原田マハのレビュー一覧
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風のマジムに続いて読んだ原田マハのアート小説.
いやこれは…参ったね.勝負にならない完敗.読まされちゃったって感じ.
主人公は棟方志功じゃなくて妻のチヤ.これがほんと効いてる.天才本人を主役にしちゃうと,頭の中を“それっぽく”再現したつもりの嘘くささが出る.でも隣にいた人の目を通すと,あの猪突猛進で純粋な志功の姿が自然に立ち上がるんだよね.各章の冒頭がチヤの様子から始まるから,舞台のト書きみたいに映像で再生される.映画にしたら絶対映えるやつだと思った.
時は度重なる戦争の時代.そのただ中を生きているのに,声高に戦争を語らない.でも静かに,確実に「戦争を拒む」空気が漂っている.語らなさすぎて -
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秋になると原田マハさんが無性に読みたくなる。
こちらはマハさんの著書の中で数少ない未読の本。
この物語は、マハさん自身がマハさんに与えた
ミッションとして物故作家20名に会いに行き
お土産を渡しインタビューを試みて、文章にまとめ
本にする。までがミッション。という想定
勿論、最早会えない方達ばかりであるけれど
まるで史実のような不思議な感覚に陥る。
マハさんのアート小説はいつもそうだ。
それがちっとも不自然じゃないから
錯覚?!したまま読み終えることになるけれど
いつもふわふわと幸せな余韻に浸れる。
マハさんのアート小説が好き過ぎて
取り留めのない感想になりますが
近々ゴッホ展に出向く前 -
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ゴッホの歴史について、解説と原田さんの考察が書かれている。
ゴッホが語られる際、狂気の人とか、可哀想な人、みたいに表現されることが多い印象がある。
でも、それはやはり人の歴史というか、それだけの言葉では到底言い切れない色々があった。
本作でも言われているように、少なくとも狂気だけではないし、可哀想なだけでもない、と思った。
27歳で画家を目指したというのは驚いた。画家って小さい頃から夢見ているものかと思っていたけど、意外と大人になってから目指し始めた人多いのかな。
パリという芸術都市で挫折を味わい、そこから離れる選択をした時の心情を思うと切なくなる。
耳を切った話も、出来事だけ聞くとヤバい -
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原田マハさんのアートをモチーフにした短編集。
女性たちの挫折と成長がテーマの物語なので、美術に興味がなくても楽しめます。
傷ついたり、落ち込んだりしている人に読んでほしい物語です。
8月6日生まれの広島の女性のお話『ハッピー・バースデー』は、母子の絆をひろしま美術館のゴッホの絵が繋いでくれます。 すごく心が掴まれる物語です。
他にも、肉親を亡くしたり、ハラスメントで心を削られた女性たちが、偶然出会ったアートによって生きる力を取り戻す姿が描かれています。
作者も略歴も知らなくていい。ただ〈 あの絵〉のまえで純粋に絵をみつめること。きっと、それが大事なんだと思います。 -
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『お帰り キネマの神様』は、原田マハさんの小説『キネマの神様』の続編ではありません。
山田洋次監督によって映画化された『キネマの神様』の内容を新たに小説化したものです。
例えるなら「原作→映画→新作」でしょうか。そもそも、このノベライズ企画は山田洋次監督が『キネマの神様』を映画化する際、原作をかなり改変してしまったからなんです。
山田洋次監督は『小さいおうち』の時もちょっと原作のイメージと違う映画だったから、原作ファンは嫌なんだよなあ…。
そしてまた、映画のノベライズを原作者にやらせるなんて、いくら巨匠とはいえさあ…。
と思ったら、面白いんですこれが!
映画全盛期のワクワク感と、家族 -
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原田マハ作品だーいすき!
ついでに、原田マハに出てくる人物のことも、好きになっちゃう。
今回は松方コレクションを作った松方幸次郎と、そのタブローにまつわる人々のお話。
日本に本物の西洋美術を見ることのできる美術館を創るために、まっすぐ、静かに炎のような闘志を燃やしているひとたちがとてもかっこいい。史実をベースにしているけれど細かいところに原田マハエッセンスが加わって、本当にそんな会話が当時なされたと思ってしまう。いま私たちは美術館に行けばすぐに本物にアクセスできるけれど、それはこの時代にコレクションを作り、守り、届けてくれた人々がいたからなんだ。みんな人情に溢れていて、とっても素敵。彼らのおか -
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あーおいしかった!
あ、違う、あーおもしろかった!!
楽しい文章にどれも美味しい書き方、思わず笑ってしまう小気味よい感覚
好きだわ!
私の前世はキャベツよキャベツ!
この方の描く美術関連の小説を数冊読んだことあり、こりゃすごい、と思っていたが
ご本人の3度の飯より美術が好きという情熱、さらにキュレーターとしての知識、
また現地に足を運んでいることがわかり、なるほど!!!だから、あの小説なのか
食を目当てに足を運んでいる節もあるが、現地の雰囲気を体で体感することに食の場というのは最適ではないか
すべての著書を読もうと思う
私も多少は美術が好きで鑑賞だけでなく、美術館の裏側も知りたく、10年ほ -
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ネタバレ戦後の沖縄で、アメリカ軍医と地元画家たちがアートを通じて友情を育む実話ベースの物語。文化も立場も違う者同士が、絵筆で心を通わせていく。著者が描き出す廃墟と化した沖縄の空の青と刺すような太陽の光が、痛みと希望を包括しているように感じる。
勝者と敗者、アメリカ人と日本人、そして沖縄人。それぞれの視点が交差する中で、アートが唯一の共通言語になる瞬間に何度も涙腺崩壊。優しさだけじゃない、戦争という歴史の棘もグサグサ刺さって心が痛い。
マハさんの美術系小説はやっぱりハズレなし。本の表紙になっている自画像も含めて、ニシムイコレクションはぜひ現地で見たい。沖縄行くか。
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今日も関東は激暑でした。
本当に日本はどうなってしまったのか。
先日沖縄に旅行に行った友人が、沖縄は涼しかったよと言っていて、夏の沖縄は避暑地だったっけ?と不思議な感覚でその話を聞いていた。
庭のお花達の面倒を見るのも難しく、水を遣るのがせいぜい。しかも大汗かくので、大急ぎで終了する。庭の水撒きは、心のオアシスだったはずなのに。なんという違いだろう。
日本の古き良き夏は、どこへ。。
で、異邦人ですが。
久しぶりに星5としました。
面白い!よくできたお話でした。
特に、京都を舞台としているので、その京都らしさと画家の作品とがコラボしてなんとも言えぬ、世界観を醸し出していて、美しかった。
芸 -
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なんて素敵な作品なんだろう!
沖縄への旅路の行き帰りで読んだのがまた大きなバイアスになっていることは否めないものの,旅立つ前から「これはこのタイミングで読むしかない!」と決めていた.読むシチュエーションまで決めていたのだから,それはすっかり織り込み済みなのだよ.
僕のルーツは半分沖縄.そこに「旅」と「酒」が加われば,没入感は間違いなしだった.もちろん,それは本当に臨場感あふれる作品であればこそなのだけども.本作はまさにそんな一冊だった.沖縄の風や匂いまで感じられるような,あたたかくて胸に残る物語.
僕は東京の地元のバー(といっても「深夜食堂」みたいに,深夜から明け方に飲み疲れた人が〆を食べ