原田マハのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お酒好きにはたまらない一冊。
沖縄で派遣社員をしていた女性がベンチャー企業立ち上げを提案。
沖縄産 アグリコールラム酒を作る という目標をたて、、、
原田マハさんが作家になる前に取材した本当にあった夢物語。
お互い5年後に成功していれば小説にする と約束。
原田マハさんのきれいな文章と主人公のひたむきな思い。
いくつものラッキーもありながら、彼女の思いが形になっていく。
読み終えてすぐ、ネットでこのラム酒を購入。
早速飲みました。
思いのこもったしっかりとしたラム酒。
大切に飲みたいと思います。
人生の刺激にもなる一冊。
おすすめです~。 -
Posted by ブクログ
初マハ。京都本大賞ということで買ってみたんだが、こんなにも面白いものを描く作家なんだとビックリした。何故今まで敬遠していたのか…昔の自分を殴りたい。笑。
初めて美術小説なるものを読んだ——。
京都を舞台に有吉菜穂と、どこか官能的ですらある無名の画家・白根樹の関係がなんとも言えず良い。「美」と「醜」とは表裏一体なのかも知れませんね…。
また京都の四季移ろいなんかもあり、隅々まで「美」を感じました。
今までにない読書体験で新鮮かつ、後半の展開にはミステリーばりの衝撃を受けました!!
P.S.ちょっとゲスイ話になってしまいますが、一輝と義母・克子との妖しい関係もスリリングで作品のよき(?)アク -
Posted by ブクログ
たまたまパリへ旅行する機会に恵まれたため、この機会以外にあり得ない!と読みました。
舞台のパリ市内は自分が行った場所から少し離れた場所ではあるものの、作中のパリと重ねて思い出せる部分があり、より一層感情移入しながら読めました。
先に「リボルバー」を読んでいたためフィンセントの最後は両作では違う事に少し驚きつつ、林、フィンセント、テオなど実在した人たちがメインで登場し、それぞれの関係性などは原田マハさんの創作ですが惹きつけてやまない作品でした。
ただ、読んでいて「もしかしたらこうだったのかもしれない」というひとつの可能性を提示されたようで、なるほどなぁと思いました。
特に星月夜に関しては目 -
Posted by ブクログ
スペイン旅行の際に実物の『ゲルニカ』を鑑賞したが、あまりの衝撃に言葉を失い、立ち尽くしたのを思い出した。私だけでなく、周りに様々な国と人種の観光客もいたが、彼らもまた同様の反応だった。それほどまでに『ゲルニカ』が持つ力、芸術が持つ力というのは大きい。
本著も芸術が持つ恒久的な力を信じ、奮闘する姿が力強く描かれている。
長期連載ということもあってか、章が変わるごとに同じような説明やあらましが延々と繰り返されるため、テンポが非常に悪くなっている点がマイナス。
また、終盤の真実は完全に蛇足で、ヨウコも一人ではほとんど何も成し遂げてないのが残念。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初から最後まで見応え十分な本だった。
政治の世界ってよく分からないと今まで思っていたけど、女性初総理が日本で誕生し、総理が発する言葉一つ一つに魂を込められているのを感じ、今回は日本が本当に変わるかもしれないと思ったほど、発する言葉に重みがあった。
そんな時にこの本と出会い、政治は他人事ではなく自分事なんだと改めて思う。
スピーチライターという仕事を初めて知り、こんなに魅力的な仕事が世の中にあったんだと感動した。
幼馴染の結婚式で久遠久美と出会い、二ノ宮こと葉の人生が大きく変わっていく。
最初にワダカマが登場した時に、ワダカマとこと葉が結婚してそのスピーチを久美がしたら面白いだろうな〜