原田マハのレビュー一覧

  • 永遠をさがしに

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    父の愛、母の愛を感じて心温まった。私は結構人を基本は信じず(すぐに傷つくことを言われると感じて信じると辛いから)上辺だけうまくいけばいいや、ほんとに仲いい人だけ心からの交流ができればそれでいいってスタンス。だけど、私が信じてない人(両親、妹、友人、同僚)の中にも愛をもって接してくれてる人もいるのかもなと希望と温かさを感じられた。
    やっぱり私は小説が好きだ、本を読むことが好きだということを改めて実感した。

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    2025年12月14日
  • 新装版 翼をください【毎日文庫】

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    日本人がやった すごい記録なのに、なぜ後世に伝えられてないのか⁈その実話ベースの物語が、最近分断されつつある世界と 恐ろしいくらいリンクしています。
    実話で、飛行機という技術オタクに偏りがちな内容を、人物中心に描いた原田さんの筆力は、すごかった…
     余韻が残る、読み終わった後に、空を見上げたくなる作品でした。

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    2025年12月13日
  • 楽園のカンヴァス

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    ノンフィクションである絵や画家たちの関係と実は夢を見たという絵が存在していて、そこから始まるミステリーというフィクションがとても自然に書かれていて引き込まれた

    いつも残酷な事件のミステリーを読みがちなので、この本のような綺麗なお話のミステリーが新鮮ですごく好きだった

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    2025年12月13日
  • たゆたえども沈まず

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    opal毛糸のゴッホシリーズを使っていたこと
    友達がゴッホの生涯を描いた舞台を全ツしたと話していたこと
    これまで折々にすれ違うことはあったけれど、
    真正面から知ろうとすることはなくて、
    でも先日ゴッホ展に行ってみて
    ちゃんと知りたくなって、こちらの本を手に取りました。

    教科書のように説明された文章だと頭に入りませんが、物語でなら経緯が追いやすく、フィンセントの生涯をなぞることができました。

    フィクションということは忘れないようにしつつ、けれども、こんな一瞬があったかも、こんな邂逅があったかもと、生身の感情の流れを想像しながら読み進めることができました。

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    2025年12月11日
  • たゆたえども沈まず

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    フィンセントヴァンゴッホの生涯を、弟のテオと重吉の視点で描いている。テオとフィンセントの兄弟愛、支援し続けるテオの性格もよく分かる作品でした。
    サラッと文章中に出てくるゴッホの作品を、"あ、この環境で書いてるんだ!"とゴッホの絵が好きな自分はワクワクして見ることが出来た。
    とても面白かった。

    本作品を通して理解したこと、感じた3つのこと
    ①歴史的背景、当時のパリの状況
    なぜ日本の浮世絵をゴッホが描いているのか、浮世絵がどの様に浸透したのか、当時の時代背景を知る事が出来る
    ②ゴッホの作風の変化
    同じ時代に新たな流行をもたらした画家からの影響や、普段の環境による画風の変化が興

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    2025年12月11日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    本屋さんの中で一番薄い本を買ってみようと思い立って見つけた作品。
    人生ってドラマで溢れてるなって。いろんな人の思いが繋がって救われていく過程にとってもほっこりしました。

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    2025年12月11日
  • 黒い絵

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    美しく官能的な絵画に近づけば、途端に心奪われ沼地へ誘われる。黒々とした色はよく見れば血。著者初めてのノワール小説ということで、一篇目からかなりの衝撃。これは...私の知ってるマハさんじゃない(いい意味で)

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    2025年12月10日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    「剣より鋭い絵筆の力」

    戦争や暴力ではなく、言葉やアートが持つ力の大きさを全ての登場人物のゲルニカへの想いを通じて痛感した。
    時代や社会情勢が変化しながらも、その中でメッセージ性が失われることなく受け継がれていく――そんなゲルニカの存在に強く魅力を感じた。

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    2025年12月10日
  • 風のマジム

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    まじむのまわりには、素敵な人たちがたくさんいて。でも、まじむが素敵な人だからなんだなって思い直して。類は友を呼ぶではないが、生きざまがまわりにあらわれるんだと。自分の人生を豊かにするためには、飾らず正直に生きることが大事なんじゃないかなと思わせるストーリーでした。

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    2025年12月10日
  • 生きるぼくら

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    この作者さんにしては地味な話かなと思って読み始めたら、案の定、途中からぐいぐいと引き込まれて行きました。現代社会の実態を真っ向から抉る、誰もが考えなければいけない問題に、一筋の光明をいただきました。

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    2025年12月09日
  • 本日は、お日柄もよく

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    ただの会社員だった二ノ宮こと葉が幼なじみの結婚式で運命的な出会いをしてスピーチに魅せられていく物語。とても胸が熱くなる話でした。言葉で政治をより良く変えていきたいと目指す人々の頑張りに胸を打たれました。

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    2025年12月09日
  • リボルバー

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    とにかく面白かった

    フィクションだと分かっていても
    本当にあった話なんじゃないか
    と思うような出来事が書かれていて
    一気に引き込まれる

    ゴッホとゴーギャンの関係性

    こんな感じ方があるのか…
    と思ったり
    こんなお仕事があるのかー
    と思ったり

    私は絵画の世界には詳しくないから
    どれが本物でどれが偽物かすら分からないし
    画家たちの関係性なんかも全く分からないけど…

    その画家たちが
    何を思ってそこにいてそこで絵を書いて
    相手のことをどう思っていたか
    なんて
    手紙にどんなに残っていたとしても
    それが本心かどうかなんて
    本人にしかわからないことで…

    今ここで生きている私たちは
    残っているもので

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    2025年12月08日
  • さいはての彼女

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    旅ならではの特別な出会いや経験が詰まってて旅に行きたくなる作品。

    「線を引いているのは自分、そんなもん超えていけ」が心に刺さった言葉。

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    2025年12月08日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    Audible
    渡辺まりさんの朗読が、レビュー通りとても良かった。津軽弁の温かさと、棟方志功の力強さ、勢い、まっすぐさが伝わってくる。まるで、一人舞台を見ているような臨場感だった。

    棟方志功の芸術、ゴッホへの憧れ、(棟方曰く)日本独自の芸術である木版画の追求、家族への愛情があまりにもまっすぐで、純粋で、一気に聞いてしまった。

    また、棟方志功の妻チヤの棟方志功への愛情と、彼の芸術を支えるという使命感も、負けずにまっすぐ。

    二人の純粋さとまっすぐさが、余りにも眩しく、物語として嫌だったり、進めるのが辛くなるところがない。

    検索したら、棟方志功チヤ夫妻の、いかにも仲睦まじそうな素敵な笑顔があ

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    2025年12月07日
  • ロマンシエ

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    読んだのはだいぶ前だけど、読後にジワジワと余韻に浸った事を思い出す。パリに行った事はないけど、その情景を自分なりに思い描けていたな。

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    2025年12月06日
  • 旅屋おかえり

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    大好きな原田マハさんの作品!
    読んだのは何作目だろうか。

    今回は、旅がテーマだ。
    「おかえりなさい。」と言ってくれる誰かがいるから、旅を楽しめる。と物語の中で主人公が言っていた。
    たしかに、わたしも昨年までいた地域へ訪れ、お世話になった方々と会ったとき、「おかえり」と言ってくれたその瞬間、わたしにはいつでも帰れる場所があるんだ、帰る場所はひとつじゃないんだと思った。ここが出発点となって、まだまだ人生の旅は続いていくんだと感じた。

    旅って、旅できる身体があって、想いがあって、できるものだと思う。

    旅に必要なものは揃っている。旅、したいな。



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    2025年12月05日
  • 風のマジム

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    いやー泣けるんだわ。
    原田さんのお話は。
    人が多いところでは読むの恥ずかしいくらいにくるんだなーー。
    カフーを待ちわびてからの大ファンである。

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    2025年12月05日
  • キネマの神様

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    まず、伏線の回収が上手く、それも映画の伏線を日常で拾っていく。見事だった。
     最初はキャリアーウーマンの社会への思いが前面に出ていて、早く行動しろ、とむずむずもした。
     少しやり切れない歩むと父だったが、その2人だからこのストーリーができたのだろうと思う。家族と愛と友情と全てを詰め込んだなぁというのが素直な感想。
     現実離れした内容で、入り込みづらい内容と思ったが、親しみやすく、読みやすい話であった。
     映画と童謡、本に神様はいると思う。

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    2025年12月04日
  • ジヴェルニーの食卓

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    まるで印象派の絵のように心がグッと引き込まれ、しばし見つめていたくなるような作品だった。
    日本でも絵が来日してはその人気が話題になる印象派の画家。そんな画家たちがかつては作風が認められず日々苦労に苛まれ、それでも絵に対する純粋な思いを失わずにいられたのはどうしてか、を作品を読んで知れた気がした。
    また、周囲の一般的には知られていない、画家を支えた人々にスポットライトを当てることで画家に人間味が与えられていて読んでいて楽しかった。
    読んでいると画家の絵を見たくなり、画家自身や周囲の人々についてもっと知りたくなって、アートが前より好きになった。
    印象派の優しい光を感じられる素晴らしい作品でした。

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    2025年12月03日
  • 本日は、お日柄もよく

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    結婚式での久遠久美との出会いをきっかけにスピーチライターを目指す、こと葉の成長物語。表紙の印象から、結婚などのおめでたい場でのスピーチがメインかと思いきや、まさかの野党第一党のスピーチライターに抜擢されるというトンデモ展開に驚きました。選挙の裏側で様々な人が躍進し、色々なドラマがあって感動させられた。また実在の個人・団体と一切関係ないと言いつつも、明らかにそれと分かる名前などのオマージュが面白かったです。

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    2025年12月03日