原田マハのレビュー一覧
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ニッポンのこともアメリアのことも全く知らなくて、私にはまだまだ知らないことがたくさんあるんだなあって思った。小説は王道の日曜劇場的な話で、エミリーがニッポンに乗ったところから激アツだった。戦争が起こるのは人と国家が別物だからなのではと考えているけど、いつの時代も国境を超えてアツく優しい人がたくさんいたんだなあと思った。
本編もだけど、最後の後書きが非常に良くて、ニッポンに負けないくらいの熱量でこの小説が出来上がったんだなあと嬉しくなった。あと、後書きに飛行機評論家?みたいな人が登場するけど、その人みたいに私も何かに熱中して専門みたいなのを持ってみたいなあ
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ネタバレ
世界的に有名な指揮者を父に持ち、チェリストだった母は失踪、ある日突然型破りな新しい母がやってくる。
序盤はどんな話の展開かワクワクしていたけど、実際は複雑な事情があって、想像と違い、心に響く熱い物語だった。
“あの瞬間ってのは、チェロを弾き始める直前の数秒間のこと。
バッハも、ドヴォルザークも、カザルスも、ヨーヨー・マも。音楽を愛し、心をこめた人間であれば、誰にでも訪れる、あの数秒間。
心が沸き立ち、震える、あの瞬間。この世に音楽があることを喜び、感謝する、あの刹那。時代も国境も人種も超えて、私たちが旋律でつながる一秒まえ。
あの瞬間こそが永遠なのよ。
だからもう一度、弾いてみなさい。永遠 -
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ネタバレ「自分もこんな人になりたい」と人としての在り方について今一度考えさせられる本だった。
「お嬢様で天然だとばかり思っていたこと葉の友人千華は、聡明で、思いやりの深い、気が利く女性だったり、
地方から陳情に来る人々の話を決して秘書任せにはせず、できる限り自分の耳で聞いたり、一度会った人の顔と名前は忘れずに、次に会ったときには「〇〇さん、お元気ですか」と声をかけたり、掃除のおばさん、食堂のおばさん、警備のおじさん、自分の周辺で働く人々を等しく尊敬し、大切にしたり、高齢者、障害者、母子家庭など、いつも社会的弱者の存在を気にかけていたり、豪快で、くったくなくて、人情が深くて、彼がいるだけでその場が明る -
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今年初めての本。
スピーチの持つ力と言葉の素晴らしさをこの本で教えられた。最初の久遠久美のスピーチを読んだ時の鳥肌は凄まじかった。あのスピーチでこの本とスピーチの力に引き込まれた。こと葉のように久遠久美の魅力に惚れてしてしまっていた。
そして、原田マハの文才に驚愕した。もちろん有名小説家なので当たり前である。感動的なスピーチはさることながら、物語の構成もとても面白く、天才かと思った。もちろん天才である。
登場人物がほとんど聖人しかいないのが、驚きだった。何かと対戦のような形式になってしまう場合、誰かしら悪人が複数出てくるイメージだった。そのイメージが覆された。
今川篤朗さんが幼い久遠久 -
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原田マハ氏の6遍のアート小説短編集。
何冊原田マハ氏の短編集読むねんってくらい、原田マハ氏が大好き。
本作も例外なく美しい文体で魅せてもらえる作品の数々。
甲乙つけ難いですが、僕は個人的に『豊饒』と『聖夜』が好きですね。
あー、心洗われる短編集でした。
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「絶対、あきらめないで。待ってるからね。ずっと、ずっと。」
美術館で受け取ったのは、亡き祖母からのメッセージ──。
作家志望でライターの亜衣は、忙しさを言い訳に遠ざけていた祖母を突然喪ってしまう。
後悔と孤独に苛まれる亜衣を救ったのは、お節介な年上の隣人だった(「豊饒」)。
傷ついても再び立ち上がる勇気を得る極上の美