原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現在、三菱一号館美術館にて『ビアズリー展』が開催されているので、作品を見に行く前に読み切ろうと考えていました。
ビアズリーの絵は以前から、何か惹かれる魅力があり、まさに本にある『蠱惑的(こわくてき)』という表現がピッタリなのではないか...と改めて納得しました。
また魔術的でもあり、家に飾ったら自分の中の何かが変わってしまうような...そんな怖さもあります。
今月中には『ビアズリー展』に行くので楽しみ!
さて、本の感想は...
姉であるメイベル目線で話が進みますが、ストーリーに惹き込まれ、後半、現実に戻って来た際、最初の設定をまるっと忘れていました(笑)あれ?最初ってどんな話だったっけ??と -
Posted by ブクログ
ねえ原田マハさんってなんでこんなにもかっこいい女性が描けるの?真弓さんも大好きになってしまって本当かっこいいまっすぐでブレなくて芯があって熱くて温かくて何よりも相手のことを考えて包んでくれる憧れの女性像。なんか表紙なんだこれって感じなのに、読むと音楽を中心に目まぐるしくみんなの人生が動くとてもダイナミックな感じ!常に追い風って感じ!でも繊細で敏感なところもあって、高校生の和音、朱里、文斗のひたむきな姿に心打たれたり感情をありのまま受け止めるところに共感したり、なんだか親近感も感じる。奇跡がたくさん重なって、それぞれにとって素敵な形で物語が完結した。読んだ後に爽やかな気持ちになりました。
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Posted by ブクログ
総理の夫、相馬日和が日常を書いた日記からなる話です。妻が総理大臣、一国の主人。今の時代に信念を貫いた強い女性像を描く事で社会の中での女性の立ち位置を変える、そして、混沌とした世の中に対して誰も迷わせないようにする強いリーダーシップ。人として相馬凛子は魅力溢れる人。
垣間見る政治家の生活にはプライベートも無く、誰か人が付き纏い、下手な事をすると吊し上げられる気を抜けない毎日の連続。物語はちょうど260ページくらいから局面を迎えより面白さを増します。ヒヨリンこと、夫が軽率な行動をとってしまった事で、ある人物と接触をする羽目に。そこである事実を知る事となります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1ページ目開いて2時間半で読み終わってしまいました。読み終わってからも涙が出続けるくらい感動しました。
登場人物の姿はもちろんだけど、それ以上に生きることとか感情を言葉で伝えられることのすばらしさに感動して、同時に私にとっては革命的でした。ヘレン・ケラーはもちろん知ってたけどちゃんと読んだことなかったし、書評にもあるようにそれを日本オリジナルに置き換えることで切迫感と戦慄さと、奇跡の人の意味が肌で感じられて原田マハにしか書けない文章は心つかむというより握りつぶされそうでした。
この本に出会えなかったらと思うくらい、これからの私に根付いていく気がします。おすすめしてくれた友人に心から感謝です。