原田マハのレビュー一覧
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購入済み
印象派
あの絵が描かれたシーンってどんなだったんだろう?という空想が、美しいフィクションに昇華していて素晴らしい!絵そのものがテーマの小説ってそんなにないので、美術好きにはたまりません。
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Posted by ブクログ
ネタバレマハさんの短編集は初めて。10P前後の超短編が24編。
タイトルの通り様々な人達の“独立へ一歩”いわゆる再生物語。
連作・・・・と言っていいかな。
悩み苦しむ主人公に通りすがりのように関わっただけの人物が
次のお話では主人公となり、その人もまた悩みを抱えているという展開が興味深かった。
皆 誰しも順風満帆ではないよと諭してくれてるようで心がホッとするお話ばかり。
あるお話を読みながら「きっと次はこの人が主役だ」と予想をしつつ読むのも楽しかった(^-^)
「袖すり合うも多生の縁」とは言うけれど マハさんのお話を読むと
いつも人の繋がりの温かさを感じるんだなあ。
でも自分は上手くやれてないな・・・ -
Posted by ブクログ
史実とフィクションをうまく織り交ぜながら、「当時こんなやり取りがあったのだろうか」と思いを馳せるロマンある小説だった。
(こんな言葉でまとめてしまっていいのかわからないが)ことごとく不器用なフィンセントと、そんな兄に時折複雑な感情を抱きながらも献身的に支え続けたテオ。
死に時まで同時期というあまりにも強く結びついたゴッホ兄弟の絆。
また本書ではあまり触れられていないが、テオの妻ヨーと息子のフィンセント・ウィレムの尽力もあってフィンセントは世界的に認められる画家となった。
林忠正という人物は本書で初めて知った(重吉は架空の人物)。
当初は浮世絵の価値を認めていなかった日本人から、後になって国 -
Posted by ブクログ
『ミキモト 』公式サイトで連載されていたものを単行本に!
真珠がつなぐ人生と夢の短編集は、まるでショートフィルムを観ているよう。印象的なシーンが心地よい余韻となって心を温めてくれる、極上の作品集でした。
*フェルメールとの約束
「マハさんがモデルでは?」、と思わせるストーリーにドキドキ……。自分のなかの強い思いが不思議な巡り合わせを引き寄せる、そんな風に感じました。
*真夏の夜の夢
言葉でどう表現すればいいのか難しいけど、忘れられない人生の美しい瞬間に立ち会ったような気持ち。ラストシーンの映像が瞼の裏に焼き付いて、静謐な時間そのままに思い出されます。
*いつか、相合傘で
可愛くて、愛しく -
Posted by ブクログ
結婚式で他人のスピーチを聞いたことがある人は思い出してほしい。実にさまざまなスピーチがあったはずなのに、そのほとんどは思い出せないことを。
逆に、スピーチをやったことがある人は思い出してほしい。言葉を口から出すので精一杯だったことを。
発された言葉が、宛先不明のまま場に落っこちているようなものだ。
本作は「スピーチ」が決して美辞麗句を並べ奉ることではなく、本質的にはコミュニケーションに他ならないということを教えてくれる。
相手を見て、自分の伝えたいことを誠心誠意伝えられるように磨く。ここに本質が宿る。この基本だけで、友人との談笑から数百人相手の選挙まで対応できると示してくれる。
そしてそのチカ