原田マハのレビュー一覧

  • まぐだら屋のマリア

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    「尽果」の地にあるまぐだら屋のマリア。老舗料亭で働いていた紫紋が尽果へ行きマリアと出会い、まぐだら屋で働き故郷へと戻るまで。食べること、料理して人と一緒に食べることの大切さや母子の関係などについて考えさせられました。

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    2025年02月09日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    ヘレン・ケラーの話を津軽を舞台にしてオリジナルの小説にされた、その発想が凄いと思いました。緊迫感が伝わってくるマハさんならではの文章・ストーリーに引き込まれました。とてもよかったです。

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    2025年02月09日
  • まぐだら屋のマリア

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    面白い。
    読みごたえがあります。
    登場する人たちが、聖書からとられたの名前。
    これは、贖罪の物語?
    まぐだら屋は、能登のどこかにあるような感じがしました。
    読み進めると、違うことがわかるのだけれども。
    震災前に何度か行った能登のイメージがこんな感じでした。

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    2025年02月06日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    7編からなる短編小説。
    どの物語も素敵ですが、 「星がひとつほしいとの祈り」がとても印象に残りました。哀しい物語ですが、嬢さまと女中ヨネとの互いを信頼し思いやる様に心温まり涙しました。

    「星とは何か」 私にとっての“星”は...なんだろう、と。

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    2025年02月02日
  • サロメ

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    ビアズリーの絵は、見た時からなんとなく好きで、古本屋で画集をふと買ったのをきっかけにこの本を読み始めました。

    オーブリー・ビアズリーとオスカー・ワイルドだけでなく、その他関わる人物の醜さが、人間の美しさをあまりにも引き立てていました。
    作品とその歴史、共に忘れることが出来なくなりました。

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    2025年01月27日
  • モダン

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    ネタバレ

    MoMAという美術館を根幹にした短編集。ゲルニカの成り立ちは知っていたけれど、それがMoMAに保護されていたというお話を初めて知った。最初にある福島の話は色々思うことがありすぎて複雑だった。あの頃はすべての娯楽が停止してしまっていたなあ、と思い出した。今でも被災して大変な地域もあるし、そこの施設はもっと苦労しているだろう。そんな美術館の裏側も読み取れて面白かった。全体的に短いので、さらっと読みたい人におすすめしたい。

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    2025年01月26日
  • まぐだら屋のマリア

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    料理人としての夢を絶たれ、人生の終わりを求めてさまよう紫紋。

    そんな彼が辿り着いたのは、ひっそりと佇む「尽果」という村。そこで出会う人々との触れ合い、そして何より、料理の持つ力を通して、紫紋は再び生きる希望を見出していく物語り。

    今回も染みるなー
    本当に素敵
    でも最後だけ、なんでー!そうなっちゃうの…ってなったけど、それもひとつの結末か。

    ドラマ化も楽しみ♪

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    2025年01月25日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    読後感がものすごく良い。
    人間っていいな、人生って悪くないな、と前向きな気持ちにさせてくれる。
    様々な年代の女性が主人公の短編小説ですが、男性が読んでも十分に楽しめます。

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    2025年01月24日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    原田マハさんの作品は、どれも女性が凛としてイキイキしている。伝説のスピーチライター久遠久美もチラッと登場して胸熱でした。

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    2025年01月24日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    2025(R7)1.15-1.22

    『旅屋おかえり』の続編?中編?と言った物語、「おかえり」さんが上京することになったエピソード漫画、原田マハさんのエッセイの3本立て。

    とてもライトで読みやすい。

    特に前半の「おかえり」さんの旅屋物語が、切なくて温かい。

    おかえりさんの旅の続きが知りたい。

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    2025年01月24日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    読み上げた(読み終えた)…!そんな達成感がある。民俗学や土着の文化や信仰に少し興味のある私としては明治時代の津軽という舞台はとてもよかった。何度も出てくる“三重苦”という言葉。見えず・聞こえず・話せず、身内からも“けものの子”と呼ばれていた少女が、どのように言葉を習得していくのか?その概念をどう体得していくのか?とても興味深く読み進めていった。
    ヘレンケラーの伝記は小学生の頃に読んだ。児童向けの漫画シリーズだったと思うが、サリバン先生が自らの口を触らせて発声を教えるシーンが印象的だったのを覚えている。
    一対一で本気で向き合うということ、生半可ではないその覚悟は伝わるのだなと。幼少期に数ヶ月生活

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    2025年01月20日
  • リーチ先生

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    本書を読むと陶芸をしてみたくなる。
    明治時代に日本の美術に興味を持ちイギリスから訪れたバーナード・リーチ氏は実在の芸術家だ。英国人として(外国人として?)初めて本格的に日本の陶芸を学び、母国でも陶芸および日用品の美しさを広めるために尽力した。彼が日本で交流し刺激を受けていたのは、武者小路実篤とか高村光太郎などそうそうたる白樺派の文豪たちであり、芸術家たちであった。
    何十年もリーチの助手として共に成長した亀之助が主人公である。著名な陶芸家となったリーチ氏が晩年に九州の窯元を訪れたときに亀之助の息子と出会うことから話が始まる。
    原田マハさんはあのペースで出版しながら、一つ一つの著書に克明なリサーチ

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    2025年01月17日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    やはり原田マハ先生の長編は素晴らしい。登場人物の息遣いが直に伝わってきて471ページに及ぶ大作だが息つく暇もなかった。疾走感が素晴らしい。
    緻密なストーリーには百田尚樹先生の海賊と呼ばれた男を彷彿とさせる。終盤読んでて日置、松方の漢意気に泣きそうになってしまった。

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    2025年01月16日
  • 原田マハ、アートの達人に会いにいく

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    「アート小説家」となるべくしてなった原点を垣間見た気がする。

    各地の美術館へ出かけて絵画を鑑賞する事を、
    「友達に会いに行く」とおっしゃるマハさん。
    この対談は友達の育ての親、保護者に会いに行っているよう。

    そして、絵画にとどまらず、音楽や建築、文学や重要文化財、映画などなど・・・なんて幅広い!
    内容も、子供の頃の話から、夢の話や、子供たちに希望が持てるような話がたくさんあった。
    六花亭やフジコヘミング、安藤忠雄、谷川俊太郎など、特に興味深かった。
    尊敬する稲盛和夫さんが寄付した話は、さすがだった。

    マハの由来も知れたし、益々の活躍を期待したい!!

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    2025年01月14日
  • アノニム

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    登場人物多くて分かんねえなあ、が序盤。
    相関図や作品におけるゴールが提示される中盤。
    そしてハラハラを超えた先にあるカタルシスが終盤。

    平凡な高校生の張英才と、世界を股にかける窃盗団であるアノニムとの世界が交わることで見えてくる結末。

    ラストシーンは、ここ最近で一番くらった。
    めちゃ面白かった。

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    2025年01月11日
  • モネのあしあと

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    絵の没入感や光や草花の描写の方法など、これまで言葉にならなかったモネの良さが腑に落ちた。

    セーヌ川、ジヴェルニー、モネ家の庭・ダイニングテーブル、モネの暮らしや見ていたものがグッと近くに感じられた。いつか本物を見たい。

    そして、友だちを訪ねる気持ちでアートに会いに出かける。ああ、幸せだなあと、しみじみ思える。

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    2025年01月11日
  • モネのあしあと

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    どうして人はモネの絵に惹かれるのか…
    筆者が辿るモネのあしあと。
    私はアートにはもちろん詳しくない。
    画法とかそんなの全然わからない。
    それでも惹かれる理由
    読みながらなるほどと納得。

    旅の楽しみ方やチケットの買い方まで
    具体的に載せてくれてるので
    もしこれから先フランスに行けたら
    絶対この本を持って私も
    モネのあしあとを辿りたい。

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    2025年01月09日
  • 永遠をさがしに

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    病室で眼の手術を待ちながらこんなに涙を流して、、きっと悪い影響はないはず。
    この本を知ることが出来たことに感謝。

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    2025年01月09日
  • 異邦人

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    さすが原田マハさん。
    文章使いが上手いからやはり引き込まれる。
    章立ても良いところと特長。

    このストーリー菜穂に振り回されました。
    樹とあったその日から、やはりという感じはしましたが、面白かった。

    個人的には、京都の描写もすごくおもしろく読みすすめられた。

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    2025年01月06日
  • 永遠をさがしに

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    ネタバレ

    一年以上遠ざかっていた原田マハさん。
    美術の話は敷居が高く、頑張らないと読めない時があるけど、音楽の話はスッと入ってくる。特にクラシック音楽の好きな私にはもってこいの小説だった。
    父子の確執?母子の逸話?友情や恋物語?いえいえこの話の中核を成すのは16歳を迎える和音といきなり母として家に居座ることになった真弓の物語だ。少なくとも私にとってはこの二人の繋がりがど真ん中だ。
    不器用で真っ直ぐな者たちがぶつかり合うさまは心地よい。真実(ほんとう)をぶつけ合っているから。
    チェロにさわれなかった和音が、母のために真弓とチェロを奏でる。しかし真弓を襲った悲劇。でも、和音は鼓膜でなく胸に響かせようと、チェ

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    2025年01月05日