原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あまり人にベラベラと話すことはない人生の悩みがここに詰まっているように感じた。
「よく話に聞くね」なんてものはあまりないけど、実は誰もが共感できるというような話が描かれている。
個人的には、見えない境界に悩み、とても青く目に映る隣の芝生へ飛び込んだものの、上手くいかずに自分の芝生を懐かしむ菜摘や、
自分の人生に物足りなさのようなものを感じて大都会に足を伸ばしたものの、実は意地になっていただけで本当は故郷が自分に合っていることに気づくアイコの気持ちが痛いほどよくわかった。
私は最後の最後にあったこの一節が好きだ。
「私はもう、ひとりじゃない。でも、だからこそ、いまこそ独立しよう。ときおり寄 -
Posted by ブクログ
ゴッホに憧れ青森から上京した棟方志功が貧困生活を経て世界的画家になるまでを、妻のチヤ視点で描いた作品。
私には棟方の物語であるとともに、夫婦の愛の物語のようにも感じました。
大好きな作品がまたひとつ増えました!読み終えて、棟方志功と妻・チヤへの愛が膨れ上がっています。
棟方はもちろんすごいのですが、チヤさんも本当にすごい。
ゴッホにおける弟・テオのように、日本の植物学の父・牧野富太郎にとっての妻・スエのように。
何事かを成し遂げた人だけでなく、献身的に支え続ける人の存在の大きさにも感じ入る読書でした。
夫を支えると決めたチヤの覚悟と愛。
良き友であり理解者である松木。
いくつもの「もしも」 -
Posted by ブクログ
2024年の暮れか2025年のはじめにNHKでドラマを見た
すごく良かったと思って、また見て考えようと思ってこのドラマをずっと探してた
つい最近やっとNHKオン・デマンドでやり始めたので見た
作者の表現するものは
無償の愛
すれ違う無償の愛
なのか
赦す、とは、
見返りを求めないの愛
なのか
それが悲劇をバックグラウンドに浮き彫りにされる
原田マハの見る世界を見たくなった
これ原作読んで確かめないといけない
2026/1/6
よんだ
ドラマは脚本家の解釈が強く入っているんだなぁ
脚本家が見たまぐだら屋のマリア
原作 まぐだら屋のマリア 自分の解釈
料理、罪、憎しみ、恨み、母親 -
Posted by ブクログ
無意識に棟方志功を主人公として自分に気づいて驚いた。がそれも間違いではないのかも。妻チヤからみた太陽の様な存在。彼女の人生の主人公は棟方志功だったんだ...何度も感動して涙を流した。そして疎開先での気付き。チヤのこの愛の深さにずっと静かに感動し続けている。
時代が時代だから、女性のこの在り方をどう受け止めるかを考えたけれど、これは男か女か立場がどうかではなく、深い愛の話だったとわかった。
また、前編を通して子供の時わからなかった棟方志功の魅力を楽しめる年齢になった。と感じた。
青森美術館に行く前に読みたかった。
『板極道』を読み直したい。