原田マハのレビュー一覧

  • スイート・ホーム

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    ネタバレ

    大阪・梅田から電車やバスを乗り継いで、いくつかの角を曲がると、赤い屋根、クリーム色の壁、チョコレート色のドアのそばに大きな金木犀が目印の小さな小さな洋菓子店、その名も、「スイートホーム」。
    そこで過ごす家族の物語やその家族に関わっている人達の物語だった。

    パティシエの父、看板娘の母と姉妹の4人家族。
    毎年秋になると、スイートホームの前で家族写真を撮ることが恒例となっていた。

    月日が過ぎていき、姉が結婚し、義理の母が同居し、姉の家族に子供が生まれ、妹が結婚し、妹の家族にも子供ができた。
    そんなこんなで家族写真のメンバーが増えていく。

    それだけでも ほっこりするのに、そのスイートホームの人達

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    2024年08月17日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    情景が浮かぶきれいな言葉。何と言ったらいいか迷うものをスンと言い当てて来る。美術には明るくない、勿論本書に出て来る人達は名前以外に知る事は多くないのだが、こうだったらええなと思うことがある。あと画像検索したらヴェール・ヴェールが思ったよりも緑。

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    2024年08月14日
  • 異邦人

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     「異邦人」とは誰のことを指すのでしょうか?
     読んでいる最中、私は屏風祭りで外から展示物を見る1人の観光客でした。物語は私たちには遠いような近いような、全てを目に焼き付ける傍観者の視点で進みます。
     一年をかけて菜穂と一樹を取り巻く環境・心情の変化を追っていきます。一年を追うことで、登場人物のことをよく知る人物であったかのような、親近感を覚えました。それぞれがどのように人生を歩むのかを、花が咲くのを楽しみに待つ老人のように、またやっと食べられる美味しいご飯をかきこむ子供のようの読み進めていました。ページを捲る手が止まらないです。
     京都の桜散るある日、蒸し暑い夏、紅葉の綺麗な秋、凍えるような

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    2024年08月13日
  • リボルバー

    QM

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    おもしろい

    ミステリーを楽しむと同時に美術史の勉強にもなる1冊だった。今やこんなに有名なゴッホ、ゴーギャンにそんな過去があったなんて。ゴッホ、ゴーギャンの実際の作品を見てみたいと思った。

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    2024年08月07日
  • お帰り キネマの神様

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    実は、平山夢明さんの読もうとしてたんやけど、思わずこれに目がいって…(^◇^;)

    「人生でわかんないことがあったら、映画を観ろ。答えはぜんぶ映画の中にある」
    個人的には、本も加えて欲しいとこやけど、「キネマの神様」なんで…

    やっぱり、映画化されると小説も大幅に変わるんやな。作者の想いもくみながらも、やはり監督の想いも入るもんな。
    それで、良い映画ができれば良いんやろな。
    小説の作者も納得してなんやし、更に良し。

    更に更に映画化された「キネマの神様」を作者がノベライズ。こういうWin-Winの関係なら良い。クリエイティブとはいえ、小説と映画が別物で、作ってる人をそれぞれがリスペクトできる関

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    2024年08月06日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    ネタバレ

    物語をきっかけとして自分の好きな場所や好きなものがあって、それに関わる人たちを想像して描かれてるのかな?と。
    裁判長の頑張りによる結果は正直どうでもよくて、貧乏な老人と、もっと前を生きた老人のふたりが愛したマダム・セザンヌを巡る想いが素敵だった。

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    2024年07月26日
  • サロメ

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    マハ作品にハマったきっかけの作品。
    サロメとワイルドを題材にしたものに興味があるので手に取ってみましたが、これは読んで正解!と思える作品で、本好きの友人にもおすすめしました。

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    2024年07月24日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    USJの逆向きジェットコースターを並ぶ列2時間で半分読めた。ジェットコースターもう乗らなくてもいいや、と思えるほどの没入感が味わえる。読み応え、ストーリーの展開、何をとっても読んでよかったと思える作品。

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    2024年07月24日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    大作にふさわしいラスト。フィクションだとはいえ、事実なのではと思える臨場感。原田ハマさんの美術への造詣と想像力に脱帽です。

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    2024年07月24日
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

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    もっと早く出会いたかった。

    この一言に尽きる。これまで意識的に芸術には触れてきたつもりだけれど、正直絵画は自分には難しくて、あまりおもしろさがわからないでいた。

    でも、絵画をとりまくストーリーにも想いを馳せることで、これまでよりも深みが出て、より一層楽しめそうだと思った。

    美しく色鮮やかな文章と、心温まる物語、さらに実在する芸術との架け橋になってくれる一冊でした。

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    2024年07月14日
  • 旅屋おかえり

    購入済み

    旅に出たくなります

    マハさんの綴る言葉が大好きだと再認識できました。
    旅に出たくなります。おかえりの歩んだ地に、私もおかえりの気分で歩いてみたい。
    終始心軽やかになります。ページを捲る手が止まりません。旅先の風景が脳裏に浮かびますし、旅先で出会う人たちとの巡り合わせ。おかえりの明るさに救われます。
    とても読後感がよく、ずっとおかえりの旅に魅了されています。続編も読みます。

    #癒やされる #感動する #ハッピー

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    2024年07月11日
  • 小説 星守る犬<新装版>

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    原田マハさんが原作コミックを読んで小説化した本

    犬目線の、「ずっと」が付く「一緒」という言葉を飼い主のお父さんが言ってくれたのが、特別で嬉しくて、って所がとても印象的だった

    離れていった家族
    ずっと一緒にいた存在

    悲劇に見えるけど、その中にも幸せがあって

    ずっと、って100年続く長い年月にも使えるけど
    期間は短くても終わりまで続けば、それもずっと?

    幾ら見守っても届かない天上の星
    目の前で咲きほこる向日葵の花

    とても泣けて、感動しました

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    2024年07月09日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    「旅屋おかえり」の続編的なもので、前作と同様明るい世界観でほのぼの泣ける作品だった。
    タイトルの通りビートルズがキーワードになっているが、村上春樹のような陰鬱さは全く無いので安心して読んでいただきたい笑

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    2024年06月27日
  • モダン

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    自分が出会った作品に、原田マハさんの描く物語とともにまた出会えて、しみじみとした
    またあの作品たちと出会いたくなった

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    2024年06月16日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    読書したい時には軽すぎるけれど、何かの待ち時間なんかに読むにはいい一冊。

    『旅屋 おかえり』を読んだきり、こちらを読むのをすっかり忘れていた。
    あるあるな登場人物と出来すぎたうまい話だから、あまり深く考えず「いい話だったー」とサラッと読み終えるのがいいかも。
    一冊通して北海道が舞台だから、6月の今読むと気持ちがいい。

    一つ思うのは、あの漫画いる?ってこと(笑)
    ページ稼ぎなんだろうけど、ちょっと残念。

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    2024年06月14日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    上巻に続き、下巻も一気に読んでしまった。

    壮絶な旅をのなかでも損なわれない、むしろ磨かれていく宗達とマルティノの聡明さと真っ直ぐに信じるものを追う姿、旅をともにした人たちや出会った人たちがみんな素敵。

    レオナルド・ダ・ヴィンチの絵と出会い、教皇との謁見、カラヴァッジョとの出会いの場面は素晴らしく、泣けた。

    こんな日記があったら素敵だな。
    史実も調べてみたくなりました。

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    2024年06月12日
  • サロメ

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    ネタバレ

    サロメの作り方。嫉妬心を操って弟を利用しようとしたワイルドを逆に嵌めたはずが、それが原因で弟は死に自分も破綻する姉。最後に破綻した者同士が「サロメ」の演者と観客として再会。
    「サロメ」の挿絵の作者は知らなかったけど、作中の描写からあの絵のことだと容易に想像できるほどインパクトがある絵。こんな裏側があったとは驚き!原作を読みたくなる。

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    2024年06月09日
  • 小説 星守る犬<新装版>

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    恐れずに愛する。
    私もワンコと一緒に暮らしていますが、可愛くて可愛くてしょうがない。かわいいを超えて、大切で、愛しくて。言葉では表せないほどに。
    お父さんとずっと一緒にいられたハッピー。ハッピーは幸せでしたか?私には幸せに思えたよ!

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    2024年06月02日
  • モダン

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    MoMAのお話。

    2020年にMoMAに行きましたが、行く前に読めたらよかったなあと。
    また行けるように頑張ろう!

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    2024年05月30日
  • 妄想美術館

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    私の尊敬する原田マハさんと人生がもう破天荒で憧れるヤマザキマリさんの対談とあって直ぐ買いたかったのですが中々手に入らなくて悶々とした時間が私を含めた3人でお喋りするかのようにあっという間に過ぎ去りました。思い出の美術館や好きな作家ベスト10に見られるマニアックな快楽と情熱からも垣間見られる偏愛。でも伝わってくる永遠に尽きないアート談義もっともっと聞きたかったでした。創作のバックステージこそ違えど名画の裏話、お気に入りの美術館案内、鑑賞の秘訣、画家のエピソードが妄想が妄想を呼び美術館で本物を鑑賞した様な感覚でした。

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    2024年05月30日