原田マハのレビュー一覧

  • 楽園のカンヴァス

    購入済み

    「生きるぼくら」を読んですっかり原田マハさんにはまってしまい、次に選んだ作品。読み始めた手が止まらず一気に読みきってしまった。昔からアートは好きだったけれど、ここまでルソーの生涯にひきこまれるとは思ってもいなかった。ミステリー要素を含みながらも人間味のある登場人物達のドラマに感動もでき、ルソーについて更に興味がわく。

    美術館にいきたくなる、ティムやオリエと同じ感動を味わいたくなる、そんな作品。

    #感動する #ドキドキハラハラ

    0
    2024年12月15日
  • リーチ先生

    Posted by ブクログ

    フィクションとノンフィクションをここまで巧みに混ぜ合わせ、「アート小説」という新しいジャンルの先駆者として書き続ける、「美術史小説家」の原田マハさんには感動する。

    こんな風に現実と創作を融合させるのは良くないという教育者や学者、その他様々な人は沢山いると思う。

    でもこのアート小説のおかげで、
    美術というものの敷居を低く感じてくれる人がいて、美術館に実際に足を運んでくれる人が増えているのは間違いないと思う。

    だったら全然ありなのでは?

    読んでいて、「ここは美術史として学びに繋げられそうだな」って部分と、ここは「フィクションかな」と思い、知識としてではなくエンターテーメントとして楽しむ部分

    0
    2024年12月13日
  • 生きるぼくら

    購入済み

    心が洗われる作品

    昔田舎で過ごした大好きなおじいちゃんを思い出させてくれた作品でした。

    ひきこもりだった主人公が蓼科で「家族」「友人」と出逢い、過ごし、米作りを通して人生について学んでいく。
    米作りについても詳細に表現されていて、日本の古きよき文化や風習も改めて感じ取れる素晴らしい作品。
    またところどころでおばあちゃんの言葉がとても暖かくて胸をさす。

    心が洗われる、号泣覚悟の本です。

    #癒やされる #泣ける #感動する

    0
    2024年12月09日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

    Posted by ブクログ

    ええもうそりゃあ一気読みよ…。面白かった。

    この、圧のある表紙とページ数に反してほんま、するする読めると思う。

    上巻は「十五少年漂流記」みたいなアクション小説みもあったけど、下巻は、絵画がどれほどすばらしいかという著者の熱量を読んだ。^^
    どちらも面白かった。

    絵画や、カラヴァッジョに対してわたしに知識があれば
    「…!!」
    ってなった箇所は多々あったんやろうけど、いかんせん…(笑)。

    あと、上巻をすでに返却してしまったのを
    「アホかーっ!!」
    ってのたうち回った。
    上巻でまいた伏線の回収をもっとじっくり味わえたのに…!


    まあそれはそれとしても、面白かった。
    あの時代にイタリアまで行

    0
    2024年12月08日
  • 原田マハ、アートの達人に会いにいく

    Posted by ブクログ

    初めて出会う「アートの達人」そんな人たちの言葉、そして生き様に触れた。福武總一郎氏の「世の中で一番崇高なことは良いコミュニティを作ることだ」「物書きはお金が入るけど、こっちはお金を使う。大きな違いじゃないですか(笑)。そもそも大量生産でしかお金儲けなんてできません。でもアーティストたちは1点1点に自分の問題意識、社会に対するいろんな思いを込めて作品を作る。そう考えるとだんだん作品が「見えて」きます。」という言葉や、谷川俊太郎氏の「これだけはやった、今後これはしたい」というマハの質問に対して「結婚離婚を三回したこと。『ことばあそびうた』を出したこと。やってみたいことは『死ぬ』こと」などが印象的だ

    0
    2024年12月05日
  • 太陽の棘

    Posted by ブクログ

    沖縄基地に配属となった米国軍医がドライブ中に芸術村を見つける。そこには無心に絵を描く沖縄の芸術家達が暮らしていた。生活のために絵を売らなければいけない画家とそれを買う軍医。絵画を通して、勝利国と敗北国の垣根を超えた友情が築かれる。誰もが望まない戦争への思いを描写しながら敵・味方関係なく人間として真の友情が描かれている作品

    0
    2024年12月02日
  • 太陽の棘

    Posted by ブクログ

    変換までの沖縄における米軍支配の歴史は、もっと若い世代の日本人が知るべきだと思うが、こういう小さなストーリーもあったことを辿ることができて面白かった。
    つい昨日まで沖縄にいて、よりストーリーに入り込むことができた。
    必ずしも画一的に米国と米兵に批判的になるべきではないと思うが、沖縄に負担させていることを含めて、本土に住む日本人はもう少しリアリティを持って基地のこと沖縄のことについて考えと意見を持つ必要があると思った。

    0
    2024年11月29日
  • FORTUNE BOOK 明日につながる120の言葉

    Posted by ブクログ

    原田マハさんのトークショーで購入。即読みました。言葉には力がある。言霊本。素敵な言葉がたくさん載ってます。ページの半分はマハさんの言葉、後の半分は自分で思った事を書く。半分マハさんで半分はマハさん、自分へのアンサーになる。三等分して書いても良い。本日はお日柄もよくから発想を得たメッセージ本です。

    0
    2024年11月27日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

    Posted by ブクログ

    下巻はいよいよ大正遣欧使節の4人の少年と宗達がローマに到着し、ローマ教皇に謁見する。宗達はフィレレンツェでレオナルドダビンチの描きかけの祭壇画、ローマのシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの天地創造の天井画、ミラノのでレオナルドダビンチの最後の晩餐に出会うのだ。ミラノでは少年のカラバッジョとも出会い友となる、という奇想天外な展開だが時代背景からは在りうるのでますます入り込んで読んでしまう。
    4人の遣欧使節の帰国後の過酷な運命、カラバッジョの非業の死を思うと少年の頃の彼らの清々しさが少し痛ましかったりする。読み応えのある物語だった。

    0
    2024年11月26日
  • ロマンシエ

    Posted by ブクログ

    ポップでライトな子供向けの読み物なのかな?と思いきや、とんでもない情報量と熱量をベースにした素敵な物語でした。
    著者のアートへの愛とパリへの愛を感じます。
    また、後書きまで読んで、この物語の奥の深さにもう一度驚かされました。
    くー、リアルタイムで出会いたかった。残念。

    0
    2024年11月26日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

    Posted by ブクログ

    京都国立博物館研究員である望月彩のもとにマカオ博物館学芸員レイモンド・ウォンが現れる現代から、キリシタンの若き少年達天正遣欧使節4人がローマに向かう織田信長の時代に話が遡る。なんと俵屋宗達がこの遣欧使節に同行しローマは行った、という設定。もちろんフィクションなのだか生没年さえも不明な俵屋宗達なのでそんなこともあるかも、と思ってしまう。
    上巻は俵屋宗達がローマに行くことになった経緯、有馬のセミナリオ(小神学校)が開設された経緯、ここで学ぶキリシタン大名たちの子供らのことが書かれている。遣欧使節となる4人の少年達と宗達の出会いがとても自然でまるで史実のようで著者 原田マハの構成の巧みさに感嘆した。

    0
    2024年11月24日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

    Posted by ブクログ

    俵屋宗達がとても魅力的な人物
    洛中洛外図をこの目で観てみたい。
    風神雷神は迫力があって素晴らしい。
    この本を読んでもう一度鑑賞したくなった。
    パードレ達との壮絶な旅 枢機卿との面会
    最後はこう来たか… と思わせてくれる。
    さすが原田マハさん 
    長編だけど場面場面が頭に浮かんで
    読み進むのが楽しい。
    原田マハさんの作品はどこまでがフィクションなのかノンフィクションなのか、だから面白い。

    0
    2024年11月21日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

    Posted by ブクログ

    原田マハさんの作品に出てくる人物はみんな魅力的だ。
    俵屋宗達が絵にかける想いに目頭が熱くなった。これだけ何かに情熱を持って心血を注いで時間を忘れてまで取り組める何かを持っているって本当に素晴らしいことなだと思う。羨ましいと思った。

    宗達が狩野家で洛中洛外図屏風を描く時、初めての師匠とも言える狩野永徳と菅次郎に尊敬の意を持つ描写がとてもぐっときた。(織田信長はやはりここでもかっこよい…。)

    マルティノと宗達がお互いを認めて、尊敬し合って、頼りあってローマを目指す姿も本当に素敵だった。
    ハラハラしながら自分も一緒に長崎からローマまでを旅しているような気持ちになる。
    果たして下巻ではどう話しが進

    0
    2024年11月19日
  • モダン

    Posted by ブクログ

    MoMAに初めて行った時は衝撃を受けたことを思い出した。
    あんな美術館が身近にあっていつでも行けるニューヨーカーが羨ましい。

    この本を読み出そうと、持って行った行先が大山崎美術館で、ちょうどアンドリュー・ワイエス展をやってて、すごい偶然に鳥肌が立った。

    一章目の「クリスティーナの世界」の話はすごく切なくて涙が出た。

    大地震やテロ、戦争を前にし、アートは人間が生きるのに最低限必要なことではないけれど、だからこそアートの力を感じる。
    人間を人間たらしめているのはアートなのだと思う。
    私はアートの力を信じている。

    0
    2024年11月18日
  • リーチ先生

    Posted by ブクログ

    個人的に「民藝ブーム」だった当時、それならばと友人から勧められたのが本書。これがきっかけで原田マハさんのファンになりました♡ 日田の情景がリアルに目に浮かぶような描写が印象的で、今もよく記憶しています。

    0
    2024年11月08日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

    Posted by ブクログ

    若き天才俵屋宗達、織田信長に謁えるの段。
    天正遣欧使節と共に大海原に漕ぎ出でる大冒険の始まり、はじまり。

    0
    2024年11月06日
  • リーチ先生

    Posted by ブクログ

    史実でありフィクションでもある、
    マハさんのこちらの小説。
    民藝という物を余りよく知らない人でも、
    素直に内容が頭に入ってくる、尚且つ民藝のもつ魅力に気付かせてくれる。とても温かな一冊です。


    イギリス人のバーナード・リーチが日本の美に触れ、民陶に触れ、自分の郷里でやりたいことを成し得るまで。

    まずはマハさんの膨大な知識量に脱帽いたしました。リーチ先生はじめ、登場する柳宗悦や濱田庄司などの見事なまでに性格や思考の癖を捉えた言葉遣い。1人1人の人物の心の豊かさが、マハさんを通して温かく伝わってくる。

    また、解説でも述べられていたがバーナード・リーチの伝記ということもあり、本書を読むだけで、

    0
    2024年11月04日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

    Posted by ブクログ

    まだ下巻が読めてないけど、既に面白すぎる!
    歴史苦手だけど、そんな事どうでも良いくらい楽しく読めます。安土城や南蛮寺、作品、人物等スマホ片手に読み進めました。マハさんのアート小説は久々ですが、史実なのかフィクションなのかその絶妙なバランスがやっぱりいいです。もはや史実であってほしいです。絵を描くシーンはこちらも息が苦しくなるほど没頭して読んでしまいました。物語のメインやはり風神雷神だと思いますが、洛中洛外図が見たい!狩野永徳が描いた洛中洛外図屏風は米沢市の上杉博物館にあるそうなので、いつか絶対に行きます。マハさんの小説はいつも色々な場所へ導いてくれます。

    0
    2024年11月01日
  • モネのあしあと

    Posted by ブクログ

     最近モネに興味を持ち、とにかく気軽にモネに触れ合ってみたいと思い手に取った一冊です。絵画題材に小説を書いている作家、原田マハ先生の存在を初めて知り、心躍らせながら読み始めました。

    モネに関してだけで無く、絵画の楽しみ方まで教えてもらいました。絵画見方を変えられたと思います。
    とにかくフランス旅行に行きたくなりました⭐︎

    0
    2025年07月01日
  • モダン

    Posted by ブクログ

    原田マハさんの作品はハズレなし!!ニューヨーク近代美術館を舞台にした、ピカソとマティスを題材にしたお話。暗幕のゲルニカも読みたくなってきた。

    0
    2024年10月24日