【感想・ネタバレ】ロマンシエのレビュー

あらすじ

乙女な心を持つ美術系男子のラブコメディ!

有名政治家を父に持つ遠明寺美智之輔は、子どもの頃から絵を描くことが好きな乙女な男の子。恋愛対象が同性の美智之輔は、同級生の高瀬君に憧れていたが、思いを告げることもないまま、日本の美大を卒業後、憧れのパリへ留学していた。
ある日、アルバイト先のカフェで美智之輔は、ぼさぼさのおかっぱ髪でベース形の顔が目を惹く羽生光晴という女性と出会う。凄まじい勢いでパソコンのキーボードを打つ彼女は、偶然にも美智之輔が愛読している超人気ハードボイルド小説の作者。訳あって歴史あるリトグラフ工房idemに匿われているという。
過去にはピカソなどの有名アーティストが作品を生み出してきたプレス機の並ぶその工房で、リトグラフの奥深さに感動した美智之輔は、光晴をサポートしつつ、リトグラフ制作を行うことになるが、ある大きな転機が訪れる。

※本書は過去に単行本版として配信された『ロマンシエ』の文庫版です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

最後好きなミュージシャンからの着想のような着地だった気がする。テンション上がった。忘れちゃったから、また読もう。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

いつもの原田さんとは違う文体で軽やかだった。主人公の抱える悩みは、LGBTに関連し、実は複雑だが、みちのすけの陽気な一人称の語り口が深刻度を減らす。
リトグラフの作り方も丁寧に解説があり、とても勉強になった。リトグラフの工房idemは実在の施設という点にも驚いた。
物語は、パリに留学したみちのすけとみちのすけの大好きな作者が出会い、トラブルに巻き込まれる話。トラブルと美術を両方楽しめる素敵な本。

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2025年02月10日

Posted by ブクログ

アートとラブと友情の物語。
主人公は身体は男、心は乙女の美大生。
主人公の恋、進路、夢、希望、愛等々が
魅力的に描かれています。
登場人物は皆個性的で魅力的!
舞台となるフランスもアートも魅力的に描かれておりとても引き込まれます。
初めから終わりまで素敵な話でした。

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2025年01月01日

Posted by ブクログ

ポップでライトな子供向けの読み物なのかな?と思いきや、とんでもない情報量と熱量をベースにした素敵な物語でした。
著者のアートへの愛とパリへの愛を感じます。
また、後書きまで読んで、この物語の奥の深さにもう一度驚かされました。
くー、リアルタイムで出会いたかった。残念。

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2024年11月26日

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人生に迷うみちのすけの、苦境ながらもいつだって明るくおしゃれに頑張る姿が目に浮かび、まさにこれからに期待。

現実の人物や場所などが出てきながらも、小説でしかあり得ないような展開もあり、まさに原田マハさんの力技というか、才能を感じるような、圧巻の読みごたえ。
さらに、小説に出てくる展覧会と、現実で行われた展覧会が重なっているなんて、あまりにワクワクする発想!

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2024年10月24日

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ネタバレ

個性的であることを認めるというより、個性的であることを付加価値としているような、温かい人たちがいっぱいで感動した。
リトグラフについて知らないことばかりでしたが、また美術館で違った見方ができるなと思いました。

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2024年04月05日

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男子美大生の美智之輔が芸術の街パリで織り成すアートラブコメディ。主人公、美智之輔の心の声が乙女すぎて心がなごみ思わず笑ってしまいます。帰国ビザの期限を気にしながらも将来の夢に好きな作品に恋にとても一生懸命な美智之輔には乙女だけど好感が持てます。終盤はハラハラする場面もキュンと来る場面も色々かっさらってくれてテンポも良く温かい気持ちになれました。好きな事は諦めてはいけないと背中を押された気分になりました。登場する工房やそこのオーナーは実在し、原田マハさんが実際に滞在してたと知り作者の凄さを実感しました。

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2023年10月09日

Posted by ブクログ

読んだのはだいぶ前だけど、読後にジワジワと余韻に浸った事を思い出す。パリに行った事はないけど、その情景を自分なりに思い描けていたな。

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2025年12月06日

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ストーリーはとても面白いし、リトグラフも興味深くはあるんだけど、主人公のクセが強すぎて特に前半はなかなか物語に集中できなかった…。

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2025年05月18日

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ネタバレ

タイトルのロマンシェの伏線回収が最後まで読んでちゃんと分かった。
終始素敵な本だった。
人生に思い悩んだ時、行ったことない素敵なところ、ノルマンディーみたいな場所に行きたいって思った。
そして、全てノンフィクションではないところにも驚かされた。

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2025年03月19日

Posted by ブクログ

フランスに旅行するってなった時、フランス舞台の作品が読んでみたくて私にとって初めての原田マハさん作品として読んだ!
他の作品はまだ読んだことがないけどこれが原田マハ?っていうレビューが多い気がするから他とは違うのかな?
主人公がバイト先で大好きな作品をかいている作家と出会ったフランス生活がえがかれてる。主人公の一人称小説だから共感しやすいしオネエキャラで濃くておもしろい!パリの魅力が言葉の節々から感じられて読み返すとパリの記憶がよみがえる!
そして最後の展開私はえっ!ってびっくりしちゃった。なんか予想してなかったけどめちゃくちゃしっくりきて読んでよかったかも
idemが本当にあるものなのも知らなかった!

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

読んだ後に心がスッキリ、そしてふわっとあたたかくなりました。
ジェンダーの話かな、同性愛の話かな、、と読み始めは考えましたが
人を区切る枠の話ではなく、『人間』のお話。
誰もが一度は感じたことのある、ジワッと湧いてくるあたたかい感情を思い出しながら読み終えました。

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2025年02月08日

Posted by ブクログ

主人公の妄想癖が暴走するやかましい小説(笑)
原田マハさんがこんなに振り切った文章を書くことに驚いた。
作中で羽生光春の書くハードボイルド小説『シャーク本郷、クールな殺し屋〈暴れ鮫〜殺意の囁き(ジュテーム)〉』はタイトルだけで笑えるし、内容もベタすぎてそっちも読んでみたくなる。

リトグラフに魅せられていく過程の描写は意外と少なく、悩みながら前に進んだり、切ない恋をしたり、仲間の心地よさを感じたりする内容だった。 
みんなでドーヴィルに行く場面は青春ドラマみたいでちょっと素敵。
美智之輔は高瀬くんを純粋に想っていていいやつだったなぁ。

この小説が実際の展覧会と連動した企画だったことは驚きで、巻末にあるステーションギャラリーの館長によるオープンまでの苦労話や、解説で語られる原田マハさんのすごい行動力の話はなかなかおもしろかった。

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2025年02月01日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ良かった…
先月からいろんな小説を読んで見たけど今のところこれが1番面白かった!
読んですぐこれは手元に置いておこう!と思えた!!

序盤は美智乃輔の癖が強すぎて「こんな可愛い表紙でこんなまろやかな響きのタイトルだったのに騙された…」とすら思ったけど、明るくて面白くて笑ってしまうところも何回かあった!
原田マハ、作品によって画風が全然違っててほんますごい
同じ人が書いた本と思えない

そしてタイトル「ロマンシェ」
このまろやかな言葉、フランス語で“小説家”という意味らしくて
1番最後のタイトル回収素晴らしかった
最後を読んだらからくりが分かったうえでもう1度最初から読んでみたくなる

本番終了後の解説でも度肝を抜かれたわ…
ノンフィクションやったんかと思ったわ
すごいわ原田マハ
こう振り返ると終わりからの怒涛の追い込み?驚きが凄すぎる

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2024年12月14日

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最初こそ美智乃輔の妄想テンションに振り回されるものの、後半にかけて一気に加速していく展開にのめり込み、温かな結末に胸が熱くなった。パリの空気を感じる描写、個性豊かな登場人物…そして何よりも、応援したくなる美智乃輔という主人公が魅力的だった。

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2024年11月12日

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『ロマンシエ』とはフランス語で小説家という意味
romancier
実在するリトグラフ工房idemが舞台。
乙女系美術男子のラブコメ。
数行に1回は笑っちゃうのにタイトルの意味がわかった瞬間涙…( ; ; )

「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。」
マハさんの本にも必ず刺さる名言があって心に沁みる。

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2024年04月16日

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ロマンシエは小説家の意。
主人公のみちのすけは、友達の高瀬くんに思いを寄せる。
話は、カーチェイス?なんかもあり情景が目に浮かぶようで楽しい。
最後あの二人が結ばれる展開となり、なんだか意外で、嬉しくなった。

リトグラフに興味が湧いたし、何よりもドーヴィル行ってみたくなった、、、!

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2023年10月06日

Posted by ブクログ

自分のジェンダーに違和感のある主人公とロマンシエのハルさん。何とも言えないいい関係でした。最後には、小説と現実が交錯してすごいことになってたんですね。
ロマンシエ(=小説家)、フランス語で言うと響きがいい。マハさんのアート愛が色々と感じられる一冊でした。

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2023年10月06日

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パリのことをよく知らないからか、はたまた芸術的な面に疎いからなのか、読むのに時間がかかってしまった。コメディ的要素が多く、表現や展開は面白かった。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

最初は少しずつしか読み進められず…。でも後半の展開で泣けて、応援して、言葉が刺さって、自分もこのままでいいんだ、がんばろうって思えた。パリに滞在した気分にもなるし。好みは分かれるかもしれないけど、私は好き。

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2025年09月14日

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主人公のテンション高さに慣れるまで大変だった。なかなか読み進めなかったが、後半は止まらなくなって一気に読んだ。ラストはびっくりでしょ!!
ホントにidem展覧会を開催しちゃったことも驚き!!マハさんの作品は他のも読んでみたい。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

心は乙女な主人公の美大学生の男の子が、同級生に恋をしたり、憧れのフランスに渡るものの、理想通りにはいかない中で、大好きな小説の作者と出会って新しい生きる道を見つけたりする話。帯に書かれていた通りで、後半の切なさと展開がとてもいい。失恋は辛いけど、でもそれでも前を向く主人公の姿勢に励まされる。ハルさんとの関係性はちょっと言語化が難しいけど、それもまたいいのかも。今まで読んできた原田マハさんの作品とはまた違う面白さを感じました。

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2025年08月09日

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主人公みちのすけのテンションが、まあ~高くて高くて、マハさんこれ書いてて楽しいだろうなぁ。と思うようなテンションの高さ。

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2025年06月07日

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乙女な男子の主人公に、ハードボイルド小説を書くおばさんと、キャラがごちゃついてるけど、だんだんそれが気にならなくなってそれぞれの優しさに包まれる。

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2025年05月14日

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ストーリーは、面白かった。
文体が読みづらく苦戦。
いつもの原田マハさんの文体で、この小説を読んでみたい。

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2024年11月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初はアート系ラブロマンスの話かと思い、軽く読んでいった。主人公がパリでアートに向き合う姿や、周りを巻き込んで成長していく様子、また恋の悩み、自分のアイデンティティ・家族のこと、など色んな悩みを抱えながらも前に進んでいく姿は、応援したくなった。ここまで読んで普通のフィクション小説かと思ったら、最後の寄稿を読んでびっくり。舞台となったidemは実際に存在している場所で、登場人物もモデルがいると。また小説と連動した展示会もあったとのこと。行きたかったなー。

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2024年10月26日

Posted by ブクログ

ずっと面白くて、ふと切なくなる絶妙な塩梅に夢中で読み切りました。実際の展示とリンクしていたり、本当にある工房なのは最後の寄稿を読んで知ったのでびっくりしました。現代アートの面白さを教えてくれる、素敵な作品でした!

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

たぶんこれを出した時には、今よりまだ少しジェンダーに対する理解が広がっていなかった時期だったように思う。
だからこそ、この題材を取り扱っているのにポップで軽やかな作品になっていて素晴らしいなあと思った。
あたしはこれを読んでドーヴィルに行きたくなったし、リトグラフ工房を見てみたくなったし、ジェンダーに囚われず人と関わりたいと思った。
この作品好きです。

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2024年10月16日

Posted by ブクログ

序盤は、美智之輔のテンションが高すぎて物語に入り込むのが大変だったがだんだんテンポよく進んでいき、スラスラ読めた。
ドロンは最初、悪い人だと思ったが最終的にはいい人だと分かりホットした。
高校生の時、前の席に座る好きな男子から配布物を受け取る時、手が触れてドキドキしたのを思い出した。
日本がもっと性的マイノリティに寛容になればいいのにと思った。
描写が細かくて、パリの美しい街並みを想像するのが容易だった。いつかパリに行ってみたい。

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2024年06月23日

Posted by ブクログ

小説としても面白いが、実際の展覧会も連動して実施されたことの方が面白いと思った。idemも見てみたいものだ。
物語はみんな心根の良い人たちばかりで円満な空気感で満たされている。

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2024年03月21日

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