原田マハのレビュー一覧

  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    棟方志功が「世界のムナカタ」になるまでを妻チヤの目線で描いた物語。女が常に一歩下がってという時代、棟方を信じ支え続けたチヤさんの苦労は計り知れず、同時に志功にどれほど愛されていたのかも計り知れない。何度も胸を打たれる場面がありました。

    原田マハさんの文章も魅力的でこれまで何作か読んだけど1番好き。他の美術系作品も読んでみたい。

    〈心に残った言葉〉
    ”何かあったのかと気にはなっても、棟方が自分から話すまでは決して訊いたりしない。それがチヤの中の決め事だった。”

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    2025年10月07日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    ネタバレ

    原田マハ13作目。

    ストーリーが壮大で登場人物もあまりにも有名だったが違和感なくスッと入ってくる表現力、、。エイミーのただ真っ直ぐな思いが伝わるからこそ、自分がさせられていたことを知った時の悲しみや自分すらにも抱いたであろう嫌悪感を感じて苦しかった。残りの燃料がほぼなくなったあの数秒でエイミーが伝えたのは、私情ではなく世界に対するメッセージだったことが、エイミーの人間性を表していてグッときた。エイミーのことを労うニッポンの乗組員と、その思いを受け止めて消えたエイミーの絆、どちらの複雑な思いもとても伝わって感動した。

    原田マハの史実に基づいたフィクションやっぱり素晴らしい!

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    2025年10月01日
  • サロメ

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    サロメの演劇を描いたオスカー・ワイルド、その挿絵を描いたオーブリー・ビアズリー。
    ビアズリーの天才が故の苦悩や、ワイルドや世間の評価についての葛藤が読んでいてもどかしくもあり、応援したくもなる。

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    2025年09月30日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    マルティノと宗達の出会いから友情が芽生え、お互いを心の支えとしていくところがよかった。実際に「洛中洛外図屏風」「風神雷神」を観に行きたい。
    同じ時代に生きた日本の偉人同士が絵画を通じてつながていくところが面白い。こんなことが本当に起こっていたのかも、と夢が広がっていく。

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    2025年09月29日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    相変わらず、どの本を読んでも感動してしまう。素晴らしい小説だと思う 小説の良さである自分で体験できないことを疑似体験できること、疑似体験する価値のある物語 それを素晴らしい小説を使って伝えている著者の能力に感服する こういう小説を読むと他の人にもぜひ同じ感動を味わってほしいと思ってやまない

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    2025年09月28日
  • 20 CONTACTS 消えない星々との短い接触

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    秋になると原田マハさんが無性に読みたくなる。

    こちらはマハさんの著書の中で数少ない未読の本。
    この物語は、マハさん自身がマハさんに与えた
    ミッションとして物故作家20名に会いに行き
    お土産を渡しインタビューを試みて、文章にまとめ
    本にする。までがミッション。という想定
    勿論、最早会えない方達ばかりであるけれど
    まるで史実のような不思議な感覚に陥る。

    マハさんのアート小説はいつもそうだ。
    それがちっとも不自然じゃないから
    錯覚?!したまま読み終えることになるけれど
    いつもふわふわと幸せな余韻に浸れる。

    マハさんのアート小説が好き過ぎて
    取り留めのない感想になりますが
    近々ゴッホ展に出向く前

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    2025年09月27日
  • ゴッホのあしあと

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    ゴッホの歴史について、解説と原田さんの考察が書かれている。
    ゴッホが語られる際、狂気の人とか、可哀想な人、みたいに表現されることが多い印象がある。
    でも、それはやはり人の歴史というか、それだけの言葉では到底言い切れない色々があった。
    本作でも言われているように、少なくとも狂気だけではないし、可哀想なだけでもない、と思った。

    27歳で画家を目指したというのは驚いた。画家って小さい頃から夢見ているものかと思っていたけど、意外と大人になってから目指し始めた人多いのかな。

    パリという芸術都市で挫折を味わい、そこから離れる選択をした時の心情を思うと切なくなる。
    耳を切った話も、出来事だけ聞くとヤバい

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    2025年09月27日
  • スイート・ホーム

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    再読です。
    ほんわかと優しいお話です。ショートケーキを口に運んだときのように、しあわせな気持ちになれる作品だと思いました。

    人を思いやる気持ちと、夢をあきらめない気持ち。両方を持ち続けていたいって、そう思いました。
    そして、自分の夢を叶えられるのは、周りの人たちが助けてくれるからこそなんだと、この本が教えてくれたんです。

    いっこおばさんのお話が、特に好きです!
    それと、奥手ながら芯の強い陽皆ちゃんが、とても素敵です。
    いや、でも、出てくる人たち全員がいい人たちでした!私も、みんなのように、大切な人の支えになれたらいいなぁ。

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    2025年09月19日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    原田マハさんのアートをモチーフにした短編集。
    女性たちの挫折と成長がテーマの物語なので、美術に興味がなくても楽しめます。
    傷ついたり、落ち込んだりしている人に読んでほしい物語です。

    8月6日生まれの広島の女性のお話『ハッピー・バースデー』は、母子の絆をひろしま美術館のゴッホの絵が繋いでくれます。 すごく心が掴まれる物語です。

    他にも、肉親を亡くしたり、ハラスメントで心を削られた女性たちが、偶然出会ったアートによって生きる力を取り戻す姿が描かれています。

    作者も略歴も知らなくていい。ただ〈 あの絵〉のまえで純粋に絵をみつめること。きっと、それが大事なんだと思います。

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    2025年09月16日
  • お帰り キネマの神様

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    『お帰り キネマの神様』は、原田マハさんの小説『キネマの神様』の続編ではありません。
    山田洋次監督によって映画化された『キネマの神様』の内容を新たに小説化したものです。

    例えるなら「原作→映画→新作」でしょうか。そもそも、このノベライズ企画は山田洋次監督が『キネマの神様』を映画化する際、原作をかなり改変してしまったからなんです。

    山田洋次監督は『小さいおうち』の時もちょっと原作のイメージと違う映画だったから、原作ファンは嫌なんだよなあ…。

    そしてまた、映画のノベライズを原作者にやらせるなんて、いくら巨匠とはいえさあ…。

    と思ったら、面白いんですこれが!

    映画全盛期のワクワク感と、家族

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    2025年09月15日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    上野の国立西洋美術館へ行きたくなること必至です。アートに対する先人の思い深さや苦労、時代を思い浮かべ、その世界に没頭してしまいました。

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    2025年09月13日
  • サロメ

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    ネタバレ

    当初、ワイルドが"サロメ"なのだと思っていた。彼がオーブリー・メイベル姉弟や恋人ダグラスらを破滅させる存在なのだと。
    違った。メイベルこそサロメ。紛れもなくファム・ファタールだった。

    出会った当初に、ワイルドがメイベルに「君はもっと君にふさわしい妖艶な役を演じた方がいい。ファム・ファタールのような」と声を掛けたが、この時点でワイルドはメイベルの本性を見抜いていたのかもしれない。

    ラストも圧巻。メイベルは、あの瞬間、確かにサロメになった。

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    2025年09月07日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    原田マハ作品だーいすき!
    ついでに、原田マハに出てくる人物のことも、好きになっちゃう。
    今回は松方コレクションを作った松方幸次郎と、そのタブローにまつわる人々のお話。
    日本に本物の西洋美術を見ることのできる美術館を創るために、まっすぐ、静かに炎のような闘志を燃やしているひとたちがとてもかっこいい。史実をベースにしているけれど細かいところに原田マハエッセンスが加わって、本当にそんな会話が当時なされたと思ってしまう。いま私たちは美術館に行けばすぐに本物にアクセスできるけれど、それはこの時代にコレクションを作り、守り、届けてくれた人々がいたからなんだ。みんな人情に溢れていて、とっても素敵。彼らのおか

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    2025年09月04日
  • やっぱり食べに行こう。

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    あーおいしかった!
    あ、違う、あーおもしろかった!!
    楽しい文章にどれも美味しい書き方、思わず笑ってしまう小気味よい感覚
    好きだわ!
    私の前世はキャベツよキャベツ!

    この方の描く美術関連の小説を数冊読んだことあり、こりゃすごい、と思っていたが
    ご本人の3度の飯より美術が好きという情熱、さらにキュレーターとしての知識、
    また現地に足を運んでいることがわかり、なるほど!!!だから、あの小説なのか
    食を目当てに足を運んでいる節もあるが、現地の雰囲気を体で体感することに食の場というのは最適ではないか
    すべての著書を読もうと思う

    私も多少は美術が好きで鑑賞だけでなく、美術館の裏側も知りたく、10年ほ

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    2025年08月31日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    ヘレン・ケラーとアン・サリヴァンの話をもとにしたフィクション。
    津軽地方を舞台にした理由にも圧巻。
    明治時代の日本社会では、障害は悪とされていた。教育を受けることはあり得なかった。ましてや、女子に。それを覆す安の教育と、れんの成長に感動した。

    教育に携わる人にはぜひ読んでほしい一冊。

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    2025年08月29日
  • 太陽の棘

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    ネタバレ

    戦後の沖縄で、アメリカ軍医と地元画家たちがアートを通じて友情を育む実話ベースの物語。文化も立場も違う者同士が、絵筆で心を通わせていく。著者が描き出す廃墟と化した沖縄の空の青と刺すような太陽の光が、痛みと希望を包括しているように感じる。

    勝者と敗者、アメリカ人と日本人、そして沖縄人。それぞれの視点が交差する中で、アートが唯一の共通言語になる瞬間に何度も涙腺崩壊。優しさだけじゃない、戦争という歴史の棘もグサグサ刺さって心が痛い。

    マハさんの美術系小説はやっぱりハズレなし。本の表紙になっている自画像も含めて、ニシムイコレクションはぜひ現地で見たい。沖縄行くか。

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    2025年08月29日
  • 異邦人

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    今日も関東は激暑でした。
    本当に日本はどうなってしまったのか。
    先日沖縄に旅行に行った友人が、沖縄は涼しかったよと言っていて、夏の沖縄は避暑地だったっけ?と不思議な感覚でその話を聞いていた。

    庭のお花達の面倒を見るのも難しく、水を遣るのがせいぜい。しかも大汗かくので、大急ぎで終了する。庭の水撒きは、心のオアシスだったはずなのに。なんという違いだろう。
    日本の古き良き夏は、どこへ。。

    で、異邦人ですが。
    久しぶりに星5としました。
    面白い!よくできたお話でした。
    特に、京都を舞台としているので、その京都らしさと画家の作品とがコラボしてなんとも言えぬ、世界観を醸し出していて、美しかった。

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    2025年08月24日
  • アノニム

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    2025.8.21
    ジャクソン・ポロックという画家もそのペインティング手法もこの本で初めて知った。美術館に行っても「抽象画の良さってさっぱりわかんないなー」と思っていたけど、こんな背景があってこんな気持ちで描いてたんだと思うと見る目が変わる。最後はハラハラしつつあっという間に完読。やっぱり原田マハさん物語の進め方が秀逸。

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    2025年08月22日
  • 風のマジム

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    なんて素敵な作品なんだろう!
    沖縄への旅路の行き帰りで読んだのがまた大きなバイアスになっていることは否めないものの,旅立つ前から「これはこのタイミングで読むしかない!」と決めていた.読むシチュエーションまで決めていたのだから,それはすっかり織り込み済みなのだよ.

    僕のルーツは半分沖縄.そこに「旅」と「酒」が加われば,没入感は間違いなしだった.もちろん,それは本当に臨場感あふれる作品であればこそなのだけども.本作はまさにそんな一冊だった.沖縄の風や匂いまで感じられるような,あたたかくて胸に残る物語.

    僕は東京の地元のバー(といっても「深夜食堂」みたいに,深夜から明け方に飲み疲れた人が〆を食べ

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    2026年02月22日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    明治時代の津軽で、弱視の女教師が見えない、聞こえない、話せない三重苦の少女が人間らしく生きられるよう導く物語。先生の気持ちの強さ、覚悟か凄くて、様々な困難を乗り越えるのに引き込まれていった。

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    2025年08月14日