原田マハのレビュー一覧
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ネタバレ村上たかしさんのコミック"星守る犬"を、原田マハさんが小説化した、犬と人間の絆の物語。犬好きにはたまらない。
野原で死後1年の白骨化した男の死体とそれに寄り添う死後3ヶ月の犬の死体。ハッピーと名付けられた犬の目線で、その経緯が描かれている。
常に穏やかで優しいおとうさんだが、妻と娘には、失業し、持病のあるおとうさんとは一緒にいられないと出ていかれ、旅の途中で助けた身寄りのない子供に財布を盗まれるなど、人との関係においては理不尽な目にあってしまう。一方で、ハッピーとは深い信頼と愛情での結び付きが感じられ、途中から涙が止まらなかった。
さらに、この死体を荼毘に伏す役を担うこ -
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俵屋宗達のことをほとんど知らなかったけど、人となりを知った気になってしまった
海外渡航のハードルが低くなった今の世界に暮らしてる私は、織田信長の時代の人々にとって海外がどれほど謎の存在であったか、全く想像できない
見たことのない景色を山ほど見られる楽しみよりも、生きて帰れないかもしれない不安の方がずっと大きい中で派遣された使節の少年たちがいかに勇敢であったかということを、この本を読んで初めて気付かされた
歴史は面白いし、アートも面白い
原田マハさんの本を読むと、下手すると絵を見ている時よりもアートに親しみを感じることができるのがすごい
宗達に会ってみたい、絵を描いてる所を近くで見てみたい -
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絵画が好きだ。特にゴッホ。
彼の生き様と弟テオへの愛。そして感情をぶつけた彼の絵が好きだ。
そして、その愛を強くさせたのは原田マハさんの「たゆたえども沈まず」だ。
上品で高級に見える絵画の裏に熱く燃えるような思いが詰まっていると原田マハさんの本で感じた。
未知なる過去。
その時代を見たことはないし、ましてや生きてもいない。それなのに原田マハさんの作品はまるでそこにいるかのような熱量を与えてくれる。
今回の本「風神雷神」は建仁寺で実際に見た。
少し薄暗い部屋に置いてあったが、それでびっくりするくらい金箔が輝き、生き生きとした風神雷神がそこに佇んでいた。
言葉が出ない凄さだった。
こ -
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登場人物たちはみな、大なり小なりタブローに人生を狂わされた”愚かもの”。しかしこの”愚かもの”たちの熱意と信念は尋常ではない。個人的にこういう熱いドラマは非常に好みで、ページをめくる手が止まらなかった。
”豪華客船”のような圧倒的存在感を放ち、世界大戦の真っ只中で、豪胆な行動力をもって偉業を成し遂げんとする松方幸次郎。
彼の人間的魅力もさることながら、その船の”艀”として美術知識を総動員してコレクション形成に協力する者たち、巨大な光である松方幸次郎を”影”として献身的に支える者たち、周囲の人々がどんな想いで彼と共にあったか、彼らの心情の動きが緻密に描かれており、感情移入は必至。
松方幸次郎 -
購入済み
名画の見方を変える一作
日本人のパリでの活躍、当時の雰囲気、画壇の様子がリアルでした。少し登場人物に活躍が集中しすぎた傾向がありますが、浮世絵と印象派の接点が面白くて良かったです。
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例えばワクワクするようなエンタメ作品をお探しの方へ
ジャクソン・ポロックの傑作「ナンバー・ゼロ」が発見され、香港のオークションにかけられることになった。
世界の富豪たちが注目する中、裏で何やら不穏な動きがあり…。
一方、世間を賑わせるアート窃盗集団「アノニム」。アーティストを目指す少年のもとに、アノニムからメッセージが届く。
それはどこか監視されているようで…。
「ナンバー・ゼロ」の行方は、「アノニム」の真の目的とは、オークションの熱気とアートの力強さを感じられる、エンタメ作品です!
原田マハ先生のアート作品は外れないですね。『楽園のカンヴァス』『リボルバー』などなど…。
今作では