原田マハのレビュー一覧

  • 異邦人

    Posted by ブクログ

    京都の方言や地名や祭りの名称など、言葉が難しいのだが、なぜかスラスラ読み進めることができた。それは物語の内容が凄く面白いからだと思う。展開が早く、作中様々な出来事が連続して起こる。読んでいてこちらまでヒヤッとする展開で面白かった。
    原田マハさんの言葉遣いが綺麗で、京都についての知識も増えた。また、自分の宝物である絵と、同じく宝物である家族そして新しい命。主人公菜穂が何を犠牲にして何を取るのかという展開が気になり、早く続きを知りたいと思い読み進めていった。人生の大きな難しい選択に何度も迫られながらも、菜穂のサバサバした性格が気持ちよかった。強く生きる女性は素敵だなと感じた。一方ただひたすら一輝が可哀想だけども、、
    いつかこの作品に出てきた京都の名所を実際に訪れてみたいと思う。

    0
    2026年06月10日
  • キネマの神様

    Posted by ブクログ

    「そうかあ。そりゃ、親不孝だね」
    清音の白い顔に、その日初めて雲がかかるのがわかった。

    「でもさ。幸せになんなきゃ、もっと親不孝だよね」
    その言葉に、清音は小さくうなずいた。

    『キネマの神様』 / 原田マハ

    ---

    39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、
    折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、
    多額の借金が発覚した。

    ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を
    投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、
    ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。

    映画の神様、が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。

    ---

    タイトルが『キネマの神様』なのに
    英題が『The Name above the Title 』なの気になってたけど、
    最後にマハ先生がおしゃれにタイトル回収してた、さすが。

    映画好きにはたまらない小説だったのと、
    やっぱり映画は映画館で見よう、と思えた。
    名画座ってのも気になる。

    最後は家族の愛にちょっとうるっとするんだけど、
    解説が片桐はいりさんでおもしろくてニヤニヤしながら本閉じれた。

    #原田マハ さん #キネマの神様 #文春文庫
    #読書感想文 #読書記録

    0
    2026年06月10日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

    Posted by ブクログ

    目が見えない、耳が聞こえない、口もきけない女の子、介良れん。
    そんな少女の才能を信じ、奇跡を信じた去場安。
    ヘレンケラーの物語が、明治日本の青森を舞台に描かれる。

    原田マハさんの文章はいつも美しくて好きなのですが、この物語との相性は最高でした。奇跡の実話と、原田マハさんの筆致がこんなにも重なるのかと。

    あの有名な「water!」のシーンがどう描かれるのか。
    結末がわかってるからこそ安心して楽しめ、プロセスそのものを味わえます。

    0
    2026年06月08日
  • キネマの神様

    Posted by ブクログ

    映画はすばらしいですねえとどこかの映画の評論家が言っていたように、映画は素晴らしいものだと思わされる1冊。
    映画の評論をきっかけに家族を救う物語。
    いわゆるシネコンではなく、ニューシネマパラダイスのような映画館は街中に少なくなってきていて、今やサブスクなどでも映画を観ることはできるけれど、そういった映画館も行ってみたいと思える1冊。

    0
    2026年06月07日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    総理の夫、まさしく今の日本、今読むべき!?と思って原田マハさんの作品を連続で読みました。

    面白くてさらっと読めました。
    男女平等は難しい、だって女性しか子ども産めないんだもん。ってずっと思ってきていました。この話も産育の問題に直面する。うーん難しいよね、でも戻ってきた時に同じ場所を変わらず提供すること、も一つの男女平等なのかなあと思ったり。

    映画にもなってること、知らなかった。映画も見てみたいかもって思うくらい、お気に入りの作品でになりました♪

    0
    2026年06月07日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    史実に基づいて、この小説家が現地に出向いたり、関係者への取材などで得た情報を基に書かれた傑作だと思います。

    ただ飛ぶ事が好きだったのに国に利用される事に気付き、行方不明になった平和を願うアメリカの女性飛行士。
    日本に保護された事をきっかけに、日本の新聞社が「ニッポン」と名付けた飛行機で世界一周に挑戦する影の一員となる。
    その当時の時代背景も錯綜しながら、「ニッポン」に搭乗した8人の物語が、飛行機の進路とともに色々な事に巻き込まれながら物語が進んで行きます。

    取材に裏付けされた言葉の描写や表現は、読んでいてシーンが絵に浮かんで来ます。
    感心しながらドキドキしながら感動しながら、読み進められました。

    いい小説に出会えました。ありがとう。

    0
    2026年06月06日
  • リボルバー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「リボルバー」ゴッホのひまわりを表紙に、ゴッホが自殺に"使った"リボルバーを題名に掲げられてる本書は、ゴッホが主人公かと思いきや、まさかのゴーギャンがメインとして描かれていることに読みながら驚かれされた。
    ゴッホとゴーギャンの関係についてはアルルでたった2ヶ月、互いに過ごしたことはよく知られていることだが、その期間で彼らが互いをどのように思っていたかは真相はわからない。また、2人は不遇のうちに生涯を閉じた。と、残された史料から自然と導き出されると本書は語っていたが、また、このようにも語っていた。
    「好きなように生き、誰にも指図されず、自由に描き、タブローの新しい地平を拓いた。それは間違いない。とすれば、彼らは幸せだったと言えないだろうか。ーふたりはぶつかり合い、傷つけ合い、苦しみ抜き、のたうち回りながらも、「新しい絵」を描くというただひとすじの道を歩み、誰も届かない高みへと時の階段を上り詰めていった。彼らはタブローの自由を勝ち取るために闘った。その事実は、彼らに画家としての幸福をもたらしたと言えないだろうか。」
    ゴッホとゴーギャンの間に起きた不幸な物語がある上で、原田マハさんが心から2人に対しての希望のようなものがあることを必死に訴え続けていることが私にはとても心に響いた。ゴッホが本当に自身を終わらせるためにリボルバーを"使った"のか、あるいは大好きな友達を守るために"使わざるを得なかった"のか。私は原田マハさんが描いた後者を信じたい。

    ゴーギャンついての解像度が上がった。
    ひまわりを庭に植えてみたりして。

    0
    2026年06月05日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

    Posted by ブクログ

    数年前、美術館の企画展で作品に触れたことをきっかけにとても気になる存在だった棟方志功。
    この小説を通してその人となりの一端に触れたような気がしてまた一段と好きになりました。

    この本の参考文献にも入っていた「わだばゴッホになる」という本もとても良いので志功をもっと知りたくなった方はぜひ。

    0
    2026年06月05日
  • ジヴェルニーの食卓

    Posted by ブクログ

    タンギー爺さんもいいけど、モネのところがやっぱり好きだったなー
    私も同じアトリエに立っているような描写で世界観に吸い込まれた

    0
    2026年06月04日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    瑤子とドラ。ナチスドイツとアメリカへのテロ攻撃そしてアメリカによる空爆。
    2つの時代を行き来しながら、そこにいる人物の想いが交わり繋がっていく様子は、単なるアートサスペンスではなく、時空を超えた人々の芸術や表現に対する情熱を感じる物語である。

    ゲルニカという絵は教科書などで見て、存在は知っていたが、そこに描かれたものや、描かれた背景については全然知らなかった。
    もちろん本書はフィクションであり、全てが真実ではないにせよ、ピカソやドラのようにゲルニカに関わった人たちの思いや情熱を知ることができてよかった。

    史実を元にしたフィクションということもあり、読んでいても不思議な感じがあった。

    戦争とはどんなものか、家族や愛する者を失う悲しさ、芸術が持つ底知れぬ力強さ、自由さ、だからこそ権力がそれを排除しようとする恐ろしさ、さまざまな感情が頭を巡り、物語の中に入り込んでいくようなそんな面白さがあった。

    0
    2026年06月04日
  • ロマンシエ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    〜1周目〜
    2025.04.02
    何の話?同性愛を伝えられない男の子の話?となったけど、最後には丸く収まる形で話が終わってしまった。
    最後の急展開だったけど、一つのことを純粋にやり続けることの大切さがよくわかった。

    0
    2026年06月04日
  • 風のマジム

    Posted by ブクログ

    さいはての彼女を読んで、
    また読みたくなった「風のマジム」

    「じゅんに」「でーじ」「まーさん」
    沖縄言葉っていいなぁ。
    「真心」という意味の「マジム」も。
    イントネーションも含めて
    とても好きな言葉達。

    一面のサトウキビ畑と風を
    この目で見て感じに行きたい!
    あと、サトウキビをかじりたい。


    0
    2026年06月04日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ゲルニカ、「無論知識としては理解している」と友人Aにカッコつけて言ったこと以外は何も関係がなかった。
    だが、この本を読んで、ピカソという「創造主」のイメージが出来た。
    アーティストらしく頑固で、かつ感情の起伏が激しい。
    ゲルニカが出来るまでのピカソの話、万博に出す作品として、内戦なくばこの「ゲルニカ」は、出来なかった。
    「無論、知識としては理解していた」が「無論、知っている」に変わった。
    勧めてくれた友人Bに感謝。

    0
    2026年06月03日
  • 永遠をさがしに

    Posted by ブクログ

    でっかくて深い大人になれるだろうか。
    破天荒な人にだって、脆く繊細な部分はある。それを子どもだとか大人とかに関わらず、自分が納得できるまで抱えられるその強さに、目が熱くなる。
    忘れた、捨てた情熱を思い出していく過程の描写が本当に素敵だった。

    0
    2026年06月02日
  • まぐだら屋のマリア

    Posted by ブクログ

    傷ついた人たちの再生の物語。

    紫紋は職を失い、死の影がチラついていた。所持金は千円。19歳の浅川悠太が自殺したのだ。海沿いを走るバスに乗り、所持金の額になったところで降りた。歩いていると「まぐだら屋」とある料理屋さんの前に差し掛かった。マリアと名乗る女性がご飯を出してくれた。食べてしまった。無銭飲食だ。食堂を手伝うことになる。

    また行き倒れをマリアが拾う。丸狐くんという。紫紋の家で世話をする。元引きこもりらしい。母を殺したという。

    丸狐くんの母が生きていたことがわかって、丸狐くんは帰っていく。マリアが指のない男と去る。紫紋はひとりになる。もともと体調の悪かった女将さんが、いよいよ危なくなる。

    0
    2026年06月02日
  • まぐだら屋のマリア

    Posted by ブクログ

    ドラマ化され再読しました。

    ドラマは4回でまとめてあり、それでも内容は濃く感動で終わりましたが、原作はやはり最後の章まで丁寧に描かれていて涙が止まらずでした

    生きることに絶望した人々に温かい食べ物を与えてくれ、母のような愛で支えてくれるマリア
    マリア自身も壮絶な過去を抱えて生きてきたからこその贖罪の思いもあるのでしょう…

    子を想う母の深い愛情、全ての人に生きる糧を与えてくれるような物語だと思いました
    私自身が身内を亡くしたばかりでしたので余計に感情移入したお話でした

    0
    2026年06月02日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

    Posted by ブクログ

    本は社会の問題提起だということを実感できる。
    すごい!予言してる!そのまま高市総理!
    新しい日本の救世主に必要な女性総理の特徴が一致。
    2013年の執筆から、2027年の現在。ようやくこの本のように日本がなってきました。
    今の日本を思い浮かべながら読むことができ非常に面白い。
    そして、本日はお日柄が良く にも登場したスピーチライターが出てきてびっくり。

    0
    2026年06月02日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

    Posted by ブクログ

    旅屋おかえりの続編。
    売れないタレントおかえりの、旅代行サービスの話。
    ふるさとに帰りたくても帰れないめぐみと、自分を重ねるおかえり。
    そしてめぐみの依頼を受け、ふるさとの北海道に向かう。

    いいかげん、帰ってらっしゃい。待ってるから。

    人生で一番やりたかったことは、愛する人の帰りを待つこと。

    最上級の「おかえり」を読んだ。

    0
    2026年05月31日
  • ジヴェルニーの食卓

    Posted by ブクログ

    再読
    モネ展に行ったので、もう一度読みたくなった
    マティスの晩年、マグノリアのマリアから見た憧憬の視線や高揚感がとても美しく表現されている。
    前に読んだ時にはあまり印象に残らなかったけど、ドガの踊り子のエピソードは、いま読むと印象が違う。
    芸術家としての覚悟や熱意、常識を逸脱することへの躊躇いのなさなどが、より恐ろしい。だからこそ作品の練度が上がり、後世に長く作品が残る芸術家になれたのか。
    やはり再読するのもいいな。

    0
    2026年05月31日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    短編集で、一話ごとの主人公が、絵と出会って人生を支えるような傑作と触れ合うようなお話。一つ一つのお話が、ドラマチックで、美術館に行きたくなる。
    原田マハさんの本は、緑豊かな初夏に読みたくなる。絵の描写がとっても鮮やかで、心だけでどこかへ飛んでいけそうな初夏がぴったりだと思います。

    0
    2026年05月31日