原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原田マハ著『〈あの絵〉のまえで』のレビューです。
とても良い読書体験でした。
美術館に行って絵を見るとき、「その時に」「その場で」「この自分で」しかできない体験をしている、という気分になります。
別に美術館ではなくても「いまここ」でしかできない世界を生きているというのは当たり前なのですが、絵を見ると特にそれを強く感じます。
その個人的体験のものがたりが、その美術館を訪れる人の数だけ存在すると思うと、人間の精神世界の膨大さに何とも圧倒されます。
この小説は、そんな人の数だけあるものがたりのうちいくつかを、こっそりと読者に届けて、一緒に体験させてくれます。
日本にある6つの美術館を舞台にしたこ -
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短編集ですが、美術作品は前に出て語られるというより、物語の中に自然に溶け込むように登場していました。特に「道 La Strada」は印象的で、無名のアーティストの作品を軸に物語が展開していきます。有名かどうかではなく、その絵を見た人の心がどう動くかによって、作品の価値が決まっていくのだと感じました。絵は人によって受け取り方が違うからこそ、誰かにとっては傑作になり得るのだと思います。この物語はとても温かく、それでいて少し切なさもありました。読後には、作品そのものだけでなく、それを見つめる人の心にも想像が広がる一冊でした。
目次
群青 The Color of Life
デルフトの眺望 A Vi -
Posted by ブクログ
ネタバレ本を読んで、自分が普段考えていることを言語化してくれてるなと感じたし、自分の選択に確信持てた。
人の脳は、自分が思ってることをフィルターにかける機能がある。本の内容とは違うけど、改めて普段からプラスなことを考えるよう意識したいなと思った。
①さいはての彼女
耳が聞こえなくても前を向き続ける。お父さんが庇ってくれた話を見て泣きそうになった。
過去は努力の源にもなる。
一方で、過去は前に進めない要因にもなる。
バイクのエンジンがかからないとき、過去を振り切っている様子が印象的だった。
過去に囚われず今どうしたいか!常に見つめられる人生でいたい。
②旅をあきらめた友と、その母への手紙
「人生を足 -
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ゴッホが自殺に用いたリボルバーが、主人公が務めるオークションハウスに持ち込まれ、これをきっかけに、ゴッホとゴーギャンの関係がどんなものであったか明らかになっていく…そんな話。
美術とか芸術とかからっきしの私でも、興味深く読ませて頂きました。勉強になったし、機会があれば2人の絵を見てみたいもんだと思いました。
史実とフィクションを上手い事織り交ぜて、「ひょっとしたらホントの話かも分からんね」と思ってしまうくらい上手く作られた話だなと。
なんせ、実際に存在するリボルバーですら、「可能性が高い」までの判定しか出ていないわけですから。
話の終わり方も、皆ハッピーになる方向になってて良かったです。
そん -
Posted by ブクログ
たまたま古本屋で手にとって読み始めた本。
南大東島でとれたサトウキビでラム酒を作るまでの物語。
サトウキビが育ち、加工されてラム酒となり、私たちの手元に届くまでには、多くの人の手や自然の力が関わっていること、思いがこもっていることを知ることができた。
身近にあるものの背景にある物語を知ることは、一つひとつを味わい、より大切にできることに繋がると感じた。
すべてを大切にすることは難しいけれど、自分にとって大切なものが増えること、その背景にある物語を想像できるものが増えていくことは、人生の楽しみや物事の意味を増やしていくことなのだと感じる。
効率的な生き方ではないけれど、そういった想像を楽し