから局面を迎えより面白さを増します。ヒヨリンこと、夫が軽率な行動をとってしまった事で、ある人物と接触をする羽目に。そこである事実を知る事となります。

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    2025年02月12日
  • モネのあしあと

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    モネ展を観に行き、興味がわき、読み始めました。薄くて、通勤の行き帰りの楽しみとなりました。モネの人柄や家族、周囲の人たち、自身の生活を大切にされていたことがわかり、さらに深くモネについての本を読みたくなりました。
    そして、オランジュリー美術館、ジヴェルニーの邸宅と庭園に行きたいと強く思いました。

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    2025年02月11日
  • ロマンシエ

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    いつもの原田さんとは違う文体で軽やかだった。主人公の抱える悩みは、LGBTに関連し、実は複雑だが、みちのすけの陽気な一人称の語り口が深刻度を減らす。
    リトグラフの作り方も丁寧に解説があり、とても勉強になった。リトグラフの工房idemは実在の施設という点にも驚いた。
    物語は、パリに留学したみちのすけとみちのすけの大好きな作者が出会い、トラブルに巻き込まれる話。トラブルと美術を両方楽しめる素敵な本。

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    2025年02月10日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    ネタバレ

    1ページ目開いて2時間半で読み終わってしまいました。読み終わってからも涙が出続けるくらい感動しました。
    登場人物の姿はもちろんだけど、それ以上に生きることとか感情を言葉で伝えられることのすばらしさに感動して、同時に私にとっては革命的でした。ヘレン・ケラーはもちろん知ってたけどちゃんと読んだことなかったし、書評にもあるようにそれを日本オリジナルに置き換えることで切迫感と戦慄さと、奇跡の人の意味が肌で感じられて原田マハにしか書けない文章は心つかむというより握りつぶされそうでした。

    この本に出会えなかったらと思うくらい、これからの私に根付いていく気がします。おすすめしてくれた友人に心から感謝です。

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    2025年02月10日
  • 小説 星守る犬<新装版>

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    今までも可愛くて可愛くて大好きな愛犬がいます。
    そして今、更に更に愛しさが溢れて止まりません。
    人とわんちゃんとの
    深くて尊い物語でした。

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    2025年02月10日
  • モダン

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    MoMAで働く人たちの短編集。
    MoMAの歴史を垣間見る事ができてとっても面白い。
    大好きな暗幕のゲルニカに繋がる話もあってわくわくした。
    相変わらず美術の知識が圧倒的に足りないのでググりながら読んでる笑
    原田マハ作品をスラスラ読めるぐらい美術の知識を増やしていきたいし、原田マハ作品で登場する世界各地を見てまわりたい。

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    2025年02月09日