原田マハのレビュー一覧

  • リボルバー

    Posted by ブクログ

    友人から勧められて手に取った1冊。

    ゴッホ、ゴーギャンという名前だけなら誰しも知っている画家の生涯を題材にしたミステリー作品。自分は美術には明るくないが、それでもなお楽しめる作品であり、相当下調べをして書いたことが伝わる良作。

    ゴッホ、ゴーギャンの半生を自信で学んだ上で読むと更に違った感想を持てるだろう、まだ自分では気づけていない部分に期待を込めてこの評価。

    0
    2026年10月10日
  • いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画

    Posted by ブクログ

    中野京子さんの絵の解説もいいのですが、マハさんの絵の解説も、本当に絵画が好きなんだなあと思わせる内容で、すごく良かったです。中でも、今日本に来ている真珠の耳飾りの少女の解説は羨ましいの一言!このほかにもマハ作品で出てくる画家たちの作品の紹介がされていて、合計26点。毎日1作品と思って読んでいるうちに知らず知らずに、ペースアップしていました!

    0
    2026年10月10日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

    Posted by ブクログ

    棟方志功の人生を妻の目線から語る物語。控えめに言って最高に面白くて一気に読んでしまった!

    朝ドラのあんぱんが大好きで、同じように家庭に入って世間からみたら名もなき女性の生き様を例えフィクションでも感じられる事は、時代や立場は違えど同じ女性として生きる力を分けてもらえるようで大好き。

    馴れ初めは可愛すぎて久しぶりにキュンとしたし♡笑、小熊のように無邪気で、不器用で、憎めない棟方の愛すべき人柄に引き込まれた。

    一方、そんな棟方を陰で支えるチエは、かつての日本女性の美徳を体現したような存在だった。慎ましくありながらも、確固たる自分を持ち、家庭を守り抜く。
    その芯の強さはどこから来るのかと思ったけど、チエは、棟方から沢山の光をもらったひまわりだからだったんだね。
    ひまわりのチエがいつでも太陽である棟方をみている表現が本当に好き。

    物語の展開も実にダイナミックで、緩急に富んでいるし時間が前後する構成も面白かった。豪快さと繊細さが同居するその筆致は、まるで棟方の板画そのもののようだった。

    戦後で物語が幕を閉じ、再びチエのインタビューへと戻る構成も印象深い。それまで目の前で生き生きと躍動していた棟方が、ふと、遠い記憶の中の人になる。亡き夫を懐かしむチエの静かな時間と、壮大な物語が終わってしまう寂しさが重なり、名残惜しさを抱えながら、そっと本を閉じた。

    0
    2026年10月10日
  • 晴れの日の木馬たち

    Posted by ブクログ

    原田マハさんがこんな思いで物語を書き続けているのかなと思えるような小説だった。
    この時代に生まれていたら、きっとステラのように書いて書いて、芸術からインスピレーションをもらって、パリに行くような女文士だっただろうなと想像できる。
    周囲の人たちの優しさや、小説への情熱が溢れていて、心穏やかに読める一冊だった。
    いつか大原美術館に行ってこの小説の世界に浸ってみたい。

    購入本

    0
    2026年10月09日
  • たゆたえども沈まず

    Posted by ブクログ

    史実に基づいたアートフィクション
    生前は無名だった画家ゴッホと、献身的に支える弟
    更に日本人画商の林忠正とその助手。そしてその時代の画家たち。

    絵が認められるのは、時間がかかる。
    その時代の流行りや、何が起こったか、影響を受けたかなど。
    この小説家が調べぬいて時代背景を忠実に表現して、物語としてまとめている。

    非常に興味深い作品です。

    0
    2026年10月09日
  • 生きるぼくら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いじめが原因で引きこもり生活をしていた人生が蓼科という自然の中でお米作りを通して立ち直っていく過程が描かれている。いじめ、引きこもり、認知症という現代社会の問題が盛り込まれていて実際にありそうと思え引き込まれた。初めての米作りは上手くいきすぎの感もあるけど…つぼみと人生、今後の展開も期待してしまう。最後の最後に母親が出てきてその関係がどうなるのかも期待できる形で終わる。この家族は蓼科とうい土地で農家として再生されていく未来が見えた。

    0
    2026年10月08日
  • 楽園のカンヴァス

    Posted by ブクログ

     アート・ミステリということだが、時を超えた情熱、淡い恋、感動の物語。
     さすが原田マハの美術もの。

    0
    2026年10月08日
  • 本日は、お日柄もよく

    Posted by ブクログ

    「本日は、お日柄もよく」
    聞いたことのある言葉だ。心が晴れるような響きがある。そんな言葉の力に惹かれていくのが、主人公の二ノ宮こと葉だ。会社員だった彼女は、ある披露宴で心を揺さぶるスピーチに出会う。そこから、スピーチライターとしての道を歩み始める。

    私は、これまで聞いてきたスピーチを、どこか退屈なものだと思っていた。ただ聞かされるだけでは、言葉はなかなか心に入ってこない。それでも、心に残るスピーチがある。そこには、言葉の巧さだけではないものがある。話し手の想いが込もった言葉が、聞き手の経験や感情に触れたとき、初めて心に届くのだと思う。だからこそ、次の言葉が強く心に残った。

    困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
    三時間後の君、涙が止まっている。
    二十四時間後の君、涙は乾いている。
    二日後の君、顔を上げている。
    三日後の君、歩きだしている。

    0
    2026年10月07日
  • さいはての彼女

    Posted by ブクログ

    それぞれ理由を抱えて旅に出た人たちが、前向きな人との出会いを通じて気持ちが晴れやかになって、ほんの少しだけど前進になってる様子が伺えてとてもほっこりした。

    出会いで人の運命は変わるって、手前味噌的なことを言うけど、本当にあると思う。その出会いを通じていい影響を受けて、風向きが少し自分に向いて、明日から頑張ろうって気にさせてくれる本だった。

    0
    2026年10月07日
  • 独立記念日

    Posted by ブクログ

    人生はままならない。仕事、恋愛、結婚、子育て、病気、老後。自由を求めて独立する力、でも人は決して一人ではないし、自分の決心一つで再生できるのだと、そっと後押ししてくれる24の短編集。
    『バーバーみらい』もっと長く読んでみたいと思った。

    0
    2026年10月07日
  • 独立記念日

    Posted by ブクログ

    ・一人一人の女性の生き方の短編小説
    ・1話完結で読みやすいんだけど、連続で読んだ時に話が繋がっていることに気づいて興奮。さらに最後に最初の方の話が繋がってさらにわくわく。
    ・心療内科の先生が母親の認知症を受け入れることへの葛藤や、親へは教科書通りの対応が出来ない戸惑いが凄く身近な話でしみた
    ・どの話もすっきりとか解決って感じではないけど、一人ひとりが勇気をだして自分なりの1歩を進んでいるのがいい
    ・自由になるためにそれぞれの色んなしがらみから独立するって意味なんだと思った。それは物理的社会的に限らず、精神的な自由がこの本のキーだと感じた。
    ・私は今不自由に感じていることはないけれど、どんな環境でも心だけは自由でいることを心がけたいと思った

    0
    2026年10月07日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

    Posted by ブクログ

    元の話すらあまり知らなかったので、素敵な話を知れた。まさに奇跡と言える話であり、「人」の教育本のような話。いい読後感。

    個人的には物語の舞台を日本にしてくれたおかげで、情景や時代背景など、文字以外で大切な要素が自然と入ってきた。洋書をそのまま翻訳した作品も読んだことがあるが、独特の言い回しや知らない解釈にいちいち思考が立ち止まって、、、そういう意味でも、余計なことを考えず作品の伝えたいメッセージを掴めたので良かった。

    れんへの教育法は一般的ではないが、その成長を見ていると、知る、より、気づく、ことが教育の本質なのかもしれないと思った。

    0
    2026年10月06日
  • 風のマジム

    Posted by ブクログ

    いいな、こんな感じの
    一生懸命な話
    周りを巻き込んで成功に近づく
    好きなラム酒だから余計に親近感が湧いた

    0
    2026年10月06日
  • まぐだら屋のマリア

    Posted by ブクログ

    とても内容の濃い人間ドラマで、ジェットコースターのように感情が揺さぶられた。最後は爽やかに終わってしばし放心状態。人の心に寄り添う事の難しさ、何も聞かずに受け入れてくれる人のありがたさ、全てをわかって受け止めてくれる人や場所の存在などいろいろ考えさせられた。

    0
    2026年10月06日
  • 楽園のカンヴァス

    Posted by ブクログ

    アンリ・ルソーの《夢》を軸に、絵画の真贋だけでなく、「芸術とは何か」「作品に込められた情熱は誰のものなのか」まで考えられる作品。

    画家の情熱、そして研究者としての情熱、とにかく何かに打ち込む「情熱」にフィーチャーしたものだと読んでて思いました。

    単なる美術ミステリーというより、「自分はどういう人生を送りたいのか」を逆照射してくる作品だったと思います。
    情熱的に打ち込むことがあまりできない自分からすると、ルソーなどの画家の人生は素晴らしいと思いますが、他の全てを失ってでもそれに懸ける人生は送りたくないと思いました。

    0
    2026年10月06日
  • リボルバー

    Posted by ブクログ

    オルセー美術館に行ってみたくなった、新宿の美術館に飾られているひまわりを観に行きたくなった
    ひまわりの1本1本が人のようというのはどのような感じなのか実際に見てみたい。

    生前脚光を浴びなくとも、死後自身の作品が世界中で愛され賞賛されるような人は、やはり常人とは違うものの見方や先見の明があるのだなーと

    0
    2026年10月06日
  • 旅屋おかえり

    Posted by ブクログ

    旅屋と聞いて斬新だなと思った。
    おかえり、いってらっしゃい
    この言葉を普段の日常でそれほど意識したことはなかった。
    けれど、この作品を読んで旅人をお迎えしてくれる人がいるのだと改めて感じた。
    この本を読んで旅をしたいと思ったし、人生何をするにも遅いとかないんだなと改めて感じました。
    孤独だと感じてもきっとあなたを支えてくれる、見守ってくれている人はいるんだよね。

    0
    2026年10月05日
  • たゆたえども沈まず

    Posted by ブクログ

    フランスへ、時代を超えて一緒に旅をしている気分になった。
    美術界に疎い私でも、ファン・ゴッホ兄弟に心を揺さぶられ、日本の浮世絵の偉大さを知り、読み始めたら止まらなかった心に残る一冊となりました。

    この小説で、美術史、画家、絵画の背景を知って美術に触れる楽しみを知りました。美術館に行こう
    ⭐︎たゆたえども沈まず

    0
    2026年10月05日
  • 晴れの日の木馬たち

    Posted by ブクログ

    ・倉敷紡績のCSR活動がスゴい。大原孫三郎、物凄い社会活動家だ。
    ・ぼっけーとかでーれえとか岡山弁が可愛い。
    ・大正になって時が進むにつれ、作中の中の手紙や小説の文面が、旧かな遣いから現代的になっていくのも、時代の変化を感じた。
    ---
    初子に小説の感想を伝える場面、それまではすてらを少女として捉えて読んでいたが、急にスッと大人の働く女性として見えた。
    売れっ子文士となり、父の死も乗り越えて、視野が拓けた感じがした。
    著者にも、イサにとっての夫や、すてらにとってのイサのような方がいたのでは。アンリ・マティスの娘の肖像画のような、常にそばに居た絵画があったのでは。
    すてらや初子がそうしたように、原田マハの実体験、執筆への姿勢が表れている気がしました。
    物書きだけではなく、すべての物作りに関わる人たちに寄り添ってくれる作品だった。

    0
    2026年10月05日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    秋に大塚国際美術館に久しぶりに行く予定があり、その前に読んでおきたいと手に取った。実はピカソはあまり好みの画家でなく、どうも、うまく描こうとしているのが透けて見えると思ってしまうと長い間思っていたが、昨年再訪した大原美術館で、ピカソの「頭蓋骨のある静物」という作品に惹かれてピカソをもっと知ってみようと本作に触れた。本作では1937年のゲルニカ空爆〜1945年第二次世界大戦終戦までと、2001年9月11日同時多発テロとの2つの時代がパラレルで流れるように書かれていて、一貫して「暴力、戦争、憎悪」は何も生み出さず、それこそが我々が自由に生きる為に戦うべき対象であるとしている。言葉は剣よりも強しをアートの力、ゲルニカという、反戦の絵の力をと。原田マハさんの筆致で終始涙ながらに読み進めた。これまで、ピカソの絵同様、反戦とか思想の重たいのは、どうも苦手だったけれども、語らんとする事には激しく同意でき、この本のおかげで、気持ちが近づけたなぁと…文庫本末解説を池上彰さんが2018年に書いているが、せめてトランプ大統領には「ゲルニカ」の実物を見てほしいものです。とあるのも一興

    0
    2026年10月04日