原田マハのレビュー一覧

  • ゴッホのあしあと

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    ゴッホの歴史について、解説と原田さんの考察が書かれている。
    ゴッホが語られる際、狂気の人とか、可哀想な人、みたいに表現されることが多い印象がある。
    でも、それはやはり人の歴史というか、それだけの言葉では到底言い切れない色々があった。
    本作でも言われているように、少なくとも狂気だけではないし、可哀想なだけでもない、と思った。

    27歳で画家を目指したというのは驚いた。画家って小さい頃から夢見ているものかと思っていたけど、意外と大人になってから目指し始めた人多いのかな。

    パリという芸術都市で挫折を味わい、そこから離れる選択をした時の心情を思うと切なくなる。
    耳を切った話も、出来事だけ聞くとヤバい

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    2025年09月27日
  • まぐだら屋のマリア

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    そのときはいっぱいいっぱいだけど、時間が解決する、てこともあることを再認識しました。
    ごはんの描写が素敵で美味しいごはんを作って食べたくなりました。

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    2025年09月24日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    棟方志功とその妻チヤの人生を、チヤの視点で描いた話。

    とにかくチヤさんが自立した女性でかっこいい。誰かを支えることができる人にはこういう強さがあるなと思う。
    そして棟方志功はどこかひょうきんで可愛らしいひとだった。
    エピソードにはくすっと笑えるし、家族愛にはジーンとくる。そのバランスがちょうどいい話だった。

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    2025年09月23日
  • 独立記念日

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    色々な年齢と立場の女性たちが、それぞれ痛みを乗り越えながら前向きに再出発する短編。あの時の人がここで出て来るんだ!!と後半になるに従ってさらにワクワクします。また読み返して温かい気持ちになりたくなる一冊でした。

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    2025年09月22日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    これまでゴッホやピカソ(ゲルニカ)など海外のアーティストの物語ばかりだったが、ついに日本人の物語が!主人公は棟方志功。青森出身の売れない画家が、さまざまな出会い、特に当時の美術界の改革者たちとの出会いを経て大きく飛躍する。この本は、棟方の妻のチヤの目線から語られているところが新鮮。夫のために毎日墨をすり、売れない時代は幼子を抱えながら野草をつんで食事としていた。なんとも言えない感動の物語。

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    2025年09月20日
  • スイート・ホーム

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    再読です。
    ほんわかと優しいお話です。ショートケーキを口に運んだときのように、しあわせな気持ちになれる作品だと思いました。

    人を思いやる気持ちと、夢をあきらめない気持ち。両方を持ち続けていたいって、そう思いました。
    そして、自分の夢を叶えられるのは、周りの人たちが助けてくれるからこそなんだと、この本が教えてくれたんです。

    いっこおばさんのお話が、特に好きです!
    それと、奥手ながら芯の強い陽皆ちゃんが、とても素敵です。
    いや、でも、出てくる人たち全員がいい人たちでした!私も、みんなのように、大切な人の支えになれたらいいなぁ。

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    2025年09月19日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    星がひとつほしいとの祈り、号泣しました...盲目の女性に生涯を捧げた女中さん、愛する人との出会いと別れ。戦争を経験した事がない現代の女性が、今のささやかな幸せに気づく事が出来る、とても心温まるお話でした。私も、盲目の女性のように、誰かの心を癒す人でありたいと、生き方に影響のある深いお話でした。マハさんの、心を綴る小説が大好きです。

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    2025年09月16日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    原田マハさんのアートをモチーフにした短編集。
    女性たちの挫折と成長がテーマの物語なので、美術に興味がなくても楽しめます。
    傷ついたり、落ち込んだりしている人に読んでほしい物語です。

    8月6日生まれの広島の女性のお話『ハッピー・バースデー』は、母子の絆をひろしま美術館のゴッホの絵が繋いでくれます。 すごく心が掴まれる物語です。

    他にも、肉親を亡くしたり、ハラスメントで心を削られた女性たちが、偶然出会ったアートによって生きる力を取り戻す姿が描かれています。

    作者も略歴も知らなくていい。ただ〈 あの絵〉のまえで純粋に絵をみつめること。きっと、それが大事なんだと思います。

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    2025年09月16日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    世界のムナカタはもちろんすごいけれど、そばで支え続けたチヤがいてこその世界のムナカタだったのだと思いました。
    日本の芸術をもっと知りたいと思うと同時に自分の目で確かめたいと思いました。

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    2025年09月15日
  • お帰り キネマの神様

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    『お帰り キネマの神様』は、原田マハさんの小説『キネマの神様』の続編ではありません。
    山田洋次監督によって映画化された『キネマの神様』の内容を新たに小説化したものです。

    例えるなら「原作→映画→新作」でしょうか。そもそも、このノベライズ企画は山田洋次監督が『キネマの神様』を映画化する際、原作をかなり改変してしまったからなんです。

    山田洋次監督は『小さいおうち』の時もちょっと原作のイメージと違う映画だったから、原作ファンは嫌なんだよなあ…。

    そしてまた、映画のノベライズを原作者にやらせるなんて、いくら巨匠とはいえさあ…。

    と思ったら、面白いんですこれが!

    映画全盛期のワクワク感と、家族

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    2025年09月15日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    ゴッホの「ひまわり」に心奪われ、日本のゴッホになると言い、後に世界のムナカタとなる棟方志功。その棟方という太陽を、どこまでも追いかけてゆくひまわりのチヤさん。

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    2025年09月14日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    上野の国立西洋美術館へ行きたくなること必至です。アートに対する先人の思い深さや苦労、時代を思い浮かべ、その世界に没頭してしまいました。

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    2025年09月13日
  • ジヴェルニーの食卓

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    恩田陸の作品を読んだ後だったこともあり、ドビュッシーやラヴェルといった19世紀末から20世紀初頭の音楽家に触れたことを思い起した。彼らがパリで印象主義を音で表現する際の源泉となったのが、ドガやモネが描いた滲み出る色彩であった。その描写を通じて、当時のフランスの空気をうかがい知ることができた。

    モネらが印象派へと移行できた背景には、写真・蓄音機・印刷機といった技術革新がある。芸術が記録や複写の役割から解放され、より自由な表現が可能になった。また、その芸術が広く民衆に行き渡り、華やかな時代を築いていたことが伝わってくる。

    さらに、本書では多くの女性が評価される立場を求めながらも、不条理な社会に

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    2025年09月07日
  • サロメ

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    ネタバレ

    当初、ワイルドが"サロメ"なのだと思っていた。彼がオーブリー・メイベル姉弟や恋人ダグラスらを破滅させる存在なのだと。
    違った。メイベルこそサロメ。紛れもなくファム・ファタールだった。

    出会った当初に、ワイルドがメイベルに「君はもっと君にふさわしい妖艶な役を演じた方がいい。ファム・ファタールのような」と声を掛けたが、この時点でワイルドはメイベルの本性を見抜いていたのかもしれない。

    ラストも圧巻。メイベルは、あの瞬間、確かにサロメになった。

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    2025年09月07日
  • 旅屋おかえり

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    これは最後、絶対に泣くな。むしろ途中くらいから泣きっぱなしかもしれない。と、タイトルと雰囲気から感じ取ったけど、予想通りたくさん泣いたし、予想以上にスッキリしたし、頭の中に浮かぶ情景がどの場面も素敵で、最高だった。色々物騒な世の中になっちゃったけど、久々に、一人でふらっとどこか旅行に行きたくなっちゃった。

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    2025年09月03日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    原田マハ作品だーいすき!
    ついでに、原田マハに出てくる人物のことも、好きになっちゃう。
    今回は松方コレクションを作った松方幸次郎と、そのタブローにまつわる人々のお話。
    日本に本物の西洋美術を見ることのできる美術館を創るために、まっすぐ、静かに炎のような闘志を燃やしているひとたちがとてもかっこいい。史実をベースにしているけれど細かいところに原田マハエッセンスが加わって、本当にそんな会話が当時なされたと思ってしまう。いま私たちは美術館に行けばすぐに本物にアクセスできるけれど、それはこの時代にコレクションを作り、守り、届けてくれた人々がいたからなんだ。みんな人情に溢れていて、とっても素敵。彼らのおか

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    2025年09月04日
  • やっぱり食べに行こう。

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    あーおいしかった!
    あ、違う、あーおもしろかった!!
    楽しい文章にどれも美味しい書き方、思わず笑ってしまう小気味よい感覚
    好きだわ!
    私の前世はキャベツよキャベツ!

    この方の描く美術関連の小説を数冊読んだことあり、こりゃすごい、と思っていたが
    ご本人の3度の飯より美術が好きという情熱、さらにキュレーターとしての知識、
    また現地に足を運んでいることがわかり、なるほど!!!だから、あの小説なのか
    食を目当てに足を運んでいる節もあるが、現地の雰囲気を体で体感することに食の場というのは最適ではないか
    すべての著書を読もうと思う

    私も多少は美術が好きで鑑賞だけでなく、美術館の裏側も知りたく、10年ほ

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    2025年08月31日
  • ジヴェルニーの食卓

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    画家と、その人生に触れた女性との短編集。
    表現が色鮮やかで、おいしい匂いがして、暖かくて、愛で溢れてる。

    3つ目の « Le père Tanguy »が1番好き!タンギーの娘がセザンヌへ宛てた手紙のみで構成されていて、ほろり。表題もかなりいい。

    史実には忠実、でも間をこんなに鮮やかに埋めるなんて、すごすぎる。モネのこと好きになっちゃうよ

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    2025年08月30日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    ヘレン・ケラーとアン・サリヴァンの話をもとにしたフィクション。
    津軽地方を舞台にした理由にも圧巻。
    明治時代の日本社会では、障害は悪とされていた。教育を受けることはあり得なかった。ましてや、女子に。それを覆す安の教育と、れんの成長に感動した。

    教育に携わる人にはぜひ読んでほしい一冊。

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    2025年08月29日
  • 太陽の棘

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    ネタバレ

    戦後の沖縄で、アメリカ軍医と地元画家たちがアートを通じて友情を育む実話ベースの物語。文化も立場も違う者同士が、絵筆で心を通わせていく。著者が描き出す廃墟と化した沖縄の空の青と刺すような太陽の光が、痛みと希望を包括しているように感じる。

    勝者と敗者、アメリカ人と日本人、そして沖縄人。それぞれの視点が交差する中で、アートが唯一の共通言語になる瞬間に何度も涙腺崩壊。優しさだけじゃない、戦争という歴史の棘もグサグサ刺さって心が痛い。

    マハさんの美術系小説はやっぱりハズレなし。本の表紙になっている自画像も含めて、ニシムイコレクションはぜひ現地で見たい。沖縄行くか。

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    2025年08月29日